カードローンの年齢制限は20~65歳前後 未成年や高齢者のお金の借り方
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カードローンには年齢制限があります。
どのカードローン会社でも申し込めるのは20歳以上からで、年齢上限は65歳前後が相場です。
一部、70歳でも申し込めるカードローンもありますが少なめで、71歳以上となるとかなり厳しいです。
これは、カードローンが「安定した収入を持つ人」を対象にしたサービスだからです。
今回は、最初に未成年がお金を借りる方法や学生OKのカードローンを紹介します。
その後、60歳以上の高齢者がカードローンを利用する際の注意点や、申し込めるカードローンをまとめます。
目次
未成年はカードローンを利用できない
カードローンは原則として、未成年は利用できません。
なぜなら、未成年は単独で契約を行うことはできないと民法で定めているからです。
子供が勝手に行った法律行為は、親が取り消すこともできます。
このように制限をするかわりに、成人するまで子供は法律によって守られているとも言えます。
(参考:京都市消費者生活総合センター「知っておきたい未成年者契約の取り消し」)
※民法の改正により2022年4月に成人となる年齢が20歳から18歳に引き下げられます。このため4月以降は18歳からローンやクレジットカードの契約ができるようになります。
しかし、カードローン以外の方法で未成年がお金を借りる方法自体はあります。
未成年がお金を借りる方法
20歳未満でもお金を借りることができる金融サービスが、まったく無いわけではありません。
いくつかの成約はありますが、未成年が借り入れをする方法は下記3通りです。
■未成年がお金を借りられる金融サービス
- 奨学金
- 学生ローン
- トラベルローン
もっとも知名度があるのは、奨学金です。
入学時にしか申込みを受け付けていない奨学金もありますが、なかには在学中に申請できるタイプもあります。
カードローンなどに比べても利息が少ないので、学費やテキスト代、下宿費などの補てんとして使うには1番おすすめです。
また、奨学金とは別に、東京都内メインで学生ローンという融資を行う業者もあります。
しかし、金利が高めで返済方法が少ない(店舗に現金を持っていくか銀行振込みのみが多い)ので、卒業後も返済をすることになると不便です。
個人的には、学生ローンはコスパが悪いのであまりおすすめできません(学生ローンの詳細はこちら)。
もし、旅行のためのお金が必要なら、旅行会社や銀行が販売しているトラベルローン(旅行ローン)を検討すると良いと思います。
手続きがやや多いものの、カードローンより低い金利でお金を借りることができます。
ただし、学生ローンやトラベルローンは未成年が利用できるものの、未成年が借り入れをするときは必ず親の同意が必要になります。
よって、親に内緒で金融機関からお金を借りるということは原則できません。
どのみち親の同意が必要なのであれば、親に直接相談してお金を借りるのもひとつの手だと思います。
金融機関からお金を借りると利息がつきますが、親に借りる分には利息なしで借りることもできます。
そのかわり、「いつ、どうやって返すか」(例:就職したら毎月3万円ずつ返す、など)を事前にしっかり決めて、約束通り返すことが大事です。
20歳以上の学生が借りられるカードローン一覧
カードローン会社によっては、20歳以上でも学生の申込みを不可にしているケースもあります。
銀行系列の大手消費者金融(アコムやプロミスなど)はおおむね学生OKですが、銀行カードローンは学生不可のケースが多々あるので注意が必要です。
下記に学生が申し込める銀行カードローンをまとめますが、アルバイトなどで安定した収入があることが条件になります。
収入証明書類などが求められたときは、数ヶ月の給与明細や源泉徴収票を提出する必要があります。
■メガバンク
- 三菱UFJ銀行
■ネット銀行
- 楽天銀行
- セブン銀行
- auじぶん銀行
- PayPay銀行
- 住信SBIネット銀行
- ソニー銀行
上記のなかでも、ネット銀行ならではの金利なのが楽天銀行です。
楽天銀行スーパーローンは、楽天銀行の口座を持っていなくても利用できるので便利です。
あわせて読みたい:
楽天銀行スーパーローンは会員ランクで審査優遇あり、利息はどれくらい?
