資産運用

5パーセント超の利回りが確保できる安全な資産運用先まとめ

資産を育てる

マイナス金利の導入によって、国内の金利は下がり続け、10年定期預金を組んでもほとんど利息が得られない時代になりました。

バブル期には6%とも7%とも言われた預金金利ですが、現在は金利が年0.1%でも確保できれば御の字と言ったところ。

そのような中、銀行預金から資産運用へと軸足を移す人も増えています。

また、銀行自身も顧客から預かった預金を国債で運用するのが(利回りが低いために)困難となっており、資産運用に力を入れはじめています。

どのような形にせよ、低金利の時代は安定資産から高金利(高利回り)なリスク資産へとマネーは移っていくものです。

今回は、銀行預金の代替策として、5パーセント超の利回りが確保できる資産運用先(しかもできる限り安全なもの)をまとめます。

投資型クラウドファンディング

Sony Bank GATE

投資型クラウドファンディングには様々な形がありますが、この記事ではソニー銀行が新サービスとして立ち上げた「Sony Bank GATE」を紹介します。

Sony Bank GATEは、銀行が立ち上げた「投資型クラウドファンディング」としては国内初となる話題のサービスです。

ある程度、事業計画の見通しが立っているベンチャー企業に対して出資を行い、その売上目標の達成率に応じてリターンが得られます。

株式投資とは違い、私たちが出資したお金は「Sony Bank Gateがその企業へ出資するために作ったファンド」への出資となるため、当初予定していたプロジェクトが完了した時点で「リターン+元本」が返ってきます。

「ベンチャー企業への出資」というとリスクが高く感じますが、上記のように「特定のプロジェクトに対する一時的なファンド出資」となるため、定期預金と同じように「運用期間」があらかじめ決まっています

また、事前審査、事業計画のチェックや投資案件の進捗管理についてはすべて「ソニー銀行」が行っているという安心感もあります。

下記は、Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)の第一号案件です。

■ファンド名
スマートホームIoTデバイスeRemote pro事業化ファンド

■概要
開発事業者である株式会社リンクジャパンに対して、開発商品を事業化するための資金をファンドを通じて出資。事業化後の目標売上の達成率に応じて利益の分配が行われる。

事業の内容は、スマートフォンを使ってあらゆる家電をリモコン操作できる製品の開発。事業計画書の閲覧なども可能です。

この企業はベンチャー企業ですが、今期(3期目)の売上高は中間決算の時点で前期を上回っており、売上高の伸び率が著しい成長企業です。また、前期(2期目)と今期(3期中間時点)で黒字を達成しています。

■運用期間
2017年09月01日~2018年07月31日(繰上の可能性あり)

■期待リターン
投資額の1.07倍(税引き後1.05倍)
※つまり、100万円を出資した場合は運用期間終了時点で107万円(税引き後105万円)を受取る計算。

年換算した場合の利回りは、年利8.013%(税引後年利 6.377%)

分配金は、預金金利などと同様に20.42%の税金が差し引かれます。

■手数料
私たち出資者が負担する手数料は0円。

企業側(この場合は株式会社リンクジャパン)が負担する手数料は、

・資金調達額の5%
・会計期間中における本匿名組合事業の売上高に対して1%

■その他
申込にはソニー銀行の口座開設が必要です。

上記の概要からも、Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)の投資先のイメージが掴みやすいと思います。

たしかにリスクはありますが、企業業績を見る限りでは倒産してお金が返ってこないという可能性は低そうです。(ソニー銀行の審査済みですし)

売上目標の達成率に応じた分配となっていることから、期待リターンが予定を下回る可能性もありますが、1年弱の投資で年換算利回り8%での運用ができるのであれば、非常に魅力的な投資案件だと思います。

Sony Bank GATEのような投資型クラウドファンディングの良いところは、数万円程度の少額から出資できることです。

少ない資金で参加できるので、リスクをとっても良いと思える金額だけを出資することができます。

例えば、年0.08%の定期預金に100万円を預けるのと、利回り8%の投資型クラウドファンディングに1万円を出資するのとでは、得られるリターンは同じです。

確かに、投資型クラウドファンディングの方がリスクは高いものの、1万円の出資で定期預金100万円分のリターンが得られる可能性があるのであれば、投資を検討する価値はあると思います。

