ゆうちょ銀行の通帳をなくした際の手続きの流れ 無通帳型口座に切り替えるのもあり
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ゆうちょ銀行の通帳をなくした際の対処法を、わかりやすくまとめました。
最優先すべきは、通帳の利用停止です。それ以降の手続きの優先順位は、通帳が盗難に遭った可能性があるか、自宅で見つからなくなっているかによって異なります。
もし通帳をあまり使わなかったり、記帳が面倒だと感じるなら、通帳レス口座に切り替えるという方法もあります。
私もゆうちょ銀行をインターネット通帳に切り替え、記帳の手間を省きました。
目次
通帳が盗まれた場合
通帳を盗まれた可能性が高い場合は、通帳を止めることが最優先です。第三者に通帳を不正利用される前に、使えないようにします。
利用停止中の通帳をATMに挿入するとエラーになり、場合によってはスタッフに事情を聞かれます。
通帳の取引停止手続きは、電話もしくは窓口で行います。おすすめは、ゆうちょ紛失センターへの電話です。紛失時専用ダイヤルは年中無休で、24時間いつでも受け付けてもらえます。
ゆうちょ銀行窓口は、平日9時から16時までしか開いていません。平日日中に働いている人は、立ち寄りにくいと思います。
■ゆうちょ銀行 紛失センター
0120-794-889(海外から電話する場合:045-279-6201)
通帳を止めたら、窓口で再発行の手続きを行います。通帳の再発行は、窓口でしか行なえません。
通帳の取引停止手続きと再発行手続きは、同日に行うことも可能です。通帳の紛失・盗難に気づき次第すぐに窓口に行くと、双方の手続きが完結します。
ゆうちょ銀行は、通帳の再発行手数料が無料です。
キャッシュカードの紛失・盗難による再発行は、1,100円(税込)の手数料がかかります。
窓口へ以下2点を持参すると、その場で「再発行請求書」という書類を記入するように言われます。書類を埋めて渡せば、再発行手続きが完了します。
■ゆうちょ銀行 通帳の再発行に必要なもの
- 本人確認書類
- 届出印(登録の銀行印)
ゆうちょ銀行で再発行した通帳は、郵送で届きます。その場で即時発行ではありません。通帳を受け取るまでの日数は、およそ1~2週間です。
自宅で通帳をなくした場合
自宅で通帳をしまいこんでいる可能性が高く、通帳を使う予定がしばらくないならば、通帳を止めておくだけでもOKです。
万が一、空き巣などの被害で通帳を紛失していたとしても、通帳が使えない状態だと安心です。
取り急ぎ通帳を止めておきたいときも、紛失センターへの電話もしくは窓口で停止手続きを行います。
■ゆうちょ銀行 紛失センター
0120-794-889(海外から電話する場合:045-279-6201)
通帳が見つかったら、取引停止状態を解除します。停止解除の手続きは、ゆうちょ銀行の窓口で行います。電話やネットからは行なえません。
以下3点をゆうちょ銀行窓口へ持参し、窓口で「紛失(盗難)届出解除依頼書」を記入すると、今までどおり通帳が使えるようになります。
■ゆうちょ銀行 通帳の取引停止を解除する際に必要なもの
- 通帳
- 本人確認書類
- 届出印(登録の銀行印)
代理人も再発行・停止解除の手続き可能
仕事などの都合で、平日9時から16時のあいだに窓口へ行けない人は、代理人に手続きをしてもらうことも可能です。
ゆうちょ銀行の「委任状」という書類を使うと、口座名義人の同居家族が代理で手続きできます。
▼ゆうちょ銀行 委任状サンプル
代理人が手続きをする際は、以下の持ち物を窓口に持参します。
■ゆうちょ銀行 「代理人」が通帳を再発行する際に必要なもの
- 委任状
- 口座名義人の本人確認書類
- 代理人の本人確認書類
- 口座名義人と代理人が同居家族だとわかる公的証明書類(※)
※口座名義人と代理人の名字・住所が同じなら、二人の本人確認書類で同居を証明できる場合もあります。
委任状は、口座名義人がすべて自筆し、届出印を押す必要があります。代理人が窓口で手続きする前に、口座名義人が委任状を入手する必要があります。
委任状の入手方法は2通りです。
■ゆうちょ銀行 委任状を手に入れる方法
- 事前にゆうちょ銀行の窓口でもらっておく
- 公式サイトで委任状データをダウンロードし、印刷する
日中にゆうちょ銀行へ行ける家族や知人がいれば、窓口で委任状を受け取ってもらうと簡単です。
窓口へ行く時間がなければ、公式サイトで委任状のpdfデータをダウンロードし、自分で印刷します。
プリンターがない人向けの委任状の印刷方法
パソコンやプリンターを持っていなくても、コンビニプリントを利用すれば、簡単に委任状を印刷できます。
コンビニでPDFデータを印刷する方法は、おもに2つあります。
- 委任状PDFデータを保存したSDカードやUSBを持っていく
- コピー機にSDカードやUSBメモリを挿し、印刷するPDFデータを選ぶとすぐに印刷できる。
A4サイズの白黒印刷は1枚10円。 - ネットプリント
