ネット通販の支払方法、クレジットカード以外に手数料無料で安全なのは?

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ネットショッピング 無料の支払方法

ネット通販で利用できる、手数料無料で安全な支払い方法をまとめました。手数料有料の決済を行っている人は、簡単な方法で無料にできるかもしれません。

総務省の「通信利用動向調査(2015年)」によると、ネット通販の通販で利用割合がもっとも高い決済方法はクレジットカードです。7割近くの人がクレジットカードで通販を利用しています。

クレジットカードを使いたくない人や、家族から「クレジットカードを作るな」と言われている人、18歳未満の学生さんなどは、ほかの決済方法を利用する必要があります。

同調査によると、クレジットカードを使わない人の多くは、手数料がかかる決済方法を利用している可能性が高いです。

新型コロナウイルスの感染拡大でネットショッピング利用者が増えている今、クレジットカード以外にも手数料なしで利用できる決済方法を整理しておきます。

ネット通販で手数料無料の支払い方法

今回は、ネット通販大手サイトの

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

で利用できる主要決済方法から、手数料無料で利用できる決済手段をまとめました。

※同じ通販サイトのなかでも、店舗や商品によって利用できる決済方法は異なります。

これらのサイトで使える支払い方法の多くは、ほかの通販サイトでも利用できます。使えるお店が多い順に、解説します。

クレジットカード

ネット通販でもっとも多く利用されるクレジットカード決済は、手数料がいっさいかかりません。ポイント還元があるカードなら、むしろお得です。

発行手数料・年会費無料のクレジットカードを1枚持っておけば、決済手数料をかけずにネットショッピングを利用できます。ほぼすべての通販サイトで使えるのも便利です。

▼イオンカードセレクト
イオンカードセレクト

ふだんは現金払い中心で、通販のときだけクレジットカードを使う人もいます。クレジットカードを財布に入れず自宅で保管すれば、クレジットカードの盗難・紛失リスクを下げられます。

万が一不正利用被害に遭った際も、早めにカスタマーセンターへ連絡すれば不正利用補償を受けられます。

補償範囲はクレジットカードによって異なります。たとえば三井住友VISAカードは、被害通知の受領から60日以内の損害は全額補償されます。

ただし、こちらに過失があるとみなされると、補償対象外となります。

自分からクレジットカードを他人に貸したり、暗証番号を人に教えたりすると、過失があるとみなされる可能性が高いです。

デビットカード

クレジットカード以外の支払い方法で、もっともクレジットカードに近い使い方ができるのはデビットカードです。

▼三井住友銀行VISAデビット
SMBCデビット

デビットカードとは、決済すると銀行口座の残高から即時引き落としとなるカードです。銀行口座残高の範囲でしか支払えないため、クレジットカードのように所持金以上の浪費リスクがありません。

銀行口座からお金を下ろす手間を省き、口座残高から直接支払うようなイメージです。

クレジットカードとデビットカードの違い

ネットショッピングでのデビットカードの使い方は、クレジットカードと同じです。

支払い方法で「クレジットカード決済」を選び、デビットカードの表面に印字されているカード番号や有効期限を入力します。口座残高が足りていれば、正常に決済されます。

デビットカードはクレジットカード会社ではなく、銀行が発行するカードです。デビットカード発行元の銀行口座を持つ15~16歳以上の方なら、審査不要で誰でも発行できます。

