コンビニATM「E-net(イーネット)」を手数料無料で使う方法
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E-net(イーネット)とは、ファミリーマートやデイリーヤマザキ、ポプラなどに設置されているコンビニATMです。駅コンビニのニューデイズやアンスリーにもあります。
セブン銀行ATM、ローソン銀行ATMと並び、利用者の多いコンビニATMのひとつです。
この記事では、E-netのATM手数料を無料にする方法を解説します。メガバンクやネット銀行をうまく利用すると、ATM手数料を節約できます。
目次
メガバンクのATM手数料は「条件つき」の無料
国内メガバンクの三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行は、一定の取引条件を満たすと、E-netのATM手数料を無料にできます。
三井住友銀行は、比較的簡単にE-netの手数料を無料にできます。しかし、三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、ある程度まとまった取り引きが必要になります。
- 三菱UFJ銀行
- スーパー普通預金(メインバンク プラス)でネットバンキングに登録したうえで、所定の条件を1つ満たすと月2回無料。
条件例:給料受取口座に使う(月10万円以上)、預金残高30万円以上など - 三井住友銀行
- 所定の条件を1つ満たすと、月3回無料。
条件例:Web通帳に契約、SMBCデビットに契約、給与もしくは年金の受取口座に指定、預かり資産残高30万円以上など - みずほ銀行
- 預かり資産30万円以上、もしくはJ.Scoreの利用で月1回無料。
月2~3回無料にするには、みずほ銀行のキャッシュレス決済や投資信託、ローン利用などが必要。
3行に共通するATM手数料の無料条件は、「預金残高30万円以上」です。定期預金などで常に30万円以上を預金しておけば、実質ずっとE-netのATM手数料が月1~3回無料です。
しかし、メガバンクの預金金利は長年ゼロに近い水準で、まとまったお金を預けるには不向きです。また、30万円以上を預け続けられない人もいると思います。
E-netをよく使う人は、ネット銀行の口座をひとつ持っておくと便利です。ネット銀行は、無条件もしくは簡単な条件を満たすだけで、誰でもATM手数料が月数回無料になります。
ネット銀行は実店舗を持たないぶん、ATM手数料はメガバンクより割安です。預金金利も高いため、貯蓄用口座にも使えます。
ネット銀行は無条件でATM手数料になる場合が多い
E-netを使えるネット銀行を、手数料が無条件で無料になる回数が多い順に見ていきます。
初めからE-netを無料で使える回数が多い銀行と、条件つきでATM手数料が月10回以上になる銀行に分かれます。
無料回数を超えるとATM手数料がかかりますが、ここで比較するネット銀行は、イオン銀行以外は時間外手数料がかかりません。早朝や夜間、土日祝日にE-netを利用しても、追加料金はかかりません。
ソニー銀行
ATM手数料が誰でも月4回無料
ソニー銀行は、誰でもATM出金手数料が月4回無料です。無条件でATM手数料が無料になる回数は、ネット銀行のなかでも最多です。
月5回目以降のATM出金手数料は110円と、大手銀行のコンビニATM手数料より割安です。
ソニー銀行は多くの提携ATMがあり、すべて同じ手数料体系です。どの提携ATMで引き出しても、「月4回は手数料無料」という条件は変わりません。入金は何回でも無料です。
ソニー銀行で大口取引を行う人は、ATM手数料を完全無料にすることも可能です。
外貨預金や投資信託などを利用すると、優待プログラム「Club S」で会員ステージが上がり、ATM手数料の無料回数が増えていきます。最高ランクになると、回数無制限でATM手数料が無料になります。
ATM手数料を完全無料にするハードルは高めです。しかし、無条件で月4回無料でE-netを使えるだけでも、非常に便利です。
ソニー銀行は、出張や旅行で海外に行く人にも評判です。ソニー銀行のVISAデビット機能付きキャッシュカードは、海外のATM(VISAマークつき)で外貨預金残高からお金を引き出せるからです。
例:米ドル外貨預金に残高がある人が、アメリカのATMでソニー銀行デビット機能付きキャッシュカードを入れると、米ドルを直接引き出せる。
