【比較】イオン銀行とセブン銀行、手数料や金利以外の違いも大きいことが判明

イオン銀行とセブン銀行の比較

イオン銀行とセブン銀行のどちらがおすすめか、手数料、金利、サービス面で比較してみました。

どちらも大手流通系企業が運営するネット銀行で、知名度が高いです。

イオン銀行とセブン銀行のサービス内容には違いが多く、相性が良い人と悪い人がいます。

さまざまな角度から比べたところ、ネット銀行としてはイオン銀行の方が高コスパでした。

セブン銀行の方がお得なサービスもありますが、イオン銀行でもカバーできることがほとんどでした。

セブン銀行の方がおすすめの人もいるので、わかりやすく解説していきたいと思います。

※記事の終盤では、後発のコンビニ系ネット銀行「ローソン銀行」と比べてみた結果も記載しています。

大前提:イオン銀行とセブン銀行は互いのATMが使えない

手でバツを作る男性

まず大前提として、イオン銀行とセブン銀行は、お互いのATMを使うことができません。

イオンリテールとセブン&アイホールディングスは、ライバル同士だからです。今後も、互いのATMが提携する可能性は低いと思います。

ATMをよく使う人は、生活圏内にATMがあるかどうか事前に確認しておくと安心です。

ネットバンキングをメインに使う人は、そこまで気にしなくても良いかもしれません。

ATM台数はセブン銀行が圧倒的

セブン銀行ATM

ATM設置台数で比較すると、セブン銀行が圧倒的に多いです。

2018年9月時点で公開されている情報で比較すると、イオン銀行のATM台数は6,181台、セブン銀行ATMは24,756台でした。

セブン銀行ATMは、コンビニATMの設置台数No.1です。最近はセブンイレブンだけでなく、駅構内などでも見かけることが増えてきました。

イオン銀行は自社ATMの台数が少ない一方、他社の提携ATMを増やすことでカバーしています。

イオン銀行 提携ATM

■銀行ATM

  • ゆうちょ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行
  • その他地方銀行、信用金庫、信用組合

■コンビニATM

  • ローソンATM
  • イーネットATM(ファミリーマート、ミニストップ中心)

■その他ATM

  • ビューアルッテ(駅ATM)
  • セゾンカードATM
  • エポスカードATM
セブン銀行 提携ATM

■銀行ATM

  • ゆうちょ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行
  • りそな銀行
  • その他地方銀行、信用金庫、信用組合

イオン銀行もセブン銀行も、ゆうちょ銀行やメガバンクのATMが使えます。しかし、地方銀行やセブンイレブン以外のコンビニATMは、イオン銀行でしか使えません。

これらのATMを使う機会がありそうな場合は、イオン銀行を選ぶと便利です。

他行の提携ATMを使うと別途ATM手数料がかかりますが、イオン銀行は月1~5回までATM手数料を無料にする方法もあります(詳しくは後述)。

手数料はイオン銀行が安い

女性

銀行を選ぶ際は、日常的に必要になるATM手数料振込手数料がどれくらいかかるか、チェックしておくと安心です。

イオン銀行とセブン銀行でこれらの手数料を比較すると、イオン銀行の方が低いです。

■イオン銀行・セブン銀行「ATM手数料」の比較(税別)

振込先 イオン銀行 セブン銀行
自社ATM 無料 無料~100円
他行提携ATM 無料~200円 100~200円

イオン銀行は、入出金ともにイオン銀行ATMは完全無料で利用できます。入金・出金ともに無料で、深夜や早朝、土日や祝日も手数料はかかりません。

さらに、他行の提携ATMでも一部無料で使えます。ゆうちょ銀行やみずほ銀行、一部の地方銀行のATMは、日中のみ手数料無料です。

セブン銀行は、自社ATMで入金をするのはいつでも無料ですが、出金時には、自社ATMを使う場合も「時間外手数料」がかかります。

7~19時以外の時間帯だと、セブン銀行ATMを使っても100円+税のATM手数料がかかるので要注意です。

イオン銀行のように無料で使える提携ATMもないので、他行提携ATMで入金・出金をすると必ず100~200円の手数料がかかります。ATMをこまめに使いたい場合は、セブン銀行は不向きかもしれません。

振込手数料も、イオン銀行は同行あての振込が完全無料なのに対し、セブン銀行は同行あての振込にも手数料がかかります。

■イオン銀行・セブン銀行「振込手数料」の比較(税別)

