ネット定期預金の満期時、間違って継続してしまった話 確実に解約する方法を解説
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定期預金の正しい解約方法を、私の失敗経験をふまえて解説します。
貯蓄のため、定期預金を利用する人は多くいます。定期預金は、普通預金より高金利で、利息が多く受け取れます。
定期預金の利息をもっとも多く受け取れるのは、「元利金継続型」というタイプです。
元利金継続型は、手続きなしで満期を迎えると、自動的に継続となります。満期日より前に解約すると、中途解約扱いになり、受け取り利息が減ってしまいます。
定期預金の継続を止め、元金・利息を両方引き出す方法を解説します。
私の失敗談
私は、auじぶん銀行で1年定期を利用していました。この経験で、定期預金の満期日「当日」に、解約手続きできないケースがあると知ります。
定期預金の満期時の取扱い方法には、大きく分けて3つのタイプがあります。利息がもっとも早く増えるのは、元利金継続型です。
▼定期預金 3つの満期時取扱い方法
元利金継続型の定期預金で満期を迎えると、自動的に更新になります。満期時に増えた利息も、次の運用の元本としてすべて運用します。そのため、元利金継続型で預け続けるほど、複利効果は高くなります。
auじぶん銀行でも、元利金継続型を選べます。私は直近で使う予定のないお金を預けるつもりだったので、元利金継続型で申込みました。
▼auじぶん銀行 定期預金の商品概要
auじぶん銀行は、定期預金の満期を迎える1週間前に、満期通知メールを受け取れます。
定期預金の満期通知メールがきたとき、私はちょうど旅行の予定がありました。これを機に、auじぶん銀行の円定期を解約しようと決めました。
▼auじぶん銀行 円定期満期の通知メール
しかし、当時の私は、元利金継続型の円定期の解約方法を知りませんでした。
メール内の「満期を迎えられるお客様向けのページ」というリンクにも、解約方法の記載はありません。おもに、円定期以外の運用方法を提案するページでした。
▼auじぶん銀行 円定期で満期を迎える顧客向けページ
メール受信時は満期まで1週間あったので、何も手続きしませんでした。
定期預金は、満期日を迎える前に解約すると、預金金利が下がります。満期日の当日に解約すれば、定期預金の高い金利で利息をもらえると思い、いったん放置しました。
■定期預金の「中途解約利率」とは
定期預金を満期日までに解約すると、「中途解約利率」という低い金利が適用となります。
中途解約利率は、普通預金並みの金利です。せっかく定期預金で中長期の貯金をしても、わずかな利息しか受け取れません。
満期日前日、「よし、明日解約するぞ」と思いながら眠りました。しかし、満期日当日の朝、目覚めると円定期の継続メールが届いていました。
メールが届いたのは、深夜3時です。まさか、日付が変わって3時間で自動継続になるとは、思いませんでした。
はじめは「満期日の0時に解約すればよかったのかな?」と思いました。けれども、auじぶん銀行の定期預金は、深夜0~7時に解約手続きできない場合があります。
0時すぐにマイページにログインしても、解約できなかったかもしれません。
▼auじぶん銀行 定期預金の中途解約が取り扱えない場合について
結局どうすればよかったのかと、あらためて調べたところ、確実に満期日に解約する方法がありました。
元利金継続型の定期預金を満期日に解約する方法
元利金継続型ではじめた定期預金を、満期日に解約するには、満期時の取扱い方法を「自動払戻し型」に変更するのが確実です。
自動払戻し型の定期預金は、満期になると自動的に普通預金へ振替となります。利息も含めて普通預金に預金が移り、満期日当日からキャッシュカードで引き出せます。
ネット定期預金は、満期日の取扱い方法をマイページやアプリから、いつでも変更できます。
満期日に定期預金のお金を引き出すと決めたら、忘れないうちに自動払戻し型に変更しておくのをおすすめします。
ただし、自動払戻し型から元利金継続型への変更は、受け付けていない銀行もあります。
満期日の取扱い方法に迷ったら、とりあえず元利金継続型で預けておくと無難です。
auじぶん銀行での手続き例
再びauじぶん銀行で定期預金を申し込み、満期日の取扱い方法を変更してみました。ほかのネット銀行や、大手銀行のネットバンキングも似た手続きになると思います。
まず、1年定期に「元利金継続型」で10万円を預け入れました。スマホアプリから簡単に手続きできます。
▼auじぶん銀行 定期預金の作成画面
申込みが完了すると、定期預金の明細に反映されます。「詳細(変更・解約)」というボタンをタップすると、満期日の取扱い方法を変更できます。
▼auじぶん銀行 定期預金の明細画面
定期預金の詳細画面から、満期日の取扱い方法の「変更する」ボタンをタップすると、自動払戻し型へ変更できます。
▼auじぶん銀行 定期預金の詳細画面
自動払戻し型に変更すると、元利金継続型には戻せないという注意書きも、この画面にありました。
▼auじぶん銀行 定期預金の取扱い方法変更画面
自動払戻し型への変更で「OK」ボタンを押すと、2段階認証の画面に移ります。
auじぶん銀行でネットバンキング取引する際は、キャッシュカード裏面の「確認番号」を入力する必要があります。
キャッシュカードが手元にないと、取引確定できません。第三者の不正取引を防ぐための仕組みです。
▼auじぶん銀行キャッシュカード 裏面
確認番号は、キャッシュカードごとにランダムに印刷されています。取引ごとに、異なる4ケタの数字を入力するよう指示されます。例:「ウの5から右に4ケタ」など
ほかの銀行のネットバンキングでも、ワンタイムパスワードなどの2段階認証が入る可能性があります。
2段階認証を終えると、満期日の取扱い方法は即時変更となります。
窓口で申込む定期預金の注意点
大手銀行や地方銀行などは、窓口でも定期預金を申し込めます。
銀行によっては、窓口で申し込んだ定期預金の内容変更は、窓口でしか行えないので要注意です。
代表例は、ゆうちょ銀行です。
ゆうちょ銀行の窓口で定期貯金を申し込むと、総合口座とは異なる口座番号の、定期貯金専用口座が開設されます。定期貯金用の通帳も新規発行となります。
ネットバンキングサービス「ゆうちょダイレクト」は、総合口座の口座番号でログインして利用します。よって、異なる口座番号の定期貯金は扱えません。
ゆうちょダイレクトから定期貯金に申し込めば、自動払戻し型への変更もスマホでできました。
窓口では定期を組まず、ネット定期を利用するほうが便利です。
窓口で定期預金を組む際は、ネットバンキングで満期時の取扱い方法などを変更できるか、事前確認をおすすめします。
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