資産運用

5パーセント超の利回りが確保できる安全な資産運用先まとめ

資産を育てる

マイナス金利の導入によって、国内の金利は下がり続け、10年定期預金を組んでもほとんど利息が得られない時代になりました。

バブル期には6%とも7%とも言われた預金金利ですが、現在は金利が年0.1%でも確保できれば御の字と言ったところ。

そのような中、銀行預金から資産運用へと軸足を移す人も増えています。

また、銀行自身も顧客から預かった預金を国債で運用するのが(利回りが低いために)困難となっており、資産運用に力を入れはじめています。

最近は、楽天証券が楽天スーパーポイントを使った投資信託の買付サービスをスタートするなど、数年前と比較して投資に対する敷居はかなり低くなってきたと思います。

どのような形にせよ、低金利の時代は安定資産から高金利(高利回り)なリスク資産へとマネーは移っていくものです。

今回は、銀行預金の代替策として、5パーセント超の利回りが確保できる資産運用先(しかもできる限り安全なもの)をまとめます。

安全性にこだわるなら債券を選択

定期預金と債券の違い

想定利回り:定期預金相当~2%程度

元本保証にこだわるのであれば、定期預金や国債以上の運用先はありません。

しかし、昨今の金利情勢では定期預金や国債の利回りが低下し、元本保証とは言え魅力的な運用先ではなくなっています。

また、これからは「インフレ」がやってくるとの意見もあり、仮にインフレ率が2%になった場合、2%以上の利回りで運用しなければ、現金の価値は下がってしまいます。

つまり、定期預金は安全ではあるものの、インフレになると不利な運用先となってしまいます。

しかし、定期預金よりも利回りが高く・安全性も高い運用先として「個人向け社債」もおすすめです。

社債は事業者が発行する債券で、JR東日本などの鉄道会社や、三井不動産のような大手不動産会社などが発行しています。証券会社を通じて購入できます。

債券は償還日(満期)までにその企業が破綻しない限り、元本が戻ってくる安全な運用先です。

個人向け社債はこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

リターンが大きいのは投資-リスクを最小限に抑える方法とは

考える男性

定期預金などは元本保証(もともと預け入れていた元本が割れることがない)なので、利回りが少なくても確実に貯蓄していきたい人に向いています。

もし、より高い利回りを目指したいのであれば、元本保証ではない投資にも目を向ける必要があります。

しかし、投資信託は債権などに比べると利回りが良い分、リスクも高くなるというデメリットもあります。

少しでもリスクを低くしたい場合は、分散投資をおすすめします。

分散投資をすると、リターンを一定に保ったままリスクを軽減できます。

資産運用の方法ごとのリスク・リターンをまとめているのが、1970年~2015年のリスク(標準偏差)とリターンに基づいた下記リスクマップです。

リスクマップ

国内・海外の株式と債券に分散投資をした場合のリスク・リターンを示しているのが、オレンジ色の枠です。

分散投資をすると、投資信託のみ扱う場合よりリスクを下げられる上に、年率6.4%のリターンが得られることを示しています。

長期的に運用すれば、株式投資は最も利回りの高い運用方法と言えます。

最近は国が後押ししている制度も豊富で、「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」などの知名度が上がってきています。

資産運用の利回りを高めるために、こうした制度を活用するのもおすすめです。

では、具体的な投資商品のうち、リスクが少なくおすすめのものを順に見ていきます。

インデックスファンド(投資信託)

投資信託

想定利回り:年率7%程度

元本保証ではない資産運用のうち、低コストでリスクも低めなのはインデックスファンドという投資信託です。

インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託のことです。

投資信託を大きく分けると、インデックスファンドアクティブファンドの2種類があり、長期的にはインデックスファンドがアクティブファンドのリターンを上回ると言われています。

なぜなら、インデックスファンドは低コストでの運用が可能だからです。

インデックスファンド・アクティブファンドの違い
インデックスファンド
日経平均株価やTOPIXを指標にし、低コストかつ景気に連動した投資ができる。
アクティブファンド
日経平均株価など以上の成果を目指すため、アナリストなども含めて積極的な投資ができる。運用に手間や人件費がかかるため、コストは高め。

資産運用会社がしっかりと企業分析を行い積極的に売買する「アクティブファンド」と比較すると、インデックスファンドは日経平均株価などに連動して動く点が異なります。

そのため、コストを抑えることができ、景気の拡大と共に運用成果を得ることもできます。

また、インデックスファンドの中には、定期的に分配金を出すものや、分配金をすべて再投資することで複利効果を最大化するものがあります。

分配金を再投資して複利効果を最大にした場合、TOPIXの長期的なリターンは概ね年率6%~7%に落ち着くと言われています。

短期的な値上がり・値下がりはあるものの、低コストのインデックスファンドを運用すれば長期的には利回り7%で資産を増やせるということです。

具体例として、金融庁が公開している「つみたてNISA」の利回り資料を見てみます。

投資収益率のデータ
出典:金融庁

投資期間が5年だとリターンにバラツキがあるものの、国内外の株式・債券に20年間、毎月同額を積立てた場合、年率2%~8%の利回りを得られる可能性が高いことを示しています。

