外貨預金もできるだけ安く、ネット銀行9社の為替手数料を比較

外貨預金は為替手数料(為替コスト)に注意

外貨預金の主要5通貨「米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・NZドル」で、ネット銀行10行の手数料を比較しました。

ネット銀行の外貨預金は、預金金利が高いだけでなく、「為替手数料(為替コスト)」が低いというメリットがあります。

外貨預金の利用自体は手数料無料です。しかし、買いレート・売りレートの2つの両替レートに差があり、それが実質的な取引手数料(為替手数料)となります。

預金金利が高くても、手数料が割高では本末転倒です。ネット銀行は、外貨預金の為替手数料をメガバンクや地銀の20分の1(95%OFF)に抑えることができます。

ネット銀行の為替コストを比較

知名度の高いネット銀行と、ネットバンキングに力を入れる東京スター銀行の合計10行で、外貨預金の為替手数料を比較します。

東京スター銀行はネットバンキングサービスが評判で、ネット銀行と比較検討されやすいです。

今回も、ネットバンキング利用時の為替手数料で比較します。

メガバンクの参考に、三井住友銀行の為替コストも比較対象としました。

■「実質」表記について

預入時と売却時の為替手数料のうち、いずれか一方が無料の場合は「実質」の片道手数料として記載しています。

例:イオン銀行外貨預金の米ドル為替手数料は、預入時0円・売却時50銭(最大)なので、実質の片道為替手数料は25銭。

米ドル

米ドル

米ドルは、リーマンショック後に長期間ゼロ金利でしたが、2018年ごろから金利が正常化しています。世界基軸通貨としても、高い評価を得ています。

過去の為替レートの動きを見ても、米ドル円は値動きが安定しています。外貨への分散投資を考える際は、まず検討したい通貨です。

ただし、国際情勢が大きく変われば、値動きにも影響します。

■米ドル 為替手数料を比較

銀行名 片道為替手数料
ソニー銀行 4~15銭
auじぶん銀行 25銭
楽天銀行 25銭
住信SBIネット銀行 4銭以下
新生銀行 15銭
ジャパンネット銀行 5銭
イオン銀行 25銭以下(実質)
GMOあおぞらネット銀行 2銭
東京スター銀行 無料(一部の商品を除く)
三井住友銀行 100銭

東京スター銀行なら、米ドルの為替手数料を完全無料にできます。

東京スター銀行のネットバンキングから米ドル外貨預金を利用すると、為替手数料が無料になります(王様金利外貨預金を除く)。

預入時も売却時も手数料がかからず、お得に米ドルを運用できます。

東京スター銀行についてはこちら(公式サイト)

ほかのネット銀行も、米ドルの為替手数料は比較的低めです。特に手数料が低いのは、GMOあおぞらネット銀行です。

GMOあおぞらネット銀行は、2018年7月にスタートした新しいネット銀行です。外貨預金に力を入れるネット銀行のひとつです。

三井住友銀行の為替手数料と比較すると、GMOあおぞらネット銀行は50分の1のコストで米ドル外貨預金を利用できます。運用リターンにも大きな影響を与える差です。

アメリカへよく行く人は、住信SBIネット銀行も向いています。住信SBIネット銀行のデビットカードは、外貨預金の米ドルから直接支払いできます。

住信SBIネット銀行のデビットカードは海外利用向け

一般的に、国内で発行したデビットカードを海外で使うと、円預金から引き落とされます。

しかし「住信SBIネット銀行Visaデビットカード」は、外貨預金から代金を直接引き落とせます。

海外事務手数料は2.5%かかりますが、年間30回までのポイントバックで、年30回までは実質無料になります。

詳細は「米ドルの両替を安くできる?住信SBIネット銀行Visaデビットカードのメリット」で解説しています。

ユーロ

ユーロ

米ドルに次いで人気のユーロも、世界的な不況の影響でほとんど金利がつかない状況が続いていました。

しかし、金融サイクルがようやく正常化し、米ドルに続いて利上げを行う見通しが出ています。

政策金利の利上げが行われると、外貨預金の金利も高くなります。

■ユーロ 為替手数料を比較

銀行名 片道為替手数料
ソニー銀行 8~15銭
auじぶん銀行 25銭
楽天銀行 25銭
住信SBIネット銀行 13銭以下
新生銀行 40銭
ジャパンネット銀行 14銭
イオン銀行 取扱なし
GMOあおぞらネット銀行 10銭
東京スター銀行 50銭
三井住友銀行 140銭

ユーロの為替手数料も、GMOあおぞらネット銀行・住信SBIネット銀行が抜きん出ています。

300万円以上の外貨預金を利用するなら、ソニー銀行もおすすめです。外貨預金残高や積立額が一定以上だと、ユーロ為替手数料が8銭まで下がります。

ソニー銀行には「Club S」というランク制優遇サービスがあり、外貨預金などの取引状況に応じた手数料優遇を受けられます。取引実績を積み上げると、外貨預金の為替手数料も引き下がります。

▼運用額が大きい方向けのソニー銀行 詳細はこちら

英ポンド

英ポンド

主要通貨のなかで、英ポンドは値動きが大きいといわれる外貨です。外貨預金で安定した収益を得たい場合は、持ち分を少なめにすると安心です。

■英ポンド 為替手数料を比較

銀行名 片道為替手数料
ソニー銀行 45銭
auじぶん銀行 取扱なし
楽天銀行 45銭
住信SBIネット銀行 28銭以下
新生銀行 60銭
ジャパンネット銀行 30銭
イオン銀行 取扱なし
GMOあおぞらネット銀行 15銭
東京スター銀行 取扱なし
三井住友銀行 400銭

