デビットカード決済にサインや暗証番号は必要?タッチ決済や少額なら不要です

サイン

デビットカードの基本的な使い方は、クレジットカードと同じように支払います。レジでカードを渡し、「カードで」「VISAで」のように伝えれば決済できます。

サインや暗証番号入力を求められることがありますが、お店によってはサイン不要で支払いが完了します。サインレス決済の快適さは、一度体験すると忘れられません。

今回は、サインや暗証番号入力がいらないデビット決済の種類、暗証番号が必要なケース、セキュリティなどについて解説します。

サインレスでデビット決済できるケース

サインや暗証番号入力なしでデビット決済できる条件は、大きく分けて2つあります。

■サインレスでデビット決済できる場面

  1. 少額決済
  2. タッチ決済(非接触決済)

特に、サインレス決済の導入が進んでいるのは、コンビニやスーパー、ファーストフード店などです。高速道路の料金所でも利用できるケースがあります。

いずれも、すばやく支払いを完了するニーズがある場面です。

少額決済

5,000~30,000円以下の少額決済では、サインや暗証番号は不要になるケースが増えています。デビットカードを決済端末に通すと、すぐにレシートが出てきて支払いが完了します。

サインや暗証番号入力なしで支払える店舗は、カード会社とサインレス契約をしています。

お店の契約内容によって、サインレス決済できる上限金額は異なります。

サインレスになる代金は、お店によって異なります。1万円以下であれば「少額決済」扱いになるお店が多いです。2~3万円くらいまでサイン不要になる場合もあります。

現金払いよりスピーディーに買い物でき、後ろに並んでいる人を待たせることもありません。

「コンビニで数百円の買い物をするのに、カードを使ってもよいのかわからない」という声を聞くことがありますが、まったく問題ありません。

小銭を財布のなかで探す手間が省け、サイン・暗証番号も不要になるので、むしろ少額決済こそカード決済ですませるのがおすすめです。

私自身も、コンビニではデビット決済を利用しています。カードを渡してから数秒でレシートが出てくるので、10秒くらいで会計が終わることもあります。

朝の出社前や、電車に乗る前の急ぎの買い物など、時間がないときに助かります(→初めてコンビニでデビットカードを使った体験談はこちら)。

タッチ決済(非接触決済)

デビットカード

タッチ決済(非接触決済)を導入している店舗でも、サインレスで支払いを終えられます。

タッチ決済とは、決済端末にカードをかざすだけで支払える方法です。SuicaやPiTaPaなどを改札でタッチするのと同じように、カードを近づけるとすぐに「ピッ」という音が鳴り、決済が完了します。

店員さんにカードを手渡す必要がないので、より早く買い物を終えられます。

日本では「タッチ決済」という名称で知られていますが、実際には端末にタッチしなくても、近づけるだけで支払えます。

海外では「Mastercard Contactless」など、「コンタクトレス(非接触)」という言葉のほうが主流です。

▼Visaタッチ決済 イメージ動画(Visa公式より)▼

タッチ決済できるカードは、年々増えています。現在はVISA・Mastercard・JCBいずれもタッチ決済に対応し、クレジットカードやデビットカードに標準装備しています。

タッチ決済できるカードには、タッチ決済マーク(音波のようなマーク)が印字されています。

▼例:住信SBIネット銀行Visaデビット機能付きキャッシュカード
Visaタッチ決済対応デビットカード

タッチ決済できるお店にも、レジに同じマークが掲示されています。音波マークがあり、手が届くところにカード決済端末が設置してあれば、カードをかざして支払えます。

▼Visaのタッチ決済 加盟店マーク
タッチ決済マーク

▼Mastercardタッチ決済(Mastercard Contactless)加盟店マーク
Mastercardコンタクトレス決済

▼JCB決済(JCB Contactless)加盟店マーク
JCBコンタクトレス

タッチ決済できるお店だと気づかず、端末にカードを差し込もうと近づけただけで「ピッ」と支払えて、驚いたことがあります。

端末にカードをぴったり接触させなくても、数センチほどまで近づければ決済できます。

タッチ決済は、日本よりキャッシュレス化が進んでいる海外のほうが早く普及しています。近年は日本でも広まり、有名な全国チェーン店でも使えるようになってきています。

今後は、外国人観光客が多いお店でも、タッチ決済が増えていくのではないかと思います。

■例:Visaのタッチ決済ができる日本の加盟店(一部)

  • ローソン
  • マクドナルド
  • TSUTAYA
  • JapanTaxi
  • すき家
  • 関西空港
  • 表参道ヒルズ

サインレス決済の安全性

タッチ決済のあまりの手軽さに、「タッチするだけで支払えるなんて、セキュリティは大丈夫なの?」と不安に感じるかもしれません。結論からいうと、むしろ従来のカードより安全に使えます。

店員さんにカードを渡さずに支払えるので、カード番号を控えられたり、スキミング(カード決済端末にスキマーを取り付け、磁気ストライプを読み取る犯罪)されたりするリスクがほぼなくなります。

