セブン銀行
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セブン銀行は、セブンアンドアイホールディングスが運営するネット銀行です。nanacoポイントを貯めたい人や、セブンイレブンユーザーに評判です。
今回は、セブン銀行の口座開設を考えている人向けに、メリットとデメリットを解説します。
セブン銀行のキャッシュカードには、電子マネーnanaco機能や、JCBデビットカード機能を無料で付帯できます。どちらで買い物してもnanacoポイントが貯まります。
後払いのクレジットカードを使いたくない方や、クレジットカードを発行できる年齢に達していない未成年の方も、セブン銀行で口座開設するだけでカード払いできるようになります。
また、セブン銀行ATMはコンビニATM設置台数No.1というメリットもあります。ただし、手数料には気をつける必要があります。
セブン銀行のデメリットは、預金金利の低さや手数料が無料になりにくい点にあります。
JCBデビット・nanaco一体型キャッシュカードを活用すべし
セブン銀行デビット付きキャッシュカードは、JCBデビットカードと電子マネーnanacoの機能がついた多機能カードです。3枚分のカードが1枚にまとまっているので、財布がかさばりません。
すでにnanacoカードを持っている人は、JCBデビット機能のみ付帯したキャッシュカード(nanaco紐付型)も選べます。どちらも入会金や年会費は完全無料です。
コンビニのレジなどでnanacoカードを発行すると、発行手数料が300円かかります。
セブン銀行の口座開設時にnanaco機能つきキャッシュカードを発行すれば、発行手数料無料でnanacoカードを持てます。
デビットカードとは、カード決済すると利用代金が銀行口座から即時引き落としされるカードです。後払いのクレジットカードと違い、買い物するときの口座残高の範囲内でしか決済できません。
後払いだとお金を使いすぎそうで、クレジットカードを持たないようにしている人に向いているカードといえます。
デビットカードの使い方は、クレジットカードと同じです。レジでカードを出し「カード払いで」「JCB払いで」などと伝えるだけでOKです。
セブン銀行デビットカードは、国内外のJCBマークがあるお店で利用可能です。クレジットカードが使えるお店なら、スーパーやドラッグストア、百貨店などでも原則使えます。
スマホ決済の使い方がややこしいと感じる人も、デビットカードの支払い方法はシンプルでわかりやすいと思います。
コンビニなどの少額決済なら、サインや暗証番号入力不要で支払いが完了します。数秒で支払いが完了するので、ストレスなく買い物できます。
ネットショッピングでも、支払い方法で「クレジットカード」を選び、カード番号を入力すれば決済できます。
最大1.0%のnanacoポイント還元
セブン銀行キャッシュカードのポイント還元率を、支払い方法ごとにまとめると以下のとおりです。どちらも貯まるポイントは、nanacoポイントです。
■セブン銀行キャッシュカード 支払い方法別ポイント還元率
- JCBデビットカード:0.5~1.0%(1,000円ごとに5~10ポイント還元)
- 電子マネーnanaco:0.5%(200円ごとに1ポイント還元)+店舗ごとのボーナスポイント
セブン銀行デビットカードの基本還元率は0.5%です。セブンイレブン、そごう・西武、セブンネットショッピングでは、還元率が1.0%にアップします。
ただし、ポイント還元は利用代金1,000円ごとなので、1,000円未満の買い物ではポイントが貯まりません。ポイント還元優遇店舗で、1,000円以上の買い物する際は、デビット決済を使うとお得です。
- 利用金額の1.0%
- セブンイレブン、そごう・西武、セブンネットショッピング
- 利用金額の0.5%
- それ以外のお店(全国のJCB加盟店)
電子マネーnanacoも、基本のポイント還元は0.5%です。セブンイレブンで支払う場合の還元率優遇はありません。
しかし、200円ごとに1ポイント還元なので、少額の買い物でもコツコツとnanacoポイントを貯められます。セブンイレブンで1,000円未満の買い物をするなどは、nanaco決済がおすすめです。
セブンイレブンで買い物をするとき、購入商品がボーナスポイント対象のときも、nanaco決済がおすすめです。
ボーナスポイント対象商品は、全額をnanaco決済すると数十~数百ポイントをもらえます。デビットカードやnanacoの還元よりお得です。
セブンイレブンでRAIZINを買うと、nanacoのボーナスポイントが50ポイントつく!エナジードリンクで50ポイントつくのはRAIZINだけ。全店なのかはわからないが今月末まで pic.twitter.com/R3wMRFhFGf