振込先 イオン銀行 セブン銀行
同行あて 無料 50円
他行あて 200円 200円

ネット銀行は「同行あての振込手数料は無料」が主流なので、セブン銀行はお得感が少ないです。

それに対しイオン銀行は、ATM手数料と振込手数料がどちらも低い上に「イオン銀行Myステージ」という手数料の優遇サービスも展開しています。

イオン銀行Myステージによって、ATM手数料・振込手数料が最大月5回まで無料になります。

イオン銀行Myステージで手数料を節約する方法

イオン銀行Myステージ2019

イオン銀行Myステージとは、イオン銀行での取引内容に応じてATM手数料・振込手数料・普通預金金利を優遇するサービスです。

特定の取引をすることでスコアが貯まり、合計スコアが多いほど優遇内容が良くなる仕組みです。

ステージ判定が毎月あり、翌々月の優遇内容が決まります。

■イオン銀行Myステージ 優遇内容

ステージ 他行ATM手数料 他行宛振込手数料 普通金利(年)
プラチナ
(スコア150点~)
月5回無料 月5回無料 0.150%
ゴールド
(スコア100点~)
月3回無料 月3回無料 0.100%
シルバー(スコア50点~) 月2回無料 月1回無料 0.050%
ブロンズ
(スコア20点~)
月1回無料 0.030%
なし
(スコア20点未満)
店頭金利

中でも、2段階目の「シルバーステージ」の条件は比較的クリアしやすいので、他行ATM手数料が月2回、他行あて振込手数料が月1回無料という優遇は簡単に受けられます。

まず、イオン銀行のインターネットバンキングに登録するだけで、ブロンズステージに上がれます。

ネットバンキングとは、マイページで振り込みなど取引ができるようになるサービスです。ネット銀行の基本のサービスです。

さらに、イオン銀行の口座を給与振込に指定したり、クレジット機能付きカードでカード決済をすれば、シルバーステージ以上に到達できます。

毎月のスマホ代をイオンカードで支払うなど、毎月の支払いをイオン銀行で行うようにすれば、毎月自動的にシルバーステージの優遇が受けられます。

さらに、イオン銀行Myステージでは普通預金の金利も定期預金レベルまでアップします。

預金金利もイオン銀行が圧倒的優位

貯金する女性

イオン銀行とセブン銀行の預金金利を比較しても、イオン銀行の方がお得です。

イオン銀行Myステージの「普通預金」優遇金利が、セブン銀行の「定期預金」金利を上回ることもあります。

普通預金と定期預金の金利比較は、以下のとおりです。

■イオン銀行とセブン銀行 普通預金金利を比較(更新日:2019/07/15

種類 イオン銀行 セブン銀行
普通預金 0.001% 0.001%
普通預金【優遇金利】 0.030%0.150% なし

■イオン銀行とセブン銀行 普通預金金利を比較(更新日:2019/07/15

イオン銀行は預金額によって金利が変わりますが、ここでは預金額300万円未満の場合で比較します。

期間 イオン銀行(300万円未満) セブン銀行
1ヶ月 0.020% 0.015%
3ヶ月 0.020% 0.015%
6ヶ月 0.020% 0.015%
1年 0.020% 0.020%
2年 0.020% 0.020%
3年 0.020% 0.020%
4年 0.020% 取扱なし
5年 0.020% 0.020%

定期預金の金利は、イオン銀行・セブン銀行ともにネット銀行の平均~やや低めくらいです。メガバンクやゆうちょ銀行の金利と比べると、何倍も高いです。

しかし、イオン銀行Myステージの「普通預金」の優遇金利の高さは際立っています。

もし貯蓄のための口座を作りたいと思っているなら、イオン銀行Myステージを活用してイオン銀行の普通預金を貯金用口座として使うのがおすすめです。

セブン銀行で定期預金を利用するより、イオン銀行の普通預金で貯金するほうが、多くの利子を受け取れます。

定期預金は満期を待たずに解約すると金利が大幅ダウンしますが、普通預金ならずっと同じ金利なので安心です。

イオン銀行の普通預金で貯金をすれば、定期預金の解約や満期を気にする必要がなく、好きなタイミングで入出金ができます。

ポイントが貯まりやすいのもイオン銀行

WAONとnanaco

イオン銀行ではイオングループの電子マネーWAON(ワオン)、セブン銀行ではセブン&アイホールディングスの電子マネーnanaco(ナナコ)を貯めることができます。

どちらも電子マネー払いをするとポイント還元を受けられて、貯まったポイントは買い物の値引きやポイント交換に利用できます。

買い物でのポイント還元率は、ナナコの方が高いです。WAONが200円につき1ポイント、ナナコが100円につき1ポイントが還元されます。

しかし、イオン銀行を使いこなせば、nanacoよりもWAONの方がポイントを貯めやすくなります。イオン銀行は、買い物だけでなく、銀行取引でもポイントを貯めることができるからです。

