キャッシュカード再発行手数料が無料になる条件とは 窓口よりネットが割安な銀行も

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キャッシュカード再発行手数料

銀行の公式サイトによっては、再発行手数料の説明がわかりづらい場合があります。今回は大手銀行の例を見ながら、キャッシュカードの手数料システムについて解説します。

銀行キャッシュカードの再発行には、手数料がかかる場合と、手数料無料の場合があります。

窓口で手続きすると、再発行手数料が割高になる銀行もあります。どのようなシーンで手数料がかかるか知っておくと、ムダな手数料を払わずにすみます。

記事の後半には、磁気ストライプカードからICチップカードへの切り替えが有料の銀行でも、無料で切り替える方法を紹介しています。

シーン別:キャッシュカードの再発行手数料の有無

キャッシュカードの再発行が必要になるシーンは、おもに以下のとおりです。

■キャッシュカードを再発行する場面

  • 磁気不良・ICチップ不良
  • 紛失・盗難
  • 暗証番号を一定回数以上間違えた
  • キャッシュカードの種類の切り替え
  • カードのデザイン変更

それぞれ、手数料がかかるかどうかも含めて見ていきます。

結論からいうと、こちらに少しでも過失があると、手数料が有料になるケースがほとんどです。

磁気不良・ICチップ不良

キャッシュカードをATMに挿入しても取り引きできない場合は、磁気不良もしくはICチップ不良が考えられます。

キャッシュカードの表面に傷が多くあったり、何十年も同じカードを使い続けて汚れていたりすると、ATMで読み取りづらくなります。

磁気不良・ICチップ不良によるキャッシュカード再発行は、ほとんどの銀行が手数料無料です。

キャッシュカードを使い続けたことによる経年劣化は、こちらに過失がないとみなされるからです。

紛失・盗難

キャッシュカードをなくしたり、盗まれたりしたときは、キャッシュカードの利用停止後に再発行手続きを行います。

キャッシュカードの紛失・盗難による再発行は、手数料有料の銀行が大半です。こちらの管理不十分、という過失となるからです。

キャッシュカード再発行手数料は、1,000円前後です。

暗証番号を一定回数以上間違えた

ATMでキャッシュカードを使う際、暗証番号を一定回数以上間違えると、ロックがかかります。

銀行によっては、一度ロックがかかったキャッシュカードは二度と使えなくなり、キャッシュカードを再発行する必要があります。

暗証番号を間違えてロックされた際のカード再発行は、こちらに過失があるため手数料有料です。

キャッシュカードにロックがかかった際、暗証番号の照会手続きで再度使えるようになる銀行もあります。

暗証番号の照会に手数料はかかりませんが、銀行によっては窓口へ行く必要があります。

キャッシュカードの種類の切り替えやデザイン変更

キャッシュカードの種類を切り替える手数料は、銀行によって異なります。

カードの種類の切り替えとは、カードのデザインを変更したり、通常のキャッシュカードからクレジット機能付きキャッシュカードにしたりすることを指します。

カードデザイン変更は、手数料がかかる銀行が大半です。

■大手銀行 カードのデザイン変更手数料比較

銀行 再発行手数料
三菱UFJ銀行 1,100円
三井住友銀行 1,100円
みずほ銀行 1,100円(※)

※みずほ銀行は、みずほマイレージクラブの取引条件を満たすと、キャッシュカード再発行が無料。

キャッシュカードにクレジット機能やデビット機能をつけるための再発行は、ゴールドカードなどを除けば無料の銀行が大半です。

クレジットカードやデビットカードの利用者が増えると、銀行側にもメリットがあります。なるべく多くの人に利用してもらうため、敷居を低くしています。

■クレジットカードやデビットカードで利益を得る仕組み

カード決済すると、カードを発行する会社は加盟店から手数料を得られます。利用者がカード決済するほど、カード会社の売上は上がる仕組みです。

クレジットカードの場合は、リボ払いやキャッシングによる利息も大きな収入源です。年会費がかかるカードであれば、毎年固定の売上も得られます。

→クレジット一体型キャッシュカードへの切り替えを考えている人向けの解説記事はこちら

窓口での再発行のみ有料の銀行も

カード再発行手数料がかかる銀行のなかには、窓口での手続きは有料、ネットバンキングなどでの手続きなら割安もしくは無料のところもあります。

代表例は、三菱UFJ銀行です。今まで三菱UFJ銀行では、紛失・盗難以外でのカード再発行は無料でした。しかし、2020年4月からは、窓口のみ一部有料になりました。

■三菱UFJ銀行 キャッシュカード再発行手数料(税込)の変更内容(2020年4月1日以降)

再発行理由 変更前 変更後
磁気不良・ICチップ不良 無料 無料
盗難・紛失 窓口や電話:1,100円、アプリ:550円 窓口や電話:1,100円、アプリ:550円
上記以外の理由 無料 窓口:1,100円、窓口以外:無料

