ゆうちょ銀行の口座なしで現金振込する方法 通常払込みと電信払込の違いとは
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
ゆうちょ銀行への振込みは、現金でも可能です。「通常払込み」「電信払込」のいずれかを利用すれば、ゆうちょ窓口やATMで現金振込できます。
ただし、いずれも手数料は高めです。可能であれば、ゆうちょ銀行口座からの振替のほうがおすすめです。
ゆうちょ銀行は手数料が高めの銀行ですが、振込手数料を無料にする方法はあります。
記事の最後には、ゆうちょ銀行「以外」の銀行から、ゆうちょ銀行に無料で振り込む方法も解説します。
目次
はじめに:振込・振替・払込みの違い
まず、「振込」「振替」「払込み」の違いを整理しておきます。いずれも、ゆうちょ銀行公式サイトに載っている、送金サービスの名前です。
意味を知らないと、混乱しやすいです(私も混乱しました)。意味がわかる人は読み飛ばしてOKです。
「振込」は、自分の銀行口座からほかの銀行口座へ、資金移動する取引です。
ただし、現金を銀行口座へ送金する方法を「現金振込」と呼ぶケースも多くあります。相手の銀行口座にお金を送る方法として、広い意味で使うことも多くあります。
なかでも、同じ銀行・同じ支店の口座に送金する取引は、「振替(ふりかえ)」といいます。
ゆうちょ銀行から三菱UFJ銀行への送金は、振込です。ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への送金は、振替です。
一般的に、振込には振込手数料がかかります。振替には、手数料がかからないケースが多いです。
■「口座振替」は別の意味の言葉
振替と似た取引で、「口座振替(自動振替)」というサービスがあります。
口座振替とは、税金やクレジットカードの利用代金などの定額料金を、銀行口座から引き落として払うサービスです。
自分の銀行口座から相手に送金する、というお金の流れは同じです。
「払込み」は、ゆうちょ銀行の現金振込サービスの名称です。ほかの銀行で「現金振込」と呼ぶサービスを、ゆうちょ銀行では「払込み」と呼びます。
ゆうちょ銀行に現金で振り込む方法
ゆうちょ銀行口座へ、現金で振り込む方法は、以下の2通りあります。
■ゆうちょ銀行口座へ現金で振り込む方法
- 通常払込み
- 電信払込み
どちらも、支店窓口やATMで手続きするのは共通です。しかし、手数料や入金反映のタイミングは異なります。
通常払込み:おもに法人宛
- 「振替口座」宛でないと利用できない
- 手数料は安め
- 入金反映に3日ほどかかる
通常払込みとは、振込先の口座が振替口座の場合のみ、利用できる振込方法です。
振込口座は、おもに企業や団体が開設する「送金専用の口座」です。個人が持っているゆうちょ銀行口座は、ほとんどが総合口座です。
振替口座か総合口座かは、ゆうちょ銀行の口座番号を見るとわかります。
口座番号の記号が「0」から始まるのは、振替口座です。「1」から始まるものは、総合口座です。
通常払込みには、「払込取扱票(振込用紙)」が必要です。
振込相手から、口座番号などが印刷された振込用紙を受け取っていれば、その用紙と代金を窓口に持っていくだけでOKです。払込取扱票を読み取れるATMがあれば、ATMでも手続きできます(10万円まで)。
振込用紙がないときは、ゆうちょ銀行窓口にある白紙の払込取扱票に、自分で記入します。口座番号などを記入し、窓口で払い込みます。
通常払込みの手数料は、振込先が負担する場合と、自分が負担する場合があります。
振込相手が手数料負担するなら、「赤色」の振込用紙を使います。自己負担では、「青色」の振込用紙です。自分で振込用紙を書くときは、窓口で取り違えないよう要注意です。
どちらの負担でも、手数料は同じです。ただし、手続き方法と送金額によって、料金は異なります。
■通常払込み 1件あたりの手数料比較(税込)
手続き方法 | 5万円未満 | 5万円以上 |
---|---|---|
窓口 | 203円(122円) | 417円(336円) |
ATM | 152円(71円) | 366円(285円) |
カッコ内の手数料は、受け取り側が「MTサービス」を利用している場合の手数料です。MTサービスとは、大量の入出金を効率化する法人向けシステムです。
振込相手が渡した振込用紙に「MT」と書いてあれば、振込手数料が少し安くなると思えばOKです。
通常払込みでの振込みは、入金から3営業日ほどで着金となります。相手への着金確認は、数日後に行うのがおすすめです。
電信払込み:おもに個人宛
- 総合口座宛でも利用可
- 手数料は高い
- 入金は即時反映
振込先が総合口座なら、電信払込みで現金振込します。
