クレジットカードのキャッシング枠をなくす4つのメリット
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クレジットカードには、通常の買い物で使うショッピング枠に加えて、キャッシング枠が付帯しています。
スムーズにお金を借りることができるキャッシングはとても便利ですが、キャッシングを利用しないという人もいるかと思います。
キャッシングを利用しないのであれば、クレジットカード会社に連絡をしてキャッシング枠を0円にすることが可能です。
ネット銀行などでは、ネット上で簡単に手続きができる場合もあります。
キャッシング枠を0円にすることは不正利用防止などのメリットがあり、すぐにキャッシング枠でお金を調達できなくなるというデメリットもカバーできると感じる人も多いです。
キャッシング枠をなくすデメリットに加えて、キャッシング枠を残しても悪用を最大限防ぐ方法をまとめました。
目次
キャッシング枠をなくすメリット
まずは、不正利用対策なども含めたキャッシング枠を0円にするメリットを見ていきます。
■キャッシング枠を0円にするメリット
- クレジットカードの悪用を防ぐ
- ショッピング枠が増える
- ローンの借入額が増える可能性がある
- お金の使いすぎを防げる
クレジットカードの悪用を防ぐ
クレジットカードを落としてしまった、盗難にあった、スキミング被害にあった場合などは、キャッシングを乱用されてしまう可能性があります。
キャッシング枠を0円にしておけば、勝手にキャッシングされることを防げるという防犯面のメリットがあります。
スキミングとは、クレジットカードなどの情報を抜き取る犯罪です。
最近では、ATMのカード挿入口にスキマーを取り付けてカード情報を盗み、現金を不正に引き出したり偽造カードを作るという手口が増えています。
もしクレジットカードの不正利用被害にあった場合、ショッピング枠の乱用についてはクレジットカードに付帯している保険が適用されます。
しかし、キャッシング枠は保険適用外になることが多いので、キャッシング枠を0円にしておけばクレジットカードの防犯レベルが上がると言えます。
ショッピング枠が増える
クレジットカードの利用限度額は、ショッピング枠とキャッシング枠の合計です。
キャッシング枠を0円にすると、その分がショッピング枠に利用できるようになります。
- ショッピング枠
- 買物などでクレジットカード決済ができる金額
- キャッシング枠
- お金を借入れられる金額
たとえば、ショッピング枠100万円、キャッシング枠30万円でクレジットカードを契約していたとします。
このクレカのキャッシング枠を0円にすると、ショッピング枠が130万円に増えます。
■豆知識:ショッピング枠は「一時増額」も可能
大きな出費が必要な場合に一時的にショッピング枠を増額できるクレジットカードもあります。
キャッシングと違い、ショッピング枠は利息なしで決済ができるので、ローンを検討する前に一時増額ができるかをチェックするのもおすすめです。
一時増額を受け付けている用途は、結婚資金などが多いです。
※増額には審査が必要です。
ローンの借入額が増える可能性がある
クレジットカードのキャッシング枠を0円にすると、その分カードローンなどのほかのローンで借入れられる額が増えるかもしれません。
なぜなら、1人が貸金業者から借り入れることができるトータル金額は年収の3分の1と法律で決まっており、ここにはキャッシング枠の利用額もカウントされるからです。
この決まりを、「総量規制」と言います。
■年収300万円の人の場合
借入可能金額:100万円(年収の3分の1)
もしクレジットカードのキャッシング枠から30万円を借りていると、他社での借入可能金額は70万円になります。
まとまった金額をカードローンで借入れる可能性がある場合は、キャッシング枠を使わないことで浮かせておくのも一つの手です。
お金の使いすぎを防げる
つい自分の収入以上のお買い物をしてしまいがちな人は、キャッシング枠を0円にして「これ以上お金は使えない」というラインを明確にするのも一つの手です。
クレジットカードのキャッシングは、カードローンなどと同じ借金です。
キャッシングで借りたお金は、利息をプラスした金額で返済しなければいけません。
さらにクレジットカードキャッシングの利息平均は年15~18%と、一般的な融資のなかでも金利は高い方です。
キャッシングの使いすぎは、利息もかさんでさらに金欠を招いてしまいます。
