バイクローンではなくカードローンが良い時もある バイク購入に使えるローン比較
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ほしいバイクが見つかったとき、現金一括支払いが難しい場合はバイクローンを組むことを考えると思います。
学生が「二輪車免許を取ったから早くバイクを買いたい」という場合や、バイクをローンで買おうと思ったとき、「バイクを買ったお店でしかローンは組めない」と思っている人が意外と多いです。
実際はそんなことはなく、銀行のマイカーローンやフリーローン、もっと身近なものでいうとカードローンも使って良いです。
金利の低さや対応の柔軟さを考えると銀行マイカーローンが一番おすすめですが、状況によっては店頭申込のバイクローンやカードローンが望ましい場合もあります。
今回は、バイクローン以外のローンも含めて、バイク購入におすすめのローンはどれか比較してみました。
目次
バイクローンは大きく分けて2種類
バイクを買ったお店の窓口で組むバイクローンには、大まかに2種類あります。
■店舗で申込むバイクローンの種類
- メーカーディーラーローン
- 信販会社の提携ローン
メーカーディーラーローンは、ホンダやヤマハなどバイクメーカーが独自に用意しているバイクローンです。
一方、信販会社の提携ローンは、バイク販売店が信販会社と提携しているローンです。
どちらも窓口ですぐに申込めて、審査もその場で行えば30分ほどで結果が出ることも多いです。
人気が高いバイクを、いち早く手に入れたい場合などにはありがたいです。
どちらかというと直販店のメーカーディーラーローンの方が低金利なので、どちらでも良いならディーラーローンの方がお得です。
ただし、どちらも共通するデメリットとして、返済が終わるまではバイクの所有者がメーカーディーラーになる場合が多い点は要注意です。
ローン返済中は、正式にはバイクは自分のものではないので、自由にバイクを売れません。
住宅ローンを組むときに、家や土地が担保になるイメージに近いです。
その他、ディーラーローンとショッピングローンのメリット・デメリットを見てみます。
メーカーディーラーローン
バイクや車の大手メーカーは、自社のローンサービスも用意しています。
たとえば、ホンダならホンダクレジットというローンがあり、ホンダ直営のHonda DREAM店などで契約できます。ヤマハならYSPという自社ローンがあります。
金利相場は年2.0~7.0%とメーカーによってやや幅が大きく、キャンペーンがあるかどうかによっても左右されます。
メーカーディーラーローンだけでなく、銀行などのローンも比較しておいて金利が低い方に申し込むことをおすすめします。
メーカーディーラーローンのメリットとデメリットは、下記のとおりです。
金利の低さが魅力ですが、審査は厳しいので学生が利用するのは難しいかもしれません。
■ディーラーローンのメリット
- 金利が低いメーカーが多い
- 「残価設定型ローン」も組めるので買い替え前提の人に便利
- 手続きや審査が早い
■ディーラーローンのデメリット
- バイク本体代しか借入れられないことも多い
- 年収200万円以下だと審査に通りづらい
- 返済中の所有者名義がディーラーになる
メリットは、低金利かつお店で簡単に手続きができる上に、残価設定型ローンも利用できる点です。
残価設定型ローンは、おもにバイクを将来的に買い替える予定の人や、いつか新車に乗り換えたいという人向けです。
■残価設定型ローンとは
残価設定型ローンとは、数年後の下取り価格「以外」(=残価)をローンで毎月返済し、残価の対応の仕方を選べるローンです。
たとえば、100万円のバイクを残価設定型ローンで組むとき、3年後の下取り想定価格(残価)が30万円だとします。
その場合、毎月返済していくのは70万円分のみで、残価30万円をどうするかを選べます。
残った30万円も返済してバイクを所有することもできますし、バイクを売却することで完済してしまうこともできます。
バイクローンの返済が終わったら新しいバイクに買い替えたい、という人は後者の使い方がおすすめです。
ローン返済後に今のバイクを手放す想定なら、実質70万円で100万円のバイクに乗れるのでお得です。
一方、ディーラーローンのデメリットは自由度の低さと審査の厳しさです。
たとえば、パーツ購入費やメンテナンスなどはローンに組み込めないことが多く、バイクのカスタムにも制限がかかることがあります。
