コンビニATMが手数料無料で使える銀行一覧 ネット銀行に強みあり
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この記事では、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートのコンビニATMを、すべて無料で使えるネット銀行を比較します。
一般的なコンビニATM手数料は、おおよそ110~220円です。しかし、一部のネット銀行を使えば、コンビニATM手数料は無料にできます。月の無料回数や無料になる条件の違いを解説します。
※ファミリーマート内ATMは、「イーネットATM」と「ゆうちょ銀行ATM」の2種類があります。今回は、どちらも使えるネット銀行にしぼります。
大手銀行にもコンビニATMを無料にする方法はありますが、ある程度大きな取り引きが必要です。
目次
コンビニATMに強いネット銀行
まずは主要ネット銀行の、コンビニATMを手数料無料で使える回数や条件を比較します。
今回は、以下のコンビニATMをすべて使えるネット銀行を対象にしました。
■主要コンビニATM
- セブン銀行ATM
- ローソン銀行ATM
- イーネットATM(ファミリーマート内設置)
- ゆうちょ銀行ATM(ファミリーマート内設置)
ファミリーマートには、イーネットATMの設置店舗と、ゆうちょ銀行ATMの設置店舗があります。
イーネットATMしか無料にならない銀行だと、ファミリーマートを見つけても「ここのATMはゆうちょ銀行だから、ほかのファミマを探さなきゃ」と困ってしまいます。
イーネットATMとゆうちょ銀行ATMがどちらも無料で使える銀行なら、急ぎでお金をおろしたいときに困りません。
これらのATMが無料で使えるネット銀行は、5行あります。
住信SBIネット銀行
- 誰でも毎月2回はATM手数料無料
- ランクに応じて毎月最大15回まで無料
住信SBIネット銀行は、ネット銀行のなかで預金残高No.1の大手金融機関です。
入金は何度でも無料で、出金は毎月2回は誰でも無料です。主要コンビニATMのほか、イオン銀行ATMや、駅ナカATMのVIEW ALTTE(ビューアルッテ)なども利用できます。
さらに、手数料優遇サービス「スマートプログラム(通称:スマプロ)」の会員ランクを上げると、ATM手数料が最大で月20回まで無料になります。
口座開設から6ヶ月間は、自動的にランク2になります(ランク3以上の条件を満たせば、上位ランクが適用)。また、30歳未満の人も、ランク2が適用されます。
ランク2では、ATM手数料が月5回無料になります。週1ペースでATMを使えて便利です。
7ヶ月目以降も、ランク2までは比較的簡単に到達できます。たとえば、30万以上の預金を預けっぱなしにすれば、ずっとランク2をキープできます。
預金額が小さい人は、「SBIハイブリッド預金」の利用がおすすめです。SBIハイブリッド預金に少しでも残高があれば、ランク2となります。
SBIハイブリッド預金とは、住信SBIネット銀行とSBI証券(最大手のネット証券会社)の連携口座です。SBI証券の口座を無料で開設し、住信SBIネット銀行と連携設定すると使えるようになります。
SBI証券は口座維持手数料がかからないので、スマプロランクを上げる目的で開設し、使わずに放置しても問題ありません。
→住信SBIネット銀行でATM手数料の無料回数を増やす方法はこちら
ソニー銀行
- 誰でも毎月4回はATM手数料無料
- 取り引きが増えるとATM手数料が何度でも無料になる
ソニー銀行は、無条件でATMを無料で使える回数がもっとも多いネット銀行です。誰でも月に4回は、無料でATM出金できます。入金は何度でも無料です。
提携ATMの種類も多く、主要コンビニATM以外にはイオン銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行が使えます。銀行ATMを使う機会がある人にもおすすめです。
ソニー銀行にも、「Club S」というランク制の優遇サービスがあります。取引条件を満たせば、ATM手数料が回数無制限で無料になります。
Club Sでランクを最上位まで上げるには、外貨預金や投資信託のまとまった取り引きが必要です。とはいえ、無条件で月4回もATM手数料が無料になるメリットは大きいです。
ATMでお金をこまめに引き出したい人は、検討する価値のあるネット銀行です。
PayPay銀行
- ATM入金・出金が毎月1回ずつ無料
- 3万円以上のATM入出金なら何度でも無料
- 預金残高3,000万円以上でATM手数料は何度でも無料に
日本初のネット銀行であるPayPay銀行では、ATMでの入金と出金が毎月1回ずつ無料です。
