2022年版!米ドルで運用、1年もの外貨定期預金金利を比較してみた
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近年は為替相場が円安傾向にあり、円の価値が低下してきています。
つまり、世界的に見ると円の価値は目減りしている状態になります。
しかし、米ドルなどの外貨に両替して預金しておけば、目減りを防げるだけでなく、通貨の価値も高めることができます。
海外通貨は金利も高いので、国内の預金では考えられないほど、高金利での運用も可能です。
今まで以上に、外貨預金のニーズは高まっています。
目次
米ドル1年もの外貨定期預金金利ランキング
外貨預金のなかでも、特に高金利で運用できるのが外貨定期預金です。
日本円の預金でも、普通預金より定期預金の方が金利が高いように、外貨預金も定期預金に預けたほうが、利息を多く受け取れます。
特に、「米ドル1年もの」の定期預金は利用しやすいです。初めて外貨普通預金をする人にもおすすめです。
外貨定期預金はネット銀行のなかでも、力を入れる銀行とそうではない銀行がはっきりわかれています。
ここでは、どの銀行の「米ドル1年定期」が高金利か比較してみました。
※まずは外貨定期預金について知りたい方は、「外貨預金の金利をさらにUP!外貨定期預金の3つのメリット・デメリット」をご参照ください。
ちなみに、メガバンクの外貨定期1年ものの金利は年0.01%と金利が低く、普通預金も定期預金も同じでした。
メガバンクの外貨定期預金は手数料も高く、米ドルの為替手数料は片道1円(100銭)と非常に高かったです。
ネット銀行同士で比較しても、金利に大きな差が生じているのは、大きな発見でした。
預金金利は定期的に変動します。最新の金利は、公式サイトでご確認ください。
1位:住信SBIネット銀行
圧倒的低コストを実現(最新の金利はこちら)
大手ネット銀行のなかでも、取り扱う金融サービスの種類が多い住信SBIネット銀行は、外貨定期預金にも力を入れています。
為替手数料も1米ドルあたり6銭と、業界屈指の安さです。
メガバンクの為替手数料が100銭ということを考えると、手数料はかなり抑えられています。
外貨定期預金で取り扱う通貨は9種類あり、世界情勢や金利などによって比較検討もできます。
住信SBIネット銀行で外貨預金の残高があると、ランク式の手数料の優遇サービス「スマートプログラム」のステージアップにもつながります。
ATM手数料・振込手数料ともに月で最大20回無料も可能なので、ふだん使いにも便利です。
2位:ソニー銀行
取扱通貨数は随一(最新の金利はこちら)
ソニー銀行も、外貨預金に力を入れるネット銀行です。
金利が高いだけでなく、取扱通貨数が12通貨と種類が豊富な点もメリットです。
為替手数料は、米ドルの場合は通常1ドルあたり片道15銭なので、そこまで安くありません。
しかし、ソニー銀行の優遇措置サービス「ClubS」のステージが上がると、米ドルの為替手数料を4銭まで下げるのも可能です。
ソニー銀行は外貨普通預金に残高があれば、海外でのデビット決済時に、外貨預金の口座から直接支払いができる独自性もあります。
一般的に、海外でカード決済すると、円預金口座から引き落しになり為替手数料がかかります。ソニー銀行なら、為替コストをかけずに支払いができてお得です。
ソニー銀行は、口座開設するとキャッシュカードに自動的にVisaデビット機能が付帯し、完全無料で利用できます。
3位:PayPay銀行
外貨預金のキャンペーンも多い(最新の金利はこちら)
PayPay銀行は日本初のネット銀行で、三井住友銀行とYahoo!JAPANが共同設立しました。
近年は外貨預金に力を入れている印象で、金利もなかなかの高さです。
外貨キャンペーンで、より高金利になる時期もあります。タイミングがよければ、どこよりも高金利で外貨定期預金が利用できます。
外貨預金の為替コストも低く、米ドルの為替手数料は片道5銭です。
外貨定期預金に預けられる最低金額も低く、米ドルなら約1,000円から始められます。初めて外貨定期預金にチャレンジする人にも、おすすめです。
4位:イオン銀行
外貨と円をどちらも高金利で運用したい人向け(最新の金利はこちら)
イオン銀行は当初、円預金のみの扱いでしたが、2018年から外貨預金もスタートしました。
選べる外貨は米ドル・豪ドル・NZドルの3種類で、外貨定期預金の預入期間も1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年の4種類となり、選択肢はやや少なめです。
ただし、米ドル定期の金利はなかなかの高さなので、米ドルメインで外貨を運用していきたい人におすすめです。