また、お金が足りないからとキャッシングを繰り返していると、浪費癖がついてしまう人も少なくありません。
キャッシング枠をなくすデメリット
上記のように、クレジットカードのキャッシング枠を0円にすることは、メリットも多いです。
キャッシングを利用する予定がなければ、0円にしておいて良いと思います。
しかし、キャッシングは突然の出費に対応できるという点では便利なサービスでもあるので、下記2つの状況に備えるのであれば少額の枠を残しておくのもおすすめです。
■キャッシング枠を0円にするデメリット
- 急な出費に対応しづらい
- 再度キャッシングを利用する際は審査が必要
急な出費に対応しづらい
さまざまな借入れ手段のなかで、もっともスピーディーにお金を用意できるのがクレジットカードのキャッシングです。
カードローンと違いクレカのキャッシングは都度の審査は不要なので、より手軽に借り入れることができます。
クレジットカードを申し込んだ時点で信用調査は完了しているので、キャッシング枠以内であればいつでもすぐに借入れができるからです。
最近はカードローンの審査も早くなってきてはいますが、「今日中に現金が必要」など緊急性が高い場合は間に合わないケースもあります。
キャッシング以外にお金を調達する方法のひとつに、ショッピング枠のリボ払いがあります。
リボ払いを使えば、クレジットカードのショッピング枠の支払いを毎月定額にすることで、決まった金額を超えた分の支払いを先延ばしにできます。
しかし、ショッピングリボで支払う料金には高い利息がつくのに加えて、現金が必要なときは使えない方法なので注意が必要です。
再度キャッシングを利用する際は審査が必要
キャッシング枠を一度0円にすると、もう一度キャッシング枠をつける際は再審査をすることになります。
もし、クレジットカードを作ったときより年収が下がっていると、以前と同じキャッシング枠を確保するのは難しいかもしれません。
再審査の時点で定職に就いていなければ、キャッシング枠の付帯そのものができない可能性も高いです。
キャッシング枠を確実に確保しておきたいのであれば、気軽に枠を0円にしない方が良いです。
クレジットカードの不正利用対策
キャッシング枠を残しておきたいけど、不正利用は怖い…という人も多いです。
そこで、クレジットカードの不正利用を防ぐ方法も紹介します。
持ち主の不正利用対策が不十分だと、クレジットカード会社から自己責任だと判断されて補償が受けられない可能性もあるので、しっかり対策をする必要があります。
■クレジットカードの不正利用を防ぐ方法
- ATM利用時はカード挿入口をチェック
- パソコンやスマホのセキュリティ対策
- 暗証番号をしっかり管理
- 利用明細を毎月チェック
ATMでクレジットカードを利用する際は、カード挿入口にスキミング機器が取り付けられていないか注意します。
たとえばセブン銀行では、挿入口の見分け方を下記のように示し、注意喚起をしています。
上記のように非常に見分けにくい機器もありますが、あとからパーツを取り付けたような境界がある場合は怪しいです。
また、ネットショッピングをよくする人は、パソコンやスマホのウイルス対策ソフトを最新にするなどの対応も必要です。
外部攻撃の対策をした上で、安全なサイトで買い物をするように心がけることで不正利用を防げる確率が高まります。
また、クレジットカードの暗証番号は郵便番号や誕生日など他人が推測しやすい番号を避け、可能であれば定期的に変更すると安心です。
そして、万が一不正利用の被害に遭った場合も、毎月のクレジットカード利用明細を見る癖をつけておけば、早期に不正利用に気付くことができます。
不正利用リスクが少ないのはデビットカード
もしくは、不正利用に備えるという点に特化するなら、クレジットカードよりデビットカードという選択もあります。
クレジットカードが当月の利用料金が翌月の後払いになるのに対し、デビットカードは銀行口座から即時引き落としとなります。
つまり、デビットカードは残高以上の支払いはできない仕組みになっているので、クレジットカード以上に使いすぎや不正利用を防ぎやすいです。
デビットカードの引き落とし口座と貯蓄用の口座を分けておけば、悪用被害を最小限に抑えることができます。
クレジットカードが使えるお店のほとんどで利用できるので、今までクレカメインで支払いをしていた人もストレスなく移行できると思います。
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