J-REIT(不動産投資信託)

六本木ヒルズ

想定利回り:年率5%程度

J-REIT(ジェイリート)とは、東京証券取引所に上場している「上場不動産投資信託」のことです。

不動産投資には多額の資金が必要となりますが、J-REITであれば数万円~数十万円から不動産投資をスタートできます。

J-REITは株式投資に似ているため、日々の値上がり・値下がりはあるものの、いつでも好きな時に証券会社を通じて購入・売却できるのがポイントです。

J-REITの仕組み

J-REITは私たち投資家から集めたお金を元手にして、大規模なオフィスビルやマンションを購入します。

そして、所有不動産から得られる賃料収入を「分配金」として年2回(または1回)、投資家に分配するというシステムです。

例えば、六本木ヒルズや有名なタワーマンションなど、大規模不動産はJ-REITが大家さんになっていることも多いです。

言い換えると、J-REITに投資をすることは、私たちが間接的に六本木ヒルズやタワーマンションの一部を保有することになります

分配金の源泉が不動産の賃貸収入であることから、安定した利回りが確保できます。

デメリットとしては、現物の不動産投資や、非上場の不動産投資ファンドの場合、簡単には売却することができません。

利回りはJ-REITの銘柄を買った値段(株価)によって変わってきますが、概ね3%~7%の利回りで運用できます。

J-REITには日々の値上がり・値下がりがあるため、分配金収入の他に値上がり益を得ることもできます。

基本的にJ-REITの価格は不動産の鑑定評価額に基いているため、不動産市況が好転して物件価値が上がればJ-REITの価格(株価)も上がると考えて良いと思います。

短期的な運用を除けば、理論上は保有物件の価値がJ-REITの株価の裏付けとなっています。

また、不動産の賃貸収入を分配金の源泉としているJ-REITと異なり、東証インフラファンドに上場している銘柄は「太陽光発電所などの再生可能エネルギー」の売電収入を分配金の源泉としています。

メガソーラーは固定価格買取制度によって20年間は決まった価格で売電できることが決まっているため、不動産と同様に安定した収益が確保できます。

利回りも、6%~8%程度とJ-REITよりもやや高くなっているのがポイントです。

J-REITもインフラファンドも、証券会社を通じて売買が可能です。

ネット証券は手数料が安い

証券会社での取引には、取引手数料がかかります。

この手数料は、大手証券会社に比べてネット証券が安いです

ネット証券の業界大手はSBI証券なので、ネット証券がはじめての人にもおすすめです(私自身もSBI証券を良く使っています。)

SBI証券は、住信SBIネット銀行と口座を連携させることもできるので、両方で口座開設をすると取引がよりスムーズになります。

→住信SBIネット銀行の詳細はこちら

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングの仕組み

想定利回り:年率6%~12%程度

ソーシャルレンディングは「投資型クラウドファンディング」と似ています。

私募ファンドを通じて中小企業に対して融資を行い、その利息収入を分配金として得るというのがソーシャルレンディングの特徴です。

投資型クラウドファンディングが「出資」なのに対して、クラウドファンディングは「融資」となるため、あらかじめ利回り(金利)と返済期間が決まっています

また、融資をするにあたって不動産担保などを取得しているため、貸付先が万が一貸したお金を返せなくなった場合は、担保を売却することで資金回収を行うことが可能です。

ソーシャルレンディングと投資型クラウドファンディングの違い

■ソーシャルレンディング

  • ファンドを通じて融資を行う
  • リターン(利息収入)はあらかじめ決まっている
  • 元本の返済期間は最初から決まっている
  • 貸し倒れ発生時は担保を売却して資金回収を図る

■投資型クラウドファンディング

  • ファンドを通じて出資を行う
  • リターンは出来高制なので変動する
  • 元本の返済期間が決まっていないことも多い
  • 貸し倒れ発生時の資金回収が難しい

