メガバンクや地方銀行のコンビニATM手数料を無料にする裏技 使うのは「pring」だけ
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無料送金アプリ「pring」を使うと、大手銀行や地方銀行のコンビニATM手数料を実質無料にできます。ATMの時間外手数料や、月の無料回数を気にする必要がなくなります。
銀行口座からpringにチャージした残高は、セブン銀行ATMから無料で出金できます。この仕組みを利用し、pring経由でお金をおろせば、銀行所定のATM手数料はかからなくなります。
■pring経由のATM出金がおすすめの人
- セブン銀行ATMを使うと手数料がかかる銀行を使っている
- 銀行ATMが使えない早朝や深夜に、コンビニでお金をおろしたい
- コンビニATM手数料の月の無料回数を超えてしまった
今回はpringを使った無料の出金方法を、くわしく解説します。記事の最後には、サブバンクへの振込手数料を節約するテクニックもまとめました。
ただし、pringには三菱UFJ銀行は使えない、硬貨は引き出せないなどの注意点もあります。
目次
pring(プリン)とは
pringとは、銀行口座と連携して使える無料送金アプリです。pringを使っている友達同士の送金や、応援したい人やプロジェクトへの投げ銭などに使えます。
アプリのトップ画面はシンプルで、PayPayやLINE Payなどが苦手な人もわかりやすいと思います。
▼pringアプリ トップ画面
pringの使い方は、プリペイドカードに似ています。あらかじめpringの残高をチャージして使います。
たとえば、遠くの友達にお金を送りたいときは、pringにチャージした残高から送金します。相手からお金を受け取ったときも、pringの残高に入金されます。
pring残高を出金したいときは、銀行口座に戻すか、セブン銀行ATMから現金として引き出します。いずれも手数料は無料です。
後者の「セブン銀行から現金として引き出す」という機能を使うと、銀行のATM手数料の節約ができます。
ATM手数料無料で銀行から出金する手順
pringを経由し、銀行口座から手数料無料でお金を引き出す手順は以下のとおりです。
はじめは手順が多く感じるかもしれませんが、一度銀行口座を登録すれば、以降pringでの手続きは1分ほどで完了します。
- pringアプリをインストール
- pringに銀行口座を登録
- 銀行口座からpring残高へチャージ(即時反映)
- pringの「お金をもどす」から「現金でおろす」をタップ
- 出金額を入力
- セブン銀行ATMから出金
pringアプリをスマホにインストールし、以下の流れに沿って操作すれば、かんたんに銀行口座からお金を引き出せます。
銀行口座をpringに登録
まず、ATMからお金をおろしたい銀行口座を、pringアプリへ登録します。2回目以降の出金では、この手続きは不要です。
トップ画面の「お金をもどす」をタップし、「新規口座の追加」から口座番号などを入力すると、登録できます。
▼pring「お金をもどす」画面
pringへ登録するために必要な情報は、銀行によって異なります。ネットバンキング利用中ならすぐ登録できる銀行もあれば、本人確認書類の提出が必要な銀行もあります。
本人確認書類が必要な銀行は、審査に3営業日ほどかかります。早めに銀行口座の登録を終えておけば、お金を引き出したいときにすぐ使えます。
■pring登録時に本人確認書類が必要な銀行の例
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- イオン銀行
- auじぶん銀行
pring残高へチャージ
pringへの口座登録がすんだら、残高をチャージします。pringトップ画面右下の「チャージする」から、引き出したい金額を入力すれば、即時チャージ完了です。
▼pringチャージメニュー
セブン銀行ATMで出金
pringへチャージできたら、セブン銀行ATMで引き出します。pringアプリの「お金をもどす」画面から、「現金でおろす」のセブン銀行アイコンをタップします。
▼pring「現金でおろす」
セブン銀行ATMから引き出したい金額を入力します。
▼出金額の入力画面
金額を確認し「現金をおろす」をタップすると、セブン銀行ATMで出金するための番号が発行されます。
受取番号が発行できたら、セブン銀行ATMで引き出す準備は完了です。セブン銀行ATMのトップ画面から「スマートフォンでの取引」を選択します。
▼セブン銀行ATM画面
あとは画面にしたがって番号を入力すれば、ATMから指定金額を引き出せます。
この方法を使えば、セブン銀行ATM手数料が有料の銀行でも、無料で残高を引き出せます。時間外手数料などもかからないため、時間帯も気にする必要はありません。
セブン銀行ATMからの入金も無料になる
コンビニATMの入金手数料がかかる銀行も、pringを経由すれば残高への預け入れを無料にできます。pringは、セブン銀行ATMからの現金チャージも手数料無料だからです。
手続きの流れは、出金と逆です。まずはセブン銀行ATMに行き、pring残高へ現金をチャージしたあと、銀行口座へお金を戻します。
- セブン銀行ATMの「スマートフォンでの取引」を選択
- QRコードを表示させる
- pringトップの「チャージする」から「セブン銀行」をタップ
- ATMに表示されたQRコードを読み取る
- 紙幣を入金
