100万円借りるなら低金利のローンを 利子を節約する4つの方法
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マイホームを買うときは住宅ローン、マイカーを買うときは自動車ローンを組むのが一般的です。
しかし、それ以外の目的で大きな金額が必要になることもあります。
たとえば、海外旅行やワーキングホリデー、美容整形など体のメンテナンスをしようと思うと、100万円以上が必要になることも珍しくありません。
ベッドなどの大きな家具や家電を買い替えるときにも、100万円近くのお金がかかる場合があります。
事前に貯金ができているのが理想ですが、タイミングが合わなければ「お金を借りる」のも選択肢の一つです。
大きな金額を借りるなら、低金利な金融機関を利用するのが望ましいです。
利子を節約できるので、最終的に返済する金額を抑えることができます。
今回は、100万円を借りるのにおすすめの方法をまとめました。
100万円を低金利で借りる方法
まず、100万円という大きなお金を借りる方法は、おもに4パターンあります。
一般的に、金利が低い順に紹介します。
※知人や親など、人に借りるという方法は今回考慮しません。
■100万円借りるときにおすすめの方法
- 公的給付・融資
- 目的別ローン
- フリーローン(多目的ローン)
- カードローン
100万円相当のお金を借りたいときは、上記方法の1番から、つまり金利が低い順に、自分の利用目的にあてはまるか確認していくことをおすすめします。
ただし、基本的には金利が低いローンは審査に時間がかかるので、急ぎの場合はカードローンから検討しても良いかもしれません。
公的給付・融資
まず、ライフイベントに関わる出費の場合は、公的制度で給付や融資を受けられないか調べることをおすすめします。
給付であれば返済不要でお金を受け取れますし、公的融資のなかには無利子のものもあります。
■公的制度が利用できるシーン例
- 妊娠・出産
- 葬式
- 学費(奨学金)
- 入院・治療
- 介護
- 失業
- 低所得世帯の生活費
たとえば、妊娠・出産には50万~100万円くらいの費用がかかりますが、実は「妊娠検診費」や「出産一時金」などで大部分がまかなえます。
葬儀代も一般的には100万円以上かかるとされていますが、自治体の市民葬・区民葬を利用すればコストを半分くらいに抑えられる場合もあります。
ほかにも、突然の入院で医療費がかさんでしまったとき、医療費控除以外にも「高額療養費制度」などを使えば、さらにお金が戻ってきます。
目的別ローン
公的制度にあてはまらない利用目的で100万円前後のお金が必要なら、次に目的別ローンを探します。
目的別ローンとは、用途自由のカードローンとは違い、用途を限定する代わりに低金利で融資を受けられるローン商品です。
カードローンの金利は年3.0~17.0%くらいが相場ですが、目的別ローンは年5.0%前後の金利でお金を借りられるケースも多いです。
たとえば、住宅ローンも目的別ローンの一種です。
主要な目的別ローンには下記のような種類があります。
■主要な目的別ローン
目的別ローン | 金利相場(年) | 利用目的 |
---|---|---|
住宅ローン | 0.2~2.0% | 住宅の購入 |
マイカーローン | 2.0~8.0% | 自動車の購入 |
ショッピングローン | 無金利~15.0% | 腕時計などの購入 |
デンタルローン | 5.0~10.0% | 歯科治療費 |
ブライダルローン | 3.0~7.0% | 挙式の式場代 |
トラベルローン | 8.0~12.0% | 旅行費用 |
教育ローン | 1.0~5.0% | 入学金や学費 |
このなかでも、ショッピングローンやデンタルローンは、支払い窓口で申し込めることも多いです。
たとえば、歯医者がローン会社(多くが信販会社)と提携していれば、窓口で30分ほど待てばデンタルローンの審査結果が出ます。
審査に無事通過したら、その場でローンに申し込んで毎月口座引き落としで支払いがスタートします。
また、教育ローンを利用する場合は、借りる先が国・銀行・信販会社によって金利が異なります。
低金利なのは国>銀行>信販会社の順なので、まずは国(日本政策金融公庫)の教育ローンを検討することをおすすめします。
しかし、もし月々の学費など継続的にお金が必要なら、奨学金も検討することをおすすめします。
奨学金は毎月お金を受け取りますが、教育ローンで借りたお金は一括で受け取ります。
なので教育ローンは、留学費用を一括で支払う必要があるときや、入学金や下宿準備で出費がかさむ春など、一度にまとまったお金が必要なとき向けです。
奨学金と教育ローンの違いについては、下記記事をご参照ください。
参考記事:教育ローンと奨学金のお得な利用の仕方 金利比較もあり
フリーローン(多目的ローン)
目的別ローン以外の用途で100万円を借りたい場合は、資金使途を問わない「フリーローン」か「カードローン」の2択になります。
一般的に、より低金利なのはフリーローンです。
カードローンは利用限度額内であれば何度かに分けてお金を借りることができますが(例:100万を20万円・30万円・50万円と3回に分けて借りるなど)、フリーローンは一括で希望借入額を受け取ります。
そして、月々決まった金額を長期的に返済していくという、目的別ローンと同じような返済の仕方をします。
もちろん、繰り上げ返済によって返済を早めることも可能です。
フリーローンはおもに銀行が扱っています。知名度の高い銀行のフリーローン金利は下記のとおりです。
■主要銀行フリーローン 金利一覧
銀行名 | 金利(年) |
---|---|
三井住友銀行 | 2.775~5.975% |
みずほ銀行 | 5.875~6.65% |
りそな銀行 | 6.0~14.0% |
イオン銀行 | 3.8~13.5% |
住信SBIネット銀行 | 3.775~12.0% |
