スマホ決済・送金サービス

ゆうちょPayは現金派・東急ユーザーにメリットあり 他のスマホ決済との違いとは

ゆうちょPay

ゆうちょ銀行が、スマホ決済アプリ「ゆうちょPay」をリリースします。

LINE PayやPayPayなどから、やや遅れての登場です。

ゆうちょPayとは、専用スマホアプリを使ってゆうちょ銀行の口座から直接支払いができるようになるサービスです。

一番のメリットは、お財布を出さずにスマホで支払えるようになることです。

ゆうちょ銀行の口座とスマホがあれば誰でも利用でき、利用者は手数料が一切かかりません。

クレジットカードのような審査や年齢制限もないので、未成年の子供も使えます。

加盟店でしか支払えないなどのデメリットはありますが、QRコード決済の普及によって今後広がる可能性もあります。

2019年2月からリリース予定でしたが、5月からの提供になると訂正されています。

ゆうちょPayの仕組み

スマホを操作する女性

ゆうちょペイを利用するためには、スマホ以外にゆうちょ銀行の口座が必要です。

下記の3ステップだけで、ゆうちょペイ支払いができるようになります。

入会費や手数料は一切かからないので、完全無料で手軽に始められます。

■ゆうちょPay 登録の流れ

  1. ゆうちょペイアプリをインストール(無料)
  2. アプリにゆうちょ口座を登録
  3. 登録完了

ゆうちょ銀行の口座を持っていれば、簡単に登録ができます。

もし口座を持っていなくても、ゆうちょ銀行は窓口に行けばその場で口座を開けます。

その場でキャッシュカードを受け取って、そこに書いてある口座番号などを登録すれば、すぐにゆうちょペイも使えるようになります。

支払い方法は2種類

スマホ決済イメージ

ゆうちょペイの仕組みは、すでにリリースされているLINE PayやPayPayと同じです。

お店のレジで支払いをする時に「ゆうちょペイで」と言えば、下記いずれかの方法で支払いができます。

ゆうちょペイの支払い方法
QRコードの読み取り
会計時に、お店用のQRコードをゆうちょペイアプリで読み取る。
バーコードを提示
ゆうちょペイアプリから支払い用のバーコードを提示し、お店の読み取り機器でスキャンしてもらう。

どちらの支払い方法になるかは、店舗によって異なります。

たとえばコンビニでは、こちらがバーコードを提示して読み取ってもらうことが多いです。

普段の会計で使うバーコードリーダー(商品バーコードをピッと読み取る機器)を、スマホ決済でもそのまま利用できるからです。

実際に他社のスマホ決済でも、コンビニではバーコードを読み取ってもらうケースがほとんどです。

一方、バーコード読み取り機器がないお店では、こちらが店舗のQRコードを読み取ることになります。

会計時に「ゆうちょペイで」と言い、タブレットなどでQRコードを見せられて「読み取りお願いします」と言われたら、ゆうちょペイアプリでスキャンします。

レストランなどの飲食店では、こちらがQRコードを読み取るケースが多いです。

「銀行Pay」システムを導入

銀行

ゆうちょPayは、「銀行Pay」というシステムをもとにしています。

銀行Payとは、銀行専用のスマホ決済サービスで、GMOペイメントゲートウェイという企業が複数の銀行に提供しています。

銀行ペイの最大のメリットは、提携している銀行間で相互連携ができることです。

よって、ゆうちょペイの加盟店ではないお店でも、銀行Payを利用している他の銀行の加盟店ならゆうちょペイで支払えます。

たとえばゆうちょペイアプリで、横浜銀行の「はまペイ」導入店舗でも支払い可能です。

■銀行Pay 参加金融機関(参加予定含む)