期待値計算をしてみると…

  • 年0.08%の定期預金(元本保証)
  • 年8%の投資型クラウドファンディング(貸し倒れの可能性あり)

10万円を投資した場合、両者の期待値を計算してみると以下の結果になります。

確実に年0.08%のリターンが得られる定期預金の期待値は80円となります。

年8%のリターンが得られる可能性がある投資型クラウドファンディングの貸し倒れ率を7.33%と見積もると、期待値は80円となります。

つまり、今回のケースの場合、「年8%の投資型クラウドファンディングでリターンを得られる確率が92%以上ある」と考えることができるのであれば、期待値的には投資を選択する方が正しいです。

仮に貸し倒れ率を5%と見積もった場合の期待値は2,600円となり、定期預金の期待値を2,520円上回ります。

まとめると、貸し倒れ率5%、利回り8%の投資型クラウドファンディングに10万円を投資し続けると平均して1回あたり2,600円の利益を手にすることができます。

これは、年0.08%の定期預金で10万円を運用し続けるよりも毎年2,520円の差が付くことを意味します。

もちろん、「何パーセントの確率でリターンが得られるか?(または貸し倒れが発生するか?)」は人によって認識が違います。

「投資型クラウドファンディングなんて詐欺だから出資したお金は100%返ってこない(貸し倒れ率100%)」と考える人にとっては、定期預金の方が期待値は高くなるということです。

ソニー銀行 詳細ページはこちら

J-REIT(不動産投資信託)

六本木ヒルズ

J-REIT(ジェイリート)は東京証券取引所に上場している「上場不動産投資信託」のことです。

不動産投資には多額の資金が必要となりますが、J-REITであれば数万円~数十万円から不動産投資スタートできます。

J-REITは株式投資に似ているため、日々の値上がり・値下がりはあるものの、いつでも好きな時に証券会社を通じて購入・売却できるのがポイントです。

現物の不動産投資や、非上場の不動産投資ファンドの場合、簡単には売却することができません。

J-REITの仕組みについてはこちら(1億人の投資術)で解説していますが、私たち投資家から集めたお金を元手にして、大規模なオフィスビルやマンションを購入します。

例えば、六本木ヒルズや有名なタワーマンションなど、大規模不動産はJ-REITが大家さんになっていることも多いです。

言い換えると、J-REITに投資をすることは、私たちは間接的に六本木ヒルズやタワーマンションの一部を保有することになります

そして、六本木ヒルズやタワーマンションなどの所有不動産から得られる賃料収入を「分配金」として年2回(または1回)、投資家に分配します。

分配金の源泉が不動産の賃貸収入であることから安定した利回りが確保できます。

利回りは、私たち投資家がJ-REITの銘柄を買った値段(株価)によって変わってきますが、概ね3%~7%の利回りで運用できます。

J-REITには日々の値上がり・値下がりがあるため、分配金収入の他に値上がり益を得ることもできます。

J-REITの価格は基本的に、不動産の鑑定評価額に基いているため、不動産市況が好転したため不動産の物件価値が上がればJ-REITの価格(株価)も上がると考えて良いと思います。

短期的には必ずしもそうはなりませんが理論上は保有物件の価値がJ-REITの株価の裏付けとなっています。

また、最近は「東証インフラファンド」も登場しています。

J-REITは主に不動産の賃貸収入を分配金の源泉としているものですが、東証インフラファンドに上場している銘柄は、「太陽光発電所などの再生可能エネルギー」の売電収入を分配金の源泉としています。

メガソーラーは固定価格買取制度によって20年間は決まった価格で売電できることが決まっているため、不動産と同様に安定した収益が確保できます。

利回りも、6%~8%程度とJ-REITよりもやや高くなっているのがポイントです。

J-REITもインフラファンドも、証券会社を通じて売買が可能です。

証券会社の手数料は大手証券会社に比べてネット証券が安いです。ネット証券の業界大手はSBI証券です。(私自身もSBI証券を良く使っています。)

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ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングは「投資型クラウドファンディング」と似ています。

