ゆうちょ銀行の定期預金の「満期振替の取扱い」ってどういう意味?

ゆうちょ銀行の満期振替の取扱いとは

ゆうちょ銀行の定期預金について調べると、「満期振替の取扱いも利用できます」という記載があります。

ぱっと「満期振替」という言葉を見て、満期になると振替になるということは何となくわかりますが、具体的にどういう意味かわかりづらいかもしれません。

満期振替の取扱い、というのはゆうちょ銀行特有の言葉で、一般的な銀行では満期自動解約などとも言います。

ゆうちょの満期振替の取扱いとは何か、満期振替にするのがお得なのかどうかを解説します。

定期貯金の「満期振替の取扱い」とは

考える男性

満期振替の取扱いとは、定期貯金の満期時に払戻金を通常貯金(=普通預金)に移すことを意味します。

ゆうちょ銀行の公式サイトでは、定期貯金の満期時の取扱について下記の通り定めています。

預入期間経過後に、同じ預入期間の定期貯金に自動的に預入する「自動継続の取扱い」または自動的に払い戻し、払戻金の全部を通常貯金に振り替えて預入する満期振替預入の取扱い」もご利用いただけます。
(ゆうちょ銀行 公式サイトより)

つまり、定期貯金の満期になった時に、そのまま定期貯金を継続するのか、通常貯金に振り替えていつでも引き出せるようにするのかを選べるということです。

「満期振替の取扱い」はゆうちょ銀行でしか使用していない言葉ですが、他の銀行では同じサービスを満期自動解約自動解約型などと呼びます。

いずれも満期振替と同じ意味で、定期預金が満期になったら普通預金へ入金するというものです。

また、定期貯金とは別に「貯金」という商品もあるので、間違えないように気をつけます。

「定額貯金」も満期振替の取扱ができるので、貯金の目的に応じて使い分けると良いと思います。

「定額」貯金でも満期振替の取扱あり

通帳を持つサラリーマン

定額貯金とは、預入から6ヶ月以降であればいつでも引き出せることが特徴の定期貯金商品です。

最大預入期間は10年ですが、半年が経過すれば解約手数料などがかからずに引き出せるので、中期的な貯金・長期的な貯金どちらにも使えます。

定期貯金と定額貯金の具体的な違いは、下記のとおりです。

■定貯金・定貯金の違い

比較 定期貯金 定額貯金
預入期間 1ヶ月
3ヶ月
6ヶ月
1年
2年
3年
4年
5年
6ヶ月以降ならいつでも引き出せる(最大10年)
預入金額 1,000円以上(1,000円単位) 1,000円以上(1,000円単位)
利子(※) 預入期間3年未満は単利、3年以上は半年複利 半年複利
満期時 自動継続、もしくは満期振替の取扱い 解約、もしくは満期振替の取扱い