  • ゆうちょ銀行
  • りそなグループ
  • 横浜銀行
  • 親和銀行
  • 福岡銀行
  • 熊本銀行
  • 沖縄銀行

今までの銀行ペイは地方銀行が中心でしたが、ゆうちょペイが参入することで加盟店が全国規模になる可能性もあります。

ゆうちょペイの利用は無料なので、口座を持っている人はいつでも使えるようにしておくと安心です。

手持ちの現金が少なかったり、ATMが近くになくてお金が下ろせなかったり、現金以外で支払いたい時のために持っておく、という使い方もありです。

ゆうちょPayのメリット

ゆうちょPayのメリットは、大きく分けて3点あります。

「口座とスマホがあれば誰でも使える」というハードルの低さにくわえて、現金が引き出しやすくなるという利点もあります。

よって、ゆうちょペイは現金派の人にとってもメリットが多いサービスと言えます。

誰でも利用できる

財布を持つ男女

ゆうちょPayは、ゆうちょ銀行の個人口座とスマホを持っていれば誰でも利用できます。

クレジットカードのように審査がないので、年齢や収入の条件もありません。

下記のような、クレジットカードを持てない人も手軽にキャッシュレス決済を始められます。

■クレジットカードを持てない人、審査に通りづらい人(一例)

  • 未成年
  • 高齢者
  • 自己破産などをしたブラックリストの人
  • 生活保護受給者
  • 非正規雇用

このような人も、ゆうちょ銀行の口座を開設してゆうちょペイアプリをインストールすれば、ゆうちょPay決済ができるようになります。

2020年からの消費税の増税に際して、政府が発表している「キャッシュレス決済のポイント還元措置」に備えたいけど、クレジットカードを持てないという人にもおすすめです。

東急の発券機で現金を下ろせる

発券機イメージ

ゆうちょPayアプリを使うと、東急電鉄の発券機で現金を引き出せるようになる予定です。

このサービスを、「キャッシュアウト」機能といいます。

東急ユーザーにとっては、発券機をゆうちょATM代わりに使えるようになるので便利です。

キャッシュカードがなくてもゆうちょペイアプリからお金を下ろせるので、東急ユーザーの人はゆうちょ銀行のキャッシュカードを持ち歩く必要がなくなります。

キャッシュアウトの具体的な使い方は、下記の通りです。

■ゆうちょPay 東急電鉄キャッシュアウトのやり方

  1. ゆうちょペイアプリで引き出し金額を選択
  2. 暗証番号を入力
  3. ゆうちょペイアプリに専用QRコードが表示される
  4. 東急電鉄の発券機にQRコードをかざす
  5. 出金

