ゆうちょ銀行の定期預金金利はお得?メガバンクやネット銀行と利率を比べてみた
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「ゆうちょ銀行に預金すれば安心」と考える方は多くいます。私の周りにも、定期貯金をゆうちょで組んでいる人はいます。
しかし、日本にはペイオフ(預金保護制度)という制度があります。どこの銀行に預けても、預金残高1,000万円までは国が補償してくれます。
つまり、ゆうちょ銀行もほかの銀行も、同じように安心してお金を預けられます。安全性が同じなら、少しでも利率が高い銀行で、定期預金を組むほうがお得です。
定期預金の金利が高い銀行といえば、業界のなかではネット銀行が有名です。今回は、ゆうちょ銀行とメガバンク、ネット銀行の定期預金金利を比較してみました。
目次
ゆうちょ銀行・メガバンクは低金利
かつてはゆうちょ銀行の方が、メガバンクより預金金利が高い時期もありました。今はいずれも同じくらい低金利になっています。
ゆうちょ銀行もメガバンクも、定期預金で得る利息には期待できません。記事執筆時点(2021年6月)での金利を、メガバンクと比較してみました。
銀行名 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ゆうちょ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
三菱UFJ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
三井住友銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
みずほ銀行 | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% | 0.002% |
ゆうちょ銀行とメガバンクは、ほぼゼロ金利です。
1990年代初めには、定期預金金利が5%を超えることもありました。当時は、銀行にお金を預けているだけで、多くの利息を受け取れました。今は、ゆうちょやメガバンクにお金を預けても、ほとんど増えません。
一般的な銀行では、預け入れているお金を「預金(よきん)」と呼びます。ゆうちょ銀行では「貯金(ちょきん)」といいます。意味は同じです。
よって、ゆうちょ銀行の定期預金は「定期貯金」と呼びます。
ゆうちょ銀行とメガバンクの預金金利は、記事執筆時点ではほぼ同じです。両者の違いは、定期預金に預けられる最低金額にあります。
メガバンクは、1円単位で定期預金を組めます。対して、ゆうちょ銀行の定期貯金は、1,000円以上1,000円単位です。メガバンクのほうが、定期預金の自由度は高めです。
ゆうちょ銀行「定額貯金」はマシ
ゆうちょ銀行には、定額貯金という独自のサービスもあります。
定額貯金は、6ヶ月以上経過した後ならいつでも引き出せる貯金です。定期預金と違い、はじめに満期を決めずに預け入れられます。
定期貯金を始めたいけど、現時点では預入期間を決められない人も、手軽に利用できます。
また、定額貯金は複利効果が高いのもメリットです。
定期預金の利子のつき方には、単利と複利という2タイプがあります。
単利は、はじめに預けたお金(元金)のみに対して、利子がつきます。毎年、同じ金額の利子がつきます。
対して複利は、「元金と利子の合計額」に対して、利子がつきます。利子が雪だるま式に増え、複利効果が期待できます。
ゆうちょ銀行の定期貯金は、預入期間1ヶ月~2年までは単利です。満期3年以上でないと、複利になりません。
対して定額貯金は、預入期間にかかわらず半年複利です。預入期間が3年未満でも、半年ごとに利息が複利で増えます。
「貯金担保自動貸付け」が便利
ゆうちょ銀行の定期貯金の数少ないメリットは、貯金担保自動貸付けが利用できる点です。
貯金担保自動貸付けとは、ゆうちょ銀行の通常貯金(普通預金)の残高が足りなくなっても、「自動融資」という形でお金を引き出せるサービスです。
手持ちのお金が足りないとき、まず考えるのは「定期貯金や定額貯金の解約」だと思います。しかし、ゆうちょ銀行で定期預金の解約をするには、窓口に行く必要があります。
窓口に行く時間がないときも、貯金担保自動貸付けですぐに現金が引き出せます。
融資なので返済時に利子はつきますが、カードローンやキャッシングとは比較にならないほど低金利です。
■ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付け」の金利
- 定期貯金を担保にする場合:約定金利+年0.5%