多くの銀行は、デビットカード一体型キャッシュカードを発行できます。ふだん使っている銀行のキャッシュカードも、デビット一体型カードに切り替えられるかもしれません。

メインバンクと切り離してデビットカードを管理したい人は、通販用に新たにデビットカードを発行するのもおすすめです。

→年会費無料のおすすめデビットカード6選はこちら

■J-Debit(ジェイデビット)は通販で使えない

J-Debitとは、日本独自のデビットカード規格です。ゆうちょ銀行や大手銀行、地方銀行などのキャッシュカードに標準付帯しています。

J-Debitは、ネットショッピングではいっさい利用できません。海外でも利用できず、日本国内の一部店舗でしか使えないデビットカードです。

通販サイト用にデビットカードを作る際は、VISAやMastercardなど、世界中で使える国際ブランドを選ぶ必要があります。

→J-Debitを使えるシーンや加盟店についてはこちら

プリペイドカード

クレジットカードのようにカード番号があるプリペイドカードは、ネット通販でも利用できます。未成年でも発行できるため、学生の方にもおすすめです。

■カード番号があるプリペイドカード例

  • au PAY プリペイドカード
  • Kyash
  • Vプリカ
  • Visa プリペイドカード

auユーザーなら、au PAY プリペイドカードが便利です。クレジットカードを持っていなくても、auじぶん銀行やauかんたん決済、セブン銀行ATMなどでau PAY 残高をチャージできます。

はじめてプリペイドカードに申し込むなら、Kyashもおすすめです。無料のスマホアプリからバーチャルカード「Kyash Card Virtual」を発行すれば、すぐにカード番号を発行できます。

▼Kyashアプリのトップ画面
Kyash トップ画面

Kyashのチャージ方法は、クレジットカードやデビットカード、銀行ATMです。現金でチャージしたい人は、セブン銀行ATMからのチャージが便利です。

→Kyashの使い方、ポイント還元率をアップする方法はこちら

携帯キャリア決済

三大携帯電話キャリアのdocomo・au・Softbankのスマホを利用している人は、携帯電話利用料金と合算して支払うキャリア決済も利用できます。

docomoは「d払い」、auは「auかんたん決済」、Softbankは「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」という名称の支払いサービスです。

ただし、通販サイトによって利用できるキャリア決済は異なります。

■大手通販サイト 携帯キャリア決済の対応状況(2021年8月19日時点)

通販サイト docomo au Softbank
Amazon
楽天市場 × ×
Yahoo!ショッピング

※Yahoo!ショッピングは、スマホからのみd払いを利用可。

固定の通販サイトのみ使い、自分の携帯キャリアで決済できると、非常に便利です。携帯会社のポイントも貯まるので、利用代金の値引きなどに使えます。

複数の通販サイトを利用する人は、キャリア決済以外の支払い方法も用意しておくと安心です。

電子マネー

電子マネーを使える通販サイトも増えています。

Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングすべてで使える電子マネーは、Suicaです。ほかに利用できるネットショップが多いのは、楽天Edy、iDなどです。

大手通販サイトで利用できる電子マネー
Amazon
  • Suica
  • 楽天Edy
  • JCB PREMO
楽天市場
  • Suica
  • 楽天Edy
  • 楽天キャッシュ
Yahoo!ショッピング
  • Suica

電子マネーは、事前に残高をチャージして利用します。オートチャージ設定をしない限りは、残高以上に支払いすぎることがありません。

電子マネーのチャージは、クレジットカードや銀行口座、セブン銀行ATMなどで行います。現金チャージには、セブン銀行ATMが便利です。

→セブン銀行ATMでチャージできる電子マネー一覧はこちら

Pay-easy(ペイジー)

ペイジー

Pay-easyを利用できる銀行口座を持っている人は、ネットショッピングでPay-easy(ペイジー)を使えます。

Pay-easyとは、さまざまな料金をネットバンキングやATMで支払えるサービスです。ネット通販以外には、税金支払いなどにも利用できます。

Pay-easyが利用できる主要金融機関
大手銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行
  • ゆうちょ銀行
ネット銀行
  • PayPay銀行
  • 楽天銀行
  • auじぶん銀行
  • イオン銀行

そのほか、地方銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫、農協などで利用可。

ネットショッピングの支払い方法にPay-easyを選ぶと、支払番号(収納機関番号)が発行されます。その番号をATMやネットバンキングで入力すれば、口座残高から支払えます。