知らないあいだに偽造カードを作られる被害を避けられる、安全なカードといえます。

また、カードを発行する金融機関は不正利用の検知システムによって、不審な取り引きがないかを自動チェックしています。

私の友人は、楽天銀行のデビットカード(JCB)で不正利用を検知され、電話がかかってきたことがあります。

デビットカードの決済エラーが出た翌日に、「不正出金の可能背があると検知されたため、カードを一時的に止めています。身に覚えのある決済ですか?」といわれたそうです。

その場で本人確認(名前の漢字の口頭説明など)や決済内容の確認を行うと、停止を解除をしてもらえます。

■VISA・Mastercard・JCBのサインレス決済は世界規格

上記ブランドカードのサインレス決済は、いずれも「EMV(Europay International、Mastercard、Visaの頭文字)」という規格を採用しています。キャッシュレス決済が進んでいる欧米で主流の規格です。

日本クレジットカード協会や全国銀行協会もEMVを採用しています。

不正利用補償もある

主要なデビットカードには、不正利用補償がついています。万が一、知らないあいだにカードを使われた場合は、すぐにカスタマーセンターへ連絡すれば、被害額を返金してもらえます。

デビットカードは、決済のたびに利用通知メールが届くよう設定できます。自宅にいるのにカード通知メールが届いたときなど、すぐに異変に気づけます。

不正利用補償の金額は、年間100万円までのデビットカードが多いです。保障が手厚いデビットカードなら、全額保障される可能性もあります。

高額の場合はサインか暗証番号入力

サインする手

サインレス決済できるお店でも、お店ごとの「少額」ラインを超えた支払いには、伝票へのサインか暗証番号入力が必要です。

現在は、暗証番号入力が主流です。

サインと暗証番号の違い

カード決済時、サインと暗証番号のどちらを求められるかは、デビットカードと決済端末の種類によって異なります。

以下2点の条件がそろえば、暗証番号入力で支払えます。

■暗証番号入力でデビット決済できる条件

  1. デビットカードがICチップの埋め込まれた「ICカード」
  2. 店舗がICカード決済に対応している

自分のデビットカードにICチップが埋め込まれていても、店舗側の決済端末がICカード未対応だと、サインを求められます。

デビットカードやクレジットカードには、

  • 従来型の「磁気カード」
  • 最新の「ICカード」

の2種類があります。

ICカードには、カード表面にICチップが埋め込まれています。

キャッシュカードのICチップ

ICチップがなく、裏面に「磁気ストライプ」と呼ばれる黒いラインのみあるカードは、磁気カードです。

磁気ストライプ

ICカードの裏面にも、磁気ストライプはあります。ICカード決済に対応していない店舗での支払時は、磁気ストライプ(伝票にサイン)で決済できます。

■磁気カードとICカードの違い

特徴 磁気カード ICカード
外見 カードに黒いテープのようなラインが入っている 金色のICチップをカード表面に埋め込んである
セキュリティ やや低い 高い
サインor暗証番号 サイン 暗証番号

セキュリティが高いのは暗証番号

セキュリティレベルが高いのは、ICカード決済です。「暗証番号とサイン、どちらになさいますか?」と尋ねられたら、暗証番号を選ぶことをおすすめします。

とはいえ、現在はほとんどのお店がICカード決済に対応しています。サインを求められることはないと思います。

むしろ、最近オープンしたお店だと、ICカードでしかカード決済できない場合もあります。

手持ちのカードが古く、ICチップがない場合は、早めに切り替えることが望ましいです。

世界的な主流は、ICカード決済です。特に欧米では、磁気カードの不正利用を問題視し、いちはやくICカードへの移行を推し進めてきました。

日本はICカードへの移行がやや遅れていました。しかし、政府が2020年4月までにICチップ対応の端末導入を義務付け、カード決済はICカードをを制定し、切り替えを後押ししました。

・クレジットカードの「100%IC化」の実現
・決済端末の「100%IC対応」の実現

経済産業省 商取引監督課「改正割賦販売法について」より引用(pdf)

ICカードはデータを暗号化するため偽造が難しく、スキミング被害も防止できます。

また、タッチ決済を利用できるカードは、すべてICカードです。タッチ決済機器がないお店でも、磁気ストライプより安全なICチップによる決済が可能です。

暗証番号を忘れたら

デビットカードの4桁の暗証番号は、カード発行当初に自分で設定します。暗証番号を忘れた場合は、カード再発行照会手続きが必要です。銀行に電話しても、電話口では教えてもらえません。

カード再発行中や照会申請中は、デビットカードを使えません。暗証番号を忘れないように管理することが大切です。

キャッシュカードとデビットカードの暗証番号は別々に設定しますが、同じ番号を設定できる銀行もあります。

番号を覚えやすいメリットはありますが、防犯面を考えると別の番号を設定するのが理想です。

間違った暗証番号を連続で入力すると、ICチップにロックがかかってしまいます。一度ロックがかかったデビットカードは二度と使えないため、再発行するしかありません。

カードロックによる再発行は、カード再発行手数料がかかります。カード再発行手数料は1,000円前後です。

暗証番号を1~2回間違えたらそれ以上は入力せず、銀行の公式サイトで対処法を調べることをおすすめします。

デビットカード関連リンク

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2020年5月21日 更新)

ありがとうございます。

この記事と関連するページ

質問・コメントはこちら
住宅ローン一覧
コメントを見る ページの先頭へ戻る