そしてローンの審査では、年収や勤続年数などの返済能力を厳しく見るので、学生は利用しづらいです。
年収200万円以下、転職したばかり、収入がアルバイトやパートのみの人は、審査に落ちる可能性が高いです。
バイクメーカーで人気の3社のクレジット内容については、下記から確認できます。
信販会社の提携ローン
信販会社と提携している販売店でバイクローンに申し込むと、信販会社のショッピングローンに申し込むことになります。
大手の信販会社だと、ジャックス、アプラス、オリコなどと提携しているケースが多いです。
販売店の公式サイトにこれらの企業名があれば、信販会社のバイクローンでほぼ間違いありません。
窓口で申し込めるという点はディーラーローンと同じですが、金利相場が7.0~10.0%と少し高めなのであまりおすすめできません。
ただし、バイク本体以外のパーツ代なども一緒に借りられる場合が多いなど、自由度は高めです。
■信販会社のバイクローンのメリット
- バイク本体以外の費用もローンに組み込めることが多い
- 中古車もOK
- 手続きや審査が早い
■信販会社のバイクローンのデメリット
- 金利がやや高い
- 年収200万円以下だと審査に通りづらい
- 返済中の所有者名義がディーラーになる
信販会社のローンは自由度が高く、メーカーや新中古問わず利用できます。
パーツ代など、バイク購入時に必要な費用もローンに組み込めることが多いです。
メーカーディーラーローンを組めるのは、直販店で購入した新車のみ、バイクを買うときのパーツなどは対象外など制限があることが多いので、柔軟さでは信販会社の方がメリットがあります。
ただし、やはり金利が高いので、長期的に返済していく予定だと金銭的負担が大きいです。
値引き交渉がしやすいという噂もありますが、金利の高さをカバーできるほどの値引きが可能かどうかは店舗によるかと思います。
未成年の申込みは親の承諾が必要
まず、未成年がバイクローンを組むことは可能です。そのかわり、親の承認が必ず必要になります。
よって、内緒でバイクローンを組むことはできませんが、親権者の承諾書があれば未成年でもバイクローンを組むことはできます。
※金融機関によって、学生の場合は20歳以上で成人済みでも親権者の承諾が必要なケースもあり
ただし、本人の収入によっては連帯保証人が必要になることもあるので、親に事前に伝えておくと安心です。
バイクローンは基本的に連帯保証人なしで組めることが多いですが、学生など収入が不安定だとみなされた人は必要になることがあります。
もし、学生で親に言わずにローンを組みたいなら、18歳以上から組める学生ローンを使うという手もあります。
しかし、金利が高い上に使い勝手が悪いのであまりおすすめできません(→学生ローンのメリット・デメリットとは)
より低金利な銀行マイカーローン
銀行のマイカーローン(オートローン、自動車ローンとも)は金利相場が年2.0~5.0%と、窓口で申し込むバイクローンより低めです。
「マイカー」ローンという名称なので、自動車を買うために使う人が多いですが、バイク購入にも利用できます。
■銀行マイカーローンのメリット
- 低金利
- バイクを自分名義で所有できる
- 新車・中古車でも金利が変わらない
- バイク本体以外の諸費用も借りられる
■銀行マイカーローンのデメリット
- 審査に数日かかることもある
- 借入金額が大きくなると審査が厳しくなる
銀行マイカーローンの低金利以外の大きなメリットは、マイカーローン返済中もバイクが自分名義で所有できる点です。
どうしてもバイクを手放す必要が出てきたら、ローン返済中に売ることもできますし、カスタムなどの制限も受けません。
また、店舗で申し込むバイクローンは中古車だと金利が高くなる場合がありますが、銀行マイカーローンは新車でも中古車でも同じ金利です。
なので、中古車を検討している人は、銀行マイカーローンの方がお得になることが多いです。
さらに、銀行マイカーローンではパーツや車検代、カーナビなどの周辺機器、運転免許取得費用まで借入れられることも多いので、自由度もかなり高いです。
デメリットとしては、審査に時間がかかることが多いので、急いでいるときには不向きです。
■メガバンクのマイカーローン 金利比較
銀行 | マイカーローン名 | 金利 | 借入可能額 |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | ネットDEマイカーローン | 年1.5~2.45% (変動金利) |