高齢者は年齢制限+定収入が条件
次に、高齢者のカードローン利用についてです。
カードローンを利用できる年齢の上限は、金融機関によって独自に設定されています。
年齢制限が厳し目のカードローンだと60歳未満までの場合もありますし、大手のなかでも年齢上限が高いカードローンは70歳まで申し込めます。
一部地銀や信用金庫では、70歳以上も申し込めるカードローンを扱っているケースがありますが、非常にまれです。
また、シニア世代がカードローンを検討する際は、年齢だけでなく収入条件も確認する必要があります。
カードローンを利用するためには、安定した収入を持つことが必須条件です。
この「安定した収入」について、多くのカードローン会社では年金受給のみは不可としています。
定年延長をして嘱託社員として働いている、定年退職後からアルバイトを始めたなど、収入を持っていないと審査に通るのは難しいです。
カードローン以外の融資も検討を
カードローン以外にも、高齢者向けの融資サービスはあります。
65歳以上から受け付けている公的融資や、年齢制限がない担保つきの融資など、実はカードローン以外にもお金を借りる方法はたくさんあります。
特に、公的融資や担保あり融資は、カードローンよりも低金利なので、利息を大幅に節約できます。
- 年金担保貸付制度
- 融資可能額:10万~200万円(受給年金の8割まで)、金利:年2.8%
国民年金や厚生年金を受け取っている人が、年金を担保として融資を受けられる公的制度です(詳細:福祉医療機構 公式サイト)。※年金担保貸付制度については、令和4年3月末で申込受付を終了します。 - 不動産担保型生活資金
- 融資可能額:土地の評価額の7割など、金利:年3%以下
65歳以上の低所得者や、要介護の高齢者が家を担保にお金を借りられる公的制度です(詳細:厚生労働省 公式サイト) - リバースモーゲージ
- 融資可能額:1,000万円~2億、金利:年3%前後
銀行が販売する、家を担保にお金を借りられる金融商品もあります。融資額は100万円~が多く、まとまった出費向けです。メガバンクや地銀が扱っています。
上記以外に、失業者向けや介護向けの公的融資もあり、条件によっては無利子でお金を借りることができます。
手続きはカードローンより多くなりますが、少しでも少ない手数料でお金を借りたい人は公的制度をおすすめします。
主要カードローンの年齢上限を比較
高齢者がカードローンを利用するメリットは、公的融資などに比べて審査が早い、手軽に利用できるという点です。
急ぎで数万円のお金が必要な時や、早めに返済できる見込みがある時はカードローンが便利です。
では実際に、主要なメガバンク・ネット銀行・消費者金融(銀行系列のみ)の年齢制限を比較してみます。
カードローンの年齢上限は、各社によって違いがありました。
メガバンク:65歳前後まで
メガバンクは最高年齢をやや若めに設定しており、もっとも年齢制限が低い銀行は60歳までしか申し込めませんでした。
銀行のなかでも、対象年齢はやや狭めの印象です。
■メガバンク カードローン年齢制限
金融機関 | 年齢下限 | 年齢上限 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 満20歳~ | 満65歳未満 |
三井住友銀行 | 満20歳~ | 満69歳以下 |
みずほ銀行 | 満20歳~ | 満66歳未満 |
りそな銀行(プレミアムカードローン) | 満20歳~ | 満66歳未満 (満60歳以上は限度額制限あり) |
りそな銀行(クイックカードローン) | 満20歳~ | 満66歳未満 |
メガバンクで最高年齢がもっとも高かったのは、三井住友銀行の「満69歳以下」でした。
三井住友銀行の本支店に設置してあるローン契約機(個室のようなボックス)から申し込むこともできますが、ネットから申し込む人も多いです。
一方、年齢上限が1番若かったのは、りそな銀行のプレミアムカードローンです。
満66歳未満としつつ、満60歳以上の方は原則として200万円以下の限度額です。
プレミアムカードローンは、同じりそな銀行のカードローン商品「クイックカードローン」より借入限度額が高い(800万円)ので、返済能力を厳し目に見るために年齢も限定しているのかと思います。
ネット銀行:~69歳OKも多い
同じ銀行で比較するとネット銀行の方が年齢制限の上限は高めで、69歳まで申し込めるカードローンも多かったです。
■ネット銀行 カードローン年齢制限
金融機関 | 年齢下限 | 年齢上限 |
---|---|---|
楽天銀行 | 満20歳~ | 満62歳以下 |
イオン銀行 | 満20歳~ | 満65歳未満 |
住信SBIネット銀行 | 満20歳~ | 満65歳未満 |
ソニー銀行 | 満20歳~ | 満65歳未満 |
セブン銀行 | 満20歳~ | 満70歳未満 |
auじぶん銀行 | 満20歳~ | 満70歳未満 |
PayPay銀行 | 満20歳~ | 満70歳未満 |
セブン銀行・auじぶん銀行・PayPay銀行は満70歳未満、つまり69歳の人までを対象としています。
特にPayPay銀行は、初めて利用する人向けの無利息サービスも行っているので、初めてカードローンを検討する人も安心です。
ただし、PayPay銀行のカードローンはWeb完結なので、スマホやパソコンの操作が苦手な人にとっては手続きがやや難しいかもしれません(→PayPay銀行カードローンの詳細について)。
大手消費者金融:70歳も申し込める
一方、銀行系列の大手消費者金融カードローンなら、70歳でも申し込める会社があります。
■銀行系の消費者金融 カードローン年齢制限
金融機関 | 年齢下限 | 年齢上限 |
---|---|---|
アコム | 20歳~ | 記載なし |
プロミス | 20歳~ | 69歳以下 |
アイフル | 満20歳~ | 満70歳未満 |
SMBCモビット | 満20歳以上 | 74歳以下 |
J.Score(ジェイスコア) | 満20歳~ | 満70歳以下 |
※収入が年金のみの方は原則お申込いただけません。
J.Score(ジェイスコア)の申込み年齢上限は「満70歳以下」、つまり70歳の人も申し込むことが可能です。
金利が低く利息を少なく抑えられる可能性のあるのはジェイスコアですが、PayPay銀行と同じくネット融資のみを扱っています。
J.Score(ジェイスコア)は、ネット融資に特化することで運営コストを抑え、低い金利を実現している個人向け融資サービスです。
スマホやパソコンが得意な人向けではありますが、上記の消費者金融系カードローンなかでは1番金利が低いのが大きなメリットです。
年齢詐称は法律違反
カードローンの年齢条件を満たしていないからと言って、年齢を詐称するのは違法です。
場合によっては詐欺罪などとみなされてしまい、罰則を受けることになります。
カードローン審査では本人確認書類の提出が必須な上に、その他の情報も信用情報機関で調べ上げるので、嘘はほぼバレます。
上記でまとめたとおり、未成年や高齢者がお金を借りる方法はカードローン以外にもあるので、自分に合った方法でお金を調達するのが望ましいです。
参考コラム:カードローン審査で嘘がバレる理由、審査落ちの原因にもなる?
また、一番の理想は貯金をして、出費に備えることです。
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