楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edy、どれを使うべきか比較 常に還元率1%にできる方法とは

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楽天ペイ・デビットカード・Edyhikaku

楽天のキャッシュレス決済、楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyの違いを徹底比較しました。クレジットカードを使いたくない楽天ユーザーには、どれがおすすめか解説します。

昨今、政府がキャッシュレス決済の普及を進める一方、現金派の人もまだまだいます。現金派の友人のあいだでは、「クレジットカード以外だと、どのキャッシュレス決済がよいかわからない」という声が多い印象です。

キャッシュレス決済を選ぶポイントは、使いやすさと、貯まるポイントの相性です。自分が使いやすいポイントが貯まる決済方法を選べば、ポイントをムダなく使い切れます。

楽天ポイントを貯めたい人は、楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyを使うとメリットがあります。

使い勝手を比較

はじめに、楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyの使い方をみてみます。

日常的に使うキャッシュレス決済は、使いやすさも重要です。「毎日使ってもストレスがなさそうか」を考えるために、具体的な使い方を比較します。

支払い方法

楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyは、異なる種類のキャッシュレス決済です。

楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyとは
  • 楽天ペイ:スマホ決済アプリ
  • 楽天銀行デビットカード:デビットカード
  • 楽天Edy:電子マネー

楽天ペイは、スマホ決済アプリです。アプリインストールと初期設定をすませると、アプリ画面の提示だけで支払えるようになります。

楽天ペイが使えるお店での買い物なら、財布が不要です。私も、近所のコンビニに行くだけなら、スマホだけ持って出かけます。

▼楽天ペイのアプリ画面
楽天ペイアプリ

楽天銀行デビットカードは、デビット機能が付帯したキャッシュカードです。楽天銀行で口座開設する際に、無料でデビット機能を付帯できます。

支払いは、クレジットカードと同じく、レジでカードを渡すだけです。店員さんは、クレジットカードと同じ端末で、デビットカードの決済処理を行います。

▼楽天銀行デビットカード(JCB)
楽天銀行JCBデビット パンダカード

楽天Edyは、電子マネーです。プラスチックのEdyカードを端末にかざして支払います。おサイフケータイ機能が使えるスマホなら、かざすだけで支払えます。

iPhoneにはおサイフケータイ機能がないため、スマホでのEdy決済はできません。

iPhone向けの楽天Edyアプリもあります。しかし、アプリで行えるのは、Edy残高や利用履歴の確認、Edyの受け取りのみです。

実際の支払いは、Edyカードで行います。

多くの楽天Edyユーザーは、楽天カード(クレジットカード)に楽天Edy機能を追加して使います。楽天カードは、無料で楽天Edy機能をつけられます。

▼楽天Edy機能つき楽天カード
Edy付き楽天カード

クレジットカード機能なしのEdyカードは「Edy-楽天ポイントカード」といい、330円(税込)から購入できます。

クレジット機能なしのEdyカードには、キャラクターデザインが豊富です。リラックマやカピバラさんなど、人気キャラが多く取り揃えてあります。

▼Edy-楽天ポイントカード キャラクターデザインデザインの一部
楽天Edyのカードデザイン例

すみっコぐらしファンの友人は、キャラグッズ集めの感覚で、すみっコぐらしのEdyカードを作っていました。

→Edyカードのデザイン一覧はこちら(楽天Edyオフィシャルショップ)

スマホ決済アプリが難しいと感じる人は、デビットカードかEdyカードが便利です。カード提示だけで支払えるので、使い方はシンプルです。

Edyカードをわざわざ購入するのに抵抗がある人は、楽天ペイかデビットカードが向いています。

チャージ方法

キャッシュレス決済には、チャージが必要なものもあります。

デビットカードはチャージ不要です。銀行口座からの直接支払いで、口座残高さえあればいつでも決済できます。

銀行ATMから現金を引き出す手間がなく、口座残高から現金を支払うイメージです。後払いのクレジットカードと違い、口座残高の範囲でしか決済できず、お金を使いすぎる心配がありません。

▼デビットカードとクレジットカードの決済の違い
クレジットカードとデビットカードの違い

楽天ペイと楽天Edyは、クレジットカードなしで利用する場合、事前チャージが必要です。

楽天ペイのチャージは、クレジットカード以外だと楽天銀行口座もしくはラクマ売上金から行います。

他行の銀行口座からは、楽天ペイにチャージできません。けれども、フリマアプリ「ラクマ」の売上金からチャージできるという、独自のメリットがあります。払い戻し処理や手数料なしで、ラクマ売上金を街中で使えます。