私募ファンドを通じて中小企業に対して融資を行い、その利息収入を分配金として得るというのがソーシャルレンディングの特徴です。

投資型クラウドファンディングが「出資」なのに対して、クラウドファンディングは「融資」となるため、あらかじめ利回り(金利)と返済期間が決まっています

また、融資をするにあたって不動産担保などを取得しているため、貸付先が万が一貸したお金を返せなくなった場合は、担保を売却することで資金回収を行うことが可能です。

ソーシャルレンディングと投資型クラウドファンディングの違い

■ソーシャルレンディング

  • ファンドを通じて融資を行う
  • リターン(利息収入)はあらかじめ決まっている
  • 元本の返済期間は最初から決まっている
  • 貸し倒れ発生時は担保を売却して資金回収を図る

■投資型クラウドファンディング

  • ファンドを通じて出資を行う
  • リターンは出来高制なので変動する
  • 元本の返済期間が決まっていないことも多い
  • 貸し倒れ発生時の資金回収が難しい

仕組みとしては、投資型クラウドファンディングよりもソーシャルレンディングの方がリスクは小さいように見えます。

しかし、現状は投資型クラウドファンディングが融資先の透明性に務めているのに対して、ソーシャルレンディングは貸付先の業績等が不透明です。

また、短期資金の融資とは言え利回りも5%~12%と非常に高く、今後デフォルト率(貸し倒れ率)が上がってくる可能性もあります。

こうした理由から、ソーシャルレンディングは倒産寸前の危ない会社に融資しているのではないか?という指摘もあります。

一方で、過去の貸し倒れ率を見る限り、銀行のようにしっかりと精査し幅広く分散投資を行うことで良い運用先になると私自身は考えています。

インデックスファンド

投資収益率のデータ
出典:金融庁

インデックスファンドとは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動する投資信託のことです。

資産運用会社がしっかりと企業分析を行い積極的に売買する「アクティブファンド」に比べて、インデックスファンドは日経平均株価などに連動して動くため、景気の拡大と共にその果実を得ることができます。

また、インデックスファンドは低コストでの運用が可能なので、長期的にはインデックスファンドがアクティブファンドのリターンを上回ると言われています。

インデックスファンドの中には、定期的に分配金を出すものや、分配金をすべて再投資することで複利効果を最大化するものがあります。

分配金を再投資して複利効果を最大にした場合、TOPIXの長期的なリターンは概ね年率6%~7%に落ち着くと言われています。

つまり、短期的な値上がり・値下がりはあるものの、低コストのインデックスファンドで運用することで、長期的には利回り7%で資産を増やしているのと同じになるということです。

上記図は金融庁の「つみたてNISA」の資料ですが、投資期間が5年だとリターンにバラツキがあるものの、国内外の株式・債券に20年間、毎月同額を積立てた場合、年率2%~8%の利回りを得られる可能性が高いことを示しています。

リスクマップ

上記の資料は、1970年~2015年のリスク(標準偏差)とリターンに基づいたリスクマップです。

こちらの資料も同じく、国内・海外の株式と債券に分散投資をすることで、年率6.4%のリターンが得られることを示しています。

株式投資は、短期的にはマイナスになることもあり、また複利効果を最大化するために分配金などの収益が得られないといったデメリットはありますが、長い目で見ると最も利回りの高い運用方法となっています。

つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった、国が後押ししているため、かなり有利な制度も登場しています。

資産運用の利回りを高めるために、こうした制度を活用して投資信託によるインデックス運用を行うこともおすすめです。

良い投資信託の選び方については「【必読】投資信託で必要な手数料の種類と毎月分配型投信の危険性」で解説しています。

まとめ

元本保証にこだわるのであれば、定期預金や国債以上の運用先はありません。

しかし、昨今の金利情勢では定期預金や国債の利回りが低下し、元本保証とは言え魅力的な運用先ではなくなっています。

また、これからは「インフレ」がやってくるとの意見もあり、仮にインフレ率が2%になった場合、2%以上の利回りで運用しなければ、現金の価値は下がってしまいます。

つまり、定期預金は安全ではあるものの、インフレ対策としても不利な運用先となっています。

その代替資産として、今回紹介したリスク資産への投資が考えられます。これらはいずれも元本保証ではないものの、現在の定期預金金利からすると数倍・数十倍のリターンが得られます。

最近は、楽天証券が楽天スーパーポイントを使った投資信託の買付なども始めているので、数年前と比較して投資に対する敷居はかなり低くなってきたと思います。

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