自己破産してもデビットカードなら使える クレジットカードが使えない人のおすすめカードとは
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自己破産すると、クレジットカードの新規発行ができなくなり、すでに持っているカードも解約となります。
しかし、銀行が発行するデビットカードであれば、債務整理後も利用可能です。デビットカードは、15~16歳以上で銀行口座を開設できる人なら、審査不要で申し込めます。
ただし、デビットカードを発行できないケースがまれにあります。クレジットカードとの違いも含めて解説します。
目次
デビットカードには審査がない
デビットカード発行には、原則審査がありません。デビットカードは、銀行口座の残高から直接引き落として支払う仕組みだからです。
自分の口座残高から支払うので、カード発行元の銀行に対して支払いが発生しません。そのため銀行は、収入や信用情報を審査しなくても、リスクなくデビットカードを発行できます。
デビットカードの申し込みは、銀行で行います。申込条件は以下2点です。
■デビットカードの申込条件
- 15歳もしくは16歳以上(銀行によって異なる)
- カード発行元の銀行口座を開設できる
ただし、残高不足でも支払える特殊なデビットカードは、申込時に審査があります。代表例はイオンデビットカードです。
判断の分かれ目は銀行口座が作れるかどうか
デビットカードを発行するためには、カードを発行する銀行の口座が必要です。銀行口座の開設を断られてしまうと、デビットカードも作れません。
反社会勢力に関連している人や、銀行とのトラブルなどで銀行口座が凍結されている人は、口座開設できない可能性があります。
そのような問題がない人なら、自己破産後も銀行口座は開設できます。
また、自己破産しても、クレジットカードやローンの契約をしていない銀行口座は残せます。すでに口座を持っている銀行で、デビットカードを発行するのも手です。
■自己破産してからデビットカードを発行する方法
- 新規に銀行口座開設を申し込む
- すでに口座を持っている銀行のデビットカードを申し込む
大手銀行や地方銀行は、年会費がかかるデビットカードを扱っている場合があります。不安な人は、年会費無料のデビットカードを発行する銀行がおすすめです。
ネット銀行のデビットカードは、ほとんどが年会費無料です。口座開設時に、デビット機能付きキャッシュカードを標準で発行できるケースも多いです。
クレジットカードに審査が必要な理由
クレジットカードに審査があるのは、1ヶ月分の利用代金を後払いする仕組みだからです。「翌月に利用代金を支払う能力があるか」を審査する必要があります。
支払い能力の低い人にクレジットカードを発行し、支払えなくなってしまうと、カード会社の損失となります。支払い能力が低い人にはカードを発行しないことで、リスクを回避します。
また、クレジットカードのキャッシング(借り入れ機能)の利用限度額も、審査によって決めます。
審査のないデビットカードは、キャッシングやリボ払い、分割払いを利用できません。
デビットカードの支払方法は、一括払いのみです。
クレジットカードの審査では、信用情報機関を通し、債務整理や支払延滞をしたことがないか審査します。自己破産してから5年もしくは10年は、クレジットカードやローンの審査に通りません。
信用情報機関は、CIC・JICC(日本信用情報機構)・全国銀行個人信用情報センターの3つがあります。これらの機関は、金融事故の情報を共有できます。
自己破産した金融機関が加盟する信用情報機関を避けて、カード発行を発行することもできません。
デビットカードは残高不足でも信用情報に残らない
クレジットカードは、引き落とし時点で口座残高が不足すると、信用情報に遅延の履歴が残ります。対してデビットカードは、残高不足になっても信用情報には残りません。
デビットカードなら申し込みだけでなく、利用中も信用情報に傷がつきません。
ただし、クレジットヒストリー(信用情報の履歴)も積み上がらないため、信用情報の回復には使えません。
自己破産後、ローン申し込みなどのために信用情報を回復させたい人は、クレジットカード利用や分割払いなどを利用する必要があります。
デビットカードは、クレジットカードを作れるようになる5~10年間のカード決済に向いています。
クレヒスの積み上げ方はこちら:
クレジットヒストリーの確認・回復方法まとめ 信用情報機関一覧もあり
使い方はクレジットカードと同じ
デビットカードは、見た目も使い方もクレジットカードとほとんど同じです。
VISAデビットカードなら、VISAのクレジットカードが使えるお店で利用できます。支払時は「カード払いで」「VISAで」と伝え、デビットカードだと言う必要はありません。
店舗側は、デビットカードも「クレジットカード決済」として処理します。デビットカードかどうかは関係ありません。
残高不足で支払えない場合も、カード決済のエラーになるだけで、口座残高が足りなかったとはわかりません。
ネットショッピングでも、デビットカードはクレジットカードと同じように使えます。支払方法に「クレジットカード決済」を選び、16桁のカード番号や有効期限を入力すればOKです。
以下のサービスは、クレジットカード決済はできても、デビット決済できない場合が多いです。
■デビットカードが使えないことが多い決済方法
- 高速道路料金(ETC)
- 飛行機の機内販売
- 通信プロバイダ(ネット回線など)
デビットカードの「即時引き落とし」という特性上、支払い時点で引き落とせないと困る決済はできません。
かつてはガソリンスタンドや定額払いサービス(サブスクリプション系の動画配信サービスなど)も非対応でしたが、現在は多くのデビットカードで使えるようになりつつあります。
主流はキャッシュカード一体型デビットカード
多くの銀行は、銀行キャッシュカード一体型のデビットカードを発行しています。デビット決済からATM入出金まで、1枚のカードで完結できて便利です。
キャッシュカードとして使うときと、デビットカードとして使うときは、カードの挿入方向が変わります。カード表面に向きが書いてあるので、ATMを使う際にチェックします。
▼例:三井住友銀行デビット機能付きキャッシュカード
デビット一体型キャッシュカードを、標準キャッシュカードと発行するネット銀行も増えています。満15歳以上から口座開設できるネット銀行の多くは、キャッシュカードにデビット機能が標準付帯します。
代表例は、住信SBIネット銀行やPayPay銀行です。いずれも口座開設するだけで、デビットカードを持てます。
▼住信SBIネット銀行 口座開設画面
自己破産後も使えるおすすめデビットカードとは
なるべくお得にデビットカードを使いたいなら、ポイント還元率にも注目して選ぶことをおすすめします。
デビットカードの還元率の相場は、今までは0.5%程度でした。近年はクレジットカード並みに高還元なデビットカードも登場し、1.0%前後のポイントバックも狙えます。
たとえば住信SBIネット銀行のミライノ デビット(Mastercard)は、ポイント還元率0.8%です。還元された「スマプロポイント」が現金に交換できるのも大きなメリットです。実質キャッシュバックといえます。
スマプロポイントの現金交換後は、デビットカードの買い物に使うもよし、ATMから引き出して現金として使うもよしです。
よりくわしい情報はこちら:
レアなMastercardデビットカードを扱う住信SBIネット銀行 高い還元率が評判に
信用情報についてはこちら:
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