住信SBIネット銀行Mastercardデビットカード(ミライノ デビット)
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住信SBIネット銀行のMastercardデビットカード「ミライノ デビット」は、ポイント還元率0.8%の高還元カードです。一般カードとプラチナカード、VISAデビットとの違いなどを解説します。
住信SBIネット銀行は、Mastercardデビットカードを扱う珍しい銀行です。当初はVISAデビットのみ扱っていましたが、新たにMastercardデビットも発行を開始しました。
今や住信SBIネット銀行で口座開設する人の多くが、Mastercardデビットカードを選んでいます。口座開設時に、Mastercardデビット機能一体型のキャッシュカードを発行できます。
従来のVISAデビットでも好評な、米ドル支払いも可能です。アメリカへ旅行や出張に行く予定の人にもおすすめです。
目次
VISAデビットより還元率が高い
還元率の高いMastercardデビットカードが選ばれる最大の理由は、還元率の高さです。
住信SBIネット銀行のMastercardデビットカードは、VISAデビットカードより高めの還元率が設定されています。
■住信SBIネット銀行 デビットカード還元率の比較
カードブランド | 券種 | 還元率 |
---|---|---|
Mastercard | プラチナ | 1.0% |
Mastercard | 一般 | 0.8% |
VISA | 一般 | 0.6% |
住信SBIネット銀行での口座開設画面でも、Mastercardデビット機能つきのキャッシュカードをおすすめする記載があります。カードブランドにこだわりがなければ、還元率の高いMastercardを選んでよいと思います。
▼住信SBIネット銀行 口座開設時のキャッシュカード選択画面
いずれのカードも、1ヶ月の利用合計額1,000円ごとにポイントがたまります。たとえば、Mastercardの一般カードで月1万円をデビット決済したら、80ポイント貯まります。
住信SBIネット銀行のデビットカードで貯まるポイントは、1ポイント1円相当です。1万円の買い物を、実質80円引きで買える計算です。ポイントサービスについては、くわしく後述します。
2種類のMastercardデビット
住信SBIネット銀行の口座開設時に選べるMastercardデビットカードは、年会費無料の一般カードのみです。
口座開設後にプラチナカードへ切り替えると、還元率がさらに上がります。
どちらも基本的な使い方は同じです。店舗やネットショッピングでクレジットカードのようにカード決済でき、その場で銀行口座から即時引き落としとなります。
一般カード
ミライノ デビット(Mastercard)
- 還元率:0.8%
- 年会費:完全無料
- 月1万円以上の利用で「スマートプログラム」のランクアップ条件にカウント
Mastercardデビットカードの一般カードは、デビットカードのなかでもトップクラスの還元率0.8%です。日本在住で15歳以上の人なら、誰でも年会費無料で持てます。
一般的なデビットカードは、クレジットカードよりやや還元率が低いものが大半です。大手銀行のデビットカードの還元率は、0.2~0.5%程度です。
住信SBIネット銀行Mastercardデビットカードの還元率0.8%とは、クレジットカードに近い水準です。
クレジットカードを持ちたくない人も、デビットカードで同水準のポイントバックを受けられます。
また、住信SBIネット銀行のデビットカードで月1万円以上のデビット決済をすると、ATM手数料と他行宛振込手数料が優遇されやすくなります。
住信SBIネット銀行には、「スマートプログラム」というサービスがあります。4段階のランク制で、取り引き内容に応じてランクが上がると、ATM手数料と他行宛振込手数料の月無料回数が増える仕組みです。
たとえば、スマートプログラムのランク2に上がる条件には、「所定の取引条件を2つ満たす」というものがあります。
デビット決済金額が1万円以上だと、そのうち取引条件1件としてカウントされます。ほかの取引条件を1件でも満たしていれば、ランク2に昇格です(例:給与受取口座に指定など)。
月3万円以上の利用があれば2件カウントとなり、それだけでランク2に上がります。
→スマートプログラムの具体的な条件はこちらで解説しています。
プラチナカード
ミライノ デビット PLATINUM(Mastercard)
- 還元率:1.0%
- 年会費:11,000円(税込)
- 持つだけで「スマートプログラム」で2ランクアップ
- 空港ラウンジサービスや保険サービス付帯
すでに住信SBIネット銀行のミライノ デビットを持っている人は、年会費11,000円で「ミライノ デビット PLATINUM」というプラチナカードに切り替えられます。
