2枚めのキャッシュカード「代理人カード」を無料発行できる銀行 使い方も解説

代理人カード

ゆうちょ銀行やメガバンクでは、2枚めのキャッシュカードとして「代理人カード」を発行できます。

代理人カードとは、1つの口座に対して2枚以上のキャッシュカードを発行できるサービスです。ほかの銀行では、家族カードファミリーカードと呼ぶ場合もあります。

口座名義人の家族のみが発行でき、二人ともATMでの入出金などができるようになります。

大手銀行の多くは、代理人カードを無料で発行できます。夫婦共同口座や子ども用口座、仕送りなどに便利です。

しかし、代理人カード発行には注意点もあります。銀行によって異なる利用条件もあるので、使い方に応じて選ぶのをおすすめします。

代理人カードの発行が無料の銀行一覧

親子

代理人カードを無料で発行できる主な銀行は、全国展開の大手銀行です。以下の銀行は、窓口で代理人カードを無料発行できます。

■代理人カードを無料で発行できる銀行

  • ゆうちょ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行(※)
  • りそな銀行
  • 東京スター銀行

※みずほ銀行で代理人カードを無料で発行するには、みずほマイレージクラブに登録する必要があります。

もっともATM台数が多いのは、ゆうちょ銀行です。現在はファミリーマートでも、ゆうちょ銀行キャッシュカードを無料で使えます。

ほかの大手銀行も、自社ATMだけでなくコンビニATMが利用可能です。ただし、自社以外のATMを利用する際は、ATM手数料に要注意です。

→メガバンクのATM手数料の比較はこちら

ゆうちょ銀行の代理人カード発行方法

ゆうちょ銀行

一例として、ゆうちょ銀行で代理人カードを発行する手続きをまとめました。基本的な手続きの流れは、どの銀行も同じです。

ゆうちょ銀行 代理人カードの発行手続き
  1. 窓口へ行く
  2. 代理人キャッシュカード届書を受け取り、その場で記入
  3. 記入した届書と、代理人の身分証(1種類のみで可)を渡す
  4. 手続き完了
  5. 約2週間後、郵送で代理人カードが届く

窓口で記入する届出書は、A4サイズ1枚のみです。1~2分で記入できると思います。

▼ゆうちょ銀行の代理人カード申込用紙
ゆうちょ銀行の代理人カード届書

ゆうちょ銀行での代理人カード発行時は、顔写真がない身分証でも、1枚だけの提示でOKです。

口座開設時は、顔写真つきの身分証を持っていないと、2種類の身分証明証を提出する必要があります(例:健康保険証と住民票の写しなど)。代理人カードは健康保険証だけでも、発行できます。

窓口での手続きは、5~10分ほどで終わります。しかし、実際に代理人カードが手元に届くのは、約2週間後です。

銀行によっては、1週間ほどで届くケースもあります。

発行時の注意点

無料で代理人カードを発行すれば、家族とのお金管理がスムーズになります。しかし、代理人カードには注意点もあります。

発行できる家族や手続きの範囲には、制限があります。また、手続きは窓口でしか行えず、郵送やネットでは申し込めません。

同居家族しか発行できない銀行もある

家族

代理人カードを持てる家族の範囲には、銀行ごとの決まりがあります。

大まかには、同居している家族しか発行できない銀行と、同居していなくても「生計が同じ」なら発行できる銀行にわかれます。

「生計が同じ」とは、生活費が同じという意味です。下宿中の大学生の子どもに、家賃や生活費のために仕送りをしていれば、生計は同じです。

別居している家族が代理人カードを発行したいときは、銀行の発行条件を確認するのをおすすめします。

大手銀行の代理人カードは、以下のように発行条件がわかれます。

■同居家族しか代理人カードを発行できない銀行

  • りそな銀行
  • 東京スター銀行

■生計が同じなら、別居でも発行できる銀行

  • 三菱UFJ銀行
  • みずほ銀行
  • ゆうちょ銀行

窓口での申し込みが必要

銀行の窓口

代理人カードを無料で作れる大手銀行では、発行手続きのために必ず窓口に行く必要があります。記事執筆時点では、郵送やネットでの代理人カード申込ができません。

銀行窓口が開いている時間帯は、平日の日中です。多くの銀行は、9時から15時までが受付時間です。

平日に働いている方や、育児でなかなか外出できない方にとっては、銀行に行く時間を作りづらいかもしれません。

再発行は有料

代理人カードが発行無料の銀行でも、紛失による再発行は手数料がかかります。通常のキャッシュカードの再発行と同じ扱いとなります。

たとえばゆうちょ銀行では、キャッシュカードの再発行に1,030円かかります。長く使い続けて磁気不良が起きた場合は、無料で再発行できます。

代理人カードは決済機能なし

代理人カードで使える機能は、通常のキャッシュカードの機能のみです。クレジットカード機能やデビット機能はありません。

また、定期預金の解約やカードローンなど、一部の銀行サービスにも制限があります。

代理人カードはサブカードとして、ATM入出金などの基本サービスにのみ使います。

代理人カードの使い方例

具体的な代理人カードの活用方法を、3パターン解説します。

うまく活用すれば、ATM手数料や振込手数料の節約になります。

未成年の子どもと一緒に口座管理

つみたて

子ども名義の銀行口座を作る際に、親も代理人カードを発行すると、一緒にお金を管理できます。

将来、子どもにキャッシュカードをプレゼントするために、0歳児のころから子ども用口座を開設する親は多くいます。ほとんどの親は、子どもの成人や就職時に、銀行口座を手渡します。

