コンビニでのデビットカードの使い方 使えない買い物に注意すればクレジットカード代わりになる
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デビットカードはコンビニでも、クレジットカードと同じように決済できます。少額決済なら暗証番号入力が不要なので、数秒で会計が完了します。
デビットカードを上手に使えば、お金の使いすぎを防ぎながら、クレジットカードのようにポイントを貯められます。
ただし、デビットカードで買えない商品が一部あるので、事前に知っておくと安心です。
コンビニでのデビットカードの使い方や言い方、コンビニごとに相性のよいデビットカードを解説します。
目次
デビットカードとクレジットカードは基本的に同じ
コンビニでのデビットカードの使い方は、クレジットカードと同じです。支払方法を「カードで」「VISAで」のように伝えればOKです。
主要なコンビニでは、VISA・Mastercard・JCBすべてのカードが利用できます。ほとんどのデビットカードはこのいずれかのブランドなので、問題なく使えます。
数千円くらいまでの少額決済であれば、サインや暗証番号入力も不要です。カードを決済端末で処理すると、すぐにレシートが出てきて会計が終了します。
その場で口座残高から利用代金が引き落とされ、デビットカードの利用通知メールが届くと思います。
200円以下の買い物など、ごく少額の決済は後日引き落としとなる場合もあります。
デビットカードとクレジットカードの違いについては、「知ってナルホド!クレジットカードとデビットカードの違いとは?」にて解説しています。
デビット決済の言い方
コンビニでデビット決済する際は、「カードで払います」「JCBで」と伝えます。
コンビニ店員側は、VISAやJCBといった国際ブランドのデビットカードは、クレジットカードと同じ決済処理を行います。「デビットカードで」とは伝えなくてOKです。
むしろ、「デビットカードで」と伝えると、店員さんが「J-debit」という日本規格のデビットカードだと勘違いし、決済がうまくいかない場合があります。
■J-debitとは
J-debitとは、日本独自のデビットカード規格です。ゆうちょ銀行キャッシュカードなどに付いているデビット機能の一つです。
普及率が非常に低く、ネットショッピングや海外決済にも対応していないため、利用するメリットは薄いです。
デビットカードが使えるお店
VISA・Mastercard・JCBのデビットカードは、すべての主要コンビニで使えます。
コンビニでデビットカード決済をするうえでは、カードブランドはそこまで気にしなくてもOKです。
■コンビニ
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ etc.
■スーパー
イオン、イトーヨーカドー etc.
■飲食店
ガスト、ジョナサン、マクドナルド、和民 etc.
■ネット通販
Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピング etc.
その他多数の店舗、ネット通販などで使えます。
コンビニでデビットカードが使えない商品
コンビニで販売する商品のうち、クレジットカードやデビットカードでは買えないものもあります。
タバコやお酒などは購入可能ですが、公共料金や金券などは現金払いが基本です。
以下の買い物は、原則カード決済できず現金払いのみです。
- 公共料金・収納代行票支払い
- 水道光熱費や保険料など、支払い用紙でのコンビニ払い
- 交通機関の回数券や乗車券
- 電車やバスの回数券、乗車券、フリーパスなど
- 商品券や金券
- iTunes CardやGoogle Play カード、プリペイドカード、QUOカードなどのカード類
- ゴミ処理券
- 大型ごみを捨てる際に貼る専用用紙
- 電子マネー
- WAONや楽天Edy、Suicaなどの電子マネーチャージ
- コピー機
- コピーやFAX、マルチプリントなどのコピー機利用代金
※セブンイレブンでは、上記商品を電子マネーnanacoで支払える場合があります。
切手やはがきなどは、2020年2月から順次、郵便局でのキャッシュレス決済が導入されており、窓口ではキャッシュレスで購入できます。
しかし、コンビニではキャッシュレス決済で切手やはがきが買えるのは、ファミリーマートでファミマTカード、セブンイレブンではnanacoなどまだ限定されています。
