お金が貯まらないを解決する積立預金4つのアイデア 先取り貯金が続くようになる
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今回は、貯金が苦手な人でも無理なく続けられる積立預金サービスを、4つ解説します。
すぐにお金を使ってしまう、なぜか手元にお金が残らないと悩む人は、いかに先取り貯金するかが重要です。給料が振り込まれたらすぐに貯金に回し、貯金額を差し引いた残高で生活する必要があります。
着実に先取り貯金を続ける方法として、ネット銀行100の活用術では積立預金をおすすめしています。
積立預金と似ているサービスを提供している銀行もあるので、お金が貯まらない人向けのアイデアとしてわかりやすく説明します。
無料で使える4つの預金サービス
積立預金のように、貯金が苦手な人でもお金が貯められるサービスを4つ紹介します。
これらの預金サービスは、メガバンクより預金金利が高いネット銀行での運用がおすすめです。
ネット銀行は、実店舗を持たず運営コストを削減しているため、その分を顧客に還元できます。
よって、大手銀行より高い預金金利や、圧倒的に低い手数料(ATM手数料や振込手数料など)が実現できます。
積立定期預金
もっともわかりやすいのは、積立定期預金です。
毎月の積立額を設定すると、普通預金から定期預金に毎月自動的にお金が移動します。初期設定後は何もする必要がないので、細かい貯金管理が苦手な人も安心です。
貯金していてもお金を使いがちな人は、積立定期預金の利用を機に「途中で引き出さない」という意思を固めるきっかけにもなると思います。定期預金を中途解約すると、預金金利が普通預金くらいまで下がってしまいます。
ネット銀行の積立定期預金は、普通預金より金利が高めです。より効率的にお金を貯められます。大手銀行より少額から積み立てを始められるのもメリットです。
■少額から積立定期預金ができるネット銀行 一例
- イオン銀行:毎月500円から
- 楽天銀行:毎月1,000円から
- ソニー銀行:毎月1,000円から
イオン銀行は、ワンコインから積立定期預金を始められます。まずは少額から始め、余裕が出てきたら積立額を上げていきたい人におすすめです。
楽天銀行とソニー銀行は、毎月1,000円から積み立てられます。年に2回、積立額を増やせるので「ボーナス月は少し多めに貯金する」といった設定も可能です。
■大手銀行にも積立定期預金はあるが利息は期待できない
積立定期預金は、大手銀行や地方銀行でも取り扱っています。すでに口座を持っている銀行で、積み立てを始められるかもしれません。
しかし、預金金利には期待できず、少額から積み立てられない銀行もあります。たとえば三井住友銀行は、毎月1万円以上からしか積立設定できません。
目的別預金
目的別預金とは、1つの銀行口座のなかに仮想で複数の口座を作る機能です。一部のネット銀行が提供するサービスで、大手銀行などでは扱っていません。
目的別口座は、親口座を「仮想的に」分けるだけなので、口座開設の手続きなどは不要です。マイページで目的別口座を新規作成すれば、すぐに利用できるようになります。
財布のなかのお金を、封筒に分けて管理するイメージに近いです。
たとえば、自動車購入費と老後資金を並行して貯めたいときも、別々の目的別口座で管理できます。
目的別預金のサービスを提供するネット銀行は、3行あります。
■目的別預金サービスを扱う代表的なネット銀行
- あおぞら銀行BANK
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
貯蓄に特化しているのは、あおぞら銀行BANKです。ネット銀行のなかでもトップクラスの預金金利で、メガバンクの数百倍の利息を受け取れます。
あおぞら銀行BANKの「The Savings」という目的別預金は、自動積立機能が充実しています。貯金ごとに画像を設定でき、アプリを開くたびに貯蓄のモチベーションが上がる点も魅力です。
▼あおぞら銀行BANK The Savingsの使い方一例
GMOあおぞらネット銀行の「つかいわけ口座」という目的別預金も、毎月決まった金額を目的別口座へ自動振替できます。
目的別口座を、ATM入出金や引き落としにも使えます。「食費を毎月3万円に抑えたい」など、出費も管理したい人におすすめです。
住信SBIネット銀行は都度、手動で目的別口座に残高を移動して使います。そのつど自分の手で残高を配分したい人向けです。
それぞれの目的別預金の使い方や、くわしい内容は以下で解説しています。
- あおぞら銀行BANK「The Savings」:積立貯蓄に特化
- GMOあおぞらネット銀行「つかいわけ口座」:細かい引き落とし設定が可能
- 住信SBIネット銀行「目的別口座」:手動で資金配分