50万~1,000万円 |
三井住友銀行 | マイカーローン | 年4.475% (変動金利) |
10万~300万円 |
りそな銀行 | マイカーローン | 年1.9~4.475% (変動金利) |
10万~1,000万円 |
※りそな銀行マイカーローンは、りそな銀行住宅ローン利用者に対する金利引下げあり。
■ネット銀行マイカーローン 金利比較
銀行 | マイカーローン名 | 金利 | 借入可能額 |
---|---|---|---|
イオン銀行 | 自動車ローン | 年3.8~8.8% | 10万~700万円 |
住信SBIネット銀行 | 自動車ローン | 年1.775~3.975% | 10万~1,000万円 |
主要な銀行マイカーローンのなかでは、メガバンクは三菱UFJ銀行、ネット銀行では住信SBIネット銀行が特に低金利です。
いずれも口座開設が必要ですが、三菱UFJ銀行は国内No.1のメガバンクなのですでに口座を持っている人も多いかもしれません。
住信SBIネット銀行は、あらかじめ口座開設をしておけばマイカーローンの申込みもスムーズです。
スペックの高いネット銀行なので、サブバンクとして持っておいても良いと思います。メインバンクとして使う人も多いです。
カードローンを使った方が良いケース
基本的には、バイクをローンで買うのは「銀行マイカーローン」がおすすめです。
カードローンの金利相場は、借入額100万~200万円くらいだと年10.0%前後、100万円未満だと15.0%を超えることもあるので、バイクローンやマイカーローンより高金利です。
しかし、下記のような場合はカードローンを検討するのもありです。
■カードローンでバイクを購入する方が便利なシーン
- 急ぎで借入れたいとき
- カードローンは大手消費者金融なら即日振込なども可能なので、どうしても急ぎのときには重宝します。
- 早めに完済できる見込みがあるとき
- 来月のボーナスで一括返済できる場合などは、30日間無利息サービスなどがあるカードローンを使うのがおすすめです。
- 個人からバイクを売ってもらうとき
- ネットオークションなど、個人からバイクを譲ってもらう場合はバイクローンなどは使えません。
- 車検代やパーツ費用だけを借りたいとき
- マイカーローンはある程度まとまった金額からしか借りられませんが、カードローンなら1万円単位などの少額から借入可能です。
特に、無利息期間があるカードローンをうまく使う方法はおすすめです。
特に多いのは、初めて利用する人向けの30日間無利息サービスなので、「来月のボーナスで買うつもりだったけど、人気のバイクが安くなっているうちに買いたい」など、急ぎで購入したいときにはカードローンも良いと思います。
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低金利&無利息期間があるカードローン比較 初めてで不安な方にも
ただし、アコムやプロミスといった大手貸金業者を利用するときは、総量規制というルールに気をつける必要があります。
総量規制とは、貸金業者(いわゆる消費者金融)でカードローンを組むとき、年収の3分の1までしか借りられないという法的ルールです。
たとえば、アルバイトで月8万円稼いでいる学生やフリーターは、年収が96万円しかないので、カードローンは32万円までしか組めません。
中古のバイクなら20~30万円で買える場合もありますが、新車のバイクが欲しい場合は不向きです。
バイクローンの審査の厳しさとは
バイクローンに限らず、融資のための審査は低金利なほど、借入希望額が大きいほど厳しくなる傾向があります。
それだけ貸付けリスク(返済できずに貸し倒れるなど)が高くなるので、当然といえば当然です。
審査の厳しさは借入れ条件によって左右される部分もありますが、審査基準は住宅ローンやカードローンとほぼ同じです。
年収や勤続年数という基本情報から、クレジットカード遅延履歴や他社借入の有無まで、トータルで判断して「本当に貸付金を返済できるか」を判断します。
このような情報は、「信用情報機関」という組織が一括管理しているので、金融機関が審査の際に情報開示をしてもらうことでチェックされます。
個人でも信用情報の開示請求ができるので、もしも審査が不安な人は確認しておくと良いかもしれません。
