ゆうちょ銀行ATMが手数料無料で使える銀行リスト メガバンクは有料なので注意
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ゆうちょ銀行以外にも、ゆうちょ銀行ATMを手数料無料で使える銀行があります。何度でも無料になる銀行と、1ヶ月の無料回数が付与される銀行の2パターンに分かれます。
ATM手数料を無料にできる銀行は、ネット銀行が大半です。しかし、実店舗を持つ一部の銀行も、手数料を無料にできるケースがあります。三菱UFJ銀行やみずほ銀行などは有料です。
すでにゆうちょ銀行ユーザーで他行口座の開設も検討している人は、ゆうちょ銀行ATMが無料で使える銀行を選ぶと、今まで通りATMが使えて便利です。
目次
メガバンクはゆうちょ銀行ATMの利用に手数料必須
三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、ゆうちょ銀行ATMを使うとかならずATM手数料がかかります。同じくメガバンクの三井住友銀行は、ゆうちょ銀行ATMそのものに非対応です。
メガバンク3行とゆうちょ銀行ATMの相性は悪いです。なるべく自行ATMで入出金するようにすることをおすすめします。
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行には、コンビニATMが月数回無料になる優遇サービスがあります。
優遇条件を満たしている人であれば、ゆうちょ銀行ではなくコンビニATMを使うほうがお得です。特に三井住友銀行は、比較的簡単にコンビニATM手数料を無料にできます。
三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、コンビニATM手数料を無料にするハードルがやや高めです。
りそな銀行などの地方銀行も、ゆうちょ銀行ATMは手数料有料になるケースが大半です。ゆうちょATMも使いたい人には、あまりおすすめできません。
ゆうちょ銀行ATMが手数料無料の銀行(実店舗あり)
少数ではありますが、実店舗を持つ銀行のなかにも、ゆうちょ銀行ATMが手数料無料の銀行があります。
誰でもゆうちょ銀行を無料で使えるのは、あおぞら銀行です。取引条件を満たすことで手数料無料になる銀行もあります。
あおぞら銀行
- 自行ATMをすべてゆうちょ銀行に置き換えた銀行
- ネット完結で口座開設できる「BANK」が人気
あおぞら銀行は、自行ATMをすべてゆうちょ銀行ATMに置き換えた銀行です。ゆうちょ銀行のATM手数料は完全無料で、自行ATMのような感覚で使えます。
インターネット専業支店「BANK」で口座開設すると、ゆうちょ銀行にないメリットが多くなります。
■あおぞら銀行BANK ゆうちょ銀行にないメリット
- 普通預金金利が年0.2%
- 積立貯金の機能が充実
- ネットバンキングアプリが使いやすい
あおぞら銀行BANKは、普通預金金利が業界トップクラスの年0.2%です。定期預金より有利な金利だと評判で、貯蓄用に口座開設する人が多い銀行です。
記事執筆時点(2020年5月14日)のゆうちょ銀行の普通預金金利は年0.001%なので、受取利息は200倍の差がつきます。
あおぞら銀行の実店舗で口座開設すると、預金金利はゆうちょ銀行と同じくらいになります。より効率的に貯金したい人は、BANKでの口座開設をおすすめします。
また、あおぞら銀行BANKは積立貯金サービスにも力を入れています。「The Savings」という独自の貯蓄預金で、自分にあった積立ルールで貯金できます。
「毎月1万円を貯金する」「デビットカードで買い物したら、その半額を貯金する」など、柔軟に積み立て方を設定できます。自分に合う貯金方法を探したい人にも向いています。
▼あおぞら銀行BANK「The Savings」設定画面
今までさまざまな銀行のネットバンキングアプリを試してきましたが、あおぞら銀行BANKのアプリは特にわかりやすい作りだと思います。デザインも洗練されており、「大人のためのネットバンキング」という印象です。
東京スター銀行
- ゆうちょ銀行のATM入金手数料はいつでも無料
- ATM出金手数料は月8回分キャッシュバック
東京スター銀行は、ゆうちょ銀行ATMからの預け入れがいつでも無料です。引き出しのATM手数料は、月8回まで普通預金口座へキャッシュバックされるため、実質無料です。
東京スター銀行のATM手数料は110~220円なので、最大で880~1,760円分までキャッシュバックされる計算です。入金タイミングは、ATM手数料が発生した翌月の第一営業日です。