ナナコをセブン銀行の銀行取引で貯める方法は、給与振込しかありません。

■イオン銀行 WAONが貯まる銀行取引

  • 給与振込口座の指定(毎月10WAON)
  • 公共料金の支払(1件につき5WAON)
  • イオンカードセレクトでのオートチャージ(200円に付き1WAON)
  • デビットカードの利用(利用額の0.5%)

■セブン銀行 nanacoが貯まる銀行取引

  • 給与振込口座の指定(初回500ナナコポイント、毎月10ナナコポイント)
  • デビットカードの利用(利用額の0.5~1.0%)

イオン銀行もセブン銀行も、給与振込口座に指定すると毎月10ポイントがもらえるようになります。

セブン銀行は、初回のみ「500nanacoポイント」を受け取れるので、初月はお得です。

一方、イオン銀行は光熱費などの公共料金の支払いでもWAONポイントが貯まるので、長い目で見ればnanaco以上のポイントがもらえます。

たとえば、au・docomo・ソフトバンクの3大キャリア支払いがある場合、1件あたり5WAONポイントが加算されます。

「1件あたり」なので、複数の取引があればそれだけポイントが貯まりやすくなります。

たとえば、auのスマホ・Wi-Fi・auひかり(電気代)を支払えば、取引が3つになるので毎月15WAONがもらえます。

イオン銀行の電子マネーWAONは、ポイント還元率をナナコと同じ水準まで引き上げる方法もあります。

それが、クレジット付きキャッシュカード「イオンカードセレクト」でWAONオートチャージを利用し、WAONのポイント二重取りをすることです。

イオンカードセレクトでオートチャージをすると、200円につき1WAONが貯まります。

オートチャージをしたポイント残高からWAON決済をすれば、買い物によるポイントバックとあわせて、ポイントを二重でもらえます。

実質のWAON還元率が倍になり、nanaco支払いと同じく100円に1ポイントが貯まるWAONカードになるという仕組みです。

デビットカードはイオン銀行がお得

デビットカード

イオン銀行とセブン銀行は、デビット機能付きキャッシュカードを無料で発行することができます。

どちらもデビット決済の利用額に対してポイント還元があり、通常の還元率は0.5%(200円につき1ポイント)です。

自社グループ系列のお店でデビット決済をすると、さらにポイントが貯まりやすくなります。

■イオン銀行デビットカードのポイント優遇

  • イオングループ対象店舗なら還元率1.0%(2倍)
  • 毎月10日はイオングループ対象店舗での還元率2.5%(5倍)

■セブン銀行デビットカードのポイント優遇

  • セブンイレブン・そごう・西武での買い物なら還元率1.0%(2倍)

イオン銀行のデビットカードはイオンスーパーやマックスバリュでのデビット決済、セブン銀行のデビットカードはセブンイレブンなどでの利用で、ポイント還元率が1.0%に倍増します。

一般的なデビットカードの中でも、還元率1.0%はとても高いです。

どちらかの系列のお店を頻繁に利用するなら、よく使う方のネット銀行で口座開設をするのがよいと思います。

特に、イオン銀行のデビットカードは、毎月10日に還元率が2.5%まで引き上がり、セブン銀行よりも多くのポイント還元が狙えます。

また、イオン銀行デビットカードは、VisaとJCBが選べるというメリットもあります。

国際ブランドにこだわりがないなら、世界シェアNo.1のVisaを選ぶのがおすすめです。Visaは、カードの国際ブランドの中で加盟店がもっとも多いので、使える場面が幅広いです。

一方、セブン銀行のデビットカードはJCBのみです。

カードローンは一長一短

ゴールドカード

イオン銀行もセブン銀行も、カードローンを取り扱っています。

金利だけで比較するとイオン銀行の方が低金利ですが、少額の借入だと利息差はそこまで開きません。

少額しか借りない予定の人や、すぐに返済するつもりの人なら、使い勝手で選んでも良い範囲の差です。

カードローンの使い勝手で比較すると、イオン銀行は大きな利用限度額が欲しい人、もしくは月々の返済額を少なく抑えたい人向きです。

一方、セブン銀行は、キャッシュカードのみで少額のカードローンを利用したい人向きです。

■イオン銀行・セブン銀行 カードローンのサービス内容を比較

比較条件 イオン銀行 セブン銀行
金利 年3.8~13.8% 年15.0%
利用限度額 10万~800万円 10万・30万・50万円
最低返済額 1,000円 5,000円
借入方法 振込・ATM 振込・ATM
返済方法 口座引落・銀行振込・ATM 口座引落・銀行振込・ATM
ローンカードの発行 原則あり なし

