ネット通販の振り込みのやり方&振込手数料を無料にする方法2つ
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総務省の「通信利用動向調査(2015年)」によると、ネットショッピングでクレジットカードを使わない人のうち、約4分の1は銀行振込みによって決済しています。
クレジットカードを持っていない人や、クレジットカードでオンライン決済をしたくない人にとって、銀行振込みは便利な支払方法です。
しかし、ネット通販の支払方法を銀行振込みにすると、振込手数料がかかる場合があります。自分の銀行口座と振込先口座が異なる銀行だと、300~600円ほどかかることも。
通販の振込手数料を無料にする方法は、2つあります。
- 振込手数料無料の銀行から入金する
- 銀行発行のデビットカードで決済する
これらの支払方法について、くわしく解説します。
目次
ネット通販で銀行振込みする方法
支払方法に「銀行振込み」を選んだ際、一般的には以下の流れで手続きします。
■ネット通販の支払方法で「銀行振込み」を選んだ際の流れ
- 注文確定後、メールで振込先口座や金額を知らされる
- ネットバンキングやATMから振り込む
- 店舗の入金確認後、発送準備
- 発送
銀行振込みでネット通販を利用すると、店舗から振込先口座や確定金額を知らせるメールが届くかと思います。メールに記載されている銀行名や支店名、口座番号を使い、こちらで振込手続きを行います。
ネットショップの利用ガイドで、事前に振込先口座が確認できる場合もあります。しかし、店舗から入金案内メールがあるまでは、振り込まないほうが無難です。
購入商品によっては、購入後のオプション・送料加算などで購入代金が変わる場合があります。テーブルクロスの計り売りなど、希望の長さによって店舗が料金を都度計算する商品もあります。
確定金額と異なる額を振り込んでしまうと、追加振り込みや返金手続きが発生します。
利用ガイドは、振込先口座の確認程度に見ておけばOKです(「振込口座がゆうちょ銀行なら、ゆうちょ銀行から振り込めば手数料無料だな」など)。
▼例:「楽天24」利用ガイドの銀行振込の記載
銀行振込みをする方法は、ネット・ATM・窓口のいずれかです。もっとも手軽なのはネット振込みです。
ネット振込み
銀行のインターネットバンキングに登録していれば、スマートフォンやパソコンから振り込みできます。自宅や外出先で入金できて便利です。
インターネットバンキングを利用するには、初回登録が必要です。キャッシュカードや通帳は持っているものの、ネットで取り引きをしたことがない人は、まずはネットから登録します。
ネットから口座開設した銀行は、自動的にインターネットバンキングに登録している可能性が高いです。
何年も前に窓口で口座開設した人は、インターネットバンキング未登録かもしれません。
ここ最近は、ほとんどの銀行がインターネットバンキングを無料で提供しています。公式サイトから登録すれば、マイページやスマホアプリからログインできます。
▼例:三菱UFJ銀行のインターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」アプリ
インターネットバンキングが使えるようになれば、メニューの「振り込み」から、いつでも振り込めるようになります。画面の案内にしたがって銀行名・支店名・口座番号・入金額などを入力するだけでOKです。
ネットショップから送られてきた口座情報が手元にあれば、すぐに完了します。
ATM振込み
一部の銀行ATMやコンビニATMでも、銀行振込みは可能です。ただし、すべてのATMで振り込めるわけではなく、銀行ごとに振込可能なATMが異なります。ATMへ行く前に、公式サイトなどで確認することをおすすめします。
たとえば三井住友銀行は、ローソン銀行ATMやイーネットATM(ファミリーマートなどにあるATM)で振り込めます。一方、セブン銀行ATMでは振り込みできません。
振り込みできないATMの場合、キャッシュカードをATMに入れて表示されるメニュー画面に、「振り込み」というボタンが表示されません。
▼ローソン銀行ATMに三井住友銀行キャッシュカードを入れた場合
▼セブン銀行ATMに三井住友銀行キャッシュカードを入れた場合
振り込み可能なATMにキャッシュカードを入れると、メニューに「振り込み」というボタンが表示されます。
そこからの流れは、ネット振込みと同じです。画面に従い、振込先口座の銀行名や支店名、口座番号、入金額を打ち込みます。
ただしATM振込みは、ネット振込みより手数料が高くなる場合がほとんどです。あまりおすすめできません。
あわせて読みたい:
コンビニATMでも銀行振込みできるが手数料は高い なるべく安く振り込む方法とは
窓口振込み
口座を持っている銀行窓口でも、振り込み手続きができます。窓口振込みの際は、以下のものを持参します。
■窓口振込みに必要なもの
- 通帳やキャッシュカード
- 届出印(銀行印)
- 本人確認書類(運転免許証など)※
※10万円以上の振り込みなど、金額が大きい場合は本人確認が必要な場合あり
まず、ロビーに設置してある振込用紙に、振込先の口座番号など記入します。どこにあるかわからない場合は、窓口で聞けば1枚もらえます。
記入した振込用紙を窓口へ提出すれば、その場で手続きしてもらえます。
ネットやATMの操作がわからない人にとっては、窓口振込みは簡単で便利だと思います。ただし、平日日中に窓口へ行く必要があり、振込手数料が非常に高くなります。
たとえば三菱UFJ銀行は、ネット振込みだと同行宛は無料、他行宛は110~220円の手数料がかかります。窓口で振り込むと、330~880円もの手数料が必要です。
手数料を節約したいなら、ネット振込みをおすすめします。
銀行振込みは【振込手数料無料】の銀行から行うべし
