日数や期間はどのくらい?住宅ローンの仮審査と本審査の流れをまとめてみた

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審査日数

住宅ローンは、「仮審査」、「本審査」の2段階に分かれています。

申込みから融資までの流れとしては、大きく分けて「申込み → 仮審査 → 本審査 → 契約」の4ステップとなります。審査日数や借入れまでの期間についてまとめます。

仮審査・本審査ともに、日数は銀行によってまちまちです。しかし平均すると、

  • 仮審査:2~6日程度
  • 本審査:7~10日程度
  • その他の手続きも含めてトータル:1ヶ月~2ヶ月

となります。

審査の日数は約6.6営業日?

審査日数

住宅金融支援機構が毎年行っている、民間住宅ローンの貸出動向調査によると、本審査の所要期間は平均3.3営業日となっています。(記事執筆時点)

仮審査も同等の日数がかかるので、仮審査から本審査までトータル6.6営業日程度が必要という計算になります。

しかし、くわしくは後述しますが、実際には審査期間がもう少し長い住宅ローンがほとんどです。

住宅ローンによっては、契約まで1~2ヶ月かかることも珍しくありません。

審査に時間がかかる住宅ローンは、本審査を「保証会社」に依頼している場合が多いです。

住宅ローンの「保証会社」とは

保証会社とは、住宅ローンの借り手(私たち)が返済遅延や返済不能状態になった場合、銀行に代位弁済をおこなってくれる会社です。

私たちはその後、遅延した住宅ローンの返済額を保証会社に支払うことになります。

銀行からすると、保証会社がいることで貸し倒れのリスクを軽減することができるのです。

住宅金融支援機構の調査によると、住宅ローンの約半数は本審査を保証会社に依頼している状況です(下記参照)。

なので実際には、仮審査から本審査まで6.6営業日以上かかる金融機関が多いのだと思います。

審査事務に関する事項
(出典:住宅金融支援機構 2013年度民間住宅ローンの貸出動向調査)

審査が早い住宅ローンの大半は、保証会社を利用していない金融機関です。

たとえば、ネット銀行「auじぶん銀行」は保証会社を利用しない住宅ローンを扱っていますが、最短10日で融資実行できるというスピードを実現しています(→auじぶん銀行住宅ローンの詳細はこちら)。

保証会社を利用する銀行の審査イメージ

仮審査と本審査

住宅ローンの審査を保証会社に依頼している場合、仮審査は銀行、本審査は保証会社が行います。

■仮審査と本審査の違い(保証会社を利用する銀行の場合)

第一関門:仮審査
審査組織…住宅ローンを申し込んだ銀行
おもに、申込者の年収や職業、借入状況が基準に達しているかどうかを確認します。
第二関門:本審査
審査組織…保証会社
信用情報機関を通じて、他社ローン借入状況やこれまでの返済実績、支払いの滞納や返済遅延がないかを確認します。

参考記事:銀行の住宅ローン審査基準を公開!年齢や健康状態を重視することが明らかに

仮審査段階では、申込者の自己申告の内容にもとづいて審査を行うと言われています。

仮審査に受かったら、次の本審査は保証会社を通して行います。それによって、住宅ローンを組むときに連帯保証人を用意する必要がなくなります。

住宅ローンは提出書類に年収証明書があったり、勤務先への在籍確認が行わたりするため、職業や年収を偽ることもできません。

嘘偽りがあってもバレてしまうので、正直に書くことが重要です。

基本的に、書類の記載内容が正しく、信用情報に傷が付いていなければ、仮審査に通った段階で本審査にも通ることがほとんどです。

本審査で落ちたという意見の多くが、理由を探ってみると、過去にクレジットカードの支払いを遅延したなどの経験がありました(→クレジットカードの延滞についてはこちら)。

銀行の審査スピードを比較してみた

時計とカレンダー

人気物件の購入を狙っているなど、なるべく早く審査が早い住宅ローンを利用したい人向けに銀行の審査スピードを比較してみました(→住宅ローンの審査期間が遅くなると損する場合とは)。

ネット銀行を中心に、個別の金融機関が提示している審査日数の目安をまとめています。

ARUHI

ARUHI

仮審査
最短当日
本審査
最短1営業日
申し込みから融資実行まで
最短3営業日

住宅ローンの取り扱いを専門とするモーゲージバンク、「ARUHI(アルヒ)」は、審査回答にかかる日数がとても早いです。

自社商品となる「ARUHIスーパーフラット」の場合は、仮審査が最短1~2営業日、本審査が最短3営業日となっています。また、申し込みから融資実行までの期間はおおむね1ヶ月程度となっています。

「フラット35」の場合も、仮審査が最短当日、本審査が最短3営業日となっており、かなり早いことがわかります。

さらに、「フラット35」の場合、ARUHIファストパスを利用すれば申し込み受付から最短3営業日後に融資実行となります。

ARUHI ファストパスは、申し込み受付から最短3営業日後にご融資を実行するための有料サービスです。

ちなみに、ARUHIは自社商品も扱っていますが、主力商品は最大35年固定金利が続く「フラット35」となっています。フラット35の取り扱い実績では、国内No.1のシェアを誇っている金融機関です。※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)

ARUHIの相談・契約は店舗窓口が主となりますが、混雑で待たされることもあるので、事前の来店予約をおすすめします。

→ARUHI(アルヒ)の詳細はこちら

楽天銀行

楽天銀行

仮審査
1週間程度
申し込みから融資実行まで
最短で20日程度

楽天銀行は、ARUHIと同じく「フラット35」を主力商品としつつ、自社商品の展開も行っています。

申し込みから融資実行までのトータル期間は、変動金利(固定特約付き)の場合、最短で26日程度、長期固定金利 フラット35、フラット35Sの場合、最短で35日程度です。