また、公共料金はコンビニ払いだとデビットカードが使えませんが、毎月のデビットカード決済なら利用できるケースが多いです。
口座引落に近い感覚で支払いながら、デビットカードのポイント還元やキャッシュバックも受けられておすすめです。毎月コンビニで支払う手間がなくなるうえに、現金払いよりお得です。
くわしくはこちら:
公共料金や携帯電話料金をデビットカードで支払う節約術
その他デビット決済できない場面
コンビニでの買い物においては、クレジットカードとデビットカードの違いはほとんどありません。
しかし、コンビニ以外のシーンだと、クレジットカードが使えてデビットカードは使えない場面がいくつかあります。
■デビットカードが使えない支払い例
- 高速道路(ETC)
- 飛行機の機内販売
- 通信費や定額課金など、一部の月額払いサービス
デビットカードは、ETC機能に対応していません。デビットカードが残高不足だとETCの料金所を通過できず、渋滞リスクがあるからです。クレジットカードは口座残高にかかわらず決済できるため、ETCを付帯できます。
飛行機の機内は、ネットワーク接続ができないためデビット決済も利用できません。クレジットカードは後払いのため、機内でも利用できます。
通信費やサブスクリプション系サービスなど、毎月料金を支払うサービスにも利用できない場合があります。デビットカードによって支払えるサービスが異なるため、事前に調べておくと安心です。
たとえば、三井住友銀行VISAデビットでは、docomoの携帯料金は支払えません。
しかし、楽天銀行やイオン銀行のデビットカードなら、3大携帯キャリアのdocomo・au・Softbankにすべて対応しています。
デビットカードが使えるお店は、年々増えてきています。今はデビット決済できない毎月払いも、将来的に対応する可能性はあると思います。
たとえば、かつてデビットカードはガソリンスタンドで使えませんでした。現在は、ガソリンスタンドで使えるデビットカードがかなり増えました。
例:楽天銀行、PayPay銀行住信SBIネット銀行、PayPay銀行など
■デビットカードで決済できるようになりつつある支払い
- ガソリンスタンド
- 携帯料金などの定額支払
- 公共料金
- 一部のネット通販(今まではエラーが起こることがあった)
コンビニと相性がよいデビットカード
コンビニでデビットカードを使う機会が多い人は、コンビニと好相性のデビットカードを検討するのもおすすめです。
特定のコンビニで、ポイント還元率が上がるデビットカードもあります。日ごろからコンビニでよく買い物する人は、コツコツとポイ活できます。
友人は、毎月コンビニやスーパーなどでの買い物に使う金額を決め、給与受取口座とは別の「ふだん使い用口座」へ資金を移しています。
ふだん使い用口座でデビット決済するようにすれば、毎月決まった予算内で支払うクセがつきます。
今回は年会費無料のデビットカードからピックアップしました。
セブンイレブン:セブン銀行デビット付きキャッシュカード
セブンイレブンユーザーは持っておいて損はない
- セブンイレブンでの支払いは1.0%還元
- 電子マネーnanaco機能も搭載
- セブン銀行ATMの手数料は一部有料
セブン銀行デビット付きキャッシュカードは、セブンイレブンでデビット決済すると利用代金の1.0%がポイント還元されます。
還元されるポイントはnanacoポイントなので、戻ってきたポイントをさらにセブンイレブンの買い物に使えます。
また、電子マネーnanacoの機能も付帯するので、デビット決済とnanaco決済を使い分けられます。
電子マネーnanacoカードは、店舗で申し込むと発行手数料が300円かかります。
セブン銀行デビット付きキャッシュカードなら、ネット完結かつ完全無料で発行できます。
より多くnanacoポイントを貯めるには、1,000円以上の買い物はデビット決済、少額決済とボーナスポイントがもらえる商品を買うときはnanaco、と使い分けるのがおすすめです。
■セブン銀行デビットカード・電子マネーnanaco ポイント還元の違いまとめ
特徴 | セブン銀行デビットカード | 電子マネーnanaco |
---|---|---|
ポイント付与単位 | 1,000円ごと | 200円ごと |
還元率 | 0.5~1.0% | 0.5%(別途ボーナスポイントあり) |
