お金がないけど美容整形したい 保険がきく診療は?分割払いはできる?
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容姿を美しくする美容整形にチャレンジする人が増えてきて、少しずつ身近になってきています。
美容整形は高額なプランが多い上に、基本的には保険適用外の自由診療です。
しかし一部、自己負担額3割で利用できる保険診療の施術もあります。
また、分割払いに対応しているクリニックも増えてきているので、現時点でお金がない人も美容整形にチャレンジする方法はあります。
それらのリスクも含めて、解説します。
目次
保険診療ができる美容整形もある
美容整形にはごく一部、保険を使って自己負担3割の金額で治療を受けられるものもあります。
たとえば下記の診療のうち、日常生活に支障をきたす場合は医療目的とみなすことができ、保険診療ができます。
■保険が適用できる可能性がある美容整形
- 眼瞼下垂(がんけんかすい)
- 目を見開いても上まぶたが黒目に掛かる病気で、コンタクトレンズの長期着用によって起こることもあります。
まぶたを引き上げる切開手術をすることで、目がぱっちり開くようになります。 - 逆まつげ
- 眼球を傷つける可能性があります。二重形成手術をすることで改善する場合があります。
- 悪性のほくろの除去
- 皮膚がんになる可能性があるほくろは、保険診療で切除できます。
- 眼瞼外反症
- まぶたが外側にめくれて露出している病気です。外傷や病気の後遺症でなることが多く、手術によって治療します。
- ワキガ
- 日常生活に支障がある強いワキガは、保険診療で治療できます。
1点注意が必要なのは、上記の美容整形手術は見た目より治療に重きを置くという点です。
たとえば、逆まつげの治療で二重形成手術をするとなっても、「こんな形の二重にしたい」という希望は通りづらいです。
基本的にはドクターが、症状を改善するための手法を優先すると思っておいた方が良いです。
上記以外の美容整形をしたい人や、見た目を重視した美容整形を行いたい人は、やはり自由診療で受けることになります。
ちなみに、手術ではなく薬による治療であれば、保険がきく診療項目も広がります。
代表的なものは、皮膚科での肌の治療です。
ニキビやイボ、円形脱毛の治療は保険診療が可能なので、肌の悩みがある場合は美容形成外科に行く前に皮膚科で相談してみることをおすすめします。
医療費控除は保険診療のみ適用
医療費の一部が還付金として戻ってくる医療費控除制度は、保険診療の美容整形(前述の逆まつげ治療など)なら利用できます。
病院まで交通機関で通院していたのであれば、その交通費も申請可能です。
しかしそれ以外の、自由診療にあたる美容整形は、医療費控除を利用できません。
基本的に、自由診療は医療費控除の対象外です。
ほとんどの美容整形は自由診療に当てはまることを考えると、美容整形費には医療費控除を使えないと思っておいた方が良いです。
一部、自由診療でも医療費控除を申請できる施術もあります。
代表的なものは、医療目的のインプラントや歯科矯正などです。
たとえばインプラントは、審美目的以外にも顎の骨の一部を失った人が医療目的で埋め込むケースもあります。
インプラント自体は自由診療なので全額負担ですが、医療目的の場合は医療費控除で治療費の一部が戻ってきます(→インプラントの治療費についてはこちら)。
美容整形の相場
自由診療の美容整形の価格は、部位や内容によってまちまちです。
参考までに、大手の美容整形クリニックを中心に料金の相場を調べてみました。
■美容整形の料金相場
整形プラン | 相場価格 |
---|---|
二重まぶた | 1~30万円 |
鼻整形 | 2~50万円 |
エラや顎の整形 | 10~200万円 |
脂肪吸引 | 10~300万円 |
たとえば、二重まぶたはシンプルな埋没法なら、両目で1万円くらいのクリニックもあります。
しかし、より二重がしっかり形成できる切開手術となると30万円前後は予算が必要です。
脂肪吸引も、広範囲に及ぶと数100万円かかります。
美容整形はしたいけど保険は使えないし、そんなに多くのお金はすぐに用意できない…と悩む人も少なくありません。
大手の美容整形は分割払いOK
大手の美容整形外科クリニックは、多くが分割払いに対応しています。
たとえば全国展開している共立美容外科では、二重の全切開を行うには20万~55万円程度が必要ですが、1回あたり5,000円の分割払いが可能です(2021年12月時点)。
この分割払いは、多くのクリニックでは医療ローンを利用しています。
つまり、分割払いを利用する=クリニック提携の医療ローンを組む、という意味です。
当然、一般的なカードローンなどと同じく審査が必要になります。
窓口で医療ローンでの支払いを申し出る場合は、審査の結果が出るまで30分くらい待ち、審査に通ったら支払いの手続きに進む形になります。
もし、今までクレジットカードの支払いを繰り返し延滞してきていたり、ローン返済が滞ったことがある人は、審査に落ちる可能性もあります。
医療ローンに限らず、カードローンやクレジットカードの申込み時には、申込者の信用情報を審査します。
信用情報調査機関が、今まで利用したクレジットカードやローンの利用履歴を照会し、返済能力があるかを見極めます。
その時点で、クレジットカードの延滞などの履歴もすべてわかるので、返済能力がないと判断されると、審査に落ちてしまいます。
医療ローンは、消費者金融等のカードローンに比べて利息が低いのが最大のメリットで、場合によっては無利息で利用できることもあります。
しかし、その分審査は厳しめに行われるので、審査に落ちるリスクは十分あります。
だからといって、審査時に嘘の申告などをしてもほぼバレるので、ちゃんと申告した上で落ちてしまった場合はほかの支払い方法を検討すべきです(→ローン審査で嘘をついたらどうなる?)