ラクマ売上金を銀行口座に払い戻すには、出金手数料が210円必要です。

楽天ペイ決済で売上金を使い切れば、この手数料を節約できます。

楽天Edyは、おサイフケータイのみ銀行口座チャージに対応しています。

クレジットカードもおサイフケータイも使えない場合は、現金チャージが中心となります。楽天Edyの現金チャージは、セブン銀行ATMが便利です。コンビニのレジでもチャージできますが、ATMのほうがスムーズです。

▼セブン銀行ATMの電子マネーチャージメニュー
セブン銀行ATMで電子マネーチャージ

Edyチャージ専用の機器を、設置している店舗もあります。Edy支払い可能なスーパーで、Edyチャージ機を見たこともあります。

■楽天ペイと楽天Edyのチャージ方法の違い

チャージ方法 楽天ペイ 楽天Edy
クレジットカード
銀行口座 楽天銀行のみ おサイフケータイのみ対応
ラクマ残高 ×
現金 × カードとおサイフケータイのみ

ポイント還元率で比較

楽天ペイ・楽天デビットカード・楽天Edyのなかで、もっとも高い還元率で利用できるのは楽天ペイです。

楽天ペイは、2020年7月から最高還元率1.5%で利用できるようになりました。ただし、そのためにはクレジットカードの「楽天カード」が必要です。楽天Edyも、還元率を上げるためには楽天カードが必要です。

クレジットカードなしで使う場合は、楽天銀行と楽天ペイを併用し、以下の使い分けをすることをおすすめします。いずれも還元率1.0%で利用できます。

■楽天ペイ・楽天銀行デビットカード 還元率1.0%で買い物するコツ

  1. ふだんは楽天銀行デビットカードで決済
  2. 期間限定ポイントが余っている場合、楽天ペイでポイント払い
  3. 楽天ペイの残高チャージは、楽天銀行から行う

楽天銀行デビットカードは、通常還元率1.0%(100円につき1ポイント還元)の高還元デビットカードです。クレジットカードなしで1.0%還元を実現できるのは、楽天銀行デビットカードならではのメリットです。

デビットカードの還元率は、一般的にクレジットカードより低めです。

楽天銀行のデビットカードは、クレジットカードの楽天カードと同じ還元率です。

楽天銀行デビットカードは、楽天ポイントを支払いに使うことも可能です。ただし、デビット決済に使えるのは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは対象外です。

期間限定ポイントを使い切りたいときは、楽天ペイのQRコード決済を使います。楽天ペイは期間限定ポイントでも支払い可能で、1.0%のポイント還元対象です。

楽天ペイの支払画面で「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れれば、ポイントを使い切れます。

▼楽天ペイ ポイント払い時のチェック
楽天ペイで期間限定ポイントを使う

ポイントだけで支払いきれない買い物をする際は、楽天ペイ残高を事前にチャージしておきます。楽天銀行から楽天ペイにチャージして支払えば、そのぶんも1.0%還元となります。

例:楽天スーパーポイントが100ポイントある場合
1,000円の買い物をするとき、すべてのポイントを使ったうえで、900円分は楽天ペイ残高(楽天銀行からチャージ済み)から支払えば、全額が1.0%還元

楽天ペイ・楽天デビットカード・楽天Edyの還元率まとめ
楽天ペイ
楽天カードから楽天キャッシュへチャージした場合:1.5%
楽天ポイント払い・楽天カード払い・楽天銀行から楽天キャッシュへチャージ:1.0%
楽天銀行デビットカード
1.0%
楽天Edy
0.5%(楽天カードからのチャージでさらに0.5%還元→実質1.0%

