貯金アプリの「しらたま」がお金を貯められない人の解決策になる理由

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自動貯金アプリ しらたま

貯金ができない人や、お金が貯められない人でも、「しらたま」という自動貯金アプリを使えばその悩みを解決できます。

しらたまは、家計簿アプリで有名なマネーフォワードがリリースした新しいサービスです。

お釣り貯金値引き貯金などのユニークな貯金方法で、お金を貯めるのが苦手な人も手間を掛けず、楽しく続けられると評判です。

しらたまを開発したマネーフォワードによると、貯金ができない人でも楽しくお金が貯められるような設計にしたとのことです。

サービス名もその思いを込めて、「知らずに貯まる」ことから「SiraTama(しらたま)」と名付けられています。

アプリが自動的に銀行に預金してくれる仕組みなので、貯金が苦手な人におすすめです。

しらたまは無料で使えるので、試す価値はあると思います。

※金額・手数料表記はすべて税込です。

貯金アプリ「しらたま」のしくみ

しらたまの仕組みをわかりやすく説明します。

まず、しらたまのアプリをダウンロードすると、連携する銀行内に目的別口座が開設されます。(アプリのダウンロードは無料

マネーフォワードによると、今後連携できる金融機関は増えていくとしていますが、現時点では住信SBIネット銀行のみがしらたまの連携金融機関として使えます。

つまり、しらたまを利用するには住信SBIネット銀行の口座開設が必要です。(こちらも無料で口座を作れます)

住信SBIネット銀行の中には、代表口座とは別に「目的別口座」というサービスがあります。

目的別口座とは?

入出金に使う「代表口座」とは別に、自分で自由に仮想の口座を作ることができます。

例えば、「旅行費用のための口座」、「マイホーム購入のための口座」といった具合です。

これらの目的別口座と代表口座の資金移動は無料で行えます。

つまり、1つの銀行口座の中で複数の資金を小分けにして管理できるのが目的別口座の機能です。

しらたまアプリと住信SBIネット銀行の口座を連携すると、住信SBIネット銀行の口座内に自動的に「しらたまで貯めたお金専用の目的別口座」が作られます。

金融機関との連携が完了すると、あとはしらたまが条件に応じて自動的に貯金を行ってくれます。

自動貯金とは-3種類の貯め方

積立

しらたまには3種類の貯金方法があります。

  • つみたて貯金
  • おつり貯金
  • 値引き貯金

つみたて貯金

貯金する女性

1つめの「つみたて貯金」は、決まったお金を自動的に積立てる方法です。

たとえば、毎日100円の積立設定をすれば、1ヶ月で3,000円が貯まります。

さらに、自分にあうルールで貯金額を増やす設定もできるので、自分が楽しく貯金を続けられるようにカスタマイズするとより貯まりやすくなります。

「外食せずに自炊した日は500円貯金」のようにご褒美貯金をするもよし、「禁煙中だけどタバコを吸ってしまったら500円貯金」のようにペナルティ貯金として使うのもよし、です。

おつり貯金

小銭イメージ

2つ目の貯金方法は、しらたま独自のおつり貯金です。

お釣り貯金は「100円、500円、1,000円」のいずれかを設定し、カード支払額に応じて自動的にお釣りを算出します。

しらたまの設定金額は「すべて100円玉で支払いをする or すべて500円玉で支払いをする or すべて1,000円札で支払いをする」と考えるとわかりやすいです。

お釣り貯金のしくみ

クレジットカードやデビットカードで支払いを行うと、その情報を家計簿アプリの「マネーフォワード」が自動的に読み取り、端数を「お釣り」として計算します。

例えば、カードで320円の買い物をした場合。

もし設定額が100円なら「400円」で支払い、80円のお釣りを受け取ります。この80円が「お釣り」とみなされ、しらたまを通じて住信SBIネット銀行の目的別口座に自動貯金されます。