外貨預金の残高を、海外ATMで引き出せる銀行は少数派です。海外ATMでも日本円の普通預金から引き出すケースが多く、為替手数料や両替のコストが掛かります。ソニー銀行なら、それらの手数料も節約できます。
→ソニー銀行のデビット機能付きキャッシュカードの機能はこちらで解説しています。
PayPay銀行
ATM入出金手数料が月1回ずつ無料、3万円以上なら何度でも無料
PayPay銀行は、入金・出金ともに毎月1回無料でE-netが使えます。月2回め以降も、3万円以上の入金や出金なら、何度でも無料です。
3万円以上をまとめて入出金するようにするだけで、ATM手数料が実質無料になるため、非常にお得です。
ただし、3万円以下の入出金手数料は165円と、ネット銀行としてはやや高めです。入出金の際は、なるべく3万円以上にすることをおすすめします。
PayPay銀行には、大口顧客向けのATM手数料優遇もあります。かなりハードルが高めですが、ATM手数料が完全無料になります。
PayPay銀行の前月の預金平均残高(円普通預金、円定期預金などの合計)が3,000万円以上だと、ATMを何度使っても手数料無料になります。
最近注目されているPayPay銀行のメリットは、PayPayの出金手数料が無料になる唯一の銀行という点です。
PayPayに一度チャージした残高は、銀行口座に出金できます。PayPay銀行宛の払い出しのみ、手数料がかかりません。
住信SBIネット銀行
ATM手数料が誰でも月2回無料、最大で月15回まで無料にできる
住信SBIネット銀行は、入金は何回でも無料、出金は月2回~15回無料になります。
ATMを使う回数を月2回に抑えるよう気をつければ、ATM手数料はいっさいかかりません。無料回数を超えたあとのATM手数料も110円と低めです。
さらにATM手数料の無料回数を増やすには、住信SBIネット銀行の手数料優遇サービス「スマートプログラム」でランクを上げる必要があります。
住信SBIネット銀行で預金残高を増やしたり、所定の取引条件を満たしたりすると、スマートプログラムのランクが上がります。ランクは4段階あり、ランクが上がるごとに手数料の無料回数が増えていきます。
最高ランクになると、ATM手数料と他行宛振込手数料が月20回無料になります。
→住信SBIネット銀行「スマートプログラム」のランクを上げるコツはこちら
auじぶん銀行
ATM手数料を最大で月11回無料にできる
KDDIと三菱UFJ銀行が共同設立したauじぶん銀行は、何も条件を満たさずにE-netを利用すると、預け入れ・引き出しどちらもATM手数料が110円かかります。
しかし、手数料優遇サービス「じぶんプラス」でランクを上げると、ATM入金手数料が何回でも無料になり、ATM出金手数料は月2回から11回無料になります。
ランクをひとつ上げて「じぶんプラス2」になるだけでも、E-netからの預け入れが無料、引き出しが月3回無料になります。ランク上げ条件も比較的簡単に満たせます。
たとえば、預金残高が10万円あれば、それだけでじぶんプラス2に昇格します。auユーザーなら、au PAY 残高へのオートチャージを3ヶ月に1回以上利用するだけでもOKです。
5万円以上の給与振込口座に指定するだけでも、じぶんプラス2に上がります。
ちなみに、auじぶん銀行はセブン銀行ATMとも好相性です。セブン銀行のスマホATM機能が使えるからです。
スマホATMとは、キャッシュカードを使わず、スマホアプリだけで入出金できるサービスです。セブン銀行ATMを中心に使う人は、auじぶん銀行のキャッシュカードを持ち歩く必要がありません。
楽天銀行
ATM手数料を最大で月7回無料にできる
楽天銀行も、ATM手数料を無料にするには所定の条件を満たす必要があります。手数料優遇サービス「ハッピープログラム」で条件を満たすと、ATM出金手数料が最大で月7回無料になります。
入金は3万円以上なら何度でも無料ですが、3万円未満だとハッピープログラムで条件を満たさないとATM手数料がかかります。
3万円未満の入金や、無料回数を超えた出金は、E-netだと275円かかります。ATM手数料としては割高なので、ハッピープログラムの活用が望ましいです。
ハッピープログラムは、預金残高を増やしたり、取引件数を増やすことでランクを上げられます。預金残高10万円なら、ATM手数料と他行宛振込手数料が月1回ずつ無料になります。
▼楽天銀行「ハッピープログラム」優遇内容