使い勝手としては、ネット銀行「じぶん銀行」のスマホATM機能に似ています。

じぶん銀行も、セブン銀行のATMを使うとスマホアプリで現金が引き出せます。

→じぶん銀行についてはこちら

病院でも使えるようになる可能性

入院

銀行ペイを開発しているGMOペイメントゲートウェイは、銀行ペイを病院の会計にも使えるようにしたいと発表しています。

日本では、現金払いしかできない病院がまだまだ多いです。

大きな総合病院ではクレジットカード決済ができるようになりつつありますが、スマホ決済の導入までは進んでいない状況です。

ゆうちょペイが多くの病院で使えるようになると、現金を引き出す手間なく治療費が払えるようになるかもしれません。

治療費が思ったより高く現金が足りない時も、あわてずにゆうちょペイで銀行口座から直接支払えます。

ゆうちょPayのデメリット

一方、ゆうちょPayにはデメリットもあります。

記事執筆時点でわかっているデメリットは3点あります。

ポイント還元はなさそう

財布を持つ女性

ゆうちょPayは、決済をしてもポイント還元がない可能性が高いです。

なぜなら、現時点で銀行ペイを導入している地方銀行は、どこもポイント還元を行っていないからです。

一方、LINE PayやPayPayなど、銀行以外の企業が提供するスマホ決済の多くはポイント還元があります。

たとえば、LINE Payは決済金額の0.5~2.0%分がポイント還元されます。

PayPayも還元率20%キャンペーンがメディアで話題になり、加盟店やユーザーを急速に増やしました。

このような、「スマホ決済をするとお得になる」というメリットは、ゆうちょPayにはなさそうです。

加盟店が増えるかわからない

自営業の老夫婦

店舗がキャッシュレス決済を導入する際は、加盟店手数料がかかります。

ゆうちょPayも加盟店手数料がかかる場合は、加盟店が増えるのに時間がかかる可能性があります。

スマホ決済はクレジットカードなどに比べると手数料が安めですが、それでも売上の3%前後は差し引かれてしまいます。

個人経営のお店などが「支払いは現金のみ」としているのは、この加盟店手数料がネックになっていることが多いです。

それに対しLINE PayやPayPayは、加盟店手数料も無料になるキャンペーンを行って、積極的に店舗網を拡大しています。

ゆうちょペイは「ゆうちょブランド」が強みではありますが、店舗を増やすために対策をしないと普及が遅れるかもしれません。

クレジットカードは登録できない

クレジットカードを持つ女性

ゆうちょPayは原則、ゆうちょ銀行口座とひも付けて使います。

そのため、クレジットカードなどのカード登録はできないと考えられます。

よって、クレジットカードを登録できるスマホ決済のメリットは、ゆうちょペイにはありません。

ちなみに、クレジットカードを登録できるスマホ決済アプリには、以下3点のメリットがあります。

■クレジットカードを登録できるスマホ決済アプリのメリット

  • 銀行口座残高がなくても支払える
  • クレジットカードのポイントが貯まる
  • スマホ決済とクレカのポイント二重取りが可能

ゆうちょPayは銀行口座からの引き落とししか使えないので、口座残高が足りないと支払いができません。

一方、クレジットカード支払いができるスマホアプリは、支払い時点で口座残高がなくても支払いができます。

スマホ決済の支払額は、クレジットカードの利用代金と一緒に翌月請求となるからです。

さらに、ポイント還元があるクレジットカードを登録すれば、スマホ決済をした時にもクレジットカードのポイント還元が受けられます。

この仕組みを利用して、スマホ決済アプリとクレジットカードのポイント二重取りができるのも大きなメリットです。

たとえば、楽天ペイに楽天カードを登録すると、楽天ペイで支払うたびにクレジット決済をすることになります。

そうすると、楽天ペイのポイント還元0.5%と、楽天カードのポイント還元1.0%をあわせて、1.5%がポイントバックされます。

このような「ポイント還元を活用してコツコツ節約をする」という財テクは、ゆうちょPayではできません。

ゆうちょPayは現金派の人向け

人差し指を立てる男性

ゆうちょPayのメリット・デメリットを見ると、どちらかというと現金派の人向けのアプリだという印象でした。

キャッシュレス決済ならではのポイント還元やクレジットカードとの連携はできない、シンプルなスマホ決済サービスと言えます。

逆に、クレジットカードはお金を使いすぎそうで怖い、ゆうちょ銀行のメイン口座をそのまま使いたいという人には向いていると思います。

何より、「ゆうちょ銀行のスマホ決済」という安心感も大きいです。

さらに、関東で東急電鉄をよく使う人は、発券機がATM代わりに使えるようになるというメリットもあります。

現金を引き出す機会が多い人にとって便利という点でも、ゆうちょペイは現金派の方向けのスマホ決済アプリです。

デビットカードも持っておいた方が安心かも

デビットカード

とは言え、ゆうちょPayは前述の通り、加盟店がどれくらい増えるか未知数です。

そういう意味では、現金派の人はゆうちょPayだけでなく、デビットカードも持っておくと安心です。

たとえば、ゆうちょ銀行は「mijica(ミジカ)」という、デビットカード兼プリペイドカードを発行しています。

ゆうちょ銀行の口座とひも付けて支払えるという点は同じですが、使えるお店はミジカの方が格段に多いです。

なぜなら、ミジカはVisaブランドのクレジットカードが使えるお店ならほぼすべて使えるからです。

コンビニやレストランだけでなく、ネットショッピングや海外でのお買い物でも使えます。

利用代金に応じたポイント還元もあるので、キャッシュレス決済としてのスペックはゆうちょPayより高いです。

カードを持ち歩くことにはなりますが、ゆうちょPayが普及するまではカードも持っておいた方が安心です。

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ネット銀行やQR決済・送金サービスについて学ぶ日々を送っています。FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を活かし、お金に関する情報をわかりやすく提供できるよう務めます。

より良い情報をお届けするため、一条まつこ がメンテナンスを担当いたしました。(2019年3月19日 更新)

ありがとうございます。

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