設定金額が500円なら「500円」で支払い、500円玉を1枚渡して180円のお釣りを受け取りますので、貯金額は180円です。

設定金額が1,000円なら「1,000円」で支払うことになるので、貯金額は680円となります。

このように、普段の生活でカード支払いをするだけでコツコツと自動的に銀行口座にお金が貯まっていくのが「しらたま」の特徴です。

類似サービスの「マメタス」を提供しているウェルスナビの社長によると、お釣りアプリは「お釣り金額を100円に設定した場合で毎月7,000円~8,000円が貯まるイメージ」とのことです。(マメタスについては後述)

もちろん、1ヶ月にどれくらいお釣りが貯まるかは、設定金額やお買い物の頻度によっても大きく変わってくるのであくまでも参考です。

とは言え、毎月自動的に8,000円のお金が貯金できるようになれば年間で10万円近く貯金できるわけですから、効果は絶大ですよね。

値引き貯金

電卓

しらたまで最も新しい貯金方法は、値引き貯金です。

値引き貯金とは、ネット通販のセールやクーポンを利用して買い物をした時に、実際には定価を支払って値引き分を自動貯金するという仕組みです。

しらたまはネットショッピングの購入履歴とも連携できるので、値引きがあったかどうかも自動で判別することができます。

2018年7月時点では、Amazon楽天市場に対応しています。

今後も提携先は増えていくと思います。

初の提携銀行は住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行

しらたまで利用できる銀行として、初めて提携をしたのは住信SBIネット銀行です。

住信SBIネット銀行の口座があれば、誰でもしらたまを利用できます。

より効果的に節約をしたいなら、住信SBIネット銀行のキャッシュカード一体型のVISAデビットカードを活用するのもおすすめです。

住信SBIネット銀行のVISAデビットカードは、利用金額の0.6%のキャッシュバックがあります。

他社のデビットカードと比較しても還元率が高く、クレジットカードと同じように使えます。

しらたまのお釣り貯金などのサービスと、0.6%のキャッシュバックを合わせると、さらに効率よくお金を貯められます。

デビットカードは年会費無料で15歳以上の方なら誰でも持つことが可能です。

もちろん、貯めたお金は銀行口座からいつでも出金できます。

住信SBIネット銀行なら、

  • ATM手数料:毎月2回まで無料(最大15回無料)
  • 他行あて振込手数料:毎月1回まで無料(最大15回無料)

なので、出金時のATM手数料はかかりません。

フィンビーやマメタスとの比較

自動貯金アプリのしらたまの他にも、類似サービスが数多く登場しています。

finbee (フィンビー)

フィンビー

finbee(フィンビー)は、前述の投資系アプリではなく、「しらたま」に近い純粋な自動貯金アプリです。

しらたまは、日常生活のお買い物によって自動的にお釣りを貯金に回す仕組みでしたが、フィンビーはルールを満たすことによって自動貯金が行われるという特徴があります。(フィンビーにも、買い物によってお釣りを貯金する仕組みもあります)

例えば、「恋人にクリスマスプレゼントをあげるために3万円を貯金したい」といった貯金の目標を最初に設定します。

そして、その目標を達成するために

  • 毎週金曜日に1,000円を貯金する(その代わりに金曜日の飲み会を我慢する)
  • 1日1万歩歩いたら500円貯金する(積極的な運動で健康面もしっかりする)

といった設定ができます。
つまり、日常生活のいろいろなアクションや頑張りによって、その目標を達成しら一定金額を貯金するという面白い仕組みです。

目標金額の達成率はいつでもフィンビーのアプリで見ることができます。また、カップルや家族でデータを共有することもできるので、カップルで一緒に「1つの目標に向かってお金を貯める」ことも可能です。

フィンビーも同様に住信SBIネット銀行との連携によってサービスを実現しているため、利用には住信SBIネット銀行の口座が必要です。

フィンビーについては、ネット銀行100の活用術で過去に取り上げています。

マメタス

マメタス

マメタスは、ロボアドバイザーで有名な「ウェルスナビ」が展開している「お釣りで投資」アプリです。

しらたまは、日常の買い物で発生した「お釣り」を貯金するサービスでしたが、マメタスは「お釣り」を自動的にロボアドバイザー「ウェルスナビ」を使って資産運用に回します。

