なぜかあまり普及しないMastercardデビットカードの存在

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国際ブランドのデビットカードといえば、VISAデビットとJCBデビットが有名です。しかし、実はMastercardデビットも存在します。

Mastercardは、VISAに続いて全世界でのシェアが高いカードブランドです。国内でも、「カード決済はVISAとMastercardのみ」というお店をたびたび見かけます。

ただし、Mastercardデビットを発行する銀行は、記事執筆時点(2020年3月12日)では2行しかありません。

なぜか普及しないMastercardデビット

MasterCardは、クレジットカードの世界ではVISAと並ぶ二大カードブランドです。

しかし、デビットカードのシェアではVISAの圧勝です。Mastercardデビットカードは、国内ではほとんど普及していません。

デビットカードは銀行と提携して成り立つため、銀行側が「Mastercardより、VISAと提携した方が旨味がある」と考えているのかもしれません。

Mastercardデビットを発行する銀行

Mastercardデビットカードを発行できる銀行は、2行あります。ネット銀行と地方銀行の1行ずつのみです。

とはいえ、Mastercardデビットカードを持ちたいなら、実際は「住信SBIネット銀行」一択だと思います。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、ネット銀行の預金残高No.1の大手銀行です。信用金庫や一部の地方銀行よりも大きな預金規模で、安心感があります。

住信SBIネット銀行で口座開設すると、デビット機能付きキャッシュカード「ミライノ デビット」を無料で発行できます。デビットカードのブランドは、MastercardとVISAから選べます。

当初はVISAデビットのみの扱いでしたが、近年Mastercardデビットカードも選べるようになりました。

▼住信SBIネット銀行「ミライノ デビット(Visa)」
ミライノデビット

ミライノ デビットは、カードブランドによってポイント還元率が異なります。VisaデビットよりMastercardデビットのほうが高還元です。

一般的にデビット還元率が高いといわれるネット銀行のなかでも、群を抜く還元率の高さです。

■住信SBIネット銀行「ミライノ デビット」還元率

カードブランド 券種 還元率
Mastercard プラチナ 1.0%
Mastercard 一般 0.8%
VISA 一般 0.6%

Mastercardのミライノ デビットには、一般カードとプラチナカードがあります。一般カードは年会費無料で、誰でも0.8%もの還元を受けられます。

無条件で0.8%ものポイント還元を受けられるデビットカードは、非常に珍しいです。

デビットカードの還元率は、一般的にクレジットカードより少し低めです。

大手銀行のデビットカード還元率は、0.5%程度がほとんどです。

ミライノ デビット(Mastercard)のプラチナカードは年会費が11,000円必要ですが、還元率は1.0%に上がります。

プラチナカードを持つと、ショッピング保険や海外旅行の損害保険、空港ラウンジ利用無料などの特典がつきます。高額の買い物をする人や、よく海外に行く人は、年会費のもとを取りやすくなります。

→住信SBIネット銀行の詳細、口座開設はこちら

トマト銀行

トマト銀行は、岡山県に本店を置く地方銀行です。インターネット支店の「ももたろう支店」は、日本在住で満18歳以上の人なら、全国どこからでも口座開設できます。

ただし、デビット決済の還元率は0.2%と低めです。Mastercardデビットを持ちたいなら、住信SBIネット銀行のミライノ デビットのほうがおすすめです。

どちらもタッチ決済に対応

上記2行のMastercardデビットカードは、非接触決済(タッチ決済)に対応しています。

非接触決済とは、カードを端末機器にタッチするだけで決済できるシステムです。電車の改札で、SuicaやPASMOをかざすだけで通れるのと同じ感覚です。

従来のカード払いは、店員さんにカードを渡し、磁気ストライプを端末にスライドしてもらう決済方法が主流でした。新しいタッチ決済を使うと、店員さんにカードを渡さず会計できます。