銀行が窓口の手数料を上げる目的は、売上を上げるためだけではありません。店舗を少ない人数で回せるようにする目的もあります。

マイナス金利政策が始まってから、各銀行はローンの利息などで利益をあげにくくなっています。そのため行員数を減らし、人件費を削減する傾向にあります。

店舗で手続きする人を減らすためには、なるべく多くの人がネットバンキングを使い、自分で手続きを完結してもらう必要があります。よって、窓口での手数料を上げ、ネットバンキングに注力していると考えられます。

メガバンク最大手の三菱UFJ銀行が、キャッシュカード再発行手数料を見直したことを受け、ほかの銀行も同じように引き上げる可能性があります。

カードを再発行する必要が出てきたときは、すぐに窓口へ行かず、ネットや電話で手続きできないかチェックすることをおすすめします。

磁気ストライプからICキャッシュカードへ切り替える裏技

古い磁気ストライプカードから、最新のICチップカードへの切り替えも、窓口で手続きすると手数料がかかる場合があります。

■磁気ストライプカードとは

磁気ストライプカードとは、カード裏面にある黒いラインで情報を読み込むカードです。

磁気ストライプ

現在は、より偽造が難しい「ICチップカード」が主流です。ほとんどの銀行は、磁気ストライプカードの新規発行を終了し、ICチップカードへ移行しています。

古いキャッシュカードを持っている人は、磁気ストライプカードの可能性があります。

■ICチップカードとは

ICチップカードとは、小さなICチップが埋め込まれたカードです。磁気ストライプカードよりセキュリティが高く、現在はほとんどの銀行が取り入れています。

キャッシュカードのICチップ

銀行は、磁気ストライプカードを持つ利用者に、ICチップカードへの切り替えを推奨しています。

私が三井住友銀行の窓口へ行った際は、磁気ストライプカードからICキャッシュカードへの変更は「カード再発行」扱いとなり、手数料がかかるといわれました。

しかし、磁気ストライプカードからICキャッシュカードへの切り替えを、無料にする方法があります。ネットバンキングからの再発行申込です。

ネットからのカード再発行が無料の銀行なら、ネットバンキングから「磁気不良」を理由にカード再発行を申し込むと、最新のICチップカードが届く可能性が高いです。

▼例:三井住友銀行 ネットバンキングからのキャッシュカード再発行画面
SMBCダイレクト キャッシュカード再発行手続き

手元のキャッシュカードを送り返す必要はありません。新しいキャッシュカードが届いたら、古いカードは処分してOKです。

キャッシュカードを処分するときは、ハサミでなるべく細かく裁断し、別のゴミにわけて捨てると安心です。

捨てる日を分けるのものおすすめです。

生体認証カードは無料で持てる

銀行によっては、生体認証カードというキャッシュカードも扱っています。

生体認証カードとは、手のひらや指などの静脈情報を登録して使うキャッシュカードです。暗証番号入力よりセキュリティが高く、不正利用リスクの低さが魅力です。

静脈のパターンは、血のつながった家族同士でも異なります。

確実に本人確認できるため、キャッシュカードを盗んでも不正利用できません。

生体認証カードは、すでに持っているICチップカードに生体認証を登録して使います。ICチップカードを持っていれば、カード再発行は不要です。

銀行窓口へ行き、その場で本人の静脈を登録すれば、手持ちのICチップカードが生体認証カードになります。

※磁気ストライプカードを使用している場合は、先にICチップカードへ切り替える必要あり。

しかし、生体認証カードにはデメリットもあります。銀行によっては、使い勝手が悪くなるかもしれません。

→生体認証登録するまえに知っておきたいデメリットとは

キャッシュカード再発行の疑問

キャッシュカード再発行時の、手数料以外の疑問もまとめました。これからカード再発行を検討する人の参考になれば幸いです。

カード再発行にかかる期間は?

多くの銀行では、キャッシュカードの再発行手続きを行うと、1週間から10日ほどで自宅に届きます。

ただし、生体認証登録したキャッシュカードは、より時間がかかります。三菱UFJ銀行では、生体認証カードの再発行に3週間前後かかります。

本人以外が手続きできる?

キャッシュカードの再発行手続きができるのは、原則本人のみです。窓口で再発行手続きを行う際は、本人確認書類や銀行印を持参する必要があります。

銀行によっては、事情を責任者に説明すると、代理人の手続きを認めてもらえる場合もあります。その際は、口座名義人だけでなく、代理人の本人確認書類が必要になる可能性が高いです。

本人以外が窓口で手続きしたい場合は、事前に口座を開設した支店へ問い合わせておくと安心です。

窓口へ相談しに行くのは、同居家族をおすすめします。名字や現住所が異なる代理人だと、他人が身内になりすましている可能性もあるからです。

銀行関連のトラブル対処法

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2022年6月22日 更新)

ありがとうございます。

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