りそな銀行は大手メガバンクに負けないメリットも多い

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りそな銀行はメガバンクのなかではやや規模が小さめですが、独自サービスで大手にはないメリットもあります。

窓口の営業時間を拡大したり、ATM・振込手数料の優遇サービス「りそなクラブ」を展開するなど、ユーザーにとって使いやすい銀行です。

今回は、りそな銀行のメリット・デメリットに着目し、りそな銀行がどんな人におすすめか調べてみました。

りそな銀行独自のメリット

まずは、りそな銀行のメリットを見ていきます。

ほかのメガバンクと差別化したサービスも多く、ターゲットに合う人にとってはとても便利です。

年中無休・19時まで営業する窓口がある

りそな銀行は、ほぼすべての店舗で平日17時まで営業しています。

一般的な銀行が15時に閉店するなか、なるべく多くの人が利用しやすいように営業時間を拡大しています。

さらに、住宅ローンや資産運用の相談ができる「セブンデイズプラザ」という店舗は、年中無休で19時まで営業しています（※一部17時までの店舗あり）。

関東・中部・関西エリアで展開しており、事前予約制なのでスムーズに案内してもらえます。

りそな銀行は、メガバンクのメリットである「実店舗がある」上に、足を運びやすいというメリットが強みです。

りそな同士の振込みは即日反映

りそなグループ間で振込みをする場合は、土日祝でも即日振込みできます。

たとえばほかの銀行では、金曜日の夕方に振込みをしても月曜日の着金となるケースがあります。

りそな銀行は、土曜の日中に振り込んでも土曜中に反映されるのでスムーズです。

週末に仕送りをしたいときや、ネットオークションで迅速な取引をしたいときなどに便利です。

ATM・振込手数料を無料にできる

りそな銀行には、ATM手数料や振込手数料が無料になる「りそなクラブ」という優遇サービスがあります。

りそな銀行での取引内容に応じて、毎月のランクと優遇内容が変わるポイントプログラムです。

ランクは、パール・ルビー・ダイヤモンドの３段階に分かれています。

もっともハードルが低い「パール会員」は、給与もしくは年金受取にりそな口座を利用するだけで条件を満たせます。

パール会員になるだけでも、りそな全グループ・ファミリーマートのATM手数料が無料になります（→りそなクラブの詳細はこちら）。

さらに上位ランクのルビー・ダイヤモンド会員になれば、振込手数料の優遇もプラスされます。

ちなみに、通常の振込手数料は下記の通りです。ほかのメガバンクと比べても平均的です。

→りそな銀行の振込手数料

ルビー会員になると、りそなマイゲート（ネットバンキング）の振込手数料が半額になり、ダイヤモンド会員になると無料になります。

しかし、ルビー会員・ダイヤモンド会員になるためには、ある程度大口の取引をする必要があります。

住宅ローンなどを利用している人が、おもな対象になります。

キャッシュカードはVisaデビット機能付き

りそな銀行で口座を開設すると、キャッシュカードにVisaデビット機能が付きます。

Visaカードが使えるお店やネットショッピングで、キャッシュカードをデビットカードとして使えます。

りそな銀行のデビット機能付きキャッシュカードは、利用代金の0.5％がポイント還元されるのも魅力です。

実質的には、常に0.5％引きで買い物ができるのと同じなので、現金よりお得です。

獲得できるポイントは、りそな独自のポイントとJALマイルから選べます。

→りそな銀行のデビットカードについてはこちら

りそなウォレットでスマホ決済

りそな銀行は、りそなウォレットというスマホ決済アプリもリリースしています。

りそなウォレットアプリを使うと、LINE PayやPayPayのようにQRコード決済ができるようになります。

使い方はかんたんで、アプリをダウンロードしてりそなデビットカードの情報を登録するだけです。

あとは、上記のりそなウォレットマークがあるお店で、会計時に「りそなウォレットで」と伝えて画面を見せるだけです。

また、りそなウォレットにはスマホ決済にはめずらしい後払い機能があります。

給料日前など口座残高が足りない場合も、後払いにすることで決済が可能です。

※後払い利用には審査があります。

住宅ローンの借り換え優遇

りそな銀行の住宅ローンは、借り換えに強いというメリットがあります。

おもな理由は、Web限定の借り換えプランが評判なことと、一部繰上返済手数料が無料なことです。

