三菱UFJ銀行のメリットはメガバンクNo.1というブランド以外にあるか
三菱UFJ銀行は、日本最大のメガバンクとしてのブランドが確立しています。
三菱UFJ銀行を中心とした三菱UFJフィナンシャル・グループは、店舗数、海外拠点の数、従業員数などを比較しても世界有数の金融グループと言えます。
その安心感で三菱UFJ銀行を選ぶ人も多いですが、それ以外のメリットについてもまとめてみました。
スーパー普通預金で手数料が安くなる
三菱UFJ銀行だけでなく、メガバンクはネット銀行より手数料が高い傾向があります。
実店舗を持たないネット銀行に比べて、運営コストなどが掛かっていることを考えると、当然かもしれません。
しかし三菱UFJ銀行は、各種手数料が無料になる優遇プログラムがあります。
それが、スーパー普通預金(メインバンク プラス)です。
スーパー普通預金(メインバンク プラス)とは、下記3つのうちいずれか1つでも条件を満たせばATM手数料や振込手数料の優遇を受けることができるサービスです。
■スーパー普通預金(メインバンク プラス)の条件
- ネットバンキング「三菱UFJダイレクト」登録(無料)
- 預金残高1,000万円以上
- 65歳以上
1つ目の条件にある三菱UFJダイレクトの登録は、最も簡単にクリアできる条件です。
三菱UFJ銀行の普通預金の口座を持っていれば、三菱UFJダイレクトの登録はネット上で3分ほどで完了します。
スマホやパソコンで三菱UFJ銀行の取引ができるようになるので、便利です。
上記いずれかの条件を満たすと、三菱UFJ銀行のATM時間外手数料が無料になります。
さらに、スーパー普通預金には取引の大きさに応じたランクがあり、ランクが上がればさらに優待を受けることができます。
たとえば、コンビニATM手数料が月3回まで無料になります。
さらに大口取引をすると他行宛の振込手数料も月3回無料にもなります。
これらの優待内容は、メガバンクの中でも悪くないと思います。
たとえば、メガバンク2番手の三井住友銀行は、振込手数料を無料にする優待はありません。
日中に無料で使える提携ATMが多い
三菱UFJ銀行は地方銀行(地銀)などの他社ATMとも提携しており、提携ATMなら平日の日中にATM手数料が無料で利用できます。
■平日8:45~18:00
- イオン銀行
- 三菱UFJ信託銀行
- JAバンク
- 大正銀行
■平日8:00~18:00
- 愛知銀行
- 中京銀行
- 名古屋銀行
- 十六銀行
- 百五銀行
特に、ATM設置台数が多いイオン銀行が無料で使えるのは便利だと思います。
イオングループの店舗やミニストップなど、全国で6,000台以上が設置されています。
また、地銀だけでなくJAバンクとも提携しているのも特徴です。
三菱UFJ銀行の都心部に多い傾向がありますが、提携ATMによって地方もカバーしていると言えます。
ネット銀行「じぶん銀行」との連携
三菱UFJ銀行は、携帯電話キャリアのKDDIと共同出資してじぶん銀行というネット銀行を設立しています。
じぶん銀行から三菱UFJ銀行への振込手数料がいつでも無料など、密に連携しています。
三菱UFJ銀行より全体の手数料も安いので、ネット銀行に抵抗がない人にはじぶん銀行もおすすめです。
たとえば、じぶん銀行はATM手数料が最大で月11回無料になります。
他行あて振込手数料も最大で月15回まで無料になるので、フリマや譲渡などで個人間の振込をする人に向いています。
セキュリティの高さにも定評があり、伸びてきているネット銀行です(→その他、じぶん銀行のメリットについて)。
メガバンクの中では使い勝手◎
3大メガバンクである三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行と比べると、三菱UFJ銀行の使い勝手はまずまずだと思います。
提携ATMも多く、各種手数料が無料になる優遇サービスもあるので、うまく使えばお得に利用できるメガバンクです。
ただし、これはメガバンクに共通することですが、優遇なしの手数料は高めなので注意が必要です。
たとえば振込手数料は、下記の通りです。
ネットバンキングの三菱UFJダイレクトを使わないと、三菱UFJ銀行の他支店の振込にも手数料がかかります。
私も、「同じ三菱UFJ銀行への振込なら手数料は無料だろう」と思って振り込んだら、手数料が掛かってしまったことがあります。
■三菱UFJ銀行 振込手数料(税別)
振込手数料 | 三菱UFJダイレクト | ATM(カード) | ATM(現金) |
---|---|---|---|
同一支店宛 | 無料 | 無料 | 200~400円 |
同行他店宛 | 無料 | 100~200円 | 200~400円 |
他行宛 | 200~300円 | 250~400円 | 400~600円 |
各種手数料に気をつければ、取り扱っている金融商品も多いのでお金のことをなんでも相談できる銀行として頼れると思います。
たとえば預金系以外のサービスだと、ローン系、投資系、信託系なども扱っています。
もし日常使いメインでメガバンクを選びたい場合は、3番手のみずほ銀行もおすすめです。
みずほ銀行にも三菱UFJ銀行と同じく手数料優遇のサービスがあり、その内容は三菱UFJ銀行よりお得です。
ネット銀行と比べると負ける部分も
前述の通り、三菱UFJ銀行はメガバンクの中では優位なスペックを持っています。
一方、ネット銀行と比べるとやや物足りない部分もあります。
ネット銀行は実店舗を持たないことで運営コストを抑えた分、各種手数料を安くしたり、高い預金金利を提供したりしています。
最近では、メガバンクとネット銀行を使い分ける人も増えてきています。
たとえば、メインバンクはメガバンクだけど、貯蓄用の口座は定期預金の金利が高いネット銀行…などです。
メガバンクや地銀しか使ったことがない人の中には、ネット銀行は不安だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、国内のネット銀行はメガバンクと同水準の債務力があり、外部機関の信用調査でもメガバンクと肩を並べる信用度があります。
三菱UFJ銀行というブランド力や店舗があるというメリットを取るか、よりお得なネット銀行を取るかという選択になります。
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