銀行振込みで、口座番号を入力するのと同じような感覚です。

ATMで現金を入金する場合は、銀行ATMで「各種料金の払込」というメニューを選びます。そこから支払番号を入力し、入金します。

土日祝日や早朝、深夜だと、ATM時間外手数料がかかる場合があるので要注意です。

▼例:三井住友銀行ATM
三井住友銀行ATM Pay-easy

銀行のネットバンキングサービスを利用していれば、スマホやパソコンから支払えます。ネットバンキングの利用に手数料はかかりません。

ネットバンキングの手続一覧に「ペイジー」や「各種払込」といったメニューがあります。

▼例:三菱UFJ銀行「三菱UFJダイレクト」メニュー
三菱UFJダイレクト Pay-easy

Pay-easyでの支払いに進むと、支払番号の入力画面に進みます。番号を入力すれば、支払手続きができます。

▼例:三菱UFJダイレクトのPay-easy手続き画面
三菱UFJダイレクトで利用するPay-easy

Pay-easyが利用できるネットショップのほとんどは、手数料無料です。ただし、一部手数料が発生する場合もあるので、念のため事前確認をおすすめします。

また、Pay-easyを使えない通販サイトもあります。楽天市場とYahoo!ショッピングでは使えますが、Amazonでは使えません。

スマホ決済

PayPayやLINE Payなどのスマホ決済も、一部のネットショッピングで利用できます。

ただし、Amazonなどの大手通販サイトは、まだ使えない店舗が多いのが現状です。PayPayモールLINEショッピングなど、同じグループのネット通販サイトを使う人におすすめです。

大手通販サイトで利用できるスマホ決済
Amazon
なし
楽天市場
  • Apple Pay
  • Alipay(アリペイ)
  • UnionPay(銀聯)
Yahoo!ショッピング
  • PayPay

※店舗によっては利用できない場合あり

PayPayは、SoftbankとYahoo!が共同で設立した会社が運営しているので、Yahoo!ショッピングで利用できます。

楽天市場で楽天ペイは使えませんが、代わりに楽天キャッシュというオンライン決済専用の電子マネーが使えます。チャージ方法は楽天カードか楽天銀行のみですが、いずれも楽天ペイのアプリから簡単にチャージできます。

→楽天ペイと楽天キャッシュの違いとは

手数料有料の支払い方法

総務省の調査によると、クレジットカード以外にネットショッピングでよく使われる決済方法は、代金引換コンビニ払い銀行振込みなどです。いずれも手数料がかかる支払い方法です。

銀行振込みは手数料無料にできる場合もありますが、代金引換とコンビニ払いは一定の手数料が必ず発生します。「手数料がかかっても仕方ない」と思い、利用する人も多いのかもしれません。

▼インターネットで購入する際の決済方法(複数回答)
ネット通販の決済方法の統計
総務省「通信利用動向調査(2015年)」より引用

代金引換

代金引換は、宅配業者が購入商品を配達した際に、現金を手渡しする支払い方法です。代引手数料は、配送業者や購入代金によって異なります。

ゆうパックは一律265円ですが、支払代金が5万円を超えると200~400円の印紙税がかかります。

ヤマト運輸と佐川急便は、支払額が1万円未満だと330円、それ以上だと手数料が段階的に上がります。高額商品を購入すると、代引手数料だけで1,000円以上かかる場合もあります。

また、代金引換を利用できるのは、宅配便のみです。小さな品物を送る際によく使われる、ネコポスやゆうパケットでは利用できません。

ネコポス選択で送料無料の商品を買う際、支払方法で代金引換を選ぶと、代引手数料だけでなく宅配便送料が発生します。

以前ネットショップの受注管理の仕事をしていたとき、500円程度の商品を買うために送料と代引手数料を1,000円近く負担する利用者も多く見ました。

代金引換のメリットは、銀行口座がなくても現金で支払えて、注文後すぐに発送してもらえることです。急ぎの商品を買うのに便利です。

しかし、銀行口座がなくても、電子マネーや携帯キャリア決済は利用できます。代金引換より優先して検討することをおすすめします。

コンビニ決済

ネット通販の支払方法でコンビニ決済を選ぶと、コンビニのレジで現金払いできます。コンビニ払い専用の支払い番号が発行され、その番号を使い支払う仕組みです。

セブンイレブンでは、レジで支払番号を伝えて決済します。ローソンはLoppi、ファミリーマートはFamiポートで支払番号を入力し、出てきたレシートをレジに持っていって支払います。