定期貯金は自動継続満期振替を選べますが、定額貯金は基本的には一律で満期振替となります。

つまり、定額貯金に10年間ずっと預け入れておくと、10年経った後に普通預金に振替となり、いつでも引き出せるようになります。

10年経過した後も定額貯金に預け入れ続けたい場合は、一度解約して新規契約することになります。

※単利と複利の違い

上記の定期貯金・定額貯金の比較表の中の、利子の付き方違いにも着目します。

定期貯金は預入期間が3年未満だと単利、つまり最初に預け入れた金額の利子だけが付きます。

一方、定額貯金は最初から半年複利、つまり半年ごとに最初の預入金額+利子を合わせた金額に半年ごとに利子がつくので、単利より少しずつお得になります。

少しでもお得に貯蓄をしたい人は、定額貯金がおすすめです。

定期貯金と定額貯金の詳しい違いは、下記記事をご参照ください。

■ゆうちょ銀行の定期貯金と定額貯金の違いを比較、どちらを選ぶべきか

担保定期・定額貯金も満期振替できる

通帳を持つ女性

ゆうちょ銀行の定期貯金・定額貯金には、担保定期貯金担保定額貯金という種類があります。

定期貯金・定額貯金の担保付きバージョン、と思ってもらうとわかりやすいと思います。

これらは通常貯金(普通預金)の残高が足りなくなった時、これらの貯金を担保として自動貸付ができるという貯金です。

返済する際は、通常貯金に返済額を預け入れておくだけなので簡単です。

担保付きとなった場合も、定期貯金と定額貯金の満期時の取り扱い方は同じです。

定期貯金は自動継続と満期振替を選び、定額貯金は基本的に満期振替となります。

担保定期・定額貯金の貸付金利は低い

担保定期・定額貯金で自動貸付を利用する際の金利は、キャッシングと比べると非常に低いです。

たとえば2018年1月時点の貸付金利は0.25%。金利15%程度が相場のキャッシングに比べると格安です。

貸付を利用する予定がある人は、担保付きの定期貯金や定額貯金がおすすめです。

定期貯金を継続するなら「元利継続」がおすすめ

ゆうちょ銀行の定期貯金は満期振替の取扱い以外に、そのまま定期貯金をし続ける選択もできます。

その自動継続の仕方には2種類あり、元金継続元利金継続が選べます。

結論から言うと、少しでも多い利子を受け取りたいなら元利金継続をおすすめします。

元金継続
満期後も元金(最初に預け入れた金額)のみに利子が掛かり、利子は通常貯金の口座に自動的に入金されます。単利が継続するタイプです。
元利金継続
満期後の利子は元金+利子の合計金額に掛かるので、継続していくと利子が少しずつ増える複利タイプの預金です。

上記の通り、元利金継続の方は複利効果を得ることができるので、長期的に資産を増やしていきたい人におすすめです。

ゆうちょの定期貯金を継続するのは少し待って

ストップ

定期貯金を貯蓄を目的に自動継続しようと考えている人は、特に読んでほしい項目です。

前述の通り、ゆうちょ銀行の定期貯金をしている場合は、満期振替と自動継続を選ぶことができます。

しかし、なるべくお得に貯蓄していきたい人は、ゆうちょ銀行より金利が高い銀行の口座にお金を移すことをおすすめします。ゆうちょ銀行の金利は低く、利息があまり増えないからです。

たとえば、2020年6月時点のゆうちょ銀行の定期貯金の金利は、年0.02%でした。100万円の貯金を1年の定期貯金に預けていても、利子は200円しか返ってきません。

ゆうちょ銀行で定期預金を継続しようと思っているのであれば、満期振替にして高金利な銀行に預け入れた方がお得になる可能性が高いです。

特に、ネット銀行はメガバンクやゆうちょ銀行より預金金利が高いところがほどんどです。

定期預金の金利が高いネット銀行

通帳を見て喜ぶ夫婦

なるべく定期貯金の金利が高い銀行を選びたいなら、ネット銀行も検討することをおすすめします。

ネット銀行は実店舗を持たないことでメガバンクよりコストを抑え、高金利などのサービスで顧客に還元しています。

定期預金の金利の高さで代表的なのは、オリックス銀行です。普段使いよりも定期預金に特化した珍しい銀行です。

定期預金の比較検討は、下記をご参照ください。

優遇金利の「普通預金」もおすすめ

通帳を持つ男性

定期預金以外にも、普通預金で貯蓄する選択肢もあります。

一般的には、普通預金は定期預金より金利が低いです。しかし、定期預金と同等、もしくはそれ以上の金利で普通預金を利用できるネット銀行があります。

好金利な普通預金は、定期預金の「中途解約すると受取利息が減る」というデメリットをカバーできるのが、一番の魅力です。満期振替にするか自動継続にするかも迷う必要がありません。

以下3つのネット銀行は、ゆうちょ銀行と同じく全国に提携ATMがあるので、コンビニなどでも気軽に利用できます。

あおぞらネット銀行BANK支店

あおぞら銀行BANK支店キャッシュカード

全国に支店を持つあおぞら銀行には、「BANK支店」というインターネット専業支店があります。

ネットからBANK支店で口座開設すると、ネット専用の優遇金利が適用されます。実店舗で開設した口座より高いのはもちろん、ネット銀行のなかでもトップクラスの金利です。