自動入金サービス
ネット銀行独自の預金サービス、「自動入金サービス」も積立貯金に向いています。
自動入金サービスとは、毎月同じ日に同じ金額を、自分名義の別の金融機関から取り寄せるサービスです。メインバンクから貯金用口座への資金移動を、完全自動化できます。
例:三井住友銀行からイオン銀行へ、毎月6日に3万円を入金など。
本来、他行からの資金移動には他行宛振込手数料がかかります。しかし、自動入金サービスでは手数料無料で資金移動が可能です。
銀行によっては「定額自動入金サービス」「おまかせ入金サービス」など、名称が異なります。
給料日の直後に自動入金の設定をすれば、着実にお金が貯まります。自動入金でお金を貯める銀行のキャッシュカードを持ち歩かないようにすれば、貯金を切り崩す心配もありません。
自動入金サービスは、すべての銀行で扱っているわけではありません。一部のネット銀行でのみ利用可能です。
■自動入金サービスを扱う代表的なネット銀行
- イオン銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
- auじぶん銀行
- ソニー銀行
- 大和ネクスト銀行
自動入金サービスが使えるネット銀行の詳細は、「手数料無料の定額自動入金サービスが使える銀行リスト」にて解説しています。
最低入金額や引き落とし日、利用可能金融機関を比較し、自分にあった銀行を選ぶことをおすすめします。
外貨積立預金
外貨積立預金とは、円ではなく外貨で行う積立預金です。円預金よりも高い金利で運用できます。
外貨預金というと、リスクが高いイメージを持つ人がいるかもしれません。たしかに、元本保証の円預金と違い、外貨預金には為替変動のリスクがあります。
しかし、外貨預金を長期的に積み立てると、大きな損失が出ることを防げます。円高のときも円安のときも一定額を積み立て続けると、最終的な購入レートは平準化されるからです。
1ドル85円のときと、1ドル125円のときに外貨預金を積み立てると、実質1ドル105円で積み立てたことになるイメージです。
外貨積立は、円預金から外貨を定期購入し、外貨普通預金へ預け入れる仕組みです。定期預金と違い、いつでも引き出せるのがメリットです。
外貨積立は、大手銀行もネット銀行も広く扱っています。しかし、大手銀行は手数料が高いのでおすすめできません。ネット銀行なら、低いコストで外貨積立できます。
ネット銀行のなかで、外貨積立に力を入れているのはソニー銀行です。取扱通貨が12種類と多く、それぞれ500円から積み立てられます。
ワンコインから外貨積立を始められるので、外貨預金初心者もチャレンジしやすいと思います。12カ国の通貨すべてを500円ずつ積み立てても、毎月たった6,000円です。
飲み会2回分くらいのお金で、12もの国の通貨に預金できるのは面白いと思います。
ソニー銀行の外貨預金は、海外旅行の資金を貯めたい人にもおすすめです。外貨預金に預けたお金を、外貨のまま使えるからです。
外貨預金に預けたお金は、外貨として使えない銀行がほとんどです。貯金や資産運用としてしか使えません。
しかしソニー銀行は、海外でVisaデビット機能付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」を使って支払うと、外貨預金に預けた外貨から直接支払えます。
例:米ドル預金の残高がある状態で、アメリカでVisaデビット決済すると、円預金ではなく米ドル外貨預金から支払える。
一般的には、海外でクレジットカードやデビットカードで決済すると、円普通預金から支払われます。その際、外貨を両替するための手数料がかかります。ソニー銀行は、外貨のまま支払うため、両替手数料がかかりません。
いかに「知らないうちに貯まる」環境を作るか
貯蓄できないタイプの人に重要なのは、いかに手間なく、知らないうちにお金が貯まる環境を作るかです。
今回紹介した方法は、いずれも手間が少ない先取り貯金のやり方です。一度サービスの設定をすれば、あとは放置するだけでお金が貯まります。
貯金を長続きさせるためには、無理のない金額から始めることをおすすめします。「毎月3万円なら貯金に回せる」と思ったなら2万円から始め、数ヶ月ほど様子を見てから貯金額を引き上げるか検討します。
余裕のない金額で始めると「今月は仕方ないから、貯金口座から崩そう」と思い、そのあとも理由をつけて引き出す癖がついてしまうかもしれません。まずは、貯蓄に手を付けない習慣を身につけることが大切です。
最近は、より少額をコツコツ貯められる自動貯金アプリもあります。代表的な貯金アプリ「finbee」については、以下の記事で解説しています。
貯金アプリの記事はこちら:
「貯金できない」を解決するfinbee (フィンビー)でお金を貯める