— もこにゃん^・ω・^🐢Amor💗 (@moconyan223) December 12, 2015
→よりくわしいセブン銀行デビット付きキャッシュカードの使い方はこちら
給与受取でnanacoポイント獲得
セブン銀行の口座を、給与・賞与受取口座に指定すると、nanacoポイントが500ポイントもらえます。
給与受取特典の条件は、給料が1件あたり2万円以上であることです。アルバイトやパートタイマーの方もクリアしやすいハードルだと思います。
海外でも現地通貨を引き出せる
セブン銀行のデビット機能付きキャッシュカードは、海外でも利用できます。海外のJCB加盟店なら、国内と同じようにカード決済可能です。
さらに、海外の「JCB」マークか「Cirrus」がついたATMでなら、現地通貨も引き出せます。アメリカのATMでなら米ドル、ヨーロッパならユーロを出金できます。
海外ATMで引き出すと、セブン銀行の残高(日本円)から出金し、自動的に現地通貨に両替して引き出せるようなイメージです。両替所で日本円を両替するより、手数料を低く抑えられます。
- JCBの基準レート+海外事務手数料3.0%
- カード払いの際も、現地通貨を引き出す際も発生する手数料。円を外貨に換算するレートを調整することで、手数料を支払う仕組み。
- ATM・CD手数料110円
- 現地ATMの利用手数料。一部のATMなどでは、現地金融機関が別途使用料を設定している場合もあり。
クレジットカードも、海外ATMでの現地通貨引き出しは利用できます。その際、キャッシング扱いとなるため、利息がかかります。
デビットカードの現地通貨引き出しは、国内と同じく、預金残高から即時出金となります。借り入れではないため、利息はかかりません。
借金ではなく自分の預金から引き出すという点では、クレジットカードが苦手な人にとって心理的に使いやすいと思います。
16歳以上なら審査不要で発行
セブン銀行デビット付きキャッシュカードは、満16歳以上なら誰でも申し込めます。子どものおこづかい管理用にもおすすめです。
カードには最大500万円の不正利用補償がついています。盗難や紛失にも備えられる点は、現金を持ち歩くより安全です。
デビット決済の使いすぎが心配な人は、デビット決済の利用限度額を設定することで対策できます。買い物1回あたりや、1日、1ヶ月ごとに、最大200万円まで設定できます。
デビットカードはクレジットカードと違い、審査不要の発行です。
クレジットカードは、後払いという特性上、口座残高の信用がある人にしか発行できません。一方デビットカードは、残高の範囲でしか決済できないので、審査不要になります。
デビット機能なしカードも選べる
セブン銀行では、デビット機能とnanaco機能がないキャッシュカードも選択できます。いずれも発行手数料はかかりません。
通常のキャッシュカードは、メタリック調のシンプルなデザインです。口座開設時に、デザイン指定がないとこのカードになります。
読者モデルがカードデザインを考案する「ガールズプロジェクト」という企画から生まれた、Girl’s Cardというデザインカードもあります。高級感があり、かわいいと女性に人気です。
もうひとつが、「森の戦士ボノロン」というキャラクターのデザインカードです。セブン&アイグループは、ボノロンの絵本の発行や広報に携わっています。
セブン銀行は、ボノロンカードの発行枚数に応じて、全国の児童館にボノロンの絵本を寄贈する取り組みをしています。
現金よりお得に買い物ができる「デビット機能付きキャッシュカード」がおすすめですが、シンプルなキャッシュカードがよい人も、複数のデザインを選べます。
そのほかのメリット
多機能キャッシュカードの便利さやポイント還元以外にも、セブン銀行にはメリットがあります。
コンビニATM台数No.1
セブン銀行ATMは、コンビニATMのなかで設置台数No.1です。全国で2万台以上のセブン銀行ATMが、セブンイレブン店舗や駅などに設置されています。
セブンイレブンは、大手コンビニの出店数もNo.1です。ローソンとファミリーマートより店舗数が多く、都心だけでなく地方にも多く出店しています。
銀行ATMが少ない地方だと、メガバンクよりセブン銀行のほうが便利な人は多いと思います。
出張や旅行の機会が多い人にとっても、「セブンイレブンさえあればお金をおろせる」というメリットは安心です。
コンビニで海外送金できる
セブン銀行は「海外送金サービス」に力を入れ始めています。海外赴任の家族への送金、海外口座を持つ人などにおすすめです。
