楽天銀行のATM手数料を無料にする方法 ハッピープログラム以外の方法も解説

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楽天銀行のATM手数料を無料にする方法

楽天銀行はネット銀行では口座開設数No.1の銀行で、ポイントの貯まりやすさなどが評判です。

しかし、ネット銀行のなかではATM手数料がやや高いというデメリットがあり、現金をよく引き出す人には不便な点もあります。

新しく口座開設してから2ヶ月は月3回まで無条件にATM手数料が無料になりますが、3ヶ月目以降は最大275円の手数料がかかります。

ですが3ヶ月目以降は、楽天銀行の取引内容によって手数料が優遇される「ハッピープログラム」を使って、ATM手数料を無料にする方法があります。

今回はハッピープログラムの使い方を中心に、楽天銀行でATM手数料をなるべく節約する方法を解説します。

結論から言うと、ハッピープログラムでATM手数料を月5回以上無料にするには大口取引が必要なので、少し大変です。

なので記事の最後には、ハッピープログラム「以外」のATM手数料を節約する方法もまとめてみました。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

楽天銀行のATM手数料一覧

楽天銀行ATM

楽天銀行のATM手数料は、3万円以上の入金は無料です。

しかし、3万円未満の入金や出金では、ATM手数料が220~275円かかります。

ATM手数料が200円以上かかるというのは、銀行のなかでも高い方です。

メリットとしては、利用できるATMの種類が多いことと、時間外手数料はかからないのでコンビニATMを土日や夜間に利用しても費用が同じ、という点です。

■楽天銀行 ATM手数料

ATM 出金 入金(3万円未満) 入金(3万円以上)
セブン銀行・イオン銀行・PatSat(駅ATM) 220円 220円 無料
ローソン・E-net 275円 275円 無料
三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行 275円 275円 無料
ビューアルッテ 275円 利用不可 利用不可

利用できるATMは全国で約10万台あるので、どこでもお金を引き出したり預けたりできるのは便利です。

特に、メガバンクに加えてゆうちょ銀行ATMが使える上に、主要なコンビニATMを網羅しているのは大きなメリットです。

コンビニATMは深夜などのシステムメンテナンス以外は、ほぼ24時間利用できるので「明日必要な現金をすぐ下ろしたい」という急ぎの場面でも助かります。

このATMの利便性を活かすためには、楽天銀行でATM手数料を無料にする方法をしっかり知っておくと安心です。

まず、楽天銀行で口座開設をしてから2ヶ月目までは月3回までATM手数料が無料です。

週に一回ペースでATMを使っても手数料がかからないので、非常に便利です。

3ヶ月目以降はATM手数料が有料になりますが、楽天銀行の「ハッピープログラム」という制度を使うと最大で月7回までATM手数料が無料になります。

ハッピープログラムでATM手数料を無料にする方法

ハッピープログラム詳細

楽天銀行のハッピープログラムとは、取引の内容に応じてATM手数料・振込手数料・ポイント還元率が変わるランク制の優遇サービスです。

申込みや利用は完全無料なので、楽天銀行で口座を開いたらまずエントリーしておくことをおすすめします。

ハッピープログラムにエントリーすると、ATM手数料が最大で月7回まで無料になるだけでなく、他行宛振込手数料も月3回まで無料になります。

さらに、ハッピープログラムでゲットするポイントの還元率も最大3倍にアップし、楽天ポイントも貯まりやすくなるので、楽天ユーザーにもありがたいです。

ハッピープログラムを利用していると、楽天ポイントで振込手数料なども支払えるので、銀行取引をお得に利用することも可能になります。

ハッピープログラムのステージは5段階に分かれており、ステージアップに関わる取引は下記3件です。

■ハッピープログラムのステージアップに関わる楽天銀行の取引

  • 預金残高
  • 所定の取引件数
  • 各種ローンを利用する

上記のいずれか1つの条件を満たせば、ランクが1段階アップします。

一番シンプルでわかりやすいのは、「預金残高」です。

円預金や外貨預金など、楽天銀行に預けているトータルの資産が増えれば増えるほどランクが上がります。

ハッピープログラムのステージ判定は「毎月25日」なので、11月25日時点で残高が10万円あれば、12月1日からはアドバンスドステージの優遇サービスが適用されます。

また、楽天銀行のいずれかのローンサービスで借り入れをして、楽天銀行口座で返済をするだけでも無条件でステージが1段階アップします。

楽天銀行は住宅ローンやカードローンもネット銀行ならではの金利で評判なので、融資を予定している人にもおすすめです。

参考記事:楽天銀行スーパーローンは会員ランクで審査優遇あり、利息はどれくらい?

