ゆうちょ銀行の定期貯金と定額貯金の違いを比較、どちらを選ぶべきか

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貯金箱

ゆうちょ銀行には、普通預金金利よりも高い利率で運用する代表的な商品に「定期貯金」と「定額貯金」があります。

定期貯金は、一般的な銀行でいう「定期預金」と同じものですので馴染みがあります。

一方で、定額貯金はゆうちょ銀行独特の商品なので、どのような内容の商品なのか知らない方も多いと思います。

定期貯金と定額貯金の違い

比較

定期貯金と定額貯金は名前こそ似ていますが、その商品内容はまったく違います

定期貯金は、最初の段階で「5年定期貯金に申し込む」といった「満期」を決めます。

一度申込んだら、原則として満期が来るまで解約できません。満期を待たずに解約すると、(元本割れにはなりませんが)当初の金利が引下げられてしまい、予定していた利息が得られないペナルティが起こります。

また、定期貯金は満期(預入期間)が3年未満のものは「単利」、3年以上のものは「半年複利」で利息の計算が行われます。

→単利と複利の違いについてはシミュレーターをお使いください

また、最低貯金金額は1,000円から、1,000円単位で自由に決めることができます。解約する時は、一部解約ができず全部解約をすることになります。

一方、定額貯金は、最初に満期を決めずに貯金する仕組みです。

預金日から6ヶ月以降はいつでも自由に解約することができ、ペナルティなども特にありません。

また、定額貯金ならではの特徴として、預金後3年までは6ヶ月ごとに段階金利が適用されます。(その後は固定金利に移行)

▶定額預金の段階金利のイメージ
預金日

6ヶ月で利率UP(ここからはいつでも自由に解約可能)

1年でさらに利率UP

1年6ヶ月でさらに利率UP

2年でさらに利率UP

2年6ヶ月でさらに利率UP

3年でさらに利率アップ

以降は利率のアップはなし、最大10年まで預入可能

※ただし、昨今の低金利の影響で、一定期間が経過しても金利がアップしない場合もあります。

利息についても、最初から6ヶ月複利で運用することが可能です。

また、定額貯金のもう一つの利点として「一部解約ができる」という特徴があります。

定額貯金も定期預金と同じく、最低預入金額は1,000円です。

しかし、定額貯金は「口数単位」で購入する仕組みなので、10口買っておいて、途中で3口だけ解約するといった使い方ができます。

1口の預金単位は1,000円~300万円の8種類です。

ただし、1口を分割して払い戻すことはできません。

たとえば、1口300万円の定額貯金は150万円ずつに分けて解約することができないため、預入金額に関係なく「1口1,000円」の預金単位を選んでおくのが良いと思います。

定期預金と定額貯金はどちらがお得?

疑問

通常は、満期が決まっており、満期を待たずに解約するとペナルティの発生する「定期貯金」の方がハードルが高い分、金利も高いです。

多少金利が下がっても、いつでも解約できるよう柔軟に運用したい場合は、「定額貯金」がおすすめです。

しかし、昨今の低金利の提供があり、ゆうちょ銀行においても定期貯金・定額貯金ともに差がなくなってしまいました。

よって、記事執筆時点(2021年10月)においては、柔軟性と6ヶ月複利の期間において、定額貯金の方がお得となっています。(金利がどちらも同じため)

定期貯金

定期貯金

ゆうちょ銀行の定期貯金は6種類あります。

定期貯金
通常の定期貯金サービスです
担保定期貯金
基本的にはおなじですが、総合口座で利用することによって貯金残高不足時に不足分を自動借入で補います。担保定期貯金が自動借入時の担保となります
自動積立定期貯金
通常の貯金口座から毎月自動的に定期貯金に回すことができる自動積立です
満期一括受取型定期貯金
自動積立定期貯金と同じですが、積立期間終了後に元本+利息を一括で受け取れる商品です
ニュー福祉定期貯金
障害基礎年金などを受け取っている方など、一部の方が対象の定期貯金です

※ゆうちょ年金定期は新規の受付を終了しました。

豆知識

一般的な銀行では「定期預金」と呼ばれていますが、ゆうちょ銀行では「定期貯金」と呼んでいます。

「預金」と「貯金」はとてもよく似た言葉ですが「定期貯金」という商品を展開しているのはゆうちょ銀行のみとなっています。

通常の定期貯金の満期は最短で1ヶ月、最長で5年となっており、10年定期などが用意されている一般の銀行に比べると短めです。

定額貯金

定額貯金

定額貯金には3つの商品があります。

定額貯金
通常の定額貯金です
担保定額貯金
定額貯金を担保として、総合口座の残高が0になったときに自動借入ができる商品です
自動積立定額貯金
通常の貯金口座から毎月自動的に定額貯金ができる自動積立です

定額貯金は前述したとおり、当初6ヶ月は解約できないという縛りがありますが、6ヶ月以降はいつでも自由に解約することができます。

また、最長の預入期間は10年間となっています。

担保定期貯金・担保定額貯金に注意

注意

担保定期貯金や担保定額貯金は、総合口座(普通預金口座)の残高が0円になった場合に、自動的に借入れに切り替える仕組みです。

たとえば、口座に3,000円しか残っていない状態で5,000円の引き落としがあった場合、通常なら残高不足で引き落としができません。

しかし、自動借入が設定されていると、自動的に2,000円分が借り入れとなり、引落しが実行できます。

このときの借入れの「担保」となるのが「定期貯金・定額貯金」です。これが、担保定期貯金や担保定額貯金の特徴です。

しかし、この自動借入の借入利率は預金金利を大幅に上回っています

担保定額貯金を担保とする場合
返済時の約定金利+0.250%
担保定期貯金を担保とする場合
預入時の約定金利+0.500%

これは「お金を増やす」という行為においては大きなマイナスとなってしまいますので、よほどの理由がない限り、「担保定額貯金・担保定額貯金」は利用しないよう、避けることをおすすめします。

続いての記事は「ゆうちょ銀行の定期預金金利は本当にお得?他の銀行と比べてみた」です。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2021年10月8日 更新)

ありがとうございます。

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