分割払い以外の支払い方法
病院での分割払いが利用できなかったけど、現金一括払いもできない…という場合は、下記のような方法もあります。
※ブラックリスト入りしている(自己破産をしたなど)場合は、いかなる金融機関でも審査には通りません。
■現金がない人の美容整形費の支払い方
- 消費者金融のカードローンを利用する
- クレジットカード払いをする
- 親に借りる
消費者金融のカードローンを利用する
医療ローン以外には、消費者金融(アコムやプロミスなど)のカードローン審査に申し込むという方法もあります。
スマホからWeb完結で申し込めるほか、最近はアプリからの申し込みができる金融機関も増えているのでスムーズに契約ができます。
最短で即日に振込可能な場合もあるので、急ぎの場合にも便利です。
ただし、消費者金融のカードローンは平均金利が年4.0~18.0%と高めなので、なるべく早く完済することをおすすめします。
カードローンに限らず、ローンの利息は日割り計算で算出します。
つまり、利息は1日経つごとに増えている=1日でも早く返済すると、利息を抑えることができます。
カードローンを組んだときは、お金に余裕ができるたびに積極的に繰上返済を行うと、完済が早まります。
ちなみに、銀行でもカードローンを扱っており、消費者金融より利息が少ないです(平均金利は年2.0~15.0%くらいです)。
しかし、消費者金融より審査は厳しめに行うところが多く、審査にも1~3営業日ほどかかることがあります。
クレジットカード払いをする
大きいクリニックではクレジットカード払いも可能です。
たとえば、ボーナス前月に施術を受けてクレジットカード払いをし、翌月のボーナス月に支払う…と、支払タイミングを後ろ倒しすれば、少しでも早く美容整形ができます。
もし一括払いが難しければ、クレジットカードの支払い方法をリボ払いにする方法もあります。
クレジットカードのリボ払いは、毎月の支払額を一定に設定する支払い方法です。
たとえば、月々の設定額を3万円に設定すると、その月の利用総額が5万円でも10万円でも、支払い金額は3万円+利息のみになります。
金利の平均は年18%なので少し高めですが、毎月無理のない支払ができるというメリットがあります。
リボ払いを利用する場合は、1点注意するべきことがあります。
それは、設定金額を上回る利用を続けると支払いがいつまでも終わらず、利息が膨れ上がるリボ地獄に陥ってしまうことです。
毎月の支払設定額を増やすか、ローンと同じく繰上返済を行うなど、リボ残高を減らす努力が必要です。
参考記事:カードローンとクレジットカードキャッシング・リボ払いの違いとは
親に借りる
美容整形をする意思が強ければ、親に資金援助の相談をするのも良いと思います。
親に打ち明けるのは勇気がいりますが、カードローンやリボ払いのような利息が付かずにお金を借りる方法のひとつです。
特に、顔のパーツを美容整形するのであれば、美容整形をしたことはいつかは親も知ることになります(バレない場合もありますが)。
もし親と事前に相談できる関係性なら、お金の相談もできるかもしれません。
そのかわり、トラブルを防止するために返済期日や、いくらずつ返済するのか(もしくは一括返済するのか)などをしっかり決めておくことをおすすめします。
貯金できるのが一番理想
もちろん、美容整形をするための貯金するのが理想です。
金融機関からお金を借りると、必ず利息がつき、借りた金額以上のお金を返す必要が出てきます。
貯金をした上で一括支払いをすれば、利息が発生しないので一番お得です。
貯金が苦手、お金をあるだけ使ってしまう…という人は、なるべく自動的にお金を貯金するサービスを利用することをおすすめします。
たとえば銀行の積立定期預金は、毎月決まった額を定期預金に回すので、知らず知らずのうちに定期預金を積み立てることができます。