フラット35の金利比較 固定金利が低い銀行を選んで利息を節約すべし
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今回は、低金利な固定金利の住宅ローン「フラット35」を扱う金融機関7社を、比較検証しました。
35年間という長期にわたって固定金利が続くフラット35は、住宅金融支援機構という国の機関が運営しています。
一方、販売は民間金融機関が代理で行っています。同じフラット35でも、金融機関によって金利が違います。
フラット35を扱う銀行・金融機関のなかから、主要な7社を比較して、ランキング形式でまとめました。
その結果、文句なしのトップはARUHI、その他上位はネット銀行が独占という結果になりました。
目次
フラット35 金利ランキング
フラット35を扱う金融機関のなかで、金利が低かったところから順に解説します。
金利以外のメリットやデメリットも、あわせて見ていきます。
ARUHI(アルヒ)
住宅ローン専業の金融機関「ARUHI(アルヒ)」は、14年連続でフラット35の取扱実績No.1にランクインしています。 ※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)
「フラット35といえばARUHI」といっても過言ではないくらい、多くの人が利用しています。
アルヒが選ばれるおもな理由は、金利の低さですが、審査スピードが早いというメリットもあります。
住宅ローン審査は、1ヶ月以上かかるのが一般的です。対してアルヒは、事前審査が最短即日、本審査は最短3営業日で結果が出ます。
人気物件購入のために、ほかの購入希望者より早く住宅ローンを組みたい人にもおすすめです。
また、全疾病保障特約などの保険関係サービスも充実し、安心感もあります。
アルヒは全国に店舗があり、窓口で相談もできます。もしくは、ネット申込みで、来店せずに手続きの完結もできます。
イオン銀行
イオン銀行では、自社オリジナルの変動金利住宅ローンと、フラット35を扱っています。
どちらを契約しても、イオン銀行の住宅ローン契約者向け優遇サービス「イオンセレクトクラブ」を利用できます。
日常的にイオングループで買い物する方や、イオン銀行の口座でコツコツ貯金したい方におすすめです。
イオン銀行で、フラット35を含む住宅ローンに契約すると、下記優遇があります。
- イオングループでの買い物5%オフ(5年間)
- 定期預金金利アップ
- イオングループの優待特典
- イオンカードセレクト(クレジット機能付きキャッシュカード)のポイント還元
- ゴールドカードを無料で発行
イオンスーパーや、マックスバリュを日常的に使う人にとって、買い物が5%引きになるのは、大きな節約につながります。
預金金利も引き上がり、まとまった貯金をすると利息が多く受け取れます。イオン銀行で効率的にお金を貯め、繰上返済にあてるという使い方もよいと思います。
また、ネット銀行のなかでは珍しく実店舗があるので、対面で相談したい人にも安心感があります。
イオンの店舗内に窓口があり、買い物帰りに相談もできます。事前に面談予約すれば、待ち時間なしでの案内になります。
楽天銀行
ネット銀行での口座開設数No.1の楽天銀行も、フラット35を扱っています。フラット35を扱うネット銀行のなかでも、低金利と評判です。
楽天銀行の口座を住宅ローン返済口座に指定すると、事務手数料が引き下がり、初期費用を抑えられます。
楽天ポイントの、ポイント還元キャンペーンをよく行っています。楽天ポイントを貯めている人にも、おすすめです。
スカイプ相談もできます。メールや、電話だけのサポートでは不安な人にも向いています。
住信SBIネット銀行
ネット銀行大手「住信SBIネット銀行」のフラット35は、病気リスクに備えたい人におすすめです。
住信SBIネット銀行は、住宅ローン契約すると「全疾病保障」を無料で付帯できるのが大きなメリットです。
住信SBIネット銀行の全疾病保障では、所定の病気が原因で働けなくなった際、12ヶ月分の住宅ローン返済が免除になります。
さらに12ヶ月経っても就業できない場合は、住宅ローン残高全額の返済義務がなくなり、完済扱いとなります。
対象となる病気は、以下のとおりです。
■3大疾病
- がん
- 急性心筋梗塞
- 脳卒中
■5大疾病
- 高血圧症
- 糖尿病
- 慢性腎不全
- 肝硬変
- 慢性膵炎(すいえん)
■その他のあらゆるケガ
※精神障害などは除く。
どの金融機関でフラット35に契約しても、「団体信用保険」に加入すれば、死亡・高度障害時のリスクには備えられます。
しかし、住信SBIネット銀行なら、あらゆる病気で働けなくなったときも、返済が免除になります。
全疾病保障は標準付帯なので、別途手数料もかかりません。
貯蓄や生命保険だけでリスクに備えるのが不安な人は、住信SBIネット銀行のフラット35がおすすめです。
りそな銀行
りそな銀行のフラット35は、ネットから申し込むと金利が引き下がり、ARUHIに近い金利になります。さらにネット申込みすると、事務手数料も2万円引きになります。
りそな銀行の住宅ローンをお得に利用するなら、ネット申込みがおすすめです。
窓口で申し込みもできますが、金利が高くなるので要注意です。
「対面での申し込みが一番安心」という人は、ARUHIやイオン銀行のフラット35がおすすめです。
三井住友銀行
同じメガバンクでも、三井住友銀行はフラット35には力を入れていない印象です。
ARUHIと比較すると、金利はおよそ年1%ほどの差があります。35年の長期返済だと、年1%の金利差でも最終支払額が大きく変わります。
住宅ローンの大きなキャンペーンもあまりしていないので、三井住友銀行のフラット35はおすすめできません。
やはりARUHIのメリットが大きい
メガバンクからネット銀行まで幅広く比較しましたが、やはり固定金利のフラット35はARUHIに強みがあります。
「低金利・審査が早い・保障が手厚い」というメリットの多さは、他社と一線を画しています。
また、ARUHIは返済口座に使える銀行口座が多いという利点もあります。
アルヒは銀行ではなく、住宅ローン専業の金融機関です。そのため、銀行の住宅ローンのように「自社の銀行口座がないと利用できない」「自行の口座で返済すると優遇」という条件がありません。
ARUHIのデメリットは、繰上返済が10万円からしかできない点などです。
近年は、少額から一部繰上返済ができる銀行も増えています。1万円や1円から、返済できる場合もあります。それらと比較すると、ARUHIの繰上返済はハードルが高めです。
ARUHIで繰り上げ返済するなら、住宅ローン減税を受けられる10年間は繰上返済せずに貯金し、10年経ったらまとまった額を繰上返済、という方法をおすすめします。
住宅ローン減税(住宅ローン控除)とは、一定条件を満たせば住宅ローン残高の1%を所得税から控除できるという減税措置です。
控除期間は10年間です。実質10年間は、毎年金利が年1%引きになる計算です。
年度末の確定申告が必要ですが、会社勤めの給与所得者は、2年目以降の確定申告はしなくてもよくなります。
住宅ローン控除は、「住宅ローン残高に対して1%」が控除になります。借入残高が多いほど、控除額は増えます。
よって、住宅ローン控除がある10年間は繰上返済せず、11年目から積極的に繰上返済すれば、大きな節税ができます。
10年間にわたって貯金すれば、100万円以上の返済金を貯めるのも可能かと思います。
ARUHIでは、ネット上でかんたんに繰り上げ返済ができるうえに、繰上返済手数料が無料です。