ARUHIとイオン銀行のフラット35を5つのポイントで比較してわかったこと
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イオン銀行の住宅ローンは評判の良い住宅ローンです。
おもに競争力があるのは「変動金利」と「10年固定金利」のプランで、金利の低さなどが好評です。
しかし調べてみたところ、イオン銀行もひっそりとフラット35を扱っていました。イオングループがフラット35を取り扱っていることは、あまり知られていません。
そこで今回は、イオン銀行が扱うフラット35を、フラット35のシェアNo.1のARUHI(アルヒ)と比較し、イオン銀行のフラット35がおすすめかどうか分析しました。※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)
目次
イオンのフラット35は良いのか?
イオン銀行が展開しているフラット35についてまとめます。
フラット35で人気の高いARUHI、そして楽天銀行住宅ローンと、さまざまな点で比較してみました。
- フラット35、フラット35sともに取り扱っている
- 金利はほかの金融機関と同じ
- 手数料は安め
- イオンセレクトクラブに対応
フラット35、フラット35sともに取り扱っている
イオン銀行が扱っているローンは、以下の5つです。
- フラット35
- フラット35S
- イオンプラス(フラット35と民間住宅ローンのミックス)
- つなぎ融資
- 借り換え
取扱商品に関しては、他社と比較しても特に目立った違いはありません。
しかしイオンの場合、後述する「イオンセレクトクラブ」などは非常に良い差別化サービスと言えます。
金利はほかの金融機関と同じ
現在、ネット銀行のフラット35で2強となっているのが、ARUHI(アルヒ)と楽天銀行です。
多くの方がフラット35において、ARUHIまたは楽天の2社を選択しています。
ARUHIと楽天銀行は、サービス面などを見ても申し分ありません。
また、業界最低水準の低金利であるため、フラット35を選ぶのであれば、個人的にはアルヒか楽天銀行のどちらかをおすすめします。
ARUHIは銀行ではありません。住宅ローンを専門的に取り扱う、モーゲージバンクという位置づけです。
東証一部上場企業で知名度もありますので、信用度に関しては問題ありません。
また、全国に相談窓口を設けているため、対面で相談しながら住宅ローンの契約を進められる点も、ARUHIの強みです。
ちなみに、イオン銀行・ARUHI・楽天銀行の3社のフラット35の金利を調査してみたところ、「金利は同じ」でした。
イオン銀行もまた、業界最低水準の金利(※【フラット35】業界最低水準(ただしスタンダードタイプの場合)。ARUHI 調べ。)で融資を行っている金融機関であることがわかりました。
イオン銀行住宅ローンの場合、ARUHIが取扱っていないスプレッドタイプ(融資利率は高くなるが手数料が抑えられるプラン)の取扱いもあります。
フラット35の初期費用を抑えたい方にとっては、選択の価値は十分あると言えます。
事務手数料はイオン銀行が低い
次に取扱事務手数料(融資事務手数料)を比較します。
融資事務手数料は、住宅ローンの初期費用のなかでも多くを占めることがあるので、比較検討をする上で外せない項目です。
事務手数料は、イオン銀行の方が低めです。住宅ローン金利は同じなら、イオン銀行でフラット35に申し込むほうがお得です。
■フラット35 融資事務手数料の比較
住宅ローンプラン名 | 事務手数料 |
---|---|
ARUHIフラット35 | 融資額の2.2% |
イオンフラット35(新規) | 定率型:融資額の1.87%(最低110,000円) 定額型:55,000円 |
イオンフラット35(借換) | 定率型:融資額の1.87%(最低110,000円) 定額型:55,000円 |
イオン銀行の事務手数料は、定率型と定額型を選べます。
定率型を選ぶと、融資額の1.87%を事務手数料として支払います。融資額が大きいと、手数料も増えます。
対して定額型は、融資額にかかわらず55,000円を支払います。初期費用は低く抑えられますが、金利が年0.2%上乗せとなります。
融資額や借入期間によって、どちらがお得かは変わります。契約前に返済シミュレーションをおすすめします。
一般的には、借入期間が短ければ定額型がお得です。定額型の上乗せ金利で長く返済すると、定率型より最終返済額が多くなるためです。35年で返済するなら、定率型をおすすめします。
ちなみに「楽天銀行」は、イオン銀行よりフラット35の融資手数料が低いです。
楽天銀行のフラット35は、楽天銀行口座を住宅ローン引き落としに使うと、融資手数料が1.1%まで引き下がります。他行口座で引き落とす場合も、1.43%と格安です。
3社のフラット35金利が同じなら、融資事務手数料がもっとも低い金融機関を選ぶと、負担が軽くなります。
楽天銀行のフラット35については下記の記事でくわしく解説しています。あわせてご覧ください。
あわせて読みたい:
楽天銀行住宅ローンの評判は?フラット35と金利選択型の比較
イオンセレクトクラブ
イオン銀行は、イオン銀行住宅ローンを契約しているユーザー限定の「イオンセレクトクラブ」という特典が用意されています。
新生活をするにあたって、イオンをよく利用する予定がある方にとっては、非常にメリットの大きい特典です。
- イオンでのお買い物が毎日5%OFF(最長5年)
- 定期預金の金利優遇
- イオングループの優待特典あり
- イオンカードセレクトの特典がつく
- ゴールドカードを発行
イオングループでのお買い物や定期預金がお得になるので、日常生活がお得になります。
自宅の近くまたは新居予定地にイオンモールのような「イオン系列のお店がある場合」は、日常生活でイオンを利用する機会が増えると思います。
毎日の買い物が5%OFFになることを考えると、年換算で大きな節約効果が期待できます。
さらに、ゴールドカードを発行してもらえるという贅沢な特典も。
しかしゴールドカードを持てるだけでなく、「イオンカードセレクト」というクレジットカードの特典を受けられることも大きなメリットです。
イオンカードセレクト特典には、ポイントアップやWAONプレゼントなど、さらに毎日がお得になる優待がたくさんあります。
一番お得なフラット35を選ぶ
スペックが定期的に変わるので、比較するのに苦労しましたが、最終的な結論はいかのようになりました。
- フラット35の金利はすべて同じ
- 事務手数料は楽天銀行が圧倒的に低い
- イオンセレクトクラブ特典を重視するならイオン銀行がお得
となります。
各社が持つ住宅ローンの強みでまとめると以下のようになります。
■イオン銀行住宅ローン
手数料は融資額の1.87%と優秀。また、初期費用を抑えられる「Bタイプ」も選択可能。Bタイプなら手数料は一律55,000円。イオンセレクトクラブによって、5年間は毎日イオンでの買い物が5%OFFに。
■楽天銀行住宅ローン
返済口座を楽天銀行にする必要があるものの、手数料の低さは1.1%と圧倒的。ただし最低事務手数料は110,000円なので、融資額が600万円以下ならイオンの方がお得になるケースも。
■ARUHI(アルヒ)
フラット35シェアNo.1で安心感がある。手数料は融資額の2.2%と、今回の比較対象のなかではもっとも高い。ただし、アルヒの審査スピードには定評があるため、人気物件を確実に抑えたいケースなど、審査スピードを重視したい場合は選択の余地あり。※2010年度-2023年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2024年3月末現在、ARUHI調べ)