ラクマ売上金からの楽天ペイチャージも1.0%還元

楽天ペイは、楽天銀行だけでなくフリマアプリ「ラクマ」の売上金からもチャージできます。ラクマ売上金からのチャージも、1.0%ポイント還元の対象です。

今までラクマで所持品を売ったあとの売上金は、ラクマ内で使い切るか、銀行口座へ出金するしかありませんでした。銀行口座への出金には、出金手数料がかかります。

楽天ペイを使えば、ラクマの売上金をコンビニなどでも使い切れるようになります。

楽天ペイで楽天Edy払いができる

楽天ペイでEdy決済

おサイフケータイ機能のあるAndroidスマートフォンでは、楽天ペイアプリで楽天Edy決済ができます。

楽天Edyの通常還元率は0.5%です。楽天カードがあればポイント二重取りで1.0%還元にできますが、ほかのチャージ方法では還元率を上げられません。

楽天カードを持っていない人やiPhoneユーザーは、楽天銀行から楽天ペイにチャージするのがおすすめです。

楽天ペイに楽天デビットカードを登録できるが非推奨

楽天ペイには、クレジットカードだけでなくデビットカードも登録できます。楽天銀行のデビットカードも、VISAとMastercard、JCBとも登録できます。

しかし、ポイント還元率を上げたいのであればおすすめできません。楽天銀行デビットカードで楽天ペイを使っても、ポイント還元の対象とならないからです。

楽天銀行デビットカードで楽天ペイを利用するなら、楽天銀行からの口座残高からチャージし、1.0%還元を受けるほうがおすすめです。

使える店舗数

楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyは、使えるお店の数に大きな差があります。

もっとも使える店舗が多いのは、VisaとMastercardです。Visaは、カード国際ブランドの加盟店数No.1です。日本だけでなく、海外でも幅広く使えます。

JCBも国内外で使えますが、Visaのほうが使えるシーンは多めです。買い物や食事に出かけるときに、Visaが使えてもJCBは使えないお店を、たまに見かけます。

楽天Edyが使えるのは国内のみですが、国内電子マネーのシェアはNo.1です。カード発行枚数は、Suicaの次に多いです。電子マネー決済できるお店のほとんどで、楽天Edyが使えます。

■デビットカード・楽天Edyのシェア(記事執筆時点:2022年6月7日)

  1. Visaデビット:7,000万店舗以上
  2. JCBデビット:3,700万店舗以上
  3. 楽天Edy:97万ヶ所以上

楽天ペイは利用可能箇所数が500万ヶ所以上(2020年12月時点)と、使えるお店が増えてきている実感はあります。

セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどの主要コンビニ、ドラッグストアや家電量販店も広くカバーしています。

しかし、Visa・JCBデビットや楽天Edyに比べるとまだまだ少なめです。

ネット決済も可能

楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyは、ネットショッピングでも使えます。使えるシーンがもっとも多いのは、デビットカードです。

デビットカードは、クレジットカード決済に対応しているほぼすべての通販サイトで使えます。

楽天ペイと楽天Edyは、それぞれの支払いに対応するネットショップで使えます。VisaやJCBに比べると、使えるお店は少なめです。

ネット決済で楽天Edyを使うには、おサイフケータイ対応スマホか、楽天Edyリーダーなどの専用端末を購入する必要があります。

楽天Edyでネット決済のために端末を買うなら、楽天銀行でデビットカードを無料発行するほうがよいと思います。楽天Edy決済が可能なネットショップの大半は、VisaかJCBのカード決済にも対応しています。

■楽天ペイでネット決済できるお店(一例)

  • TOHOシネマズ
  • ドミノ・ピザ
  • DMM.com
  • 大丸松坂屋オンラインショッピング

※楽天市場など、楽天グループの決済には未対応。

■楽天Edyでネット決済できるお店(一例)

  • 楽天市場
  • Joshin
  • LINE STORE
  • HMV
  • Amazon

紛失や盗難の補償範囲

紛失や盗難の補償が手厚いのは、デビットカードです。楽天ペイも個別に対応してもらえる可能性があります。楽天Edyには、残高の補償がありません。

楽天銀行デビットカードには、1口座あたり年間100万円までの補償がついています。

デビットカードの不正利用に気づいたら、楽天銀行のマイページもしくは電話にて、カスタマーセンターに報告します。楽天銀行アプリのメニューからも、盗難・紛失の報告が可能です。

▼楽天銀行アプリ カード紛失・盗難の利用停止手続き画面
楽天銀行アプリでの利用停止1

利用停止するカードを選び、紛失や盗難の詳細を報告するフォームを入力します。電話ができない状況でも、すぐに報告できます。

楽天銀行アプリの利用停止

取り急ぎ電話できる場合は、楽天銀行カスタマーセンターに連絡します。24時間、年中無休で繋がります。

■楽天銀行カスタマーセンター
0120-691-095

※携帯電話・PHS等からは、0570-021-910
※国際電話からは、03-6832-2277

ただし、補償を受けられる期間は、楽天銀行が通知を受理した日の30日前と60日後までの、計91日間のみです。

デビットカードを使っていないのに、支払通知メールが届いた際は、なるべく早い問い合わせをおすすめします。

お客さまが被った損害のうち、当行所定の審査のうえ相当と認めたものに対して、当行所定の方法により、損害の全部または一部を当行が補償します。ただし、補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。