英ポンドも、GMOあおぞらネット銀行の手数料の低さが目立ちます。続いて、住信SBIネット銀行・ジャパンネット銀行が続きます。そのほかのネット銀行はほぼ横並びです。

ポンドはほかの外貨と比べ、取引手数料が高めです。三井住友銀行では400銭(4円)ものコストがかかる一方、多くのネット銀行では10分の1程度の手数料です。

auじぶん銀行とイオン銀行では、英ポンドの外貨預金は取り扱っていません。

豪ドル

豪ドル

先進国のなかでは、豪ドルも高金利通貨として人気があります。

しかし、値動きが比較的大きく、経済もまだ不安定です。分散投資の1つとして考えておくのがよいと思います。

■豪ドル 為替手数料を比較

銀行名 片道為替手数料
ソニー銀行 45銭
auじぶん銀行 50銭
楽天銀行 45銭
住信SBIネット銀行 25銭以下
新生銀行 40銭
ジャパンネット銀行 30銭
イオン銀行 25銭以下(実質)
GMOあおぞらネット銀行 15銭
東京スター銀行 50銭
三井住友銀行 250銭

豪ドルの外貨預金では、GMOあおぞらネット銀行に続き、住信SBIネット銀行・イオン銀行に優位性があります。

GMOあおぞらネット銀行は、豪ドルの為替手数料が低いだけでなく、金利が高めです。

イオン銀行や住信SBIネット銀行は、外貨預金をすることでランク制の優遇サービスでスコアが上がります。

イオン銀行の優遇サービスは、「イオン銀行Myステージ」といいます。外貨預金を利用するとステージが上がりやすくなります。

イオン銀行Myステージのステージが上がると、円預金金利が上がり、ATM手数料などの無料回数が増えます。

イオン銀行員の方いわく、イオン銀行Myステージのスコアアップ目的で、少額の外貨積立を利用する人も多くいるそうです。

豪ドル通貨についての詳しい情報は「高金利が魅力!豪ドルの外貨預金の安全性はどれくらいなのか?」にて説明しています。

NZドル

NZドル

オーストラリアとの貿易がさかんなニュージーランドは、通貨の値動きが豪ドルと似ています。豪ドルと同じく、値動きは大きめです。手数料も豪ドルとほとんど同じです。

■NZドル 為替手数料を比較

銀行名 片道為替手数料
ソニー銀行 45銭
auじぶん銀行 40銭
楽天銀行 45銭
住信SBIネット銀行 25銭以下
新生銀行 40銭
ジャパンネット銀行 30銭
イオン銀行 25銭以下
GMOあおぞらネット銀行 15銭以下
東京スター銀行 50銭
三井住友銀行 255銭

豪ドルと同じく、NZドルの為替手数料もGMOあおぞらネット銀行と、住信SBIネット銀行・イオン銀行が安いです。

NZドルと豪ドルをあわせて、分散投資するのもおすすめです。

為替手数料が高い通貨は長期運用でリスク軽減

積み木とカレンダー

外貨預金は長期運用になるほど、為替手数料の影響が小さくなり、いわゆる「手数料負け」する確率が減ります。

外貨普通預金も円普通預金と同じく、預け入れ中に利払いがあります。外貨預金は円預金より金利が高いため、受け取り利息が多く、手数料を相殺できる可能性が高くなります。

豪ドルやNZドルなど、為替手数料が高めの外貨預金を利用する際は、数年スパンでの長期運用を検討すると安心です。

外貨で長期運用する際は、外貨普通預金だけでなく、「外貨定期預金」もおすすめです。外貨普通預金より何倍も高い金利が得られます。

2019年12月24日時点で、ソニー銀行の米ドル外貨預金の金利を比較すると、以下のとおりでした。

  • 外貨普通預金…年0.25%
  • 外貨定期預金…年1.3%

外貨定期預金のやり方は、円定期預金と同じです。あらかじめ「満期」を決めて預け入れ、満期になると外貨普通預金に払い戻されます。利息は、満期時に一括利払いとなるケースが大半です。

参考記事:外貨預金の金利をさらにUP!外貨定期預金の3つのメリット・デメリット

為替手数料が低い3行の比較、どんな人に向いているか

外貨預金の為替コストは、GMOあおぞらネット銀行の低さが圧倒的です。低コストで外貨預金を始めたいなら、検討する価値ありです。

500円からの外貨積立もあり、少額から外貨預金にチャレンジしたい人に向いています。

ただし、GMOあおぞらネット銀行には「外貨定期預金」がありません。外貨定期預金でさらに高金利運用を目指すなら、住信SBIネット銀行がおすすめです。

住信SBIネット銀行は、GMOあおぞらネット銀行の次に、為替手数料が低めです。海外でデビット決済すると、米ドル外貨預金から直接支払えるメリットもあります。アメリカによく行く人にも便利です。

▼住信SBIネット銀行キャッシュカード
ミライノデビット

300万円以上を外貨預金で運用するなら、ソニー銀行一択です。会員ステージの手数料優遇を受けると、業界最低水準の為替手数料になります。

為替手数料が低いネット銀行まとめ
GMOあおぞらネット銀行
少額から外貨普通預金を始めたい人向け
住信SBIネット銀行
低コストで外貨定期預金を運用したい人向け、海外で米ドル外貨預金から直接支払えるデビットカードあり
ソニー銀行
外貨預金300万円以上だと為替手数料が業界最低水準

次の記事は、「外貨預金に強みを持つネット銀行」のまとめ記事です。

外貨預金のコツは、為替手数料が安く、外貨預金金利の高い銀行を選ぶことです。為替手数料が低い銀行でも、外貨預金の金利が高いとは限りません。

運用期間が短期間なら、「為替手数料の低さ」が重要となります。長期運用では「預金金利の高さ」を重視する必要があります。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2020年1月8日 更新)

ありがとうございます。

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