2回目以降は、取引額が3万円以上なら、ATM手数料はいっさいかかりません。一度にまとめて入出金するようにするだけで、実質ずっとATMを無料で使えます。
PayPay銀行で注意が必要なのは、出金だけでなく、入金の場合も手数料が発生する点です。
ほかの銀行では、入金はいつでも無料、出金のみ有料のケースが多いです。PayPay銀行では入金する際も、月2回目以降かつ3万円以下だと手数料がかかります。
ちなみに、前月の平均預金残高が3,000万円を越えると、ATM手数料が完全無料になります。ハードルが高い条件ではありますが、大口預金を検討する人は知っておいて損はありません。
利用できるATMの種類は多めです。大手コンビニATMにくわえ、イオン銀行ATMと三井住友銀行ATMを利用できます。
楽天銀行
- 取引状況に応じてATM手数料が最大月7回無料
口座数No.1のネット銀行である楽天銀行は、一定の取引条件を満たすと、ATM手数料が月1~7回無料になります。
楽天銀行の優遇サービス「ハッピープログラム」でステージを上げると、ATM手数料の無料回数が増える仕組みです。
▼楽天銀行「ハッピープログラム」優遇内容
ATM手数料を月1回無料にするためには、ハッピープログラムの「アドバンスト」ステージに上がる必要があります。10万円以上の預金をするか、所定の取り引きを5件行う必要があります。
カウント対象となる取引自体は、多いです。しかし、上位ステージを狙うには、取引件数をかなり増やす必要があります。
個人的には、ハッピープログラムの上位ランクを目指すなら、預金残高での条件クリアを目指すことをおすすめします。
楽天銀行には、普通預金金利が業界トップクラスに高い「マネーブリッジ」というシステムがあり、メガバンクの何十倍、何百倍の金利でお金を預けられるからです。まとまった預金をすると、多くの利息を受け取れます。
ハッピープログラムの条件さえ満たせば、楽天銀行は非常に使いやすいネット銀行です。利用できるATMが多く、入出金のたびに楽天スーパーポイントが貯まります。
コンビニATM以外では、イオン銀行ATM、三菱UFJ銀行ATM、みずほ銀行ATMといった銀行ATMにくわえ、駅ナカATMの「PatSat(パッとサッと)」「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」が使えます。
auじぶん銀行
- ステージに応じて、最大で月11回までATM手数料無料
auじぶん銀行は、大手携帯電話会社KDDIと三菱UFJ銀行が共同設立したネット銀行です。コンビニATM以外に、三菱UFJ銀行も使えます。
auじぶん銀行でATM手数料を無料にするには、優遇サービス「じぶんプラス」でステージを上げる必要があります。ステージに応じて、ATM手数料が月3~11回無料にできます。
▶じぶんプラス ステージごとの手数料の無料回数
ステージ | ATM手数料 | 他行宛振込手数料 |
---|---|---|
じぶんプラス1 | 優遇なし | 優遇なし |
じぶんプラス2 | 毎月3回 | 優遇なし |
じぶんプラス3 | 毎月4回 | 毎月1回 |
じぶんプラス4 | 毎月8回 | 毎月8回 |
じぶんプラス5 | 毎月11回 | 毎月15回 |
最高ステージの「じぶんプラス5」に到達するには、住宅ローンなどの大きい取り引きが必要です。しかし、ランク2~4くらいまでは誰でも狙えます。
たとえば、預金額が10万円以上で、かつクレジットカードの引き落としが1件でもあれば、ステージ3か4に昇格します。
ステージ3になれば、ATM手数料は月4回無料になります。ステージ4なら、月8回もATM手数料が無料になり、週2回ペースで出金できます。
ただし、ゆうちょ銀行ATMはどのステージでも、月1回しか無料で使えません。ゆうちょ銀行ATM設置のファミリーマートを利用する際は、注意が必要です。
セブン銀行・ローソン銀行は自社コンビニATMしか使えない
ネット銀行として知名度が高いセブン銀行・ローソン銀行は、他社コンビニATMを使えません。他社コンビニは、流通小売業のライバル企業だからです。
例:セブン銀行キャッシュカードは、ローソン銀行のATMを使えない。
セブン銀行とローソン銀行は、今後も他社コンビニATMを使えるようになる可能性は低いと考えられます。さまざまなコンビニで入出金したいなら、ほかのネット銀行をおすすめします。
セブン銀行とローソン銀行は、手数料面でもATMをよく使う人にはおすすめできません。
自行ATMを手数料無料で使えるのは、入金・出金ともに7時から19時のみです。早朝や夜間は有料で、手数料優遇サービスもありません。