マメタスも以前は住信SBIネット銀行の利用者しか使うことができませんでしたが、現在はウェルスナビの口座を持っている人でも利用できるようになりました。

利用にあたっての手数料は無料で、実質的な手数料はロボアドバイザー「ウェルスナビ」で生じる年率1.1%の運用報酬のみです。

ウェルスナビは貯金ではなく「投資」なのでリスクがある運用方法ですが、年率3%~5%程度の利回りで運用できると試算されています。

知らないうちにお金が貯まり、貯めたお金を雪だるま式に増やしていけるのがマメタスの最大のメリットです。

マメタスについては、姉妹サイト「1億人の投資術」で記事を書いています。

トラノコ

トラノコ

トラノコは、ウェルスナビと直接競合する「お釣りで投資」アプリの1つです。

前述のウェルスナビは「ロボアドバイザー」を使って資産運用を行いましたが、トラノコは「トラノコファンド」と呼ばれる投資信託を使って運用するのが特徴です。

トラノコファンドには3つの種類があり、「ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターン」と言った具合に、運用のリスクを自分で選択できます。

もちろん、3種類のトラノコファンドを自由に組み合わせることもできます。

日常生活の支払いで発生したお釣りを自動的にトラノコファンドで運用し、雪だるま式に資産を増やしていく、先ほどのマメタスと同じですね。

ただし、マメタスの利用は無料でしたが、トラノコは利用料として月額300円がかかります。(口座開設後3ヶ月は無料)

また、トラノコファンドの運用報酬として、トータルで年率0.45%程度の手数料がかかる他、出金手数料も1回あたり300円必要です。

これまで、「しらたま・マメタス・そして後述するフィンビー」はすべて住信SBIネット銀行と提携してサービスを展開している企業でした。

しかし、トラノコは「セブン銀行」などと提携している点で違いがあります。

セブン銀行も、デビット付きキャッシュカードを展開しており、利用金額に対して最大1.5%のnanacoポイントが貯まります。

もしかすると将来、セブン銀行デビットカードで発生したnanacoを使って、自動的にトラノコファンドを買い付ける仕組みも導入されるかもしれません。

トラノコについては、姉妹サイト「1億人の投資術」で記事を書いています。

貯金は新しい時代へ

ネット銀行100の活用術 管理人のつぶやき

貯金するのが苦手な人でも、アプリの力によって自動的にお金を貯められます。

最近は、このようなアプリを「自動貯金アプリ」と呼んでいますが、彼らの最終的な狙いは「自動投資アプリ」として進化させることです。

今回紹介した「しらたま」も将来的には自動的に貯めたお金を投資に回せる仕組みにすることを示唆しています。

これまで日本では「貯蓄から投資へ」と言われながらも、なかなか投資や資産運用が定着しませんでした。

しかし昨今、国や金融庁が力を入れて主導しているのが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」といった「つみたて投資」です。

金融庁が示したデータによると、「長期・分散・積立」投資を行うことで、長期的には年2%~8%程度の利回りで運用できることがわかっています。

こうした「貯蓄から投資へ」の流れの一つとして、住信SBIネット銀行などが積極的な窓口となり、自動貯金アプリを広めているのが現状です。

最近は楽天証券が楽天ポイントを使って100円から投資信託の購入を可能にしました。

最終的に投資をするかどうかは個々の判断によると思いますが、少なくともこうした流れが生まれるのは良いことですし、自動貯金アプリを使うことで手数料0円で、意識せずコツコツとお金が貯められるのは非常にありがたいです。

次の記事は「5パーセント超の利回りが確保できる安全な資産運用先まとめ」です。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
ネット銀行100の活用術の初代管理人です。低コストで便利なネット銀行を、多くの人に知ってもらうため、2012年にサイトを立ち上げました。貯金の方法やお金に関する知識をわかりやすく解説します。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。(2021年10月1日 更新)

ありがとうございます。

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