みずほダイレクトのメリット・デメリット、ATM・振込手数料を無料にする方法も
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みずほダイレクトのメリットとデメリット、お得に使いこなす方法を解説します。
みずほダイレクトとは、みずほ銀行のインターネットバンキングサービスです。店舗やATMに行かなくても、ネット上やアプリで振り込みや残高確認を行えます。
さらに、みずほダイレクトにはATM手数料や振込手数料を格安、もしくは無料にできるというメリットもあります。
みずほダイレクトだけでなく、みずほマイレージクラブにも無料で登録すると、よりお得にみずほ銀行を利用できます。
目次
みずほダイレクトのメリット
みずほダイレクトでは、以下の取り引きをスマホやパソコンで完結できます。店舗やATMへ行く機会が減り、忙しい人も簡単に取り引きできます。
■みずほダイレクトで行えるおもな取り引き
- 残高照会・入出金明細照会
- 銀行振込
- 円定期預金
- 外貨預金(普通・定期)
- 投資信託
- 住宅ローン
- カードローン
- Pay-easy(Pay-easy)税金・料金払込サービス
- 宝くじ
- 住所変更やカード再発行などの各種届出
これらの取り引きをネットで完結できると、複数の手続きをする際も簡単です。
例:口座残高を確認し、余ったお金を定期預金に預け入れるなど(残高照会・定期預金預け入れ)。
さらに、みずほダイレクトを利用すると以下のメリットもあります。
■みずほダイレクトのメリット
- 振込手数料が格安・無料になる
- 住宅ローンの手数料が無料になる
- カードローンが利用しやすくなる
振込手数料が格安・無料になる
みずほダイレクトでのネット振り込みは、窓口やATMより低い振込手数料で利用できます。手数料無料にできる場合もあります。
みずほダイレクトを使うと、みずほ銀行の同一支店宛の振り込みは無料になります。
異なる支店宛の振り込みも、2021年10月1日の手数料改定により、みずほダイレクトから行えば無料になりました。
(ちなみに、三菱UFJ銀行と三井住友銀行も、ネットバンキングを使えば同行宛振込はすべて無料です。)
みずほ銀行で大きな取引を行えば、他行宛振込手数料を月3回まで無料にすることもできます(くわしくは後述)。
住宅ローンの一部手数料が無料に
みずほ銀行の住宅ローン利用中、みずほダイレクトから申し込むと手数料無料になる手続きがあります。
■みずほダイレクトで無料にできる住宅ローン手数料(税込)
手数料 | みずほダイレクト | 店舗窓口 |
---|---|---|
金利方式切替 | 無料 | 11,000円 |
一部繰上返済手数料 | 無料 | 33,000円 |
みずほ銀行住宅ローンは、金利方式の変更(変動金利から固定金利へ変えるなど)や一部繰上返済を窓口で行うと、手数料が発生します。
みずほダイレクトから申し込めば、店舗へ行く手間だけでなく、数万円の手数料を節約できます。
特に、こまめに一部繰上返済をして返済を早めたい人は、みずほダイレクトを利用したいところです。
カードローンが利用しやすくなる
みずほ銀行のカードローン(キャッシング)を利用する際、みずほダイレクトを利用するとよりスムーズです。
■みずほダイレクトで利用できるカードローンの取り引き
- みずほ銀行口座への振込依頼
- みずほ銀行口座からの任意返済
みずほ銀行のキャッシングは、キャッシュカードで利用できます。ローンカードを別途発行する必要はありません。財布にキャッシュカード1枚を入れておけば、いつでもATMでキャッシングを利用できます。
みずほダイレクトで借り入れを申し込めば、みずほ銀行の口座に直接振り込んでもらうことも可能です。クレジットカード代金の引き落としのために、口座残高を増やしたいときなどに便利です。
カードローンの返済も、みずほダイレクトが便利です。みずほ銀行の口座残高から、繰上げ返済が可能です。
みずほダイレクトで早めに返済すれば、利息を少なく抑えられます(→みずほ銀行カードローンの詳細はこちら)。
みずほマイレージクラブとの併用がおすすめ
みずほダイレクトのネットバンキングを利用し、さらに「みずほマイレージクラブ」に無料で入会すると、ATM・振込手数料を最大月3回まで無料にできます。
みずほマイレージクラブには、3段階のステージが設けられています。当月の取引内容によってステージが判定され、翌々月の優遇が決まります。
どのステージでも、みずほダイレクトからの同行宛振込は、別支店も完全無料になります。三菱UFJ銀行と三井住友銀行と同じく、同行宛振込ならいつでも無料で利用できます。
さらに、ATM時間外手数料や、キャッシュカード再発行手数料も無料となります。平日の朝や夜間、土日も、みずほ銀行ATMを無料で使えます。
みずほ銀行は、イオン銀行ATMも自行ATMと同じように利用できます。平日8時45分から18時までは、無料で入出金できます。
みずほマイレージクラブで優遇が適用されると、みずほ銀行ATMだけでなくイオン銀行ATMも、時間外手数料がかからなくなります。