- 定額貯金を担保にする場合:約定金利+年0.25%
例:担保定額貯金の金利が年0.002%なら、年0.252%の金利で残高不足分を自動融資
ちなみに、カードローンの金利相場は年3.0~18.0%くらいです。
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けの利用には、「担保定期貯金」か「担保定額貯金」という専用の口座に預け入れておく必要があります。通常の定期貯金・定額貯金に預けるだけでは、使えません。
担保定期貯金・担保定額貯金に預けたお金を担保にし、借入金利を低く抑えられる仕組みです。
借入限度額は、担保定期・定額貯金の預金額の9割(上限300万円)までです。担保定額貯金に100万円預けると、90万円までの残高不足に備えられます。
貯金担保自動貸付けで借りたお金の返済は、通常貯金に預け入れるだけでOKです。
しかし、お金が足りないときは、なるべく定期貯金・定額貯金を「解約」するほうがおすすめです。
定期貯金・定額貯金を解約しても、元本割れは起きません。利率は下がりますが、近年続く低金利では、減る利息もわずかです。
少なくとも、貯金担保自動貸付けのように、借入時の利息で資産が減ることはありません。
定期預金金利はネット銀行の圧勝
ゆうちょ銀行やメガバンクと比較すると、ネット銀行の定期預金は圧倒的に高金利です。
ネット銀行は実店舗を持たず、人件費などのコストを抑えて運営します。そのため、高い金利や安い手数料を実現できます。
実店鋪がない銀行にお金を預けるのが、不安かもしれません。しかし、ネット銀行も預金保護制度(ペイオフ)の対象です。大手銀行と同じく、1,000万円までの預け入れ額と利息は、全額補償されます。
ネット銀行のなかでも、金利の高さがトップクラスなのはオリックス銀行です。
特に1年以上の定期預金にすると、金利はゆうちょ銀行やメガバンクを大きく上回ります。
オリックス銀行は、定期預金に特化したネット銀行です。「定期預金専用の銀行」ともいわれています。
お金を頻繁に引き出すには不便ですが、まとまったお金の貯蓄用口座に最適です。
詳細記事:定期預金は今すぐ圧倒的No.1の「オリックス銀行」を選びなさい
日ごろから入出金をよくする人は、あおぞら銀行BANKがおすすめです。あおぞら銀行の、インターネット専業支店です。
あおぞら銀行BANKは、定期預金だけでなく、「普通預金」金利が高いのが最大のメリットです。
記事執筆時点の、あおぞら銀行BANKの普通預金金利は年0.2%です。一部ネット銀行の定期預金金利を上回る好金利です。
普通預金なら、定期預金のように満期を気にする必要がありません。いつでもキャッシュカードでお金を引き出せます。
あおぞら銀行BANKのキャッシュカードは、ゆうちょ銀行ATMを完全無料で利用できます。ゆうちょ銀行から切り替えても、同じATMを使えます。
2週間定期預金を扱う銀行も
いざというときに貯金を引き出せるようにしたいなら、ネット銀行が扱う2週間定期預金もおすすめです。2週間ごとに満期を迎える、超短期定期預金です。
最長2週間待てば、ペナルティなしで解約できます。高めの定期預金金利で運用し、普通預金に近い感覚で手軽に引き出せます。
定期預金を途中で解約すると、ペナルティとして中途解約利率が適用されます。
元本割れしないものの、せっかくの高金利がムダになってしまいます。
満期後に、定期預金の自動継続もできます。元金と利息をどちらも預け続ける「元利継続型」を選べば、複利効果も得られます。2週間ごとに、複利で利息が増えます。
2週間満期の定期預金を扱っている銀行は、以下のとおりです。
- オリックス銀行
- 楽天銀行
- SBI新生銀行
2週間定期を扱う銀行は、「2週間定期預金金利ランキング」で金利比較しました。
定期預金はオリックス銀行がおすすめ
前述のとおり、ゆうちょ銀行とメガバンクは、どちらも低金利でおすすめできません。今回の調査では、定期預金No.1のオリックス銀行とゆうちょ銀行では、50倍の金利差がありました。
銀行金利は、毎月見直しを実施します。しかし、銀行間の金利差が大きく変わることは、ほとんどありません。
まとまったお金を貯蓄したいなら、オリックス銀行の定期預金がおすすめです。文句なしの高金利で、円預金を運用できます。
ゆうちょ銀行の定期預金キャンペーン金利より、オリックス銀行の通常金利のほうが高めです。
5年の長期定期から、2週間の短期定期まで、自分に合う満期を選べるのも魅力です。
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