ネット銀行住宅ローンが持つ3つのデメリットをまとめてみた
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ネット銀行住宅ローンのデメリットを公開します。
マイホーム購入のための住宅ローンをネット銀行で組む人が増えています。私自身、家を買うときは、低金利なネット銀行の住宅ローンを利用したいと考えていますが、ネット銀行の住宅ローンに不安を感じている方が多いことも事実です。
ネット銀行住宅ローンを利用した人の意見を見ても、特にデメリットやトラブルはなかったという人がほとんどです。
しかし、ネット銀行の住宅ローンにはデメリットもいくつかあります。
目次
ネット銀行住宅ローンのデメリット
ネット銀行の住宅ローンを利用する上でのデメリットは3つあると私は考えています。
窓口店舗がない
一番のデメリットはリアルの窓口店舗がないことです。こればかりは仕方ありません。
ネット銀行は申込みから審査、融資実行まで、すべての手続きをネット、メール、郵送で行います。
個人的には、店舗に行く必要がないことはむしろメリットだと思うのですが、ネット完結に不安を感じる人も少なくありません。
住宅ローンは扱う金額も多いですし、提出する書類や記入方法がわからない部分もたくさんあると思います。そういった意味では、担当者付きで窓口で一緒に書類を記入できる対面の方が、安心感はあります。
しかし最近は、ネット銀行でも、専門の住宅ローンアドバイザーによる「スカイプ相談」を導入するなど、サポートを徹底して充実しています。
また、イオン銀行の場合はイオン各店に「住宅ローン相談窓口」を設置しています。
ネット完結の申込みができるだけでなく、不安な人はイオンの店舗に行けばいつでもわからない点をアドバイスしてもらえるので、イオン銀行の住宅ローンは非常に人気が高いです。
また、住宅ローン専門で、主にフラット35を取り扱っているARUHI(アルヒ)も、全国にあるリアル店舗で住宅ローンの相談を受け付けています。
ネット銀行ならではの低金利と対面による相談の両方を利用したい場合は、イオン銀行やアルヒなどは良い選択肢になると思います。
- イオン銀行住宅ローン
- 全国のイオンモールなどに住宅ローンの相談窓口を設置することで対応
- 住信SBIネット銀行住宅ローン
- 全国のSBIマネープラザで住宅ローンの専門家による相談が可能
- ARUHI(アルヒ)
- 全国各地にARUHIの相談窓口を設置。専門家が対面相談に応じてくれる体制を構築
- 楽天銀行住宅ローン
- スカイプ相談を導入。パソコンのモニターを通じて対面で相談できる
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低金利なイオン銀行住宅ローンが人気の理由!セレクトクラブで毎日5%OFF
審査が厳しい
利用者の口コミによると、一般的にネット銀行の住宅ローンは審査が厳しいと言われています。
理由はわからないのですが、やはり銀行としての規模が都市銀行などに劣る点や、ネット完結で審査をしなければならないといった理由から、審査基準が高く設けられているのかもしれません。
たとえば、オリックス銀行住宅ローンは申込基準を明確にしており、
・同一勤務先に3年以上務めていること(自営業は営業開始後3年以上経過)
・前年度の所得が500万円以上であり、返済中も安定収入が見込める
・ローンの支払いにおいて1年以内に延滞がないこと
となっています。正直ハードルは高めだと思います。
一方で、住信SBIネット銀行の住宅ローンは「派遣社員でも融資可能」だと明確に回答しています。
ネット銀行の場合、審査基準は若干高くなるかもしれませんが、年収や職業に関わらず、誰でも利用できる可能性はあります。
また、住宅ローン申し込みの手順は「まず最初に仮審査をし、その後本審査をする」のが普通です。
仮審査の段階では、多くの方が同時に複数の銀行に申し込みをし、最終的に審査に通った銀行からもっとも条件の良い住宅ローンを選んでいます。(→住宅ローンの仮審査は同時に複数申込んでも大丈夫?)