楽天銀行 公式サイト「楽天銀行デビットカード盗難補償規定」より引用

楽天ペイに身に覚えのない決済通知メールが届いた際も、チャージ登録中のデビットカードで補償を受けられる可能性があります。楽天ペイだけでなく、楽天銀行へも報告するべきです。

楽天ペイで、楽天ポイントや銀行口座からのチャージ残高が不正利用された場合は、楽天ペイへの補償範囲となります。

具体的な補償内容は、公式サイトに明記されていません。ただし、「補償を含め、個別に対応させていただきます」と記載があるので、補償を受けられる可能性はあります。

ご利用にお心当たりが無い場合、お客様の楽天ポイント/楽天キャッシュが第三者に不正利用されている可能性がございます。
補償を含め、個別に対応させていただきますので、お手数ですが、速やかに楽天ペイへご連絡をお願いいたします。

楽天ペイ 公式サイト「よくある質問『楽天ペイアプリから身に覚えのない請求がきました。』」より引用

■楽天ペイ カスタマーデスク
0570-000-348(受付時間:9:30~23:00)

楽天Edyは残高の補償なし

楽天Edyは、残高の補償がありません。Edyカードを落としたり、チャージ残高を第三者に不正利用されても、残高は戻ってきません。

プリペイド式の電子マネーは、いずれも残高補償がありません。不安な人は、念のため少額ずつチャージすれば、被害を最小限に抑えられます。

楽天Edyの紛失や不正利用に気づいたら、楽天Edyマイページから利用停止を申請します。現在のEdyを廃止し、新たなEdy番号の発行を行います。

▼楽天Edyマイページ 紛失・盗難の報告フォームアイコン
楽天Edyマイページ

使える楽天ポイントの違い

楽天ペイ・楽天銀行デビットカード・楽天Edyは、いずれも楽天ポイント払いが可能です。

期間限定ポイントを使えるのは、楽天ペイのみです。期限切れ前にポイントを使え、とても便利です。

レジで支払う際に、「すべてのポイント/キャッシュを使う」にチェックを入れれば、期間限定ポイントを優先的に使えます。期間限定ポイントを使いたくなければ、チェックを外せばOKです。

デフォルト設定は、ポイント利用なしの状態です。

▼楽天ペイでの期間限定ポイントの使い方
楽天ペイで期間限定ポイントを使う

楽天銀行デビットカードと楽天Edyでは、通常ポイントのみ利用できます。

デビットカードでポイントを使う際は、事前登録が必要です。

▼楽天銀行アプリ デビットカードのポイント利用設定の流れ
楽天銀行アプリで デビットカードのポイント利用設定1

楽天銀行のメニューから、「カード利用状況・お申込」をタップすると、ポイントの利用設定に進みます。

楽天銀行アプリでデビットカードのポイント利用設定2

楽天銀行アプリでデビットカードのポイント利用設定3

楽天Edyは、マイページのメニューから「ポイントチャージ」をタップすれば、簡単にチャージできます。

▼楽天Edyのポイントチャージ画面
楽天Edyのポイントチャージ

クレカなし派におすすめの楽天キャッシュレス決済とは

クレジットカードを使わない人におすすめの楽天キャッシュレス決済は、楽天ペイ楽天銀行Visaデビットの併用です。

この2つを用意しておけば、キャッシュレス決済を広くカバーでき、常に1.0%のポイント還元を受けられます。

■クレジットカードなし おすすめの楽天キャッシュレス決済

  • ふだんは楽天銀行Visaデビットで買い物
  • 楽天ペイには、楽天銀行の口座残高からチャージしておく
  • 期間限定ポイントを使い切りたいときは、楽天ペイ残高(銀行口座チャージ済み)とポイント払いを併用

楽天Edyも使えるお店が多く便利です。しかし、楽天Edyはクレジットカードと一緒に使うメリットが大きい電子マネーです。クレジットカードを使いたくないなら、デビットカードで代用するのがおすすめです。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2022年6月7日 更新)

ありがとうございます。

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