ポイント還元率は1.0%に引き上がり、一部クレジットカードよりも高い還元率となります。
ポイント還元だけで年会費のもとをとるには、年間110万円以上のデビット決済が必要です。
月9~10万円使う必要がある、と考えるとハードルが高く感じるかもしれません。しかし、航空券やガソリン代など、まとまった出費もデビット決済すると、思ったより早く達成できます。
ミライノ デビット PLATINUMには、手数料優遇のメリットもあります。
ミライノ デビット PLATINUMを持つだけで、手数料優遇プログラム「スマートプログラム」でATM手数料と他行宛振込手数料が月10回以上無料になります。
プラチナカードを持つと、スマートプログラムのランクが2ランクアップとなり、最低でもランク3が適用されるからです。
ミライノ デビット PLATINUMは、クレジットカードのような付帯サービスも充実しています。よく飛行機に乗る人や、旅行に行く機会が多い人にもおすすめです。
空港ラウンジサービスやクロークの無料利用や、旅行保険などでも、年会費のもとをとりやすいです。
- 空港ラウンジサービス年3回無料
- コリンソングループの空港ラウンジを使える「LoungeKey(ラウンジ・キー)」機能が付帯。ミライノ デビット PLATINUMを提示し、「ラウンジ・キー利用」と伝えるだけで利用可能。
- 国際線手荷物無料宅配
- 往復で各2個ずつ、手荷物を無料で発送してもらえる。
- 空港クローク10%割り引き
- 海外旅行の出発前にコートなどを預け、帰国時に受け取るサービスが1着あたり10%引き。
- 海外用携帯電話・Wi-Fiレンタル料の優遇
- 海外携帯電話とWi-Fiルーターの通信費が15%引き、携帯電話はレンタル料金も50%引きになる。
- 「Boingo Wi-Fi」が無料
- 世界100カ国で使えるボインゴのWi-Fiに無料でアクセス可能。
- 旅行傷害保険
- 海外旅行・国内旅行の障害・死亡保障などが自動付帯。カード名義人の家族も保証対象。
- ショッピング保険
- デビット払いで購入した商品が損害を被り、購入日翌日から90日以内に申請すると、最高100万を補償。
その他、高級レストランやホテル、ゴルフ予約などの優待もあり。
定額払いやガソリンスタンドでも使える
デビットカードは、残高不足で支払えないと困るシーンでは利用できません。代表例は、高速道路料金の支払いなどです。
しかし住信SBIネット銀行のデビットカードは、一部の他社デビットカードでは利用できない以下の支払いも利用可能です。
■ミライノ デビットが利用できるシーン
- ガソリンスタンド(エネクス・新出光・太陽石油系列を除く)
- 携帯電話利用料金(UQモバイルを除く)
- 公共料金の引き落とし
スマホ代や電気・ガス・水道代など、毎月支払う料金をカード払いできると、非常に便利です。ポイントも効率的に貯まります。
これらの出費をデビットカード払いにすれば、プラチナカードの年会費のもとをとりやすくなります。
プラチナカードの年会費の元を取る支払い例
ミライノ デビット PLATINUMのポイント還元のみで、年会費11,000円のもとをとる出費例を考えてみました。ポイント還元率は1.0%なので、年間で110万円使う計算になります。
今回は、一人暮らし世帯を想定しています。毎月の定額払いや食費にくわえ、不定期な買い物もデビット払いすると、一人暮らしでも年会費をペイできます。
- 毎月の出費:70,000円
-
- 携帯電話利用料金:5,000円
- 電気・ガス・水道料金:10,000円
- 食費(スーパー、コンビニなど):40,000円
- 外食:10,000円
- 日用品(ドラッグストアなど):5,000円
- 不定期な出費:年間26万円以上
-
- ガソリン代:50,000円
- 航空券:60,000円
- 服の購入:50,000円
- 交際費:100,000円
スマホ代や公共料金、食費をデビット払いにすると、毎月7万円ほどの支払いが発生します。
さらに、年間で26万円(1ヶ月あたり約2万円超)のまとまった出費もデビット決済すれば、11,000円分がポイントバックされる計算になります。
家賃や保険代などもデビット決済に対応している業者もあります。デビットカードでの定額払いが増えると、より安定してポイント還元を受けられます。
実際は、ATM手数料や振込手数料が無料になる優遇や、空港ラウンジサービスの無料利用でも元を取れます。
米ドル決済が可能
住信SBIネット銀行のデビットカードといえば、米ドル決済できる点が人気です。Mastercardデビットカードも、アメリカなどで米ドル決済が可能です。
住信SBIネット銀行の外貨普通預金に米ドルを預け、米ドル圏でデビット決済やATMでの現地通貨出金をすると、外貨預金口座の残高から直接支払えます。