為替手数料は、円から外貨への交換時は無料です。片道の手数料が無料なのは大きなメリットです。
円に払い戻すときは50銭かかるので、実質の片道為替手数料は25銭です。
メガバンクなどと比べると安いですが、ネット銀行のなかでは平均的です。
イオン銀行で口座を作る際は、クレジットカードとWAONが付帯した多機能キャッシュカード「イオンカードセレクト」を選ぶ人が約半数ほどを占めます。
多機能で使い勝手がよいのはもちろん、イオンカードセレクトを持つと、イオン銀行の手数料・円普通預金金利が大幅優遇になる「イオン銀行Myステージ」でランクを上げやすいからです。
ランクが上がると円普通預金が定期預金なみに高金利になるので、円と外貨どちらも効率的に運用したい人にも、イオン銀行はおすすめです。
5位:auじぶん銀行
高金利キャンペーンも多く、外貨定期に力を入れている(最新の金利はこちら)
三菱UFJ銀行とKDDI(携帯キャリアauの運営会社)が共同設立した「auじぶん銀行」も、外貨預金に力を入れるネット銀行です。
米ドル1年ものの外貨定期預金では、メガバンクを約25倍上回る高金利で、1万円から預金が可能です(メガバンクだと最低10万円以上必要)。
取扱通貨は8種類ほどですが、中国元やブラジルレアルなど、ややマイナーな外貨預金も利用できます。
為替手数料は1米ドルあたり片道25銭と、ネット銀行のなかでは平均~やや高めです。
なお、現在、米ドル普通預金から円普通預金への払戻し時にかかる為替手数料を通常時25銭を4銭になるキャンペーンを開催中です。(2021年4月27日(火)23:59まで)
auじぶん銀行の外貨預金では、人工知能を利用した「AI外貨自動積立」というサービスもあります。
AI外貨自動積立とは、1ヶ月に1回、AIが営業日の中で最もお得に外貨を買えると判断したタイミングで、積立購入するサービスです。
上限レートを設定しておけば、不利なレートでは積み立てないようにもできます。効率的に外貨貯金が可能です。
6位:大和ネクスト銀行
大和証券グループで安心(最新の金利はこちら)
大和ネクスト銀行は、大和証券が立ち上げたネット銀行です。
当初はネット銀行のみの口座開設もできましたが、現在は大和証券の口座を持つ人だけが利用できる、特殊な銀行となっています。
外貨定期預金の取扱通貨数は12通貨で、米ドルをはじめとする主要な通貨が取引できます。
円定期預金の金利も高く、円と外貨どちらも長期的に運用したい人にも向いています。
大和証券では証券口座で株式や投資信託をし、大和ネクスト銀行では円と外貨という、資産の分散運用がしやすいです。
7位:楽天銀行
優遇措置はあるものの・・・(最新の金利はこちら)
米ドル1年もの外貨定期預金の金利は、そこまで高くありません。外貨定期預金には、あまり力を入れていない印象です。
為替手数料も1米ドルあたり片道25銭と、ネット銀行の中ではそこまで安くありません。
楽天銀行は外貨預金より、楽天証券との連携サービス「マネーブリッジ」に定評があります。
銀行口座と証券口座を連携設定するだけで、円普通預金の金利が業界トップクラスの高さになるという優遇サービスです。
証券取引をする人だけでなく、貯金にマネーブリッジを利用するために、楽天銀行で口座開設する人も多いです。
どちらかと言うと、外貨ではなく円に強いネット銀行だと思います。
ちょっと待って欲しい外貨定期預金
このように、外貨定期預金の金利はネット銀行のなかでもかなり差があります。
金利が低いネット銀行の外貨定期預金よりも、普通預金金利の方が金利が高いケースもあります。
その場合は、元本割れのリスクがある外貨預金より、元本保証の円普通預金を利用するのがおすすめです。
外貨定期預金は本来、ペイオフ対象外や為替変動リスクというデメリットがあるものの、それを上回る「高金利」というメリットを期待して運用するものです。
ペイオフ対象・元本保証の円普通預金の金利が高ければ、普通預金に預けておく方が安全です。
低金利の外貨定期預金はおすすめできないので、利用する前には、金利と為替手数料のチェックが重要です。
外貨の運用に特化するなら、高金利かつ為替コストが低い住信SBIネット銀行がおすすめです。
もし円の運用もしたいなら、外貨と円にバランスよく注力するイオン銀行やauじぶん銀行もよいと思います。
特に、auじぶん銀行が2018年から開始したサービス「AI外貨自動積立」は、フィンテック技術として、今後さらに注目が集まると考えられます。
2018年10月には、Efmaとアクセンチュアが共催したアワードで受賞し、AI外貨自動積立が業界に変革を起こすサービスと評価されました。
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