- pringアプリの「お金をもどす」から、入金したい銀行口座を選択
- 金額を入力し、銀行口座へ残高を移す
銀行口座への出金は、即時反映ではありません。pring残高を銀行口座へもどす際の反映タイミングは、以下のとおりです。
銀行振込と同じくらいのスピード感です。
- 営業日11時までに手続完了→当日15時までに入金
- 営業日11時以降に手続完了→翌営業日15時までに入金
pringを利用できる金融機関
pringを利用できる銀行は、大手銀行から地方銀行、ネット銀行まで幅広くあります。提携金融機関は随時拡大しています。
特に、地方銀行への拡大に力を入れている印象があります。メインバンクが地銀の人は、一度確認してみることをおすすめします。
■大手銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- ゆうちょ銀行
- あおぞら銀行
■ネット銀行
- 楽天銀行
- イオン銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
- auじぶん銀行
■地方銀行
- 北洋銀行
- 七十七銀行
- 東邦銀行
- 仙台銀行
- 愛知銀行
- 筑波銀行
- 千葉銀行
- 京葉銀行
- 関西みらい銀行
- 滋賀銀行
- 広島銀行
- 西日本シティ銀行
- 琉球銀行
たとえば三井住友銀行キャッシュカードを使い、セブン銀行ATMからお金をおろすと、ATM手数料が110円もしくは220円かかります。pringを経由すれば、この手数料がいっさいかかりません。
ATMで毎月2回お金をおろす人ならば、年間で2,640~5,280円を節約できます。
pring出金の注意点
pringの入出金には、手数料がかかる例外や、銀行ATMでできない取り引きが一部あります。
以下4点をあらかじめ知っておくと安心です。
無料出金は1日1回まで
pring残高をセブン銀行ATMから無料で出金できるのは、1日1回までです。2回目以降は、220円の手数料がかかります。
逆にいうと、1日1回というルールさえ守れば、毎日でもセブン銀行ATMで無料出金できるということです。
硬貨は出金できない
セブン銀行ATMは、小銭の入出金に対応していません。よって、pring経由でお金を引き出す際も、1,000円以上である必要があります。
1,000円札・5,000円札・1万円札の引き出しであれば、問題なく利用できます。
セブン銀行ATMに限らず、コンビニATMは基本的に硬貨は扱えません。防犯上の理由が大きいようです。
小銭の入出金ができるのは、銀行の本支店にあるATMです。ただし、硬貨の取り扱いがあるのは平日のみで、土日祝は対応していません。
すぐに口座登録できない銀行がある
pringの口座登録時、本人確認書類のアップロードが必要な銀行は、登録完了までに3営業日ほどかかります。「今すぐお金をおろしたい」という急ぎの場面では使えません。
時間があるときにpringの口座登録をすませ、ATMでお金を引き出したいときに備える、という使い方に向いています。
三菱UFJ銀行は使えない
pringは、メガバンク最大手の三菱UFJ銀行に未対応です(2020年5月7日時点)。利用者が多い三菱UFJ銀行に対応していないのは、大きなデメリットです。
ただし、三菱UFJ銀行は毎月25日・月末営業日の8:45~18:00であれば、セブン銀行とファミリーマートのATMから無料でお金をおろせます。このタイミングを狙える人は、pringを経由しなくてもOKです。
三菱UFJ銀行のATM手数料を無料にする方法は、ほかにもあります。くわしくは以下の記事で解説しています。
あわせて読みたい:
三菱UFJ銀行のATM・振込手数料はスーパー普通預金以外でも無料にできる
サブバンクへの資金移動にもpringが使える
pringは、複数口座の資金移動にも使えます。たとえば、給与受取口座からpringにチャージし、サブバンクにお金を戻せば、他行宛振込手数料なしでお金を移せます。
この特徴を活かし、ATMをよく使う人はATM手数料を無料にできるネット銀行の口座をサブで持っておくのもおすすめです。pringを経由しなくても、ATM手数料を気にせずお金をおろせて便利です。
メガバンクや地方銀行の一部にも、ATM手数料を一定回数無料にできる優遇サービスはあります。しかし、条件ハードルが高い銀行が目立ちます(大口取引が必要など)。
ネット銀行には、無条件でATM手数料が月数回無料になる銀行があります。pringに対応している金融機関同士なら、給与受取口座からサブバンクへの資金移動も無料にできます。
pring対応のネット銀行のなかで、誰でもATM手数料が無料になる銀行は2行あります。
■pring対応済みで、無条件でATM手数料が無料になるネット銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
PayPay銀行は、入出金ともに月1回ずつ無料、かつ3万円以上の入手金は何度でも無料です。3万円以上まとめて入出金できる人に向いています。
住信SBIネット銀行は、誰でもATM手数料が月2回無料です。取引条件を満たせば、最大で月15回までATM手数料が無料になります。また、他行宛振込手数料も無料にできます。
個人的には、ATM手数料と振込手数料をどちらも節約できる、住信SBIネット銀行がおすすめです。
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