ただし、キャッシュバックには上限があります。ATM手数料が発生した月の「預金平均残高の10%」が上限で、それを超えた分は自己負担です。
預金平均残高が8,800~17,600円ならば、月8回分が全額キャッシュバックされます。「預金残高は18,000円を切らないようにしておく」と決めれば、キャッシュバック上限は気にしなくてもOKです。
ATMの利用回数が月3回の人なら、預金平均残高が3,300~6,600円あれば大丈夫です。
そこまでハードルは高くない条件だと思います。
ATM手数料の月8回キャッシュバックは、ゆうちょ銀行以外のATMも対象です。ほかの銀行ATMやコンビニATMも使う機会がある人も、ATM手数料を節約できます。
SBI新生銀行
- ランクを上げると提携ATMの手数料が無料化
SBI新生銀行は、優遇プログラム「新生ステップアッププログラム」でステージを一定以上まで上げると、翌々月のATM手数料が完全無料となります。
新生ステップアッププログラムは3段階のステージ制です。取引状況によって、新生スタンダード・新生ゴールド・新生プラチナに分かれます。新生ゴールド以上をキープすれば、ATM手数料は実質ずっと無料です。
新生ゴールドに上がる条件のうち、比較的キープしやすい取り引きをまとめてみました。
■新生ステップアッププログラム「新生ゴールド」に上がる条件例
- 普通預金や2週間満期預金の月間平均残高100万円以上
- 外貨預金や投資信託の月間平均残高30万円以上
- つみたてNISAの投信積立が月5,000円以上
円預金の残高のみで新生ゴールドに上がるには、100万円以上が必要です。しかし、外貨預金や投資信託なら30万円でクリアです。
老後資金のために資産形成したい人は、つみたてNISAがおすすめです。月5,000円からの積み立てでも、新生ゴールドをキープできます。
SBI新生銀行のつみたてNISAで選べる投資信託には、低コストで人気の商品が多くあります。つみたてNISAを始めるのを機に、口座開設するのもありです。
一般的に、銀行が扱うつみたてNISA用の投資信託は手数料(信託報酬)が高めで、「ネット証券のほうがお得」だという個人投資家が多いです。
SBI新生銀行は、ネット証券でも申し込める低コストな投資信託も扱っています。
ゆうちょ銀行ATMが手数料無料のネット銀行
ネット銀行の多くは、ゆうちょ銀行ATMを無料で使えます。取引条件を満たすことで、ATM手数料の無料回数を増やせるネット銀行が大半です。
大きな取り引きをしない状態で、ゆうちょ銀行を無料で使える回数が多い順に比較します。
ソニー銀行
- ATMの入金は完全無料、出金は誰でも月4回無料
- 優遇ランクを上げるとATM手数料が何度でも無料になる
ソニー銀行は、誰でもATM出金手数料が月4回無料、ATMでの預け入れは何度でも無料です。時間外手数料もかかりません。
無条件でのATM手数料の無料回数は、ネット銀行のなかでもっとも多いです。ゆうちょ銀行以外の提携ATMも多いので、ATM入出金の機会が多い人におすすめです。
優遇プログラム「Club S」でランクを上げると、最終的にはどのATMを使っても手数料無料にできます。ただし、ランクを上げる条件は外貨預金や投資信託などが中心で、ハードルがやや高めです。
ATM手数料が月4回無料になれば十分だという人は、あまり気にせず利用してもよいかもしれません。
住信SBIネット銀行
- ATMの入金は完全無料、出金は誰でも月2回無料
- 優遇ランクを上げるとATM手数料が月15回無料になる
ネット銀行預金残高No.1の住信SBIネット銀行は、誰でも月2回はATM出金手数料が無料です。ゆうちょ銀行以外にも、主要コンビニATMが使えます。
優遇プログラム「スマートプログラム」でランクが上がると、ATM手数料の無料回数は最大で月20回まで増えます。
最高ランクまでいかずとも、ATM手数料が月5回無料になるランクくらいまでなら、少ない取り引きでも到達可能です。
PayPay銀行
- ATMの預け入れ・引き出しが月1回ずつ無料
- 3万円以上の入出金なら何度でもATM手数料無料
PayPay銀行は、毎月1回はATM入金・出金手数料が無料になります。2回目以降も、3万円以上なら入金・出金ともに無料です。
一度に3万円以上をまとめて入出金するようにすれば、ATM手数料は実質ずっと無料です。
