将来の経済危機に備えてリスクヘッジしておくべき資産運用方法とは
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お金に多少の余裕が出てきても、なぜか不安が消えない。そんなことはないですか?
資金に余裕が出てくると資産運用を始める人は多いです。なぜなら、資産運用によって、株式の配当金や債券の利払いなどで一定の副収入が入るため、労働による収入とは別の財布を持つことができるからです。
しかし不思議なことに、資産運用を始めると特有の悩みが出てきます。それは保有している株式の価値が下がったらどうしよう…といったものです。
資産運用をより盤石なものにするには、さまざまな資産に分散しリスクヘッジをしておく必要があります。値動きが異なる資産に分散しておくことで、あらゆる経済危機に対応できます。
資産クラスを分けてリスクヘッジする
さまざまな資産クラスに分散投資しリスクを抑えながら運用を行うことを「アセットアロケーション」といいます。
アセットアロケーションでは、
- 国内株式
- 海外株式
- 国内債券
- 海外債券
- コモディティ(商品先物)
- 不動産
- 現金
を運用対象とし、投資家がそれぞれ配分比率を決めて運用するというのが基本スタンスです。
今回は、上記の資産クラスをもう少しシンプルにし、私なりに経済危機への対策となりうるリスクヘッジを考えてみました。
外貨
資産運用の方法としてまず最初に手を付けたいのは海外資産を持つことです。
しかし、いきなり海外不動産を買ったり、外国株式に投資をすることは、情報不足の点から考えても得策とは言えません。
手軽に始められるのは外貨預金などを通じて外貨を持つことです。
通貨には一定の相関性があるため、日本円の価値が下がった場合はほかの国の通貨の価値が上がることになります。日本が経済危機に陥っても、外貨を持っておけば資産の目減りを防げる可能性があります。
また、最近は外貨預金をそのまま出金できる銀行も多く、仮に外貨の価値が下がってしまっても、海外旅行に行ったときに使うという手段を取ることができます。
外貨は手軽に扱えるので、友人や親族を探してみると外貨預金をしている方も多いと思います。それくらい一般的です。
しかし、少しでも外貨を持っておくことで日本の経済危機に対する分散投資ができるので、効果は大きいです。
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インフレ対策
資産を防衛するための手段としてもう一つ頭に入れておきたいのがインフレ対策です。
インフレとは「物価高」のことを指し、物の価値が上昇して現金の価値が下がることを言います。
わかりやすく言うと、
現在100円で買えているキャベツ1玉が1万円になったら?
これがインフレの世界です。
もちろん、キャベツが1玉1万円になったら、生活はかなり苦しくなりますよね。物の価値が上昇して現金の価値が下がるというのはこういうことです。
上記は極端な例ですが、現金資産だけを保有していると、急激なインフレがやってきたときに生活が苦しくなります。
また、昔の100円と現在の100円の価値が違うように、本来は緩やかなインフレによって経済は成長していきます。
つまり、現金を持っているだけでは時間の経過とともにわずかながらその価値が低下していくというのが、経済の本来あるべき姿なのです。
インフレ対策として代表的な資産は、不動産や株式です。ようは、現金ではなく「物」を持つことでインフレヘッジができます。
キャベツは鮮度があるものですが、キャベツ1玉が1万円になるのであれば、キャベツ畑を持っておけば食料に困ることもありませんし、作った野菜を販売することで大きな収益を得ることもできます。
急激なインフレが起こっている状態においては、現金よりも物を持っている人が優位に立てます。
「キャベツのように鮮度がなく、価値の変動があって売買しやすい資産」と考えると、不動産や株式にたどり着くというわけです。
インフレ対策として自動車や高級時計を買うという選択もありますが、これらは大抵の場合耐用年数が短いことや、いくらでも供給できる商品であることから、どれだけインフレになろうとも10年たてば「鮮度」の点で価値が目減りします。
不動産は高すぎて買えないという場合は、その代替策として不動産関連銘柄を購入したり、J-REIT(不動産投資信託)に投資する方法があります。
有事の金
もっとも安全な資産は「金(ゴールド)」であると言われています。
金の現物は採掘量が限られているため、その希少性から一定の価値が保証されている資産です。その資産価値の安定性からも「有事の金」と呼ばれており、経済危機などが起こったときに、投資家の資金が金に逃避することも珍しくありません。
また、金そのものも「物」なのでインフレ対策にも有効だと言われています。
運用資産に余裕がある場合は、一定量の金を持っておくことで安心を買うことができます。
一方で、金にもデメリットは存在します。
1つめは、金そのものがキャッシュを生まないことです。不動産なら家賃収入、株式なら配当金といったように、大抵、投資資産は保有していると一定のキャッシュを生んでくれる「金のガチョウ」です。
しかし、金そのものは配当金となるようなキャッシュを生みません。市況によって価値が変動するだけです。
2つめは、好況下では人気が薄れる特徴があることです。経済危機や極端なインフレなど「有事」にはその価値が評価される金ですが、景気が良いときは不動産や株式など、リスクのある資産にお金が集まりますので、そういった資産の価値が上昇しやすいです。
最近は金の積立サービスを提供している銀行・証券会社も増えていますが、より手軽に金投資をするのであれば、金のETF(上場投資信託)を購入するのがおすすめです。ETFは証券市場に上場しているので、株式と同じように機動的に売買することができます。
なにはともあれ現金
最後に、一定の現金も持っておいた方が良いという説明です。
経済危機の場合は、インフレもあればデフレも存在します。
デフレとは、物の価値が下がり現金の価値が上がる状態です。つまり、株式や不動産などの投資資産の価値が目減りするので、相対的に何にも投資せず現金を持っているだけでその価値が上がることになります。
たまに、デフレに強い資産は何かと聞かれます。デフレに強い資産はズバリ「現金」です。つまり、投資をしないことが最良の判断だということです。
金と同じく現金を抱えているだけでは何も生み出しませんが、デフレ環境下においては現金もまた、立派な投資資産になりうるということです。
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