楽天銀行はデビットカードの還元率が高いので、デビット決済を活用してATMの利用頻度を下げるという節約方法もおすすめです。
楽天銀行デビットカードのポイント還元率は1.0%と、クレジットカードの楽天カードと同じです。クレジットカードを使いたくない人も、同じ還元率でデビット決済を利用できます。
イオン銀行
ATM手数料を最大で月5回無料にできる
イオン銀行もE-netのATM手数料は基本有料です。ここで紹介するネット銀行のなかでは唯一、時間外手数料もかかります。平日日中(8時45分から18時)のE-net手数料は110円、それ以外は220円です。
ただし、手数料優遇サービス「イオン銀行Myステージ」のランクを比較的上げやすく、月1~2回は簡単に無料にできます。月5回無料にするには、やや大きな取引きが必要です。
たとえば、イオン銀行のネットバンキングに登録するだけで1ランク上がり、ATM手数料は月1回無料になります。ネットバンキングはネット銀行で取り引きするうえで不可欠なので、ほぼ全員が登録すると思います。
さらにキャッシュカードにクレジット機能やデビット機能をつけ、1円でも決済すれば、ATM手数料は月2回無料に増えます。
給与受取口座に指定したり、積立定期預金やつみたてNISAなどの資産形成も行えば、次のステージにも上がりやすくなります。
▼イオン銀行Myステージの優遇内容
イオン銀行は、ネット銀行のなかでは珍しく自社ATMがあります。イオン銀行ATMなら、いつでも無料で入出金できます。
おもなイオン銀行ATMの設置店舗は、イオン系列店舗やミニストップなどです。イオンのスーパーなどを利用する人は、ATM手数料を気にせずに利用できます。
また、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行のATMも平日の日中は無料で使えます。
セブン銀行・ローソン銀行のキャッシュカードは使えない
E-netは、セブン銀行やローソン銀行のキャッシュカードは使えません。
コンビニチェーンのライバル企業にあたるため、今後も利用できるようになる可能性は低いと考えられます。
E-net設置店舗
E-netといえば「ファミリーマートのATM」というイメージが強いですが、実はほかのコンビニやスーパー、駅にも設置されています。
ファミリーマート以外にも近所でE-netが使えるお店を見つかるかもしれません。ただし、全店舗に導入されているわけではないので、事前に確認が必要です。
- 街のコンビニ
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- ファミリーマート
- デイリーヤマザキ
- ポプラ
- 駅のコンビニ
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- ニューデイズ(JR東日本沿線)
- アンスリー(京阪沿線)
- スーパー
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- イズミヤ
- ライフ
- ピアゴ
- バロー
- 関西スーパー
- 専門店
-
- ドン・キホーテ
- コストコ
- カインズ
- アカカベ
そのほか、東京メトロや大学生協、JRA(日本中央競馬会)などでの設置もあり。
ファミリーマートはゆうちょ銀行ATM設置店舗もある
ファミリーマートも、全店舗にE-netが設置されているわけではありません。一部店舗の設置ATMは、ゆうちょ銀行ATMです。
ゆうちょ銀行ATMが導入されているファミリーマートは、統合前にam/pmだった店舗です。
E-netだと思ってゆうちょ銀行ATMを利用し、ATM手数料がかかってしまった、ということがないよう注意が必要です。
→E-netもゆうちょ銀行ATMも無料で使える銀行一覧はこちら
セブン銀行ATMの手数料も無料にしよう
コンビニATMのなかで、設置台数が多いのはセブン銀行ATMです。セブン銀行も無料で使えると、非常に便利です。
■参考:コンビニATM設置台数の比較(2020年3月末時点の公表データ)
- セブン銀行ATM:25,194台
- ローソン銀行ATM:13,476台
- E-net:12,754台
セブン銀行ATMも手数料無料で使う方法は、次の記事で解説しています。
セブン銀行ATMを無料にする方法:
セブンイレブンATMを24時間いつでも手数料無料で使う方法
ローソン銀行ATMも使う人はこちら:
ローソンATMが手数料無料で使える4つのネット銀行とは?