■外貨支払いできるデビットカードは珍しい
一般的なデビットカードは、海外で利用しても円普通預金口座からの引き落としとなり、両替手数料が発生します。
米ドルの普通預金口座から直接支払えると、両替手数料の節約になります。
住信SBIネット銀行の米ドル外貨預金は、為替手数料が格安です。円預金から外貨預金へ預ける際は、片道の為替手数料は1ドルあたり6銭しかかかりません。
ハワイ旅行のために外貨預金で貯金しておき、現地で米ドルを使えば、最小限のコストでドル払いできます。
ちなみに、大手銀行の外貨預金の為替手数料は、住信SBIネット銀行の数倍から数十倍かかります。
ネットバンキング取り引きでの米ドル為替手数料は、三菱UFJ銀行は25銭、三井住友銀行は1ドルあたり50銭です。窓口で取引すると、1ドルあたり1円(100銭)もかかります。
ATMから現地通貨を引き出す際も、米ドル外貨預金口座から直接引き出せます。海外事務手数料が2.5%かかりますが、年30回まではポイント還元されるので実質無料です。
デビット決済時に外貨預金の残高が不足していた場合は、自動的に円預金からの引き落としに切り替わります。
たとえば、外貨預金残高が500ドルのときに800ドルのデビット決済をすると、800ドルを日本円に換算した金額が円預金から引き落とされます。不足額ではなく、不足が発生した支払い全額を円預金から引き落とします。
海外ではタッチ決済が活躍するかも
住信SBIネット銀行のMastercardデビットは、タッチ決済「Mastercardコンタクトレス」に対応しています。
タッチ決済とは、店舗の専用端末にカードをかざすだけで決済できる仕組みです。従来のカード決済のように、磁気ストライプを端末にスライドする必要がなく、店員の方へカードを渡すこともありません。
駅の改札で、SuicaやICOCAをかざすだけで通れるのと似た仕組みです。
日本では、交通系ICカードや電子マネー(楽天EdyやiDなど)のタッチ決済が普及しています。しかし、クレジットカードやデビットカードのタッチ決済が使えるお店はまだ少ない状況です。
海外では、クレジットカードやデビットカードもタッチ決済できる店舗が増えています。海外に行った際は、多くのお店でミライノ デビットのタッチ決済を活用できるかもしれません。
ちなみに、日本国内でMastercardのタッチ決済が使えるお店は、ローソンやマクドナルドなどです。
還元は「スマプロポイント」
住信SBIネット銀行のデビットカード決済で還元されるのは、スマプロポイントという自社独自のポイントです。
スマプロポイントの使いみちは、現金かJALマイルへの交換です。500ポイントから、100ポイント単位で交換できます。
■スマプロポイントの使いみち
- 現金へ交換:1ポイント1円相当
- JALマイルへ交換:100ポイント40マイル相当
JALマイルを貯めていない人は、現金交換でよいと思います。デビットカード払いで貯まったポイントを、デビットカード払いで使い切れます。
クレジットカードやデビットカードを選ぶ際は、ポイント還元率だけでなく、自分がポイントを使い切れるかも重要です。
住信SBIネット銀行のデビットカードは、スマプロポイントを現金に交換すれば、実質キャッシュバックありのカードとなります。誰でもポイントを使い切りやすいのが利点です。
スマプロポイントは、所定の銀行取引でも貯まります。たとえば、口座引き落としが月1件以上あると、5ポイントが付与されます。
銀行取引とデビット決済を活用すれば、効率的にポイントを貯めて現金に交換できます。
VISAデビットとの違い
住信SBIネット銀行は、Mastercardデビットカードだけでなく、VISAデビットも扱っています。口座開設する際、どちらのカードブランドにするか選びます。
カードブランドにこだわりがないなら、還元率の高いMastercardデビットカードを選んでよいと思います。
MastercardデビットとVISAデビットに、使い勝手の違いはほとんどありません。世界中で使えるお店はほとんど同じです。使えるシーンがほぼ同じなら、よりお得なカードを選んでOKです。
Mastercardデビットの発行方法
住信SBIネット銀行のMastercardデビットカードは、口座開設によって発行されるキャッシュカードに付帯できます。キャッシュカード機能とデビットカード機能が1枚にまとめられるので、財布がかさばりません。
ただし、プラチナカードは口座開設と同時には発行できません。口座開設後に「カード切り替え」に申し込んで発行します。年会費は、プラチナカードへの申し込みが完了した際に、普通預金口座から引き落とされます。
まずはMastercardデビットの一般カードでの口座開設し、機会があればプラチナカードも検討するのがおすすめです。
住信SBIネット銀行のMastercardデビット発行はこちら(口座開設)