仕組みとしては、投資型クラウドファンディングよりもソーシャルレンディングの方がリスクは小さいように見えます。

しかし、現状は投資型クラウドファンディングが融資先の透明性に務めているのに対して、ソーシャルレンディングは貸付先の業績等が不透明です。

また、短期資金の融資とは言え利回りも5%~12%と非常に高く、今後デフォルト率(貸し倒れ率)が上がってくる可能性もあります。

こうした理由から、ソーシャルレンディングは倒産寸前の危ない会社に融資しているのではないか?という指摘もあります。

一方で、過去の貸し倒れ率を見る限り、銀行のようにしっかりと精査し幅広く分散投資を行うことで良い運用先になると私自身は考えています。

投資型クラウドファンディング

Sony Bank GATE

想定利回り:年率8%~未知数

投資型クラウドファンディングには様々な形がありますが、この記事ではソニー銀行が新サービスとして立ち上げた「Sony Bank GATE」を紹介します。

Sony Bank GATEは、銀行が立ち上げた「投資型クラウドファンディング」としては国内初となる話題のサービスです。

ある程度、事業計画の見通しが立っているベンチャー企業に対して出資を行い、その売上目標の達成率に応じてリターンが得られます。

株式投資とは違い、私たちが出資したお金は「Sony Bank Gateがその企業へ出資するために作ったファンド」への出資となるため、当初予定していたプロジェクトが完了した時点で「リターン+元本」が返ってきます。

「ベンチャー企業への出資」というとリスクが高く感じますが、上記のように「特定のプロジェクトに対する一時的なファンド出資」となるため、定期預金と同じように「運用期間」があらかじめ決まっています

また、事前審査、事業計画のチェックや投資案件の進捗管理についてはすべて「ソニー銀行」が行っているという安心感もあります。

下記は、Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)の第一号となった案件です。

■ファンド名
スマートホームIoTデバイスeRemote pro事業化ファンド

■概要
開発事業者である株式会社リンクジャパンに対して、開発商品を事業化するための資金をファンドを通じて出資。事業化後の目標売上の達成率に応じて利益の分配が行われる。

事業の内容は、スマートフォンを使ってあらゆる家電をリモコン操作できる製品の開発。事業計画書の閲覧なども可能です。

この企業はベンチャー企業ですが、今期(3期目)の売上高は中間決算の時点で前期を上回っており、売上高の伸び率が著しい成長企業です。また、前期(2期目)と今期(3期中間時点)で黒字を達成しています。

■運用期間
2017年09月01日~2018年07月31日(繰上の可能性あり)

■期待リターン
投資額の1.07倍(税引き後1.05倍)
※つまり、100万円を出資した場合は運用期間終了時点で107万円(税引き後105万円)を受取る計算。

年換算した場合の利回りは、年利8.013%(税引後年利 6.377%)

分配金は、預金金利などと同様に20.42%の税金が差し引かれます。

■手数料
私たち出資者が負担する手数料は0円。

企業側(この場合は株式会社リンクジャパン)が負担する手数料は、

・資金調達額の5%
・会計期間中における本匿名組合事業の売上高に対して1%

■その他
申込にはソニー銀行の口座開設が必要です。

上記の概要からも、Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)の投資先のイメージが掴みやすいと思います。

たしかにリスクはありますが、企業業績を見る限りでは倒産してお金が返ってこなくなる可能性は低そうです。

売上目標の達成率に応じた分配となっていることから、期待リターンが予定を下回る可能性もありますが、1年弱の投資で年換算利回り8%での運用ができるのであれば、非常に魅力的な投資案件だと思います。

Sony Bank GATEのような投資型クラウドファンディングの良いところは、数万円程度の少額から出資できることです。

少ない資金で参加できるので、リスクをとっても良いと思える金額だけを出資することができます。

例えば、年0.08%の定期預金に100万円を預けるのと、利回り8%の投資型クラウドファンディングに1万円を出資するのとでは、得られるリターンは同じです。

確かに、投資型クラウドファンディングの方がリスクは高いものの、1万円の出資で定期預金100万円分のリターンが得られる可能性があるのであれば、投資を検討する価値はあると思います。

期待値計算をしてみると…

10万円を投資した場合、下記2種類の資産運用の期待値がどうなるか計算してみました。

  1. 年0.08%の定期預金(元本保証)
  2. 年8%の投資型クラウドファンディング(貸し倒れの可能性あり)

まず、確実に年0.08%のリターンが得られる定期預金の期待値は「80円」です。

次に、年8%のリターンが得られる可能性がある投資型クラウドファンディングは、貸し倒れ率を7.33%と見積もると期待値は「80円」と同じになります。

つまり今回のケースの場合、年8%の投資型クラウドファンディングでリターンを得られる確率が92%以上あると考えれば、期待値的には投資を選択する方が正しいです。

もし貸し倒れ率を5%と見積もった場合も期待値は2,600円と、定期預金の期待値を2,520円も上回ります。

ソニー銀行 詳細ページはこちら

元本保証でできる財テクも

お得

上記でまとめた定期預金や投資信託などにお金を分散することで、より安全かつリターンが大きい資産運用ができます。

日本人の傾向としては、リターンが大きい投資より、元本保証の定期預金などを好む傾向があります。

実際に、定期預金以外の元本保証できる資産運用はあるので、自分にあう方法を探すと良いと思います。

次の記事は「元本保証でできる財テク法」です。

1万円から手軽に始める国債投資や、電子マネー・クレジットカードなどを使った財テクについてまとめています。

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