2番めの条件「所定の取引件数」とは、ハッピープログラムのステージアップ条件に決められている30個近くの条件のうち、いくつを満たしているかが関わってきます。

たとえば、楽天銀行の口座を給与振込口座に指定したり、振込取引を行うと、取引1件としてカウントされます。

→具体的なハッピープログラムの取引条件一覧はこちら

上記の通り、楽天銀行での取引だけでなく、楽天証券での取引(株式の買付け等)でも取引カウントされます。

これらのステージアップ条件をふまえて、楽天銀行のATM手数料を無料にする方法をステージの段階別に見ていきます。

月1回無料にするのは簡単

スマホを操作する女性

■ハッピープログラム:アドバンスドステージ

  • ATM手数料が月1回無料
  • 振込手数料が月1回無料

■アドバンスドステージに上がる条件

  • 預金残高合計10万円以上
  • 所定の取引5件以上

まずは、ATM手数料と振込手数料が月1回無料になる「アドバンスド」ステージについて見ていきます。

一番わかりやすいのは、資産残高を10万円以上にしておくことです。

たとえば、10万円を定期預金に入れておけば、満期解約するまではずっとアドバンスドステージの優遇を受けられます。

もしくは、カードローンなどのローンサービスを楽天銀行で利用するだけでも条件がクリアできます。

銀行取引で条件を5件満たすことでステージを上げたいなら、たとえば下記のような組み合わせだと手間を掛けずにすみます。

■ハッピープログラム アドバンスドステージに上がる取引例
(必要取引件数5件)

  • 給与受取口座に指定
  • 口座引き落としを2件する
  • ATMで月2回の入金か出金をする

口座引落しやATMの入出金は、1件の取引ごとにカウントされるので、たとえば光熱費の引き落としとクレジットカードの引き落としに指定すると取引2件となります。

さらに、ATMで現金を預け入れたり引き出したりするのも、それぞれ1件カウントです。

たとえば、新規口座開設から3ヶ月目の月にATMからお金を2回引き出していれば、取引2件とカウントされます。

極端な例ですが、前月にATMから5回出金していても、翌月はアドバンスドステージにアップできます。

月2回無料にするためにはある程度の取引が必要

考える男性

■ハッピープログラム:プレミアムステージ

  • ATM手数料が月2回無料
  • 振込手数料が月2回無料
  • ハッピープログラムで獲得するポイントが2倍

■プレミアムステージに上がる条件

  • 預金残高合計50万円以上
  • 所定の取引10件以上

ATM手数料と振込手数料をそれぞれ月2回無料にするためには、アドバンスドステージより多くの取引が必要です。

50万円の預貯金があればそれだけでOKですが、取引の件数でステージアップしようとすると、10件満たす必要があります。

楽天銀行口座を普段使いしていないと、10件以上の取引をするのはやや難しいかもしれません。

■ハッピープログラム プレミアムステージに上がる取引例
(必要取引件数10件)

  • 給与受取口座に指定
  • 口座引き落としを2件する
  • ATMで月4回の入出金をする
  • 他行口座への振込みを1回する
  • 宝くじを2口買う

ATMの入出金を週1回行い、振込みを1回することで、取引5件カウントとなります。

さらに、楽天銀行はナンバーズとロトを購入でき、1口購入ごとに取引1件とカウントされます。

いずれも1口の価格は200~300円なので、すでに一定の取引件数を満たした上で2口くらいの購入なら本来かかるATM手数料や振込手数料をペイできます。

もちろん、それで宝くじに当たれば黒字になる可能性もあります。

もし取引件数10件を満たすのが難しいと感じる人は、アドバンスドステージの条件を満たした上でローンに申込むのもありだと思います。

月5回以上は投資やローンの併用が必要そう

住宅ローンの審査

■ハッピープログラム:VIPステージ

  • ATM手数料が月5回無料
  • 振込手数料が月3回無料
  • ハッピープログラムで獲得するポイントが3倍

■VIPステージに上がる条件

  • 預金残高合計100万円以上
  • 所定の取引20件以上

■ハッピープログラム:スーパーVIPステージ

  • ATM手数料が月7回無料
  • 振込手数料が月3回無料

■スーパーVIPステージに上がる条件

  • 預金残高合計300万円以上
  • 所定の取引30件以上

ATM手数料の無料回数を月に5回、もしくは7回まで増やすためには、かなり大口の取引が必要になります。

すでにまとまった貯金があれば、口座開設2ヶ月目までの間に楽天銀行の口座へ100~300万円移すのがおすすめです。

取引件数での条件クリアは、20~30件以上の取引が必要になるので、楽天銀行だけでなく楽天証券なども活用している人でないとハードルが高いです。

■ハッピープログラム VIPステージに上がる取引例
(必要取引件数20件)