※変動金利を採用している銀行は、2022年2月時点での金利を記載しています。
※みずほ銀行で証書貸付ローンを利用中、または過去に利用した人は、年0.1%の金利引き下げとなります。
※住信SBIネット銀行で住宅ローン・カードローンの残高がある人は年1.0%の金利引き下げ、SBI証券口座を持っている人は年0.5%の金利引き下げとなります。
低金利が魅了のフリーローンですが、カードローンと比較した場合にデメリットもあります。
それは、審査に時間がかかりやすいことです。
なるべく早く100万円を借りたい場合は、カードローンも同時に検討しても良いかもしれません。
カードローン
カードローンで大きなお金を借りるときは、一般的には銀行カードローンが望ましいとされています。
なぜなら銀行カードローンは、アコムやプロミスなどの消費者金融より低金利なことが多いからです。
※銀行より低金利なカードローンもあるので、のちほど解説します。
一方、審査スピードが早いのは消費者金融ですが、50万円以上を借りるときは銀行・消費者金融どちらも収入証明書の提出は必須です。
まずは、銀行の金利を比較してみました。
銀行カードローンは、メガバンクや地銀よりネット銀行の方が低金利の傾向があります。
ネット銀行は実店舗を持たないことで人件費や店舗管理コストをカットし、その分金利や手数料を割引できるからです。
■銀行カードローンの金利比較
銀行名 | 金利(年) | 借入額100万円超の金利(年) |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 1.8~14.6% | 10.6~13.6% |
三井住友銀行 | 1.5~14.5% | 10.0~12.0% |
みずほ銀行 | 2.0~14.0% | 12.0% |
りそな銀行 | 3.5~13.5% | 13.5% |
楽天銀行 | 1.9~14.5% | 8.6~14.5% |
イオン銀行 | 3.8~13.8% | 8.8~13.8% |
住信SBIネット銀行 | 1.59~14.79% | 6.39~11.99% |
ソニー銀行 | 2.5~13.8% | 9.8% |
※みずほ住宅ローンを利用していると、みずほ銀行カードローンの金利を上記から年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。
※住信SBIネット銀行は、同社の住宅ローン利用者・SBI証券口座保有者は金利を年0.5%引下げ、ミライノカードの引き落とし口座として利用している人は金利を年0.1%引下げます。
100万円の借入れの場合は、特に住信SBIネット銀行の金利が低いです。
住信SBIネット銀行は審査結果によって金利が大きく下がるほか、住宅ローンなどを既に利用しているユーザーにはさらに金利引き下げを行っています。
次に、大手消費者金融の金利を比較しました。今回は、銀行系列を中心にピックアップしています。
■大手消費者金融 カードローンの金利比較
銀行名 | 金利(年) | 借入額100万円超の金利(年) |
---|---|---|
アコム | 3.0~18.0% | 7.7~15.0% |
プロミス | 4.5~17.8% | - |
アイフル | 3.0~18.0% | - |
SMBCモビット | 3.0~18.0% | - |
ジェイスコア | 0.8~15.0% | - |
※ジェイスコアの金利は、みずほ銀行・ソフトバンクまたはワイモバイル・Yahoo!JAPANとの情報連携で実質年率を0.1%引下げ(最大0.3%引下げ)
大手の消費者金融系のなかでは、みずほ銀行とソフトバンクが共同設立したJ.Score(ジェイスコア)が突出して低金利です。
2017年から始まった新しいサービスなので、名前を初めて聞く人もいるかもしれません。
ジェイスコアはネット完結・AI導入などによって、低金利かつ早い融資を提供しています。
無料のAIスコア測定で自分の借入限度額の目安がすぐに表示できるので、ためしに自分が100万円を借りられそうか診断してみても良いと思います。
年10%以下の低金利カードローンもある
上記の通り、カードローンで100万円くらいのお金を借りると、金利が年10%以上かかるケースが多いです。
たとえば楽天銀行のように、100万円超を借りたときの金利を「年8.6~14.5%」と幅を持って定めている金融機関では、審査結果によって金利が変わります。
とはいえ、一般的な収入の人が審査を受けた場合は、上限金利(楽天銀行なら年14.5%)になることがほとんどです。
しかし、100万円以上を借りると金利が10%を必ず下回るカードローンもあります。
代表的なものは、アイフルの「ファーストプレミアムカードローン」です。
アイフルの通常カードローンとは別の、100万円以上の借入れに特化したプランです。
ファーストプレミアムカードローンは利用条件がやや厳しめですが、審査に通れば年3.0~9.5%というフリーローンに近い金利水準で融資を受けられます。
■ファーストプレミアムカードローンの詳細
- 金利:年3.0~9.5%
- 利用限度額:100万~800万円
■ファーストプレミアムカードローン 利用条件
- アイフルで契約が初めての人(Web申込限定30日間利息0円)
- 満23~59歳
- 一定の安定年収がある
- WEB申込み限定
年齢制限がやや厳しいことや、「一定の収入があること」を条件にしていることから、返済能力はしっかり見られるプランという印象があります。
また、アイフルでは新規契約者に対して30日間の無利息サービスを提供していますが、ファーストプレミアムカードローンも無利息キャンペーンの対象となります。
今までにアイフルを利用したことがない人は、まとまった資金調達に検討してみる価値があると思います。
場合によっては、フリーローンより低金利で100万円以上の金額を借りられるかもしれません。