→楽天銀行の住宅ローンについてはこちら

イオン銀行

イオン銀行

仮審査(事前審査)
通常3日~7日で回答
本審査(正式審査)
すべての必要書類がイオン銀行に到着してから1~2週間程度

イオン銀行では、仮審査(事前審査)は通常3日~7日で回答してもらえます。また、本審査(正式審査)は、すべての必要書類がイオン銀行に到着してから、1~2週間程度かかります。

また、申込みから借入れまでにかかるトータルの期間は、約1ヶ月~1ヶ月半となります。住宅ローンのなかでは比較的早い方だと思います。

イオン銀行は、ネットからの申し込みのほか、イオングループ各店に設置された住宅ローン相談コーナーでも申し込みができます。仕事帰りや土日しか空いてない方でも、これらを上手に利用することで、効率よく手続きが進められるメリットがあります。

イオン銀行住宅ローン 詳細はこちら

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

正式書類の到着から融資実行まで
通常1ヶ月~1ヶ月半
仮審査
申し込みから3営業日以内の回答

住信SBIネット銀行は、審査期間に関する具体的な情報が少なかったです。正式書類の到着から融資実行までに、通常1ヶ月~1ヶ月半かかるとしています。「正式書類の到着」を本審査の前段階だと考えると、2ヶ月程度はみたほうが良いのかもしれません。

仮審査は、申込みから3営業日以内に回答してもらえます。仮審査終了後、手元に書類が届くのに2営業日かかるので、合計5営業日です。

また、正式審査が終わってから2営業日後に連絡をするという情報もあります。このあたりちょっと情報がわかりにくいです。

口コミ情報によると、住信SBIネット銀行は審査に時間がかかると言われており、「SBIはあれこれ考える前に申請した方がいい」と言う情報もありました。

ソニー銀行

ソニー銀行

仮審査
申し込みから1~3日← 最短60分に短縮!
本審査
すべての書類がソニー銀行に届いてから7~10日
申し込みから融資実行まで
1ヶ月~2ヶ月

借り換えの利用者に人気のソニー銀行。仮審査日数は申し込みから1~3日日です。(最短60分で仮審査回答

その後の本審査は、すべての書類がソニー銀行に届いてから7~10日程度となります。

申し込みから借入れまでのトータル日数は、1ヶ月程度となります。

また、ほかの銀行にも言えることですが、借り換えの場合は、現在利用中の住宅ローンを完済する手続きが必要です。この手続きに数週間~1ヶ月程度かかります。

住宅ローンの借り換えを検討する場合は、これらの日数も考慮しておくことをおすすめします。

ソニー銀行住宅ローンは、2018年5月から、AI(人工知能)を導入し、これまで2~6日かかっていた仮審査が「最短60分」と大幅に短縮されました。

これに伴い、申込みから契約までにかかる期間も短縮できるため、上記の日数よりも短期間での契約が可能となりました。

→ソニー銀行住宅ローン AI(人工知能)を使った仮審査の詳細はこちら

参考記事:必要書類や審査期間はどれくらい?ソニー銀行住宅ローンの審査について

SBI新生銀行

SBI新生銀行

仮審査
なし
本審査
必要書類の提出から約7営業日
申し込みから融資実行まで
約1ヶ月半

SBI新生銀行住宅ローンには、仮審査(事前審査)が存在しません

よって、本審査1回のみで融資可否が決まります。必要書類の提出から審査結果の回答までに、約7営業日かかります。

そのほか、契約手続き等を含め、申し込みから融資実行までの日数は、約1ヶ月半となっています。

SBI新生銀行はネット専業ではないので、全国にある窓口支店でも申込み・相談が可能です。もちろん、ネット・郵送・電話のやりとりのみでも契約できるので、近くに店舗がない場合でも、住宅ローンは利用できます。

SBI新生銀行住宅ローンの詳細はこちら

審査結果を早くするコツ、おすすめの銀行

スピード

住宅ローン金利は申込日ではなく、手続き完了後の金利が適用となるのが普通です。

そう考えると、審査結果は早いに越したことはありません。

そこで、審査結果を少しでも早くするためにやっておくことを考えてみました。

■住宅ローンの審査を早くするポイント

  • とりあえず仮審査を通しておく
  • 24時間受付のネットから申し込む
  • 事前に利用条件を確認しておく
  • 審査期間中に必要書類を準備しておく

仮審査の有効期限は60日~90日と比較的長いです。まず最初に仮審査を通しておくだけでも、その後の展開を早く進めることができます。

ネット申し込みができる住宅ローンなら自宅で審査申し込みができるので、来店の時間を取らずに済みます。

また、審査期間をもっとも長引かせる原因の多くは「書類の不備」です。

仮審査フォームには正確な情報を入力し、本審査までの間に必要書類をもれなく用意しておくことも重要です。

上記に気をつけた上で、審査スピードが早い金融機関を選べば、審査期間は大幅に短縮できます。

審査スピードが早いおすすめ住宅ローン

■フラット35
ARUHI(突出した審査スピード)
楽天銀行

■民間の住宅ローン
イオン銀行
SBI新生銀行(本審査のみでOK)

固定金利で住宅ローンを組みたいなら、低金利かつ審査スピードも早いARUHIのフラット35に軍配が上がるかと思います。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。(2024年11月18日 更新)

ありがとうございます。

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