今まで海外送金したいときは、銀行窓口へ行く必要がありました。しかし、セブン銀行の海外送金サービスを使えば、ネットまたはセブン銀行ATMから24時間いつでも送金できます。
コンビニやスマホアプリから、すぐに手続きできて便利です。
留学中の子供が現地通貨をなくしたり、クレジットカードを紛失したりなど、すぐに送金したいときにも便利です。
セブン銀行の海外送金手数料は格安です。特に、フィリピンへの送金手数料は950~2,000円とお得です。
セブン銀行は、世界最大の送金事業者「ウエスタンユニオン」の取扱店です。世界約200ヶ国51万ヶ所以上に、国際送金できます。
もし海外口座がなくても、ウエスタンユニオンの受取拠点なら、窓口で現金の受け取りができます。
カードローンが低金利
セブン銀行はカードローンも扱っています。借入から返済まで、ネットやセブンイレブンATMで完結できます。
カードローンの金利を一律年15%に固定し(定期的に見直しあり)、利用限度額は10万円・30万円・50万円の3種類に限定しています。
金利が一律でわかりやすく、利用限度額が少額なので、カードローンをはじめて利用する人にもわかりやすいシステムです。
申込手続は、24時間いつでもWEBから可能です。
デメリットは金利・手数料
セブン銀行のデメリットは、ネット銀行にしては低い預金金利と、高めの手数料です。
一般的なネット銀行は、大手銀行に比べて預金金利が高く、手数料が低い傾向にあります。実店舗を持たずに運営コストを抑えたぶん、サービス面で顧客に還元できるからです。
セブン銀行は、このようなサービス面のメリットはあまりありません。預金金利や手数料は、メガバンクや地方銀行に近い料金体系です。
ATM手数料が無料になる時間帯を把握しておくなど、利用時に気をつける必要があります。
預金金利が低い
セブン銀行では、普通預金や定期預金なども利用できます。しかし預金金利は低めで、ここ数年はメガバンクより少し高いくらいの水準です。
「ネット銀行といえば高い預金金利」というイメージがある人にとっては、物足りないと思います。
セブン銀行の定期預金は、預入期間を1ヶ月から5年まで選べます。1万円から預けられるので、少しずつ貯金に回せます。
普通預金にしばらつ使う予定のないお金があるなら、スマホから定期預金に申し込み、1年以下くらいの預入期間で運用することをおすすめします。より有利な預金金利で利息を受け取れます。
セブン銀行は、預金残高を確認して「3万円余ったから、とりあえず1ヶ月定期に入れておく」という運用も、スマホからすぐできます。
ネットバンキングのマイページにログインすれば、主要な取り引きはすべて完結します。
セブン銀行の定期預金には、中途解約利率が高めです。通常、定期預金を途中で解約すると、預金金利が大幅に低くなります。セブン銀行は、中途解約のペナルティが少なめです。
■セブン銀行 定期預金の中途解約率
とはいえ、ここ数年は定期預金の金利自体が低めなので、中途解約した際に受け取れる利息も少なくなります。
中途解約利率の高さは、銀行の預金金利が上昇してきたときや、大口預金をするときなどに活きてくるメリットです。
ATM出金手数料は有料
セブン銀行キャッシュカードは、自社のセブン銀行ATMでも時間外手数料が必要です。自行ATMだからといって、完全無料で使えるわけではありません。
セブン銀行キャッシュカードで、セブン銀行ATMから入金する手数料は、いつでも無料です。ただし出金は、早朝や深夜に時間外手数料がかかります。
お金を引き出したいときは、なるべく日中に引き出すのをおすすめします。
▶セブン銀行のATM手数料(税込)
- 入金
- いつでも無料
- 出金
- 朝7時~夜19時までは無料、ほかの時間帯は110円
ちなみに、セブン銀行以外に、セブン銀行ATMを無料で使える銀行は多くあります。
セブンイレブンでお金をおろすことがおもな用途なら、セブン銀行以外の銀行を検討するのもありです。
ネット銀行は、「ATM時間外手数料」を設けず、どの時間帯も一律の手数料にしているところが多いです。
時間外手数料を導入している銀行は、メガバンクや地方銀行が中心です。
セブン銀行以外のATMは有料
セブン銀行のキャッシュカードは、ゆうちょ銀行とメガバンクの銀行ATMでも使えます。
近くにセブン銀行ATMがないときは、大手銀行の提携ATMを探してみるのをおすすめします。
▶提携ATM
- ゆうちょ銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行(埼玉りそな銀行)
ただし他行ATMを使うと、ATM手数料は110円~220円ほどかかります。なるべく近場でセブンイレブンを探し、セブン銀行ATMを使うようにすることをおすすめします。
