加入は絶対必要?団体信用生命保険の疑問をすべて明かします

生命保険

住宅ローンの契約をする際に、無視できないコストとなるのが「団体信用生命保険料」です。

団体信用生命保険について詳しく理解しておかないと、余分な費用が発生したり、将来の大きなトラブルにもなりかねません。

今回は、団体信用生命保険についてよくある質問をまとめてみました。

団体信用生命保険とは?

住宅ローン

団体信用生命保険とは、通称「団信」とも呼ばれる住宅ローン契約時に入る生命保険のことです。

多くの方が20年以上の長期の住宅ローンを考えていると思います。

20年前から現在までを振り替えってみると、当時は想像もしていない自分になっていたり、その間に驚くようなこともたくさん起こっていると思います。

このように、返済期間が20年というのは予測不可能な出来事も十分起こり得るほど長い期間だということです。

団体信用生命保険は、住宅ローンの契約期間中に

になってしまい、住宅ローン返済の源泉となる「就業による収入」を得るのが難しくなった場合に適用される保険です。

団体信用生命保険が適用されると、残りの住宅ローン残高が保険金によって支払われるので、住宅ローンがチャラ(完済状態)になります。

もちろん、死亡や高度障害状態は決して喜べるものではありませんが、保険金によって住宅ローンがチャラになっても購入したマイホームが取られることはありません。

つまり、仮に夫が死亡しても、残された家族は安心してマイホームで暮らしていける仕組みを作るのが、団体信用生命保険です。

高度障害とは以下のような症状に陥ることを指します。

高度障害保険金の受取対象となる高度障害状態

  • 両眼の視力を全く永久に失ったもの
  • 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
  • 中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
  • 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

(参照:公益財団法人 生命保険文化センター)

逆に言うと、上記の「高度障害状態」または「死亡」以外の症状で長期間の就業不能に陥ったとしても、それは団体信用生命保険の範囲外となります。(例えばガンと診断されても通常の団信では保障の対象外です)

団体信用生命保険はあくまでも、「高度障害状態」と「死亡」に限り保障をする仕組みです。

ちなみに、団体信用生命保険の範囲をさらに広げた保険も存在します。詳しくは後述します。

団体信用生命保険料はどれくらいかかる?

計算

団体信用生命保険料は住宅ローン残高によって異なります。

つまり、住宅ローンの借入金額が大きいほど保険料も高くなります。

また、毎年支払い続けるものなので、住宅ローンの返済が進むほど毎年の団体信用生命保険料は減少していく仕組みです。

ざっくりとした定義ですが、団体信用生命保険料を計算する時、私はこのように説明しています。

■団体信用生命保険特約料
融資額1,000万円あたり
機構団信 34,000円+税(3大疾病付機構団信の場合は52,000円+税)
※この保険料は毎年かかりますが、融資残高の減少とともに年々減っていきます

団体信用生命保険特約料のイメージは、ローン残高の約0.3%です。また、保障がより手厚い「3大疾病付機構団信」を選択した場合は、さらに0.3%(通常の団信と合わせてローン残高の約0.6%)が支払いの目安となります。

団体信用生命保険特約料がどれくらいかかるかは、フラット35を提供している住宅金融支援機構のシミュレータで計算できます。

また、銀行が独自に提供している住宅ローン(いわゆる民間の住宅ローン)を選択した場合は、団体信用生命保険特約料が0円であることも多いです。

これは、銀行側が団体信用生命保険への加入を必須としている代わりに、保険料は0円(銀行負担)にしていることが理由です。

ネット銀行住宅ローンはすべて、団体信用生命保険料0円にしていますが、一部の地銀や信用金庫は団体信用生命保険料を自己負担としているケースもあります。

ネット銀行住宅ローン
団体信用生命保険への加入は必須だが、保険料は0円(銀行負担)

メガバンク・地方銀行・信用金庫
団体信用生命保険への加入は必須。保険料は銀行負担、自己負担と銀行によって扱いが異なる

フラット35
団体信用生命保険特約料は自己負担

住宅ローンは金利だけを見て比較してしまいがちです。しかし、団体信用生命保険特約料が0円か自己負担かによって諸経費は大きく変わってくるので注意です。

団体信用生命保険への加入は必須ではない

家族

内容が上記とやや被りますが、団体信用生命保険への加入は必須ではありません

ただし、基本的に銀行が提供している民間の住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が契約条件となっていることが多いです。

その代わり、保険料は0円(銀行負担)にしてくれている銀行も多いです。

一方で、住宅金融支援機構(と民間の銀行)が提供している「フラット35」は、団体信用生命保険への加入は任意です。

保険料も自己負担なので、「保険に加入する必要はない、保険料を支払うのはもったいない」と思えば、保険に加入する必要がないというのが、フラット35のメリットでもあります。

しかし、フラット35を運営する住宅金融支援機構ではこのように述べています。

・平成27年3月31日現在、約150万人の方がご加入
・平成26年度の支払い件数は9,508件、これはご加入者の約1/160です。

1年で契約者全体の160人に1人が団体信用生命保険のお世話になっているとのこと。

ざっくりとした計算になりますが、つまり返済期間が35年の場合、4.57人に1人の割合で団体信用生命保険を利用することになります。

このように考えると、実際に住宅ローン契約者のほとんどが利用している保険ですし、加入しておいて損のない保険だと思います。

団体信用生命保険に加入していないとどうなる?