ステージごとに異なる優遇は、以下のとおりです。イーネットATM(ファミリーマート内のATM)と他行宛振込みの無料回数が、ステージによって異なります。
- Bステージ
-
- イーネットATMが月1回無料
- Aステージ
-
- イーネットATMが月2回無料
- Sステージ
-
- イーネットATMが月3回無料
- みずほダイレクトからの他行宛振込が月3回無料
他行宛振込手数料も無料にするには、最高ランクの「Sステージ」に到達しなければなりません。
Sステージになるには、住宅ローンや投資信託など、大きな取引を行う必要があります。預金だけの利用では、到達できません。
BステージとAステージは、取り引きが少ない人でもクリアできる条件が複数あります。たとえば、みずほダイレクトの初回登録をすませ、給与受取口座に指定すれば、実質ずっとAステージをキープできます。
みずほダイレクトの登録忘れに注意
BステージとAステージは、みずほダイレクトへの初回登録が必須です。登録し忘れると、ほかの取引条件を満たしていても、手数料の優遇を受けられません。
みずほダイレクトアプリでは、みずほダイレクトに登録しなくても、残高や入出金明細を照会できます。しかし、初回登録を完了しないと、みずほマイレージクラブの優遇は受けられません。
みずほ銀行の口座を開設したら、早めにみずほダイレクトへ登録しておくことをおすすめします。
Sステージに到達した際も、他行宛振込を無料にするには、みずほダイレクトから振り込む必要があります。Sステージでも、みずほダイレクトの併用がベストです。
近年メガバンクは、ネットバンキングの利用を推奨しています。
窓口で口座開設した際に、アプリインストールまでサポートしてくれる支店もあります。
もし操作がむずかしそうであれば、口座開設手続後に銀行員の方へ相談してみてもよいかもしれません。
みずほダイレクトのデメリット
みずほダイレクトに申し込むこと自体に、大きなデメリットはありません。ATMや窓口に行く頻度を減らし、手数料も格安や無料にできるので、多くの人が利用しています。
あえてデメリットをあげるとしたら、外貨預金の取り引きのシステムメンテナンス時間がやや長い点です。
みずほダイレクトでの残高照会や振り込みは、24時間いつでも可能です。ただし、外貨預金の預け入れや引き出しは、平日の一部時間帯しか行なえません。
■みずほダイレクト 外貨預金関係の利用時間
- 外貨普通預金:平日9~21時
- 外貨定期預金(米ドル・ユーロ):平日9~21時
- 外貨定期預金(その他通貨):平日11~15時
みずほ銀行で外貨預金を利用する予定がない人は、あまり気にしなくてよいと思います。
セキュリティは問題ない
ネットバンキングを利用すること自体に、不安を持っている人もいるかもしれません。
しかし、メガバンクのひとつであるみずほ銀行は、ネットバンキングのセキュリティ対策を徹底しています。安心して利用してよいと思います。
たとえば、みずほダイレクトで振り込みなどを行う際は、ネットバンキングパスワードだけでなく、ワンタイムパスワードの入力が必要です。
ワンタイムパスワードは、取引のたびに発行し、使い捨てるパスワードです。一定時間経つと使えなくなるため、他人に知られても不正利用できません。
みずほダイレクトのスマホアプリも生体認証(指紋、虹彩、顔認証など)に対応しているので、スマホを落としても第三者は不正ログインできません。
ほかにもみずほ銀行は、フィッシング詐欺防止のための暗号化、ウイルスや不正アクセスの対策など、セキュリティ面に費用をかけています。
今後の手数料値上げに備えて登録すべき
みずほ銀行ユーザーは、なるべく早めにみずほダイレクトに登録し、ネット取引に慣れておくことをおすすめします。
みずほ銀行は、ネットバンキング以外で行う取り引きの手数料を、じわじわと値上げしています。ネットバンキングを使うようにしておけば、将来的に手数料を節約できる可能性が高いです。
たとえば2020年2月までは、キャッシュカードを使うATM振込は、同一支店宛だと無料でした。3月以降は、同一支店でも220円の手数料が必要になりました。
■大手銀行の手数料値上げはしばらく続きそう
手数料値上げの動きは、みずほ銀行だけでなく、大手銀行全体にあります。
大本の理由は、長く続くマイナス金利政策です。低金利な融資では売上を増やしにくく、手数料収入を増やす必要があるからです。
窓口やATMの手数料値上げは、人件費削減にも役立ちます。
窓口やATMでかかる手数料を上げ、ネットバンキングのお得感が強まると、ネットバンキング利用者を増やせます。すると、窓口やATMメンテナンスに割く人員を減らせます。
大手銀行といえば、全国に実店舗があることが強みです。しかし近年は、メガバンクの支店統合や縮小が進み、ネットバンキングの利用を推奨する流れにあります。
今後はメガバンクも、ネットバンキングで取り引きするのが主流になっていくかもしれません。じわじわと値上がる手数料を観る限り、銀行側はそうしていきたいのだと思います。
長くみずほ銀行を使い続けたい人は、今からみずほダイレクトを使うようにしていくことをおすすめします。
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