審査に落ちたからといって特別ペナルティがあるわけではないので、気になる金融機関があれば早めに審査申し込みをしておくことをおすすめします。
それぞれのネット銀行の審査基準はこちらで公開しています。
auじぶん銀行住宅ローンは年収基準が200万円(夫婦や親子の合算可能)、派遣社員・契約社員の申し込みも可能なので、おすすめです。
また、住宅ローンの借入可能額を測る目安に「返済比率」という指標があります。
返済比率(返済負担率)とは、1年間のローンの返済額が年収の何パーセントに相当するか?を示したもので、一般的には25%以内が良いと言われています。
銀行によっては、返済比率35%以上の融資にも応じてくれる場合がありますが、返済比率が高くなるほど、住宅ローンの返済額が家計に与える影響が大きくなり、返済のリスクが高まるということを表します。
返済比率に基づいた住宅ローン借入可能額シミュレーターで、どの程度のローンが組めるか試算できます。
現在の年収(総支給)万円
借入期間年
金利%
現在契約中のその他ローンの年間返済額万円
※カードローンや自動車ローン、クレジットカードの
分割払いなどの年間総返済額を入力してください
銀行によっては、世帯主だけでなく夫婦や親子の年収を合算できるケースもあります。
最近はペアローンを使って住宅ローンの契約をする方も増えています。
銀行によって住宅ローンの審査基準は大きく異なります。ネット銀行だからといって審査が厳しいわけではないので、まずは下記のページで条件を確認し、仮審査に申し込んでみることをおすすめします。
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銀行の住宅ローン審査基準を公開!年齢や健康状態を重視することが明らかに
信用面の不安
3つめのデメリットは、信用に対する不安だと思います。
住宅ローンは借りる金額が大きく、返済の年数も長期に渡ります。人生の大半が、その銀行と二人三脚で、長い付き合いになるのが住宅ローンです。
そう考えると、35年間も窓口店舗がないネット銀行で大丈夫なのか、将来倒産してしまうのではないか?といった点で不安になる気持ちはわかります。もしトラブルが生じた場合、窓口がないと不安ですよね。
しかし、自己資本比率などの財務健全性を測る指標を見てみても、ネット銀行は高い財務健全性を誇っており安心です。
また、基本的にすべてのネット銀行は、メガバンクなど超大手企業の出資によって誕生しているので、強力なバックがいると思って問題ありません。
たとえば、ガン50%団信が無料で話題のauじぶん銀行住宅ローンは、三菱UFJ銀行とKDDIによって設立されたネット銀行です。
35年の間に倒産しない可能性はゼロではありませんが、その点は地銀も同じです。むしろ、親元なる大手が助けてくれる可能性を考えると、倒産に関してはネット銀行の方が安全と言えるかもしれません。
トラブル時に窓口がないのは、ネット銀行で住宅ローンを組む大きなデメリットです。
しかし、現在はイオン銀行住宅ローンのように、店舗窓口で相談できるネット銀行が増えているので、大きな問題にはなりません。
また、基本的にすべてのネット銀行は、繰上返済手数料を無料にしています。
万が一トラブルが起こったり、倒産の不安が生じた場合は、住宅ローンの借り換えによってトラブルを回避することも可能です。
安心して利用できるネット銀行住宅ローンは?
ネット銀行住宅ローンは、低金利で保証料などが0円の金融機関も多く高いスペックを誇ります。
住宅ローンという大きな契約をネット経由で済ませてしまって良いのだろうかと不安になる方もいると思いますが、既に多くの方がネット銀行住宅ローンを活用しています。
たとえば、住信SBIネット銀行の住宅ローンの融資額はすでに6兆円を超えています。
ネット銀行のなかでも特に安心して利用できる住宅ローンは以下の通りです。
イオン銀行住宅ローン
Web完結での申し込みもできますが、わからない点はイオンモール店舗内の窓口で対面相談が可能です。
派遣社員や契約社員でも、勤続年数が6ヶ月以上かつ前年度の年収が100万円以上であれば審査してもらえます。
Web申し込みであれば最短3日で審査回答が得られます。
イオン銀行の住宅ローンは、イオンモール店舗内に設置された窓口で対面相談ができ、ネット銀行住宅ローンのデメリットをカバーしています。
金利や手数料については申し分なく、保証料・団体信用生命保険ともに0円、一部繰上返済手数料も無料です。
審査基準の年収基準も「前年度の年収が100万円以上」となっており、派遣社員・契約社員でも6ヶ月以上の勤続年数があれば申し込めます。
審査基準が低いため、年収や職業に不安を感じている方でも安心して申し込めるのも、イオン銀行住宅ローンの強みです。
また、契約者限定でイオンでの買い物が毎日5%OFF(最長5年)になる「イオンセレクトクラブ」に加入できるため、実質的なメリットはさらに大きくなります。