積み立て貯金の機能も充実しているので、貯蓄用口座にぴったりです。

▶あおぞら銀行 普通預金金利(更新日:2020年6月18日)

口座の種類 利率
通常(実店舗で口座開設) 年0.001%
BANK支店 年0.2%

また、あおぞら銀行のキャッシュカードはゆうちょ銀行ATMを無料で利用可能です。今までゆうちょ銀行を使っていた人は、同じようにATM入出金を利用できます。

あおぞら銀行は自行ATMを、すべてゆうちょ銀行ATMに置き換えています。

あおぞら銀行BANK支店の口座開設・使い方はこちら

楽天銀行「マネーブリッジ」

マネーブリッジ

楽天銀行では、マネーブリッジというプランを利用すると、普通預金を優遇金利で利用できます。

▶楽天銀行 今月の普通預金金利(更新日:2020/09/15

商品名 利率
普通預金 0.02%
マネーブリッジ(特別金利) 0.10%

▶楽天銀行 今月の定期預金金利(更新日:2020/09/15

期間 100万円未満 100万円以上 1,000万円以上
1週間 0.02% 0.02% 0.02%
2週間 0.02% 0.02% 0.02%
1ヶ月 0.02% 0.02% 0.02%
3ヶ月 0.02% 0.02% 0.02%
6ヶ月 0.02% 0.02% 0.02%
1年 0.02% 0.02% 0.02%
2年 0.02% 0.02% 0.02%
3年 0.02% 0.02% 0.02%
5年 0.02% 0.02% 0.02%
7年 0.02% 0.02% 0.02%
10年 0.02% 0.02% 0.02%

マネーブリッジを利用するためには、楽天証券の口座も開設する必要があります。

楽天証券の口座と楽天銀行の口座を連携することで、優遇を受けられるというシステムです。

しかし、もし証券や投資などに興味がなくても、楽天証券の口座を持っているだけでOKです。

極端に言えば、楽天証券の口座は作っておくだけで放置して、メインの貯蓄は楽天銀行の口座でも問題ありません。

楽天証券の口座開設はもちろん無料、維持費も一切掛かりません。

ほぼノーリスクで優遇金利を受けることができると言えます。

マネーブリッジ 詳細はこちら

イオン銀行「イオン銀行Myステージ」

イオン銀行Myステージ 説明図

イオン銀行の優遇サービス「イオン銀行Myステージ」でステージを上げると、特別金利の優遇を受けることができます。

▶イオン銀行 今月の普通預金金利(更新日:2020/09/15

商品名 利率(年)
普通預金 0.001%
普通預金(イオン銀行Myステージ優遇) 0.010%0.100%

▶イオン銀行 今月の定期預金金利(更新日:2020/09/15

期間 スーパー定期
(300万円未満)
スーパー定期300
(300万円以上)
大口定期
(3,000万円未満)
大口定期
(3,000万円以上)
1ヶ月 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
3ヶ月 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
6ヶ月 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
1年 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
2年 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
3年 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
4年 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
5年 0.020% 0.020% 0.020% 0.020%
商品名 利率
積立式定期預金 0.080%

イオン銀行Myステージのステージ上げは、イオンカードセレクトというキャッシュカードがあると簡単になります。

イオンカードセレクトは、クレジット機能・電子マネーWAON機能・イオン優待カードの3つの機能がキャッシュカードに付帯している多機能カードです。

クレジットカート機能がつきますが、カード発行費・年会費は無料です。クレジット機能を使わず、キャッシュカード機能のみ利用しても問題ありません。

このカードを持っているだけでも、イオン銀行Myステージのスコア加算対象になり、普通預金の金利を引き上げやすくなります。

たとえば、イオン銀行のネットバンキングに無料登録し、イオンカードセレクトで1円でもクレジットカード決済をすれば、翌々月の普通預金の金利が年0.030%になります。

イオンカードセレクト 詳細はこちら

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2020年8月12日 更新)

ありがとうございます。

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