セブン銀行キャッシュカードはメガバンクやゆうちょ銀行のATMでも入出金できますが、かならずATM手数料が110~220円かかります。
イオン銀行はセブン銀行ATM「以外」使える
イオン銀行も提携ATMが多く、人気の高いネット銀行の一つです。しかし、イオン銀行はセブン銀行ATMが使えないというデメリットがあります。
ローソンやファミリーマートのATMは使えますが、ライバル企業であるセブンイレブンのATMは使えません。
大手企業のATMとも多く提携しているので、「セブン銀行ATMが使えない」という点が問題ないならおすすめです。
優遇サービス「イオン銀行Myステージ」にて、ATM手数料は月1~5回無料にできます。
月5回無料にするのは少し大変ですが、月1~2回なら比較的簡単に無料にできます。イオン銀行をよく使う人なら、月3回無料も十分目指せます。
メガバンクもコンビニATM手数料を無料にする方法あり
メガバンクと呼ばれる三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行も、コンビニATMを無料で使う方法があります。
それぞれの手数料優遇サービスで条件を満たすと、ATM手数料が月1~3回無料になります。ただし、ネット銀行よりは条件が厳しめです。
三菱UFJ銀行:スーパー普通預金(メインバンク プラス)
三菱UFJ銀行のキャッシュカードでコンビニATMを使うと、手数料がかかります。特にセブン銀行ATMは、平日の時間外や土日祝日に使うと、330円もの手数料が必要です。
毎月25日と月末日の8:45~18:00のみ、セブン銀行ATMとファミリーマートATMが無料で使えます。
ローソン銀行ATMは、手数料が無料になる時間帯がありません。
コンビニごとのATM手数料が異なるためややこしいですが、いずれにせよメガバンクのなかでは割高です。
しかしスーパー普通預金(メインバンク プラス)を利用し、一定条件を満たすと、コンビニATM手数料が月2~3回無料になります。
コンビニATMを無料にするには、スーパー普通預金のステージを上げる必要があります。3段階中2番目の「シルバーステージ」になれば、コンビニATMを月2回無料で使えます。
■三菱UFJ銀行「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」シルバーステージの条件(いずれかひとつ)
- 給与受け取り
- 三菱UFJ銀行のNISA、もしくはつみたてNISAを利用
- クレジットカード(MUFGカードなど)利用代金の引き落としあり
- 預金残高30万円以上
三菱UFJ銀行を給与受取口座に指定できれば、もっとも簡単にシルバーステージに上がれます。勤務先のルールで給与受取口座を変更できない場合は、ある程度の取り引きが必要になります。
18歳~23歳以下の人は、三菱UFJダイレクトに登録したうえで三菱UFJデビットの引き落としをするだけで、シルバーステージが適用されます(フレッシュ応援割)。
→三菱UFJ銀行のATM手数料・振込手数料を無料にするくわしい方法はこちら
三井住友銀行:SMBCポイントパック
三井住友銀行は、「SMBCポイントパック」に無料登録し、条件を満たすことでコンビニATM手数料を月1~3回無料にできます。
SMBCポイントパックで優遇を受けるには、インターネットバンキング「SMBCダイレクト」に申し込み、以下いずれかの条件をクリアする必要があります。いずれか1つの条件でOKです。
- 給与受取や年金受取口座に利用する
- 三井住友カードまたはセディナの引き落とし口座に使う
- 30万円以上の預金(円預金・外貨預金・投資信託の合算)
- SMBCデビットに申し込む
メガバンクのなかでは、もっとも簡単にコンビニATM手数料を無料にできます。
みずほ銀行:みずほマイレージクラブ
みずほ銀行の「みずほマイレージクラブ」に無料登録し、取引条件を満たすと、イーネットATM手数料が月1~3回無料となります。
みずほ銀行はコンビニATMのうち、ファミリーマート内のイーネットATMしか無料にできません。
かつてはセブン銀行ATMとローソン銀行ATMも、みずほマイレージクラブの無料対象でした。
2020年3月にみずほマイレージクラブの内容が変更され、イーネットATMしか無料にできなくなりました。
さらに、みずほ銀行でイーネットATM手数料を月3回無料にするには、住宅ローンや投資信託など、大きな取り引きが必要です。月1、2回しか無料にできない人も多いと思います。
みずほ銀行ユーザーで、コンビニATMをよく使う人は、ネット銀行をサブバンクとして持つのもおすすめです。
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