りそな借り換えローン「Web申込み限定プラン」は、他社で10年以上の返済期間が残っている人におすすめです。

Web限定申込プランだと、他社では数十万円かかることもある保証料や団体信用生命保険料を、りそな銀行が負担してくれます。

そして、りそな銀行のネットバンキングサービス「りそなマイゲート」からの一部繰上返済は手数料無料です。

たとえば、ボーナスの入金をスマホで確認して、そのまま一部繰上返済に回すということも可能です。

なるべくお得に、早く住宅ローンを完済したい人に便利なサービスです。

りそな銀行には実店舗があるので、困ったときに店舗で直接相談できるというメリットがあります。

マイルが貯まる口座がある

りそな銀行には、２種類の口座があります。

■りそな銀行の口座の種類

1. りそな銀行の独自ポイントが貯まる口座
2. JALマイルが貯まる口座

りそな独自のポイントは、他社ポイントへの交換（楽天ポイント、nanaco、WAONなど）やキャッシュバックができます。

マイルを貯めている人は、りそなの自社ポイントではなくJALマイルが直接貯まるりそなJALスマート口座の方が便利です。

どちらもキャッシュカードにデビットカード機能が付いており、デビットカードでショッピングをした分のポイントが貯まる仕組みです。

りそなJALスマート口座は、海外によく行き、JALマイルを貯めたい人にはぴったりの銀行口座です。

りそな銀行のデメリット

一方、りそな銀行のデメリットは店舗や金融商品の少なさです。

しかし、コンビニATMや駅ナカATMも使えるようにすることで、ATM台数はカバーしています。

前述の通り、りそなクラブでATM手数料を無料にすれば、近所にりそな銀行がなくても手数料なしで入出金ができます。

店舗数はメガバンクのなかでは少ない

りそな銀行はほかのメガバンクにないサービスも充実した銀行ですが、店舗数はやはり大手メガバンクより少ないです。

有人店舗の数は、最大手の三菱ＵＦＪ銀行と比較すると2倍以上の差があります。

■メガバンク有人店舗数の比較（2021年11月時点）

銀行名	国内拠点数
三菱ＵＦＪ銀行	658
三井住友銀行	452
みずほ銀行	463
りそな銀行	324

しかし、利用できるATMの台数については大きな差はありません。

りそな銀行も地方銀行（地銀）やコンビニのATMと提携しているので、地方でも利用しやすいです。

BANCS・MICSとは、金融機関の提携ネットワークです。

BANCSは、メガバンク４行（三菱ＵＦＪ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行）が加盟しており、残高照会・振込が他社ATMで可能です。

MICSはさらに地方銀行や信用金庫、JAバンクなども繋いでいます。

つまり、りそな銀行の取引自体はほぼ全国で可能です。

そして冒頭でも説明した通り、ATM手数料はりそなクラブでパール会員以上になることで無料にできます。

りそな銀行の口座を給与受取に指定するだけでパール会員にランクアップでき、りそなグループだけでなくファミリーマートのATM手数料を無料にすることができます。

商品スペックはメガバンクの平均

りそな銀行の金融商品自体は、突出したものがない印象です。

たとえば預金金利は、普通預金・定期預金ともにメガバンクと横並びで低水準で、ネット銀行の方がずっとお得です（参考：ネット銀行の普通預金の金利比較）。

メガバンクと商品スペックが横並びなのであれば、もっとブランド力があって規模が大きい三菱ＵＦＪ銀行などの方がいいと感じる人もいるかもしれません。

しかし、りそな銀行も信用格付けのランクは他のメガバンクと同水準です。

一時は経営破綻の危機にあったものの、業務改善を推し進めて借り入れた公的資金を2015年に繰上返済したことで、国内4番手のメガバンクに成長しています。

上記で紹介したメリットのなかで魅力に感じるものがあれば、りそな銀行を選んでも安心して利用できます。

りそな銀行がおすすめの人

以上から、りそな銀行がおすすめなのは下記のような人です。

■りそな銀行がおすすめの人

店舗も利用したい

りそな銀行はほかのメガバンクより営業時間が長く、利用しやすいです。

手数料を安く抑えたい

りそなクラブでATM手数料・振込手数料の優遇があります。

住宅ローンの借り換えも検討したい

りそな銀行の住宅ローンは借り換えに強みがあります。

ほかの3行のメガバンク比較については、次の記事で説明しています。

メガバンク各社がATM手数料・振込手数料の優遇サービスを展開していますが、その特徴は銀行によって異なります。