「電信払込み請求書・電信振替請求書」を記入し、窓口で手続きすれば、即時入金できます。ATMでは手続きできません。
振込の反映スピードは早いですが、手数料はかなり高めです。
■電信払込み 1件あたりの手数料比較(税込)
手続き方法 | 5万円未満 | 5万円以上 |
---|---|---|
ATM | 660円 | 880円 |
振込先が総合口座(口座番号が「1」始まり)で、現金振込をしたいときは、電信払込みを利用するしかありません。
相手が振替口座(口座番号が「0」始まり)なら、なるべく通常払込みを利用するほうが、手数料を節約できます。
急いで入金したいときは、振替口座宛でも電信払込みがおすすめです。
法人によっては、「電信払込みは利用しないでください。通常払込みで入金してください」と指定するケースもあります。振込前の確認をおすすめします。
ゆうちょ口座を持っていない人への送金
ゆうちょ銀行の口座を持つ人が、ゆうちょ銀行の口座を持たない人へ送金する方法もあります。
個人から送る際は、普通為替と定額小為替というサービスを利用します。
ゆうちょ銀行の窓口で、送金したい金額の小為替を買い、郵送で送ります。受取相手は、ゆうちょ銀行で小為替を換金し、現金を受け取る仕組みです。
おもな利用シーンは、住民票や戸籍謄本など、公的な書類の郵送取り寄せです。申請用紙と一緒に、手数料分の定額小為替を同封すれば、申請と送金を同時に行えます。
現金を封筒に入れて直接送るのは、郵便法(第17条)で禁止されています。
発覚すると、30万円以下の罰金になる場合もあります。
法人向けサービスでは、通常現金払いと、小切手払いがあります。振替口座を利用し、送金する方法です。個人で利用する機会はありません。
個人が口座を介さずに送金する方法は「普通為替と定額小為替のどちらか」と思えば、問題ありません。
あわせて読みたい:
定額小為替を郵便局で買う方法、手数料は?よりお得な購入方法
ゆうちょ銀行へ無料で振込む方法
ゆうちょ銀行へ現金振込すると、高い手数料が必要です。しかし、銀行口座を持っていれば、ゆうちょ銀行へ無料で振り込めます。
もっとも簡単な方法は、ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への振替です。今後もゆうちょ銀行宛に振込みの機会がありそうなら、口座開設をおすすめします。
また、ゆうちょ銀行「以外」の銀行口座から、無料で振り込む方法もあります。それぞれ解説します。
ゆうちょ銀行口座からの電信振替
ゆうちょ銀行からゆうちょ銀行への振込みは、電信振替といいます。
電信振替を、ゆうちょ銀行のネットバンキング「ゆうちょダイレクト」から利用すると、月5回まで手数料が無料です。入金は即時反映で、急ぎの振込にも使えます。
ATMでの振込も、月1回は無料です。窓口で手続きすると、回数に関係なく必ず手数料がかかります。
- ゆうちょダイレクト
- 月5回無料、6回め以降は100円
- ATM
- 100円
- 窓口
- 一律146円
「ゆうちょダイレクト」とは、スマホやパソコンから振込みや取引履歴の確認などができるサービスです。銀行マイページのようなイメージです。
銀行窓口に行く手間を省き、手数料も節約できます。ゆうちょ銀行の口座を持っていれば、誰でも無料で登録可能です。
また、紙の通帳を発行しない「ゆうちょダイレクトプラス」というネットバンキングもあります。
ゆうちょダイレクトプラスに切り替えると、入金履歴を確認できる期間が長くなります。
紙通帳をあまり使わない人や、記帳が面倒に感じる人は、ゆうちょダイレクトプラスへの切り替えがおすすめです。
振込手数料無料の銀行から振込み
一部の銀行では、他行宛振込手数料が月数回無料になります。この優遇を使えば、ゆうちょ銀行口座への振込みを無料にできます。
メガバンクのなかでは、三菱UFJ銀行とみずほ銀行が、振込手数料の優遇サービスを扱っています。三菱UFJ銀行のほうが、簡単に取引条件を満たせます。
参考記事:メガバンクのATM手数料・振込手数料の比較で気づいた一番お得な銀行
振込手数料の無料回数が多いのは、ネット銀行です。最大で月20回まで他行宛振込手数料を無料にできる銀行もあります。
しかし、振込手数料の無料回数を大きく増やすには、まとまった取引が必要です。
銀行振込をあまり使わない人は、住信SBIネット銀行がおすすめです。住信SBIネット銀行は、誰でも月1回は無料で他行宛振込が利用できます。
手数料優遇のために、無理に取引を増やす必要がありません。
楽天銀行の詳細はこちら:
700万口座突破の楽天銀行 ATM・振込手数料を節約し、預金金利を上げる方法
その他、振込手数料が無料の銀行:
他行への振込手数料が無料の銀行リスト!お金のムダ遣いをなくそう