特に、日常生活の買い物をイオンで行うことが多い方にとっておすすめの住宅ローンです。
住信SBIネット銀行住宅ローン
全国各地の「SBIマネープラザ」で住宅ローンの専属担当者に無料相談ができます。
SBIマネープラザで取り扱っている住宅ローンは、競争力の高い住信SBIネット銀行住宅ローンと、フラット35で定評のあるARUHIという優良商品のみとなっています。
ネット銀行の住宅ローンの低金利を窓口店舗で契約したい方におすすめです。
住信SBIネット銀行住宅ローンは、あらゆる疾病を保障対象としている「全疾病保障」を無料で提供していることで評判です。
また、変動金利を中心にネット銀行ならではの低金利を提供しており、すでに6兆円を超える融資残高を築いています。
住信SBIネット銀行は全国に「SBIマネープラザ」という相談窓口を設置しており、住宅ローンを始めとするお金に関する相談を受け付けています。
SBIマネープラザでは、相談料は無料で住宅ローンの専門担当者がていねいに説明をし、契約手続きやプランの紹介を行ってくれます。
提案商品は、住信SBIネット銀行の人気商品「ミスター住宅ローンREAL」と「ARUHIフラット35」の2つです。これらの住宅ローンはどちらも業界トップクラスの低金利で、人気の高い商品です。
ARUHI(アルヒ)
フラット35 シェアNo.1の上場企業で安心。(5人に1人がARUHIでフラット35を契約中)
全国のARUHIの店舗で対面による相談ができ、審査スピードも他社と比較して速いと評判の金融機関です。
ARUHI(アルヒ)は、住宅ローンを専門に取り扱う金融機関です。
一般的な銀行とは異なりますが、住宅ローンの専門業者として数多くの実績を築いており、2017年には上場も果たしています。
ARUHIが特に強みを持っているのは「フラット35」です。
フラット35のシェアNo.1を誇っており、フラット35を契約している方の10人に約3人がARUHIを利用しているほどとなっています(2019年度時点)。(※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ))。
また、全国にARUHIの実店舗を展開していることから、対面での相談が可能で、わからない部分を店舗でスタッフに教えてもらいながら契約を進められます。
ARUHIはフラット35の審査スピードに定評があり、事前審査は最短即日、本審査は最短3営業日での契約に対応しています。
売れてしまうかもしれない中古物件や人気の新築物件をどうしても購入したい場合など、審査結果を早く知りたい時にもおすすめの金融機関です。
SBI新生銀行住宅ローン
保証料・団体信用生命保険料・繰上返済手数料が0円で、ネット銀行住宅ローンと同等の競争力を誇っています。窓口での直接手続きや相談もでき、安心感があります。
安心パックによって万が一の返済トラブルについても柔軟に対応してくれるのが特徴です。
SBI新生銀行は、ネット銀行住宅ローンとともに人気の高いプランを提供しています。
同社の「安心パック」は住宅ローン契約の事務手数料に一定金額を上乗せすることで、数多くの安心を追加できるオプションプランです。
たとえば、失業した場合や会社の倒産などによって収入が途絶えてしまった場合でも、一時的に返済をおやすみできる「コントロール返済」や、事故や病気によって就業が困難になった場合の「安心保障付団信」などが追加できます。
住宅ローン金利や事務手数料が安いので、ネット銀行住宅ローンと合わせて比較検討している方が多いようです。
SBI新生銀行は実店舗を展開しているため、窓口での相談ができ安心です。
りそな銀行住宅ローン
ネット銀行並の低金利を実現した「Web申し込み限定プラン」が人気です。
保証料・団体信用生命保険料は0円(りそな銀行が負担)です。年収の申込条件は低めで、多くの人が利用できます。
ネット銀行の住宅ローンが不安な人は、大手銀行の「Web限定プラン」を活用するのもおすすめです。
りそな銀行住宅ローンの「Web申し込み限定の金利プラン」は、2016年にマイナス金利が導入された際、借り換え申し込み件数が6倍以上に増えたほど人気があります。
住宅ローンの借り換え希望者に人気で、「変動金利」と「当初10年固定金利」に競争力があります。
りそな銀行住宅ローンは、大手銀行のなかでは珍しく、保証料・団体信用生命保険ともに0円です。保証料有料の大手銀行と比べると、初期費用を抑えやすいです。
住宅ローンの審査基準(年収基準)が低めなのも、ほかの大手銀行にはないメリットです。りそな銀行住宅ローンの年収条件は「前年の税込年収が100万円以上」です。
安心感のある大手銀行で住宅ローンを組みたいけれど、収入に不安がある人は、検討する価値があります。
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