- 各種コンビニのネットプリントアプリをスマホにインストールし、PDFデータを登録。発行されたプリント予約番号を、コンビニのコピー機の「ネットプリント」メニューで入力すると、印刷できる。
A4サイズの白黒印刷は1枚20円。
→主要コンビニのネットプリントの使い方はこちら
SDカードやUSBメモリを持っているなら、委任状データを保存してコンビニへ持っていけばOKです。通常のコピーと同じ料金で印刷できます。
保存端末を持っていない場合は、ネットプリントサービスを利用するとスマホだけで印刷できます。
まず、ゆうちょ銀行の委任状データをスマホ内にダウンロードします。コンビニのネットプリントアプリをインストールし、委任状データを登録すると、印刷用の予約番号が発行されます。
あとはコンビニのコピーメニューから「ネットプリント」を選び、予約番号を入力すると印刷できます。
ゆうちょ銀行の窓口へ行く時間がなく、USBメモリなども持っていない人は、ネットプリントがおすすめです。
通帳を使わないなら無通帳型口座もあり
通帳を自宅でなくした人のなかには、ふだんから通帳を使わない人も多いと思います。
私自身も通帳をあまり使わず、記帳もさぼっていました。ゆうちょ銀行の取引で通帳が必要になったとき、「どこにしまったっけ?」と困りました。
ゆうちょ銀行の通帳は、30件以上の取引をしても記帳せずにいると、明細が合算されてしまいます。一つひとつの取引がすぐに確認できなくなるため、定期的な記帳が必要です。
通帳が不要、記帳が面倒だと感じる人は、無通帳型口座「ゆうちょダイレクトプラス」に切り替えるのもおすすめです。
今まで紙通帳で確認していた明細を、ゆうちょダイレクトプラスというネットバンキングサービスで確認できるようになります。明細が合算されることもなく、照会期間のあいだの取引はいつでもすべて確認できます。
紙の通帳の利用停止中も、無通帳型口座「ゆうちょダイレクトプラス」への移行は可能です。わざわざ窓口で停止解除の手続きをする必要はありません。
▼ゆうちょダイレクトプラス トップ画面
ゆうちょ銀行には、「ゆうちょダイレクト」というネットバンキングサービスもあります。ゆうちょダイレクトは、紙の通帳を持っている人も使えます。
ゆうちょダイレクトプラスに切り替えると、紙通帳は使えなくなります。そのかわり、ネットで確認できる入出金明細の期間が長くなります。
記帳の手間もなくなり、ゆうちょ銀行をネット銀行に近い感覚で利用できます。ふだん通帳を使わない人におすすめです。
■ゆうちょ銀行 紙の通帳がある口座と無通帳型口座「ゆうちょダイレクトプラス」の違い
特徴 | 紙通帳あり | 無通帳型口座「ゆうちょダイレクトプラス」 |
---|---|---|
ネットで取引履歴を照会できる期間 | 2~6ヶ月 | 15ヶ月(2021年3月以降の明細は最大20年間) |
定期・定額貯金の払い戻し | 窓口のみ | ネット上で可能 |
定期・定額貯金の満期お知らせ | 郵送 | Web上 |
すでに「ゆうちょダイレクト」に申し込み済みなら、ログイン後にメニューの「ゆうちょダイレクトプラスへ切り替え」からすぐに切り替えられます。
▼ゆうちょダイレクト メニュー一覧画面
ゆうちょ銀行のネットバンキングを使ったことがない人は、まずは「ゆうちょダイレクト」の無料登録が必要です。
ゆうちょダイレクトの登録は、ネットもしくは郵送で行います。ネット手続きが手軽でおすすめです。
→ゆうちょダイレクトの申し込みはこちら(ゆうちょ銀行 公式サイト)
無通帳型口座に切り替えるか迷う人は、ゆうちょダイレクトの使い勝手を試してからでもよいと思います。紙通帳も持ちながら、ネットバンキングを利用できます。
ゆうちょダイレクトは、ゆうちょ銀行口座間の振り替えが月5回無料になるなどの優遇があります。紙通帳を使い続けたい人も、登録しておいて損はありません。
未記帳取引は郵送で届く
ゆうちょダイレクトプラスに申し込むと、数日後に通帳未記帳分の取引履歴が郵送で届きます。しばらく記帳していなかった取引明細を確認できます。
通帳をなくしたあと、ネットバンキングで行った取引もふくめて確認できます。
▼ゆうちょ銀行 ゆうちょダイレクトプラス申込後の取引履歴(通帳未記帳分)
ゆうちょダイレクトプラスの詳細は、以下の記事もご参照ください。
通帳紛失の届出状態はいつか解除を
ゆうちょ銀行での窓口取引には、通帳が必要なるケースが多いです。ゆうちょダイレクトプラスに切り替えると、キャッシュカードのみで手続きができるようになります。
ただし、通帳の紛失届を提出していると、窓口での手続きができない状態です。「紛失届を出したあとに、ゆうちょダイレクトプラスへ移行しました」と伝えれば、その場で紛失の届出状態を解除してもらえます。
時間があるときに窓口で解除してもらっておくか、ゆうちょダイレクトプラス移行後はじめての窓口取引は時間に余裕を持つことをおすすめします。
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