コンビニ決済手数料は200円程度です。代金引換よりは低めですが、ネットショッピングを多用するなら避けたいところです。

仕事帰りなどにコンビニで現金払いしたいなら、コンビニATMでチャージできるプリペイドカードなどを検討してもよいと思います。

注文する商品を決めたら、必要な金額だけをプリペイドカードへチャージし、注文すればOKです。

銀行振込み

ネットショッピングで銀行振込みを使うと、利用する銀行によって振込手数料がかかります。

振込手数料は、200~400円ほどかかります。同じ銀行同士の振り込みだと、手数料がかからない場合もありますが、他行宛の振り込みだと原則手数料がかかります。

銀行口座から支払うのであれば、デビットカード決済をおすすめします。銀行口座残高から支払うのは同じですが、手数料はいっさいかかりません。

もしくは、ネット通販用に他行宛振込手数料が無料のネット銀行で口座開設しておくのもありです。

後払い

「NP後払い」や「Paidy」など、後払いサービスを利用する人も多くいます。銀行口座やクレジットカードを持っていなくても、後払いできる決済方法です。

注文時点で所持金がなくても購入できるため、給料日前にネットで購入したい商品があるときに便利です。

■NP後払いの支払い方

注文ごとに届く紙の請求書を、コンビニや銀行へ持参して支払います。LINE Payでの支払いも可能です。

手数料は250円前後が多いです。NP後払い手数料無料のネットショップは貴重になりつつあります。

■Paidyの支払い方

1ヶ月分の決済代金を翌月にまとめて支払います。請求書はメールとSMS(ショートメール)で届き、コンビニや銀行で支払うか、口座振替によって引き落とします。

コンビニ払いは手数料356円、銀行振込だと振込手数料がかかりますが、口座振替なら無料です。

後払いサービスは、支払いのたびに与信審査を行います。クレジットカードと同じく、後払いを利用するには「後日ちゃんと支払ってくれるだけの信用があるか」を確認する必要があるからです。

支払いの遅延を繰り返すと与信審査NGとなり、利用できなくなる場合もあります。

どうしても支払いが遅れそうな場合は、支払期日前に電話で問い合わせることをおすすめします。

クレジットカード以外におすすめの決済方法3選

もっとも多くのネット通販サイトで利用できる支払い方法は、クレジットカードです。今回はクレジットカード「以外」に、手数料無料かつ利用できる店舗が多い支払方法を3つ厳選してみました。

■クレジットカード以外でおすすめのネットショッピング支払方法

  1. 銀行発行のデビットカード
  2. Kyash
  3. Suica

デビットカードKyash(プリペイドカード)は、使えるお店がクレジットカードと同じくらい多く、使い勝手もほぼ同じです。

すぐにネットショッピングを利用したい場合は、Kyashのバーチャルカードがおすすめです。Kyashアプリをインストールすれば、すぐにカード番号を発行できます。

ポイント還元率も重視したい人は、高還元デビットカードプラスチックカードの「Kyash Card」に申し込むことをおすすめします。

発行に数週間かかりますが、カードによっては1.0%還元で利用できます。クレジットカードと同じ水準の還元率です。

ただし、「Kyash Card」は発行手数料が900円かかります。デビットカードは無料で発行できます。

電子マネーなら、使えるお店が多いSuicaがおすすめです。モバイルSuicaアプリをインストールすれば、カードを発行しなくても利用開始できます。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。(2022年7月20日 更新)

ありがとうございます。

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