多くの銀行は、同じ銀行宛(同行宛)の振り込みでは、振込手数料がかかりません。振込先口座が自分の持っている銀行と同じなら、無料で送金できます。
ただし、複数のネットショップで通販を利用すると、他行宛振込となる機会も増えます。通販をよく利用するなら、振込手数料無料のネット銀行を1つ作っておくと便利です。
ネット銀行のなかには、同行宛だけでなく他行宛の振込みも無料の銀行があります。おすすめは、無条件で他行宛振込手数料が月数回無料になる銀行です。
- 住信SBIネット銀行
- 他行宛振込手数料の無料回数:無条件で月1回、取り引きを増やせば最大で月20回
- GMOあおぞらネット銀行
- 他行宛振込手数料の無料回数:無条件で月1回、取り引きを増やせば最大で月15回(2021年10月1日からは20回)
- ソニー銀行
- 他行宛振込手数料の無料回数:無条件で月1回、デビット機能付きキャッシュカードがあれば月2回
取り引きを増やせば最大で月11回
預金残高を増やしたり取引件数を増やしたりすれば、他行宛振込手数料が無料になるネット銀行もあります。たとえば楽天銀行は、預金残高が10万円を超えれば、他行宛振込手数料が月1回無料になります。
ほかにも比較したい方は、こちらの記事をご参照ください。
あわせて読みたい:
他行宛振込手数料が無料の銀行リスト!お金のムダ遣いをなくそう
■メガバンクも他行宛振込手数料を無料にする方法はあるが……
三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、他行宛振込手数料が月3回無料になる優遇プログラムがあります。
ただし、年会費有料クレジットカードの引き落としや住宅ローン契約など、かなり大きな取り引きを行う必要があるため、優遇を受けられない人が多いです。
三井住友銀行は、振込手数料の優遇はなく、原則有料です。
デビットカードは何度でも手数料無料
銀行が発行するデビットカードで決済すると、ネット通販の支払手数料はいっさいかかりません。
デビットカードとは、決済すると銀行口座から利用代金が即時引き落としとなるカードです。デビットカードを発行した銀行の口座残高と紐づけて使います。
口座残高の範囲内でしか支払えないため、現金に近い感覚で使えます。1ヶ月分の利用代金をまとめて後払いするクレジットカードと違い、自分が持っているお金以上に使い込む心配がありません。
銀行口座から直接支払う、という意味では、「ATMからお金をおろす手間を省いて現金払いする」というイメージに近いかもしれません。
デビットカードは、審査不要で15~16歳から発行できる点も、クレジットカードと異なります。
クレジットカードは、支払い時点でお金を持っていなくても決済できるため、「18歳以上で支払い能力がある人」かどうかを審査する必要があります。
デビットカードは自分の口座残高から支払うため、支払い能力を審査する必要はありません。クレジットカードをまだ持てない未成年者の人も発行可能です。
キャッシュカードにデビット機能を付帯できる銀行も多いです。
▼例:三井住友銀行VISAデビット機能付きキャッシュカード
▶デビットカードとクレジットカードの違い
デビットカード | クレジットカード | |
---|---|---|
支払い方法 | 即時払い | 後払い |
未成年 | 持てる | 持てない |
キャッシング機能 | なし | あり |
発行会社 | おもに銀行 | おもにカード会社 |
その他 | 支払いが完了した瞬間に銀行口座から引き落とし 銀行口座に入っている金額分しか使えない |
後日、使った分がまとめて請求される。 そのときお金がなくても使えるので、予想外の請求書が届く可能性も。 |
通販でのデビットカードの使い方
ネット通販でのデビットカードの使い方は、クレジットカードと同じです。注文前にカード番号などを入力するだけでOKです。
■ネット通販でデビットカード決済する流れ
- 注文前、支払方法で「クレジットカード決済」を選ぶ
- デビットカードに印字されたカード番号(数字16桁)や有効期限などを入力
- 購入
- 口座残高が足りていれば、即時決済完了
もし決済時に口座残高が不足していると、ネットショッピング側の管理画面で「決済不可」と表示されます。メールなどで個別に連絡がきます。
多くのネット通販サイトでは、顧客がクレジットカードとデビットカードのどちらを使っているかわかりません。「カード決済できませんでした。支払方法の変更をお願いします」といった連絡がくるかと思います。
「デビットカードの残高不足でした。口座へ入金したので、再度決済してみてほしいです」と返信すると、再度決済手続きをとってもらえる場合があります。
決済が完了するまで、商品は発送してもらえません。
ネット通販でデビット決済するまえに、口座残高を確認するように気をつけたいところです。
デビットカードの発行方法
すでに口座を持っている銀行でデビットカードを作る際は、キャッシュカードをデビット一体型に切り替えられます。デビット機能のみのカードを別途発行できる銀行もあります。
ふだん使う銀行口座とネットショッピング用の口座を別々にしたい場合は、新たに銀行口座を開設します。口座開設を申し込む際、カードの種類で「デビットカード機能付きキャッシュカード」を選びます。
近年は、キャッシュカードにデビット機能が標準付帯している銀行も増えています。
▼例:住信SBIネット銀行の口座開設画面
スマートフォンやパソコンから口座開設すると、およそ1~2週間でキャッシュカードが届きます。
最近のデビットカードには、クレジットカードと同じくポイント還元やキャッシュバックがあります。還元率の高いデビットカードを持てば、手数料を節約できるだけでなく、現金よりもお得に買い物できます。
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