セブン銀行キャッシュカードは、ローソン銀行ATMやファミリーマートのE-netATMでは使えません。コンビニのライバル店なので、今後も提携する可能性は低いと考えられます。
ファミリーマートは、店舗によってゆうちょ銀行ATMが設置してあります。ファミリーマートのゆうちょ銀行ATM設置店舗なら、セブン銀行キャッシュカードを使えます。
振込手数料が同行宛でも有料
セブン銀行の振込手数料は、多孔宛だけでなく同行宛も有料です。振込先がセブン銀行の口座だとしても、手数料は55円かかります。
手数料自体は業界のなかでも低めですが、振込手数料を無料にできるネット銀行も多いことを考えると、お得感は少ないです。
▶セブン銀行の振込手数料(税込)
- セブン銀行あて:55円
- 他行あて:165円
銀行によっては、預金残高や取引件数などの条件を満たすと、振込手数料が月数回無料になるケースがあります。
セブン銀行には、そのような手数料優遇サービスはありません。
セブン銀行をお得に使える人とは
セブン銀行のメリットとデメリットをふまえ、どんな人におすすめかまとめました。
■セブン銀行がおすすめの人
- セブンイレブンなど、セブン&アイホールディングスでよく買い物する人
- 日中のうちにATMでお金をおろせる人
- 振り込みを使う機会が少ない人
セブン銀行をお得に使うには、セブン銀行デビット付きキャッシュカードとnanacoの活用がカギになります。
仕事の日はセブンイレブンでランチを買う人など、セブンイレブンをよく利用するならセブン銀行の口座を持っておくと便利です。nanacoを貯め、買い物の値引きに利用できます。
セブン&アイホールディングス以外の店舗でも、JCBデビット払いをすればnanacoポイントを貯められます。
ただし、ATMでお金を引き出す際は、早朝と夜間に時間外手数料がかかります。日中にお金をおろせる人に向いています。
日ごろからデビット決済やnanaco決済を利用するようにすると、財布のなかの現金を使う機会が減ります。
ATMでお金を引き出す頻度も自然と減るので、ATM手数料の節約もしやすくなります。
振込手数料も有料なので、振り込みを利用するシーンが少ない人に向いています。
セブン銀行の豆知識
セブン銀行の利便性などのポイントも、解説します。セブン銀行の便利さが一番わかるのは、セブン銀行ATMの設置台数の多さです。
提出書類なしで口座開設可能
口座開設の際、セブン銀行では書類や銀行印の提出は必要ありません。
ネットの入力フォームに必要事項を記入して、申し込むだけで口座開設できます。郵送でキャッシュカードが届きます。
カードは約1週間程度で、本人しか受け取れない「本人限定受取郵便」として届きます。本人確認は、郵便局の配達員に、免許証などの身分証明書を見せるだけでOKです。
法人口座は開設できない
セブン銀行では、法人口座の申込みを受付けていません。
法人口座自体は存在しますが、口座開設はセブン&アイホールディングスの法人向けサービスを利用した会社に限ります。
主な法人向けサービスは、以下の2つです。
- 売上金入金サービス:セブン銀行ATMから店舗売上を入金
- 店舗集配金サービス:警備会社が店舗の売上を集金して、口座に入金
実店舗が2店舗だけある
ネット銀行の特徴は無店舗での運営ですが、セブン銀行は全国に2店舗だけ支店があります。
東京・愛知に1店舗ずつ、出店しています。
実店舗では口座開設のほか、カードローンの相談や海外送金の手続きなどができます。
東証一部上場企業である
セブン銀行は、セブンアンドアイホールディングス傘下の企業ですが、単体でも東証一部に上場しています。
2008年にジャスダックに上場し、その後も業績が伸びたため、2011年12月に東証一部に上場しました。
ATMビジネスに力を入れている
セブン銀行は「ATMの提供」が主軸のビジネスで、ネットバンクの中でも特殊な存在です。
他行のキャッシュカードがセブン銀行ATMで使えるかわりに、手数料を受け取る仕組みで利益を得ています。
たとえば、ソニー銀行のキャッシュカードは、セブン銀行ATMで入出金できます。
セブン銀行ATMでソニー銀行の取引をすると、ソニー銀行がセブン銀行に一定の手数料を支払います。
セブン銀行が、外貨預金や住宅ローンを扱っていないのは、ATM事業に力を入れているのも、ひとつの理由だと思われます。
ATM設置台数の拡大にも力を入れ、セブン銀行ATMの設置台数は圧倒的No.1です。
セブン銀行ATMは、使いやすさにもこだわっています。操作性や画面の見やすさの追求だけでなく、12ヶ国語にも対応しています。
カードなしで金融取引ができるスマホATM機能もスタートし、auじぶん銀行などの一部金融機関は、提携を開始しています。