銀行からの営業電話を断る方法 セールスの可能性は高いが無視や着信拒否は危険
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口座を持つ銀行から、セールス電話がかかってきたときの対処法をまとめました。
大口取引をしていなくても、銀行から営業電話がかかってくることはあります。私も預金額が少なかったメガバンクから、資産運用のセールス電話を受けました。
営業の電話を受けたくない人もいると思います。しかし、銀行からの電話をすべて無視するのはおすすめできません。
営業電話の適切な対応方法と、電話を受けたくないときの対処法を解説します。
目次
銀行の営業電話の内容とは
近年、銀行が行う営業電話は、投資や個人年金保険の案内が多い印象です。いずれも銀行にとって収益性の高い金融商品です。
預金額が少なくても、銀行からの営業電話がくる可能性はあります。私は預金額は数万円のときにも、三井住友銀行から営業電話を受けました。
営業を受ける心当たりといえば、かつて給与振込口座として使っていたことや、数日前に窓口に行ったくらいです。
私が三井住友銀行から営業電話を受けたときは、「まだお若いので、つみたてNISAなどで老後資金を増やすのはいかがですか」「個人年金保険を低い保険料で始められます」と案内されました。
年齢などの情報も見ながら、検討しやすい金融商品を電話で勧めている印象でした。SNSでも、銀行から営業を受けた経験がある人は多い印象でした。
風呂入ってる間に知らん番号から着信。ググると口座のある銀行からだった。??と思って電話したら、お積立のご案内だとさ。
ソンナカネナイヨ−−−
— 空の心 (@floyd19880306) January 30, 2020
会社指定銀行だから給与の受け取り口座にしてるだけなのに、三菱UFJ銀行から資産運用しませんかみたいな電話がかかってくるよう……着信拒否しよ……
— やんごとなきうっかり (@ukkari_yangoto) January 19, 2020
全然貯金ないのにみずほ銀行から営業の電話かかってきた
— 会計士ハゲ1 (@germanmajiang) January 16, 2020
大きな金額を入金した際も、銀行から電話がかかってくる可能性があります。
知人は、証券会社から三菱UFJ銀行へ数百万円を出金したら、すぐに銀行から入金お礼の電話があったそうです。
経済力がある顧客だとみなされると、ローン営業を受けることもあるかもしれません。
私はメガバンク以外に、ネット銀行でも複数の口座を持っています。しかし、ネット銀行からは営業電話を受けたことがありません。
ネット取引に特化しているぶん、大手銀行や地方銀行ほど電話営業に力を入れていないのかもしれません。
銀行からの営業電話の断り方
銀行で資産運用をする予定がないなら、営業電話は手短に断りたいと思います。
なるべく角が立たない断り方をしたいなら、電話の序盤で以下のやり取りをするのがおすすめです。銀行の営業電話の切り出し方は似ているので、多くの銀行で使えると思います。
■電話の序盤で営業を断るトーク例
銀行「〇〇銀行です。この度は△△様にお得な情報をお伝えできればと思い、ご連絡いたしました。少しお時間よろしいでしょうか?」
自分「今は仕事中なので厳しいです。」
ほとんどの銀行は、電話のはじめに「お時間をいただいてもよろしいですか」と尋ねられます。その際に「仕事中なので難しい」と伝えれば、切り上げてもらえます。
「少しだけなら」と言うと、結果的には営業を受ける可能性が高いです。私が電話営業を受けた際、「2~3分くらいなら」と伝えたら5分ほど資産運用を勧められました。
ほかの金融機関で利用中のサービスを勧められたときは、「すでに他行で契約済み」と伝えるとスムーズです。
■すでに他社で利用中だと断るトーク例
銀行「老後のために個人年金保険を始めるお客様が増えております。お客様のご年齢でしたら低い保険料で加入できますが、いかがでしょうか?」
自分「すでにiDeCoに加入しているので、今は結構です。」
私が電話で資産運用の勧誘を断った際は「すでにNISAとiDeCoをしているので、ほかの資産運用は給料が上がってから検討します」と、少し笑いながら言ってみました。
電話相手も少し笑いながら、「またぜひご検討お願いします」と、電話を終えてくれました。
勧められるまま金融商品を買わないほうがよい
銀行から金融商品を勧められ、検討したいと感じる人もいるかもしれません。しかし、銀行が提案してくる商品をすぐ契約するのはおすすめできません。
特にNISAやiDeCoといった、資産運用系の商品は要注意です。銀行で取り扱うNISAやiDeCoは、手数料が高めです。
資産運用系の商品は、手数料が高いと、運用で得た利益を食いつぶしてしまいます。なるべく手数料が低い金融機関を選ぶのが基本です。
最近は低コストな投資信託が増えています。手数料が低い金融機関だと、運用中にわずか年0.1%程度しか手数料がかかりません。
しかし、私が三井住友銀行で投資信託の営業を受けた際に「おすすめはありますか」と尋ねたら、運用中の手数料が年2.0%以上のものを勧められました。投資信託のなかでも、かなり高めの手数料です。
その投資信託は、三井住友銀行のファンドランキング5位以内でした。銀行員から勧められた金融商品を申し込む人は、思った以上に多そうだと感じました。
参考記事:つみたてNISA、どこで始める?初心者こそ銀行ではなくネット証券がおすすめの理由
銀行からNISAやiDeCoの営業を受ける年代の人は、個人年金保険を勧められる可能性もあります。
