はじめての外貨預金!初心者が身につけておきたい外国為替の基礎知識

外貨預金

はじめて外貨預金をする初心者の方が知っておくと便利な基礎知識をまとめました。

定期預金よりも多くの利息が期待できる外貨預金。資産全体の一部を外貨にしておくことで、インフレ対策やバランスの取れた資産運用が可能となります。

知っておきたい外貨預金の基礎知識

外貨預金初心者の方は、以下の7つの項目を知っておくだけで、外貨預金のメリット・デメリットがほとんど理解できると思います。

高金利です

外貨預金は一般的に「高金利である」と言われています。それはなぜかというと、私たちの住んでいる「日本」が低金利な国だからです。

日本も昔は高金利な時代がありました。銀行に預金すると5%以上の金利が付いた時代もありました。現在は銀行に預金しても、0.02%程度ですから、その差は歴然としています。

近年では、アメリカやEUといった先進諸国は日本と同じく低金利となっています。しかし、それでも日本に比べて金利が高いため、外貨預金として海外通貨に替えておくことで、より多くの利息がもらえます。

外貨に替えて海外の通貨で預金する場合も、すべて日本の銀行が売買・保管をしてくれるので、問題ありません。通常のネット銀行の管理画面で、外貨預金がどれくらいあるのか、いつでもチェックできます。また、申込・解約もネット銀行なら24時間いつでも可能です。

2種類の利益が期待できます

外貨預金は高金利で多くの利息を受け取れるメリットがあります。そして、もう一つ、為替変動による利益を手に入れられる側面があります。

上記の2つが外貨預金で得られる利益です。

各国通貨の価値は日々変動しています。ニュースを見ても、外国為替レートについて言及しているシーンを見たことがある人も多いと思います。

仮に、「1ドル=100円」の時に外貨預金をして、為替レートが「1ドル=103円」の時に解約したとします。この際、預金した時は100円しか払ってないのに、外貨から日本円に戻して、手元に返って来る時は103円受け取れます。つまり、3円の為替差益が得られたことになります。

これとは別に、定期的に高金利での利息が付くので、外貨預金は時として大きな利益を生み出す可能性があります。

一方で、為替変動による利益は、為替変動による損失になることもあります。これが、外貨預金の「元本割れリスク」と呼ばれるものです。外貨預金を敬遠する人の多くは、為替変動によるリスク(元本割れ)が嫌だからというのが理由です。

先ほどの例で、「1ドル=100円」の時に外貨預金をして、為替レートが「1ドル=97円」の時に解約したとします。すると、預金した時は100円払ったのに、手元に返って来るときは97円しか受け取れません。。。これが、いわゆる為替差損の状態です。

しかし、外貨預金の解約は原則として任意です。自分が預金した時の為替レートよりも条件が良い時(為替差益が出ているタイミング)に解約をすれば、元本割れすることはありません。

ただし、「外貨預金を解約したいけど、今解約すると為替差損が出てしまうので、売るに売れない状態」となっている人がいることも事実です。

ちなみに、売るに売れない状態でも、高金利の利息は確実に受け取ることができます。そのような意味で、外貨預金は定期預金のような長期的な視点で取り組むことをおすすめします。

手数料は無料?

定期預金を組む時に、手数料はかかりません。これは、外貨預金も同じで「手数料」は基本的に無料です。しかし、外貨預金には「為替手数料(為替コスト)」がかかります。これが実質的な外貨預金の手数料となります。

為替手数料は、為替の売買レートの「差」に含まれます。ニュースを注意深く聞いているとわかりますが、為替レートは常に2つのレートが提示されます。海外旅行に行ったことがある人は、外貨の売りと買いのレートに差があることをご存知だと思います。

以下は、とある日の三井住友銀行の為替レートです。

為替レート

■TTS(買いレート)
円預金から外貨預金に預入れるときの為替レート。

■TTB(売りレート)
外貨預金を円預金に戻すときの為替レート。解約する時はこちらのレートが適用される。

上記の図を見ると、米ドルの買いレートと売りレートの間にちょうど「1円(100銭)」の差があります。これが三井住友銀行の為替手数料となります。

つまり、三井住友銀行で米ドルの外貨預金をした場合、この時点では1ドル買うのに102円98銭がかかります。この外貨預金をすぐに解約すると、101円98銭しか戻ってきません。つまり、ちょうど1円(100銭)の損失が出ます。(手数料分の損となる)

しかし、前述の通り、為替レートは刻一刻と変化しています。為替レートが変動して、売りレートが「1ドル=103円」になった時に解約すると、為替差益として0.02銭の利益が出る計算になります。