セブン銀行のデビットカードとnanacoの使い分け方は、「クレジットカードなしでnanacoポイントを最高還元率で貯める方法」でくわしく解説しています。
一方、セブン銀行ATMをよく使う人は注意すべき点があります。
セブン銀行デビット付きキャッシュカードは、曜日関係なく7時から19時までは、セブン銀行ATMを無料で使えます。それ以外の時間帯は、ATM手数料が110円かかります。
「セブン銀行のキャッシュカードなら、セブン銀行ATMはいつでも無料だろう」と思う人が多いですが、早朝と夜間は有料です。土日祝日もATM手数料無料の時間帯がある、と考えられる人には向いています。
いつでも無料でAMTを使いたい人はこちら:
セブンイレブンATMを24時間いつでも手数料無料で使う方法
ミニストップ:イオン銀行キャッシュ+デビット
WAONポイントの還元が大きい
- 電子マネーWAON機能が付帯
- WAONオートチャージで1.0%還元
- 無料で使えるATMが多い
イオン銀行キャッシュ+デビットとは、イオン銀行で発行できる「JCBデビット機能付きキャッシュカード」です。電子マネーWAON機能も付帯されています。
ミニストップは、電子マネーWAON決済ができるうえに、WAON決済で購入するとボーナスポイントがもらえるキャンペーンを行っています。ボーナスポイントがキャンペーン中は特に、WAONで支払うことをおすすめします。
例:対象のお弁当購入で50ポイント獲得など
イオン銀行キャッシュ+デビットをおすすめする理由は、WAON決済ができるからだけではありません。WAONへのオートチャージも可能だからです。
デビットカードでのオートチャージしたWAONで支払うと、デビットカードとWAONのポイント二重取りが可能です。
■イオン銀行キャッシュ+デビット ポイント二重取りの内訳
- デビットカード決済のオートチャージ:0.5%(200円につき1ポイント)
- WAON決済:0.5%(200円につき1ポイント)
合計1.0%還元
電子マネーWAONは、セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどでも支払えます。ほかのコンビニでもオートチャージしたWAONで支払えば、1.0%還元を受けられます。
また、イオン銀行は手数料無料で使えるATMが多いというメリットもあります。現金をおろす機会が多い人にも向いています。
イオン銀行ATMは24時間無料で、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、ゆうちょ銀行ATMも平日日中は無料です。
デビットカードの詳細はこちら:
イオン銀行キャッシュ+デビットでWAON二重取り 実は補償にも強みあり
ローソン・ファミリーマート:楽天銀行デビットカード
WAONポイントを貯められる
- つねにポイント還元率1.0%
- オートチャージでポイント二重取り
- 貯まったポイントはデビット決済で使い切れる
ローソンやファミリーマートには、セブンイレブンやミニストップのような好相性のデビットカードはありません。
なるべく多くのポイントを貯めたいなら、つねにポイント還元率1.0%の楽天銀行デビットカードがおすすめです。クレジットカードの楽天カードと同じ還元率です。
セブンイレブンやミニストップのようなボーナスポイントはありませんが、いつでも1.0%還元で買い物できるメリットは大きいです。
かつてはPayPay銀行が、Vポイントを貯められるVISAデビットを発行していました。
現在は新規受付を終了しています。
楽天銀行デビットカードで還元されるのは、「楽天スーパーポイント」です。楽天サービス(楽天市場や楽天ブックスなど)をふだん使わない人は、ポイントの使いみちがあるか不安かもしれません。
しかし、貯まった楽天スーパーポイントはデビット決済に使えます。コンビニなどでいつもどおり買い物をするだけで使い切れるので、心配ありません。
▼楽天銀行 デビット決済のポイント利用設定画面
楽天銀行は、VISA・Mastercard・JCBの3種類からデビットカードのブランドを選べます。特にこだわりがなければ、使えるお店がもっとも多いVISAがおすすめです。
ただし、人によってはJCBがおすすめの場合もあります。楽天銀行のデビットカードの選び方は、こちらの記事で解説ずみです。
楽天銀行デビットカードの選び方:
楽天銀行デビットカードのおすすめはVISA Mastercard・JCBとの違いとは