注意点は、3万円未満だと「預け入れ」でもATM手数料がかってしまうことです。特に、ゆうちょ銀行ATMの手数料は330円と割高です。3万円未満のATM入出金をよく行う人には不向きです。
イオン銀行
- 平日8:45~18:00、土曜9:00~14:00はゆうちょ銀行ATMを無料で使える
- ランクを上げるとATM手数料が最大で月5回無料
イオン銀行は、平日8:45~18:00と土曜9:00~14:00のみ、ゆうちょ銀行ATMを何度でも手数料無料で利用できます。日中にATMを使う機会が多い人におすすめです。
それ以外の時間帯は、時間外手数料が110円かかります。しかし、「イオン銀行Myステージ」という優遇プログラムでランクを上げると、時間外手数料も一定回数は無料になります。
ブロンズステージに到達し、ATM手数料を月1回無料にするのは簡単です。ネット銀行ユーザーなら誰もが利用する、インターネットバンキングに登録するだけでOKです。
シルバーステージ以上に到達する方法は、以下で解説しています。
イオン銀行の詳細はこちら:
イオン銀行Myステージを使いこなす方法 預金金利アップ・手数料無料のメリットは大きい
楽天銀行
- ランクを上げるとATM手数料が最大で月7回無料
- ゆうちょ銀行口座と同じ名義の楽天銀行口座へ、無料で振り込める
ネット銀行口座開設数No.1の楽天銀行は、「ハッピープログラム」という優遇プログラムでランクを上げると、ATM手数料が月1~7回無料になります。ゆうちょ銀行ATMも、無料対象です。
ただし初期ランクのままだと、3万円未満のATM入金も手数料がかかります(3万円以上なら何度でも無料)。ハッピープログラムでランクを上げて利用することをおすすめします。
ハッピープログラムのランクを上げる条件は、預金残高もしくは所定の取引件数です。楽天銀行で貯蓄をし、お金を預けっぱなしにしておくのがわかりやすいと思います。
たとえば、25日時点の預金残高10万円以上なら、ATM手数料は月1回無料です。50万円を超えると、月2回無料になります。
▼楽天銀行「ハッピープログラム」優遇内容と条件
楽天銀行は、ゆうちょ銀行がメインバンクの人が、サブバンクとして使うのにおすすめのネット銀行です。ゆうちょ銀行から楽天銀行への振り込みは、口座名義人が同じならいつでも振込手数料が無料だからです。
ゆうちょ銀行に給料が振り込まれたあと、楽天銀行へ生活資金や貯蓄分の振り込みをするのに便利です。ATM手数料だけでなく、振込手数料も節約できます。
auじぶん銀行
- ゆうちょ銀行のATM手数料を月1回無料にできる
auじぶん銀行も、ATM手数料や振込手数料が無料になる「じぶんプラス」という優遇プログラムがあります。5段階のランク制で、ランクが2以上に上がると手数料の優遇を受けられます。
ATM手数料は最大で月11回無料になりますが、ゆうちょ銀行ATMが無料で使えるのは月1回のみです。どのランクでも、「ゆうちょ銀行の無料回数は月1回まで」というのは共通です。
ゆうちょ銀行ATMより、コンビニATMや三菱UFJ銀行ATMをよく使う人に向いているネット銀行です。
ちなみに、auじぶん銀行がもっとも好相性なのは、三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行への振り込みは完全無料など、併用しやすい組み合わせです。
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同設立したネット銀行です。
ゆうちょ銀行と併用しやすい銀行はこちら:
ゆうちょ銀行ユーザーが持つべき、好相性のネット銀行5選 手数料や手間を節約
セブン銀行ATMも無料で使えると全国網羅できる
ゆうちょ銀行ATMの設置台数は全国で2万台以上と、大手銀行のなかでも突出した多さです。
三菱UFJ銀行ATMの約8,000台、三井住友銀行ATMの約200台と比べると、ゆうちょ銀行のATMネットワークの広さがよくわかります。
ATMでお金をおろす機会が多い人は、ゆうちょ銀行にくわえてセブン銀行ATMも無料で使えると、さらに自由かつお得にATMを使えるようになります。
セブン銀行ATMはコンビニATM設置台数No.1です。全国で25,000台以上設置されており、最近はセブンイレブン店舗内だけでなく駅前などでも見かけます。
ゆうちょ銀行やセブンイレブンは、都市部だけでなく地方にも店舗を多く持ちます。旅行や出張で遠出した際も、ATMでお金をおろしやすくおすすめです。
セブン銀行ATMの手数料比較はこちら:
セブンイレブンATMを24時間いつでも手数料無料で使う方法