代理人カードがあれば、その間に「一緒にお金を管理する期間」も作れます。社会に出る前に、家庭でマネー教育をしたい親におすすめです。

例:子どもが高校生になったらキャッシュカードを渡し、大学進学までは親も代理人カードを持っておく

0歳時のころから貯金すると、子どもが成長するころには、預金額も大きくなっているかと思います。

子どもに早くからキャッシュカードを渡すときは、大きな金額は定期預金に入れておくのがおすすめです。

大学卒業の年に満期を迎える定期預金にして、学生の間は出金しないようにできます。

お年玉を子ども用口座に預け入れる際にも、自分名義の代理人カードを使えます。子どものキャッシュカードを借りる必要はありません。

夫婦共通口座として使う

通帳を持つカップル

共働き夫婦が一緒に管理する共通口座にも、代理人カードが便利です。食材や日用品など、生活費を1つの口座で管理したい夫婦におすすめです。

現金が必要なときは、双方がキャッシュカードでお金を引き出せます。お金をおろしてほしいと頼んだり、頼まれたりする手間がなくなります。

どちらかが、ゆうちょ銀行やメガバンクで給与を受け取っているなら、給与受取口座で代理人カードを発行するのもありです。給与受取口座を、生活費用口座にするイメージです。

代理人カードを発行した方は、一方の資金移動の手間が省けます。

例:収入が多い夫の給与受取口座がゆうちょ銀行→ゆうちょ銀行で妻名義の代理人カードを発行

そのかわり、代理人カードを発行した口座からは、貯蓄やおこづかいを別口座に移すのをおすすめします。貯金用口座には、預金金利が高いネット銀行がおすすめです。

大手銀行の預金金利は、非常に低い水準が続いています。利息には期待できません。より金利が高い銀行で貯金すれば、利息が多く受け取れます。

ネット銀行も、大手銀行と同じく預金保険制度の対象です。約1,000万円までの預金なら、安心して預けられます。

→ネット銀行の預金金利ランキングはこちら

仕送りとして使う

大学生の男性

下宿する子どもへの仕送りに、代理人カードを使う方法もあります。特に、現金派の親におすすめです。

多くの家庭では、子どもの銀行口座への「振込」で仕送りします。しかし、銀行によっては、振込手数料がかかります。

親が代理人カードを持っていれば、子どもの口座にお金を入金するだけで、仕送りできます。入金したお金は、子どもが自分のキャッシュカードでいつでも引き出せます。

ただし前述のとおり、仕送り用に代理人カードを持つ際は、同居家族でなくても発行できるか要確認です。

代理人カードが不要になったら

クレジットカードを持つ女性

代理人カードが不要になったら、窓口で解約手続きするのが基本です。

窓口に行く時間がなければ、カードにハサミを入れて処分しても問題ありません。

しかし、代理人カードを使わなくなっても、家で保管しておいてもよいと思います。いざというときに、すぐにお金を送ったり受け取ったりできます。

銀行振込での送金は、土日祝日をはさむと着金が数日後になります。しかし、ATM入金は、いつでも即時反映です。

子どもが結婚で家を出た後、災害や事故に遭ったとしても、親の代理人カードでお金をすぐに送れます。

一部ネット銀行でも発行可能

ネット銀行

ネット銀行のなかにも、代理人カードを発行できる銀行はありますが、発行手数料が約1,000円かかります。

しかし、銀行に来店せずに申し込めるメリットはあります。電話や平日に窓口に行く時間がない人も、郵送で代理人カードを申し込めます。

マイページや電話から代理人カード発行の依頼をすると、申込用紙が郵送で届きます。必要事項を記入し、返送すれば、後日郵送で代理人カードを受け取れます。

代理人カードを発行できるネット銀行は、以下3行です。

■代理人カードを発行できるネット銀行

  • ソニー銀行
  • イオン銀行
  • セブン銀行

ソニー銀行は、ファミリーカードを最大9枚まで発行できます。2人以上で口座管理したい家庭に向いています。

個人的には、子どもと二人で口座管理する目的なら、ゆうちょ銀行やメガバンクでよいと思います。

夫婦共通口座や仕送り目的なら、ネット銀行がおすすめです。しかし、代理人カードを発行する必要はありません。

ネット銀行には、代理人カードがなくても、ATM手数料や振込手数料を無料にする方法があります。

特に、夫婦共通口座や仕送りのように、毎月預け入れる金額が同じ場合は、定額自動送金サービスを使うと便利です。

定額自動送金サービスを使うと、毎月決まった日に決まった金額を、自動的に振込できます。一度設定したら、あとは何もしなくてOKです。

大手銀行でも、自動振込サービスはあります。しかし、手数料が非常に高く、おすすめできません。

定期的に資金移動したい人は、ネット銀行の定額自動送金サービスも比較する価値ありです。

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。元は貯蓄下手だったが、現在は貯金や資産運用を自動化し、着々と資産形成中。メガバンクとネット銀行の使い分け方にはこだわりあり。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2019年10月9日 更新)

ありがとうございます。

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