韓国ウォンへの外貨預金ができるネット銀行が意外と少ない件について

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韓国

韓国で利用されている通貨が「韓国ウォン(英語表記はKRW)」です。海外旅行のなかでも、韓国は人気の旅行先となっています。LCCのピーチなどを利用して格安の韓国旅行に行く人も多いですよね。

韓国の政策金利は、先進諸国のなかではやや高めです。よって、日本の銀行で預金をして得られる利息よりも、韓国ウォンへの外貨預金によって得られる利息の方が大きくなります。

今後円安が進み、「円安ウォン高」になると、韓国へ旅行に行きにくくなります。なぜなら、両替レートが高くなってしまい「こんなにお金払っているのに、これだけのウォンしか手に入らないの?」となるからです。

しかし、外貨預金で運用しておけば、高金利の利息収入が得られるだけでなく、円安が進んだ場合に為替差益が出ることで、「円安ウォン高」のリスクをカバーできます。

韓国ウォンの特徴

韓国ウォンは流通が少なく値動きが激しい

韓国ウォンは1962年に、それまで普及していた「ホワン」という通貨の代わりに使われるようになりました。

韓国自体は先進国となりますが、韓国ウォンは流通量が少ない特徴を持っています。流通量が少ないということは、為替レートが安定しにくい、つまり値動きが激しいことを意味します。

これまでにも、韓国ウォンの大幅な変動が問題視されてきました。たとえば、1990年代後半には、アジア通貨危機の影響を受けて、わずか1ヶ月でウォン価格が半分になったことがあります。(1円あたり7.43ウォンから15.15ウォンに)

また、2008年のリーマン・ショック時にも、その影響を受けて「韓国通貨危機」を経験しています。韓国通貨危機では、1円あたり9.24ウォンから16.42ウォンへと、半年間で8割のダウンとなりました。

上記の理由が、韓国ウォンを多くのネット銀行が取り扱わない理由だと思います。基本的に流通量が少ない、変動幅が大きい通貨は銀行は扱いたがらないからです。

よって、韓国ウォンへの外貨預金はリスクが高めだと考えた方が良いです。どちらかと言うと、トルコリラのような新興国通貨(マイナー通貨)だと考えるべきだと思います。

韓国経済について

韓国経済

韓国は日本と同じく、GDP(国内総生産)の4割以上を輸出に頼っています。輸出大国と言われている日本のGDPにおける輸出依存度が15%弱なので、韓国経済がいかに「輸出業」によって支えられているかがわかります。

ただ、輸出依存度が高い国はリスクだと言う指摘もありますが、経済的な評価の高いシンガポールは約140%が輸出に頼っています。また、タイやベトナム、台湾も輸出依存度は韓国より高いです。

みなさんが知っている韓国の代表企業といえば、以下のような企業ではないでしょうか。

  • スマートフォンGALAXYシリーズで有名な「サムスン」
  • 韓国唯一の自動車メーカー「現代(ヒュンダイ)」
  • テレビや液晶ディスプレイで有名な「LG電子」

韓国には上記企業を始めとする「10大財閥」が存在し、これらの財閥系企業が生み出すGDPが、全体の7割以上に達しています。たとえば、サムスングループだけでGDPの約2割を占めています。

紙幣と小銭の種類

韓国ウォン

韓国ウォンは、英語表記では「KRW(コリアンウォンの略)」と表されます。数字の単位で使う時は「W」を使います。

紙幣の種類が4種類。

  • W50,000
  • W10,000
  • W5,000
  • W1,000

小銭の種類は5種類です。(ただしW1・W5はほとんど出回っていません)

  • W500
  • W100
  • W50
  • W10
  • W5
  • W1

日本の紙幣・硬貨とほとんど同じなのでわかりやすいですね。

韓国ウォンの過去チャートは?

韓国ウォン円の為替レートの推移

上記は、過去5年間の韓国ウォン/円の為替チャートです。(2013年4月~2018年4月)

世界の基軸通貨と言われる「米ドル/円」の推移と比較しています。青色のグラフが米ドルで、オレンジが韓国ウォンです。

韓国ウォンは過去5年間で約14%上昇しました。(円安)

これは、5年前に韓国ウォンに外貨預金していた場合、利息収入に加えて約14%の為替差益が得られたことを意味しています。

米ドル/円もほぼ同じ程度の値上がりになっています。また、5年間の為替レートの推移を比較しても、韓国ウォンと米ドルはおおむね同じような動きをしていることがわかります。

このチャートはブルームバーグのホームページで閲覧可能です。

最新の値動きが知りたい方はブルームバーグのサイトをご覧ください。

さらに長期の為替レートの推移はヤフーファイナンスで閲覧できます(2003年から現在までの、韓国ウォン/円の為替レートの推移が見れます)。

南アフリカランドやトルコリラは長期的に見ると右肩下がりになることが多いのですが、韓国ウォンに関しては15年以上の長期で見ても、大きく変化していないようです。

こうしたことから、韓国ウォンへの外貨預金は比較的「安定的」と考えて良いと思います。

韓国ウォンを外貨預金で扱うネット銀行

ネット銀行では、「auじぶん銀行」だけが韓国ウォンの外貨預金を取扱っています。

探してみましたが、韓国ウォンを取扱っているネット銀行はほとんどありませんでした。

auじぶん銀行とは、携帯キャリアauを運営するKDDIと三菱UFJ銀行が共同設立したネット銀行です。ほとんどの取り引きをスマホで完結できるのが特徴です。

さらに、為替手数料が片道しかかからないというコストの安さもメリットです。

韓国ウォンの為替手数料は、100通貨あたり片道20銭です。

これだけでも大手銀行と比較するとかなり安いうえに、預入時の為替手数料は完全無料です。20銭の為替手数料がかかるのは、引き出しのみです。

実質の往復為替コストは10銭ということになるので、手数料は非常に安いです。

ただし、auじぶん銀行でも韓国ウォンは「外貨普通預金」と「外貨自動積立」のみで提供しており、「外貨定期預金」や「AI外貨自動積立」では取扱っていません。

auじぶん銀行の主な特徴

・すべての取引をスマホで完結できる

・為替手数料は片道のみ

・ランクに応じて毎月のATM手数料は最大11回、他行宛振込手数料は最大15回まで無料に

・各種コンビニATMが使える

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執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、疾風AI がメンテナンスを担当いたしました。(2021年5月12日 更新)

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