信用情報の参考記事:クレジットヒストリーの確認・回復方法まとめ 信用情報機関一覧もあり
金利重視でバイクローンを申込む方法
以上、各種ローンのメリット・デメリットを比較した上で、なるべくお得にバイクを買うおすすめの手順は下記の流れです。
■なるべく低金利でバイクのローンを組む方法
- あらかじめ、銀行マイカーローン1社(多くても2~3社まで)に事前審査をかけておく
- 実際にバイクを買いに店舗へ行く
- 店舗で利用できるバイクローンの金利を尋ねる
- バイクローンの方がお得なら、その場で申込む
- 銀行マイカーローンの方がお得なら、「ローンはいつもの銀行で組もうと思います」と応え、帰宅後に本申込み手続きを進める
金利重視で選ぶなら、銀行マイカーローンが一番安くなることが多いです。
バイクの自由度も高い上に、バイクの所有名義も自分自身になるので安心感もあります。
しかし、バイクのメーカーによっては、メーカーディーラーローンの方が金利が低い場合もあるので、上記のように事前に銀行で仮審査だけ進めておいて、店舗に行くのがおすすめです。
銀行のマイカーローンは、まだ購入金額が確定していない段階でも、購入「予定」金額で事前審査に申し込めるので、このようなやり方ができます。
ただし、仮審査期限は決まっているので(3ヶ月くらいが多い)、なるべく早く店舗にも足を運ぶのが望ましいです。
貯金をして一括購入するのが一番お得
今まで、バイクを買うためのローンについて説明してきましたが、理想を言うと貯金をして一括購入するのが一番良いです。
特に学生は、利用できるローンが少ない上に、学生ローンなど金利が高いローンしか利用できない可能性もあります。
貯金をしてから一括購入すれば、毎月のローン返済を気にかけ続ける必要もありません。
お金を貯めるのが苦手、お金があるとすぐに使っちゃう…という人は、自動貯金アプリや積立定期預金を使ったり、貯蓄用口座に毎月決まった額を預けたりするのがおすすめです。
これらはいずれも、放置するだけで貯金ができる、貯金が苦手でも自動的にお金を貯められる仕組みを利用できるので、着実に貯金をしていけます。
自動貯金アプリ
自動貯金アプリとはその名の通り、連携した銀行口座に自動的に貯金していくアプリです。
「毎月1万円を貯金する」という設定ができるものもあれば、「カード決済の端数をおつり貯金に回す」といったユニークな貯金ができるものもあります。
積立定期預金
毎月、決まった額を定期預金に積み立てる積立定期預金というサービスがある銀行もあります。
普通預金から定期預金に毎月自動で振替がされるので、最初にサービスに申し込めばあとは放置するだけでOKです。
「何年後にいくら貯める」という目標を決めて始めるので、バイク購入など計画的な貯金に向いている方法と言えます。
たとえば、1年定期の積立定期預金に毎月2万円を積み立てれば、1年後の満期には24万円が貯まっています。
定期預金は原則、途中で引き出せないので「お金があると使ってしまう」という人にも良いと思います。
おすすめは、メガバンクより金利が高めのネット銀行です。
貯蓄用口座を作る
給与振込などに使っているメインバンクとは別に、貯蓄用口座を作ってお金を完全に分けて管理するのも一つの手です。
「この口座に預けたお金は触らない」と決めて、給料日にお金を預け入れていくというやり方です。
自分で毎月ATMに行っても良いですが、他行に預け入れているお金を自動で自社口座に入金する自動入金サービス(定額自動入金サービス)を利用できる銀行がおすすめです。
(例)メインバンクが三井住友銀行、貯蓄用口座がソニー銀行の場合…
三井住友銀行の普通預金口座から、毎月26日にソニー銀行の口座へ2万円を入金
定期預金ではなく普通預金に預け入れていくので、いざというときはお金を引き出せるのがメリットです。
この特徴が、「お金に困ったら使ってしまうかもしれない…」というデメリットにならない人におすすめです。
私自身も、auじぶん銀行(三菱UFJ銀行とKDDIが共同設立したネット銀行)で、自動入金サービスを利用して貯金をしています。
毎月、給料日直後に3万円をメインバンクからauじぶん銀行に振り替えて、ある程度貯まったら定期預金に回す…というやり方です。
住宅ローンの返済用口座への送金に使われることが多いサービスではありますが、純粋に貯金として使っても便利です。
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