よりスムーズに会計できるだけでなく、店員さんにカード情報を見られずに済む安心感もあります。

▼磁気ストライプ例
磁気ストライプ

日本でのタッチ決済は、電子マネーが先行して普及しています。Suicaなどの交通系ICカードにくわえ、楽天EdyやiDなどもタッチ決済です。

クレジットカードやデビットカードでタッチ決済できるお店も、今後増えていくと考えられます。

Mastercardの非接触決済システム「Mastercardコンタクトレス」は、日本ではローソンやマクドナルド、TSUTAYAなどで利用できます。

VISAのタッチ決済システムは、「Visa payWave」といいます。

VISAデビットがあれば不便しない

住信SBIネット銀行のMastercardデビットカードは、還元率が高く銀行にも安心感があるのでおすすめです。しかし、ほかの銀行でデビットカードを使いたい人もいると思います。

Mastercardのかわりとして使えるのは、やはりVISAです。Mastercardデビットカードを持つのが難しければ、VISAデビットを持っておくことをおすすめします。

VISAとMastercardの加盟店数には大きな差がありません。VISAカードが使えず、Mastercardのみ使える場面は、国内外ともに少なくなってきています。

ヨーロッパやヨーロッパ本社の店舗には、Mastercardしか使えないお店も一部あります(コストコなど)。

日本国内では、VISAと加盟店数の差はほとんどありません。

VISAデビットを扱う銀行は多いです。すでに口座を持っている銀行や、これから口座開設しようと考えている銀行でも、扱っている可能性が高いです。

すでにデビット機能なしのキャッシュカードを使っている人も、簡単にデビット機能付きキャッシュカードに切り替えられると思います。

VISAデビットを発行できる銀行(一例)

■大手銀行

  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行
  • ゆうちょ銀行
  • あおぞら銀行

■ネット銀行

  • 楽天銀行
  • イオン銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • ソニー銀行
  • ジャパンネット銀行
  • GMOあおぞらネット銀行

住信SBIネット銀行のMastercardデビットカードより、還元率が高いVISAデビットカードを扱うのは、楽天銀行です。

楽天銀行のVISAデビットの還元率は、無条件で1.0%です。高還元率で人気の楽天カードと同じ還元率です。スタンダードカードなら年会費無料で利用できます。

→楽天銀行VISAデビットカードの種類はこちら

条件つきの還元率では、ソニー銀行のVISAデビットカードがNo.1です。所定の大口取引を行えば、還元率が最高2.0%まで引き上がります。

ただし、ソニー銀行のデビット還元率を2.0%まで引き上げるには、外貨預金や投資信託の合計残高を1,000万円以上にする必要があります。

還元率1.0%を目指すなら、合計残高300万円などでも達成できます。しかし、それなら預金額や取引実績関係なく還元率1.0%の楽天銀行デビットカードのほうがよいと思います。

カード決済できるお店を増やしたいならJCBとの2枚持ち

日本国内でカード決済できるお店を増やしたいなら、VISAとMastercardの2枚持ちではなく、「VISAもしくはMastercard」と「JCB」の2枚持ちをおすすめします。

国内でカード決済できるほとんどのお店は、VISAとMastercardが両方使えます。しかしごくまれに、JCBしか利用できないお店もあります。

JCBは、日本発の国際カードブランドです。

日本国内の取扱店舗が多く、最近は海外でも使えるお店が増えてきました。

JCBデビットは、ほとんどが年会費無料です。有料カードも多いVISAデビットに比べて、誰でも手軽に発行できます。

たとえば、ネット銀行のセブン銀行が発行するデビットカードは、JCBのみです。発行料や年会費は完全無料で、電子マネーnanaco機能も標準付帯します。

セブンイレブンやそごう・西武でデビット決済すると、還元率1.0%でnanacoポイントが戻ってきます。よくセブンイレブンに行く人は持っておいて損のないカードです。

→セブン銀行デビット付きキャッシュカードの申し込みや使い方はこちら

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2020年3月12日 更新)

ありがとうございます。

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