  • 給与受取口座に指定
  • 口座引き落としを3件する
  • ATMで月5回の入出金をする
  • 他行口座への振込みを1回する
  • 宝くじを5口買う
  • 国内株式を手数料4,000円分取引
  • 海外株式を手数料4,000円分取引
  • 個人向け国債を200万円分買う

今回は、楽天証券で株式と個人向け国債の購入をする場合も想定してみましたが、楽天証券は手数料が安いので株式取引ではある程度大きな取引が必要です。

上記はVIPステージ(ATM手数料5回無料)にアップするための条件なので、最高ランクのスーパーVIP(ATM手数料7回無料)になるにはさらに取引を増やさなければなりません。

個人的には、ローン借入による1ステージアップを活用することをおすすめします。

たとえば、楽天銀行の住宅ローンで評判の「フラット35」という、35年固定金利の住宅ローンに申し込めば、35年間ずっとステージが1段階アップできます。

→楽天銀行の住宅ローンの種類についてはこちら

ハッピープログラム以外の方法も

スマホとタブレットを持つ女性

上記の通り、ハッピープログラムで最高ランクに到達するためには、楽天銀行をフルに使う必要があります。

日常使いで楽天銀行を使おうと思っている人にとっては、ハードルが高いと思います。

そんな人は、そもそも楽天銀行でATM取引をしないように済む方法をフル活用することをおすすめします。

ATMでの入出金をする必要がなくなる、つまり楽天銀行のキャッシュカードで現金を引き出す機会が減れば、ATM手数料の無料回数が1~2回でも案外使えます。

おすすめの方法は、2つあります。

ゆうちょ銀行経由で出金する

ゆうちょ銀行

これは知らない人も多いサービスですが、楽天銀行は本人名義の「ゆうちょ銀行」への入金は手数料無料です。本サービスは2022年3月26日に終了

少し手間にはなりますが、もしゆうちょ銀行の口座を持っていて、かつ近所にゆうちょ銀行ATMがある人向けのサービスです。

例:ヤマダタロウ名義の楽天銀行口座から、同じくヤマダタロウ名義のゆうちょ銀行口座へ振込

ATM手数料の無料回数を超えて出金したい場合は、ゆうちょ銀行経由で引き出せばATM手数料が節約できます。

さらに、本人名義のゆうちょ銀行口座への出金はハッピープログラムの取引件数にも1件カウントされるので、ステージアップにも近づきます。

楽天銀行からの振込作業は、スマホのブラウザやアプリから簡単に完了します。

初期設定をするときは、手元に通帳やキャッシュカードがあるとスムーズです。

■楽天銀行からゆうちょ銀行に出金する方法(アプリを使用する場合)

  1. 楽天銀行アプリにログイン
  2. 「振込・支払」→「振込先講座の登録/削除」をタップ
  3. 「ゆうちょ銀行本人名義口座」項目から口座番号などを登録

上記の初期設定が完了したら、いつでも簡単にゆうちょ口座へ送金できるようになります。

ちなみに、ゆうちょ銀行の本人名義口座から楽天銀行口座への振込みはいつでも無料です(このサービスは2022年3月26日に終了予定です)

たとえば、ゆうちょ銀行で給与受取をしている人は、楽天銀行への資金移動がいつでも無料で可能です。

キャッシュレス決済を利用する

デビットカード

楽天Edyやクレジットカード「楽天カード」など、キャッシュレス決済をおもに利用すれば、財布の中の現金が減りづらくなり、ATMから引き出す機会も減ります。

クレジットカードに抵抗感がある人は、デビットカードを使うことをおすすめします。

▼楽天銀行 JCBデビットカード
楽天銀行JCBデビット パンダカード

デビットカードは後払いのクレジットカードと違い、カード決済をすると銀行口座から即時引き落としされるので、財布から現金を支払っている感覚で使えます。

口座残高以上の支払いができないので、クレジットカードのように使いすぎることもなく安心です。私の周りでも、お金の使いすぎ防止のためにデビットカードを使っている人が多いです(クレカで破産しかけた友人なども…)。

デビットカードはカード発行の審査も不要で、楽天銀行はデビット機能がついたキャッシュカードを持てるので、発行や管理も簡単です。

ちなみに楽天銀行は、Visa・Mastercard・JCBのデビットカードを扱っており、主要なカードブランドを自由に選べます。いずれもポイントバック率1.0%という高還元率が特に人気です。

クレジットカード並みのポイント還元を受けられるので、現金払いよりもお得です。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2022年3月3日 更新)

ありがとうございます。

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