イオン銀行とセブン銀行のカードローンの、もっとも大きな違いは最大利用限度額です。

イオン銀行の借入限度額は最大800万円までなのに対し、セブン銀行は50万円までと少額です。

初めて契約する時の借入限度額は、希望限度額だけでなく収入や信用度によって決まります。

収入が高く、大きな利用限度額をもらえそうな人はイオン銀行の方がおすすめですが、50万円くらいまでで十分であればセブン銀行も選択肢に入ります。

他には、毎月の最小返済額ローンカードの有無にも違いがあります。

イオン銀行の最小返済額は1,000円ですが、セブン銀行は5,000円からです。月々の返済額をできるだけ少なくしたい人は、イオン銀行の方が向いています。

月々の返済が少ないと毎月の返済負担は減りますが、返済期間が長期化します。

返済が長引くと、最終的に支払う利息が増えてしまうので要注意です。

日割りで利息が増えていくカードローンは、早く返せば返すほど、最終的に支払う利息が減ります。

イオン銀行もセブン銀行も、銀行キャッシュカードを使ってカードローンを利用できます。

セブン銀行はローンカードは一切発行せず、キャッシュカードのみでカードローンの全ての取引が利用できます。

それに対し、イオン銀行は原則、ローンカードを新規発行しています。イオン銀行のカードローンに申込むと、キャッシュカードとローンカードの2枚持ちになります。

キャッシュカードで気軽にカードローンを利用したい、ローンカードを増やしたくないという人は、セブン銀行の方が向いています。

ちなみに:ローソン銀行も比較してみたが…

ローソン銀行

2018年10月からコンビニ系ネット銀行として、ローソン銀行も登場しました。

そこで、イオン銀行・セブン銀行・ローソン銀行の3行でも比較をしてみました。

ポイント還元や手数料のお得さなど、さまざまなポイントで比較してもイオン銀行・セブン銀行の方がメリットが多いです。

たとえば、ローソン銀行は自社ATMで出金する時だけでなく、入金する時も時間外手数料がかかります(セブン銀行がセブン銀行ATMで時間外手数料がかかるのは、出金のみ)。

カードローンやデビットカードの取扱はなく、預金や送金などの基本の銀行取引のみ使えるシンプルなネット銀行です。

よっぽどローソンのヘビーユーザーだったり、Pontaポイントを頑張って集めていたりする人以外は、わざわざローソン銀行の口座を作らなくてもいいと思います。イオン銀行ならローソンATMも使えます。

「イオン銀行Myステージ」で他行提携ATMの手数料も無料にできるので、月に数回ならローソン銀行ATMも手数料なしで引き出し・預け入れができます。

ちなみに、セブン銀行キャッシュカードは、ローソンATMでは使えません。とはいえ、セブン銀行ATMはローソンATMの2倍以上の台数が設置されているので、そこまで不便ではないと思います。

イオン銀行の圧勝、セブン銀行がおすすめの人とは

イオン銀行

比較した結果、セブン銀行よりイオン銀行の方がメリットが多いことがわかりました。

特に、「イオン銀行Myステージ」による手数料・普通預金金利の優遇が大きいと思います。

セブン銀行にはイオン銀行Myステージのような優遇サービスがないので、そこでサービスの差が開いた印象です。

セブン銀行のメリットである「nanacoポイントの還元率の高さ」も、イオン銀行のオートチャージを使ったポイント二重取りによって同じ還元率にできます。

しかし、セブン銀行を使う方がおすすめの人もいます。それは、セブンイレブンのヘビーユーザーです。

前述の通り、セブン銀行デビットカードをセブンイレブンで使うと、1.0%という高還元率でnanacoポイントが付与されます。

イオン銀行の方がポイントが貯まりやすいものの、セブンイレブンをよく使う人なら、セブン銀行の方がポイントバックが多くなることも十分ありえます。

平日はいつも職場の近くのセブンイレブンでランチを買う人など、セブンイレブンの利用頻度が高い人は、セブン銀行でデビット機能付きキャッシュカードを作っておくとお得です。

イオン銀行・ソニー銀行 その他の人気記事

この記事の執筆者

執筆者のおすすめ記事を読む
FP(ファイナンシャルプランナー)のライター。メガバンクとネット銀行の使い分け、投資、スマホ決済でのポイ活などで資産形成中。難しそうな金融の話を、わかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2019年6月20日 更新)

ありがとうございます。

質問・コメントはこちら
ページの先頭へ戻る