しかし、保険も手数料は高めです。年金受取時には税金も差し引かれます。老後に備えるなら、節税効果があるiDeCoを先に検討することをおすすめします。
このような知識がないうちに銀行から営業を受けると、一度話を聞いてみようと感じるかもしれません。
特に大手銀行には、心をつかむセールストークが上手い「営業のプロ」が多くいます。私も窓口でたびたび営業を受けるなかで、「金融知識がないと契約していたかも」と感じる機会が多々あります。
銀行員は、金融商品のデメリットを話しません。一度話を聞いて魅力的に感じても、ほかの金融機関と比較したうえで選ぶことをおすすめします。
営業電話をしないでほしいと伝えてOK
今後、営業電話を受けたくない人は、電話口で「もう電話しないでほしい」と伝えてOKです。
「また検討するときはこちらから電話するので、営業のお電話を止めていただけないですか」といえば、角が立ちません。
無視や着信拒否をしないほうがよい理由
銀行の営業電話がいやで、銀行からの電話をすべて無視したり、着信拒否設定を行う人もにいます。しかし、無視や着信拒否はおすすめできません。
銀行からの電話すべてが、営業目的ではありません。緊急の連絡を行うこともあります。その際、電話に出られないと対応が遅れてしまいます。
よくある緊急連絡の例は、キャッシュカード忘れや紛失、振込ミスなどです。
財布を落としたことに全く気づいてなくて今銀行から電話かかってきて初めて気づいた…
— 莉麻 (@rimama1117) January 29, 2020
銀行から電話かかって来たから何かと思ったら、どうやら俺はキャッシュカードを銀行に忘れてたらしい。今まで気付かなかったとかどんだけ俺はアホなんだよ…
— 直人太郎 (@naototaro) January 28, 2020
銀行から電話来て誰かが間違ってもりまつの口座にお金送金したんやってさ( ॱߑॱ )
こらこら間違えんじゃねぇ( ॱߑॱ )
返してやるから待ってな…( ॱߑॱ )— もりまつ⭐ (@Tkfhk_ma_) January 27, 2020
Twitterで自分の口座番号晒すな!って銀行から電話かかってきた笑
口座晒すと闇金とかからいたずら入金されて警察沙汰になると、持ってる口座全てが凍結されることもあるんだってさ〜勉強なったわ〜。
— きしころ@自由な猟師 (@kagoshimato) January 27, 2020
私もゆうちょ銀行から、キャッシュカード忘れの電話を受けたことがあります。
窓口で手続きを終え、支店を出たあとすぐに「申し訳ございません。先ほどキャッシュカードをお返しするのを忘れていました……」と電話をもらいました。あわてて支店へ引き返しました。
あのとき、ゆうちょ銀行からの電話を無視していたら、帰宅してからキャッシュカードがないと気づき、かなり焦っていたと思います。
あとで留守電を聞くのも手
銀行からの電話には出ず、留守番電話を聞いて折り返すか判断するのも手です。
銀行からの電話は、留守番電話にメッセージを録音してもらえるケースも多くあります。
「このたびはお得な情報のご案内でお電話いたしました。またご連絡させていただきます」といった留守電は、営業電話なので折り返し不要です。
「お伝えしたいことがあり、お電話いたしました。お手隙の際に折り返しご連絡いただけますでしょうか」のようなメッセージは、緊急性の高い用件かもしれません。折り返しの連絡をおすすめします。
留守番電話が残っていない着信は、電話番号をネットで検索してみることをおすすめします。
銀行の電話番号なら、すぐにヒットします。
銀行のふりをした詐欺電話の見極め方
最近は、金融機関を偽る詐欺のメッセージや電話もあります。以下の電話は、銀行を名乗っていても詐欺の可能性が高いです。
■詐欺などの可能性がある電話の特徴
- 非通知
- 個人情報や暗証番号を尋ねてくる
取引中の銀行が、非通知で電話をかけてくるとは考えにくいです。
銀行としては、緊急連絡でも営業電話でも、折り返しの連絡をしてもらえるほうが望ましいです。非通知で電話するメリットがありません。
新卒採用などの電話連絡を外注している企業は、選考に関する連絡を非通知でかけることもあります。
銀行からの電話で、住所や暗証番号を尋ねてくることもありません。特に、口座番号や暗証番号を尋ねられることは、絶対にありません。銀行を名乗る相手から聞かれても、教えないようにします。
契約内容変更などで電話すると、本人確認のために名前や生年月日を尋ねられることはあります。しかし、銀行からの電話で、個人情報を細かく聞かれることはありません。
本当に取引がある銀行なら、口座に登録している基本的な情報は、顧客管理システムで確認できます。銀行から電話しておいて、わからないはずがありません。
少しでも怪しいと感じた電話は、すぐに切ってしかるべき相談窓口へ連絡します。「取引店にも直接確認したいので、折り返しの連絡先と電話口の方の名前を教えてください。」と言ってみるのもおすすめです。
怪しい電話があったり、金融犯罪に巻き込まれた場合は、以下いずれかに連絡します。実際に被害にあった場合は、銀行や警察にも連絡が必要です。
- 全国銀行協会相談室
- 全国の銀行が加盟する「全国銀行協会」が運営する相談窓口。連絡先は、0570-017109または03-5252-3772(平日9~17時)。
- 銀行とりひき相談所
- 全国各地の銀行協会が運営する相談窓口。連絡先の検索はこちら。
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