ちなみに、大手銀行の為替手数料はとてつもなく高いです。ネット銀行なら、約4分の1の手数料で外貨預金を組むことが可能です。

銀行名 米ドル ユーロ 豪ドル NZドル
じぶん銀行 25銭 25銭 50銭 40銭
三井住友銀行 100銭 140銭 250銭 255銭

外貨定期も存在する

普通預金の他に、期限を定められた「定期預金」があります。これは外貨預金も同様で、

の2種類があります。

外貨普通預金はいつでも解約できるのがメリットであり、外貨定期預金は一定期間は原則として解約できないものの、より高い金利で運用できるメリットがあります。

外貨預金には、為替手数料や為替レートの変動があるため、個人的には長期的な視点で運用できる外貨定期の方が安定して利息が得られて良いかな、と思います。

外貨定期はネット銀行各社が力を入れている部分で、積極的にキャンペーンを行っていることも多いです。例えば、じぶん銀行は毎年誕生月に限り、外貨定期預金の為替手数料を実質0円にするといったキャンペーンを展開しています。

円高・円安ってなに?

円高・円安という言葉をよく聞きます。これは為替レートがどちらに動いたかを表す言葉で、為替差損益にかかわる内容です。

■円高
円の価値が高くなった時に使います。
「1ドル=100円」の場合、1ドルを手に入れるために100円必要です。しかし、「1ドル=95円」になると、1ドルを手に入れるのに95円しか必要ありません。これは、円の価値が高くなったために、たった95円で1ドルが手に入るようになったのです。

■円安
円の価値が安くなった時に使います。
「1ドル=100円」の場合、1ドルを手に入れるために100円必要です。しかし、「1ドル=105円」になると、1ドルを手に入れるのに105円も必要になります。これは、円の価値が安くなったために、105円も払わなければ1ドルが手に入らなくなったのです。

「円の価値が高くなる」と言うと良いことのように思えますが、外貨預金においては「円安になるほど利益が出る」ことになります。なぜなら、外貨に替えて預金しているからです。

「円の価値が高くなる」ということは、外貨よりも「円」で持ってた方がお得ということになります。逆に、「円の価値が安くなる」ということは、言い換えると「外貨の価値が高くなる」と言えます。つまり、「円」で持ってるよりも外貨で持っているほうがお得になります。

ニュースなどでよく言われますが、

です。

外貨預金においては、「円安はお得」、「円高は損」と覚えておきましょう。

預金保護の対象外です

忘れてはならない外貨預金のリスクとして「預金保護の対象外である」ことがあげられます。

日本には、「ペイオフ(預金保険制度)」という制度があります。これは、万が一銀行が破綻してしまっても、預金額1,000万円までは全額補償の対象となる制度です。

ペイオフは円普通預金や円定期預金には適用されます。しかし、外貨預金はペイオフの対象外となっています。つまり、外貨預金している状態で銀行が破綻したら、そのお金はパァになってしまうということです。

幸いにも、すべてのネット銀行が高い財務健全性を有しており、破綻の危険性は極めて低いと言えます。しかし、ニュースなどで自分が外貨預金している銀行の経営難がささやかれたら、早めに外貨預金からは資金を引き上げておく必要があります。

この点は、外貨預金のデメリットと言えます。

外貨定期預金の満期時の取り扱い

外貨預金は、為替差損が発生する場合があるため、「売りたくても売れない」状態に直面する可能性もあります。では、そのような時に外貨定期預金の満期が来たら、取り扱いはどうなるのでしょうか。

外貨定期預金を解約すると、自動的に外貨普通預金に戻されます。解約と同時に円貨に戻されることはありませんので安心です。為替レートが良い時に、自分でタイミングを見計らって、外貨から円貨に戻すことができます。

また、外貨定期預金の満期時の取り扱いは多くの場合、自動継続か自動解約を自分で選ぶことができます。

いかがでしたか?

外貨預金は高い金利で資産を運用できるのがメリットです。また、外貨定期預金を活用することで、さらにお得な金利で多くの利息が受け取れます。

外貨預金のリスクには2つあります。1つは預金保護の対象とならないことで、これは完全なデメリットです。2つめは為替変動によるリスクです。これは外国為替が円高になると損ですが、逆に円安に動くと利益となるので、メリットともデメリットとも言えます。

また、外貨預金には為替の売買レートに差を設けることによって、「為替手数料」がかかります。為替手数料は銀行各社の競争が活発な部分であり、大手に比べてネット銀行の方が圧倒的な低コストで外貨預金が組めるメリットがあります。

リスクもありますが、長期的な視野にたった運用においては、一部の資産を外貨預金にしておくことは、トータルでメリットの方が大きくなると思います。

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