考える人

ちなみに、もし団体信用生命保険に加入していない状態で、一家の大黒柱が死亡・高度障害状態に陥った場合はどうなってしまうのでしょうか。

この場合、考えられるケースがいくつかあります。

1.団体信用生命保険に加入していなくても、別の生命保険に加入している
別の生命保険に加入していて、そちらから保険金が受け取れるのであれば、その保険金を使って住宅ローンの残りを完済してしまう方法があります。

2.住宅を売却して返済原資にする
住宅ローンの返済を保険金でカバーしなくても、最悪の場合マイホームを売却して手放してしまう方法があります。

この際、重要になるのが「マイホームの資産価値」ですが、住宅を売ることで住宅ローンの全部またはほとんどは完済することが可能です。

このように考えると、考え方によっては団体信用生命保険に加入しないというのも一つの方法ですし、団体信用生命保険に加入する代わりに、住宅ローンの契約が終わったら保険を見直す必要性も出てきます。

団体信用生命保険の審査に落ちてもワイド団信がある

安心

団体信用生命保険は、一定の加入条件があり場合によっては審査落ちとなり、保険に加入できないことがあります。

例えば、元から健康状態が思わしくないと判断されると団体信用生命保険は利用できません。

この場合、団体信用生命保険への加入を必須としている民間の住宅ローンでの契約はできないので、「団信の加入必要がないフラット35を使う」という方法もあります。

しかし、もう一つの手段として「ワイド団信」という団体信用生命保険の引受条件を緩和したものに加入する方法があります。

団体信用生命保険の種類

(通常の)団体信用生命保険
保障内容:死亡・高度障害のみ
保険料:民間の住宅ローンなら0円。フラット35は自己負担(保険料は前述の通り)

ワイド団信
通常の団体信用生命保険よりも「引受条件が緩和された」保険。(審査が緩い)

例えば、うつ病、高血糖症、糖尿病を持病として抱えている人でもワイド団信に加入することが可能。

ワイド団信に加入できれば、民間の住宅ローン・フラット35ともに契約条件を満たすことができる。

保障内容:死亡・高度障害のみ
保険料:住宅ローン金利に+0.3%程度を上乗せ

3大疾病保障付団信
加入は任意。より手厚い保障を希望する方向け。

「3大疾病」とは、ガン、脳卒中、急性心筋梗塞のこと。

保障内容:死亡・高度障害・3大疾病
保険料:住宅ローン金利に+0.3%程度を上乗せ

8大疾病保障付団信
加入は任意。より手厚い保障を希望する方向け。

「8大疾病」とは、ガン、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病に、高血圧性疾患、糖尿病、慢性腎不全、肝硬変、慢性膵炎の5つの重度慢性疾患を加えたもの。

保障内容:死亡・高度障害・8大疾病
保険料:金融機関によって異なる。

保障内容が手厚い住宅ローン

スマホを使う女性

ネット銀行住宅ローンには、団体信用生命保険料が0円というだけでなく、様々な保障を充実させている銀行もあります。

例えば、じぶん銀行住宅ローンは「がん50%団信」を無料で選択できます。

これは、通常の団体信用生命保険に加えて、がんと診断された場合に住宅ローン残高の50%が保険金によって支払われるという手厚い保障です。(がん100%団信も選択できます)

じぶん銀行住宅ローンは、がん50%団信が0円ということを強みに人気を獲得しています。

また、住信SBIネット銀行住宅ローンは、8大疾病保障を0円で付けています。

住信SBIネット銀行が取り扱っているのは、三井住友信託銀行の住宅ローンですが、住信SBIネット銀行専用商品として販売されているため、金利等が若干違います。

三井住友信託銀行で8大疾病保障を付けると、金利が+0.4%上乗せとなりますが、住信SBIネット銀行であればこの保障を無料で加えることが可能です。

団体信用生命保険への加入が任意の「フラット35」であれば、フラット35シェアNo.1のARUHI(アルヒ)がおすすめです。

ARUHIは全国に店舗を持っているため、対面で専門家に相談しながら住宅ローンや保険のプランを決めることができます。

ARUHには、8大疾病保障や失業保障特約付きの保険なども揃っているので、どれを選べばよいか良いかわからない方は、対面で話を聞いてみることをおすすめします。(相談は無料です)

じぶん銀行住宅ローン