楽天で貯めたポイントを投資する「ポイント運用」手数料や税金がかからず初心者向け
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楽天銀行の取引や楽天市場で買い物をすると、「楽天ポイント」が貯まっていきます。
貯まったポイントは買い物時の割引に使う人が多いですが、最近は「ポイント運用 by 楽天PointClub」というポイント投資にチャレンジする人も増えつつあります。
楽天ポイント運用は、貯まった楽天ポイントを100ポイントから投資できる、手数料無料のポイント投資サービスです。
通常「楽天で投資」といえば、楽天証券で口座を開設しなければなりませんが、楽天ポイント運用は口座を開設しなくても利用できます。
投資をしたことがない人も手軽に始められるので、はじめての投資にもおすすめです。
しかし、期間限定ポイントが使えない、SPU対象外などのデメリットもあるので、人によっては別の方法で楽天ポイントを使う方がおすすめです。
今回は初心者向けに、楽天ポイント運用がおすすめの人はどんな人かを解説します。
目次
楽天のポイント運用はどんな投資か
「ポイント運用 by 楽天PointClub」はわかりやすく言うと、貯まったポイントをある程度おまかせで投資する仕組みです。
本来、投資をしようと思ったら、どの銘柄を買うかを分析して自分で選ぶ必要があります。
しかし楽天のポイント運用は、楽天側が複数の投資信託を運用してくれます。
こちらがすることは、投資するポイント数と2つのコースのどちらかを選ぶだけでOKです。
毎日変動するポイントをチェックして、最初に投資したポイント数より高値になったら、ポイントを受け取ることで黒字になります。
具体的な楽天のポイント運用の流れは以下のとおりです。
- 1.楽天ポイントを「運用ポイント」に交換
- 楽天ポイントはそのままポイント投資に使えないので、専用の「運用ポイント」に移行します。
- 2.コース選択
- 値動きが大きい「アクティブコース」か、リターンは少ないものの変動も少ない「バランスコース」から選びます。
- 3.運用開始
- 運用ポイント数とコースを選んで申し込んだら、資産運用が始まります。
- 4.自分のタイミングでポイント受け取り
- マイページで値動きを日々確認し、高値になったら運用ポイントを楽天ポイント(通常ポイント)に交換して受け取ります。
楽天のポイント運用のコツは、「アクティブコース」と「バランスコース」のどちらを選ぶか、です。
なるべくリスクを抑えたい場合や、まずはお試しでポイント投資をしてみたい人は、バランスコースでも良いと思います。
しかし、長期的にポイント投資で資産運用をする予定なら、アクティブコースもおすすめです。
投資で損をするリスクは、長期的に運用すると減らすことができるからです。
一時的に安値になってしまっても、再び高値になるタイミングで通常ポイントに移行すれば損をしません。
■アクティブコースとバランスコースの具体的な違い
楽天のポイント運用で選べるアクティブコースとバランスコースの値動きが異なるのは、楽天側が運用する投資信託の種類が違うからです。
少し専門的な説明になりますが、アクティブコースは株式、バランスコースは債券をメインに運用をしています。
株式は債券に比べてリスクが高いですが、その分リターンも大きくなりやすいので、アクティブコースは値動きが大きい傾向があります。
一方、楽天が債券重視で運用するバランスコースは、比較的安定した動きをするという違いがあります。
従来の投資との違い
今までも、楽天証券では楽天ポイントを使って投資信託を買うことができました。
楽天ポイント100円からの積立などもできるので、個人投資家の間でも手軽な資産運用だと評判です。
しかし、どの投資信託を買うかを自分で選ぶ必要があり、手数料もかかるので、投資をしたことがない人はまだハードルが高いと感じるものでした。
投資は貯蓄と違い、資産が目減りする可能性があることも抵抗を感じる理由の一つだと思います。
楽天証券の口座開設そのものは無料でできますが、口座を開設するとなると「よし、自分も投資にチャンレジするぞ」と腰を上げるイメージも持つかもしれません。
しかし、楽天ポイント運用は口座開設や銘柄を自分で選ぶ必要がない上に、証券口座の開設は不要です。
さらに、手数料や税金がかからないということもあり、非常に手軽に投資ができるようになりました。
また、買い物などで貯まった楽天ポイントのみで投資ができるので、持ち出しのお金も必要ありません。
もし一時的に値下がりしても、自分の手持ちのお金が減るわけではないので心理的なハードルもかなり下がると個人的には思います。
通常の投資信託と比較したときの、ポイント運用のメリットを具体的に見てみます。
証券口座の開設が不要
「ポイント運用 by 楽天PointClub」は楽天証券の口座が必要なく、楽天IDを持っていれば誰でも利用できます。
その理由は、投資したポイントを引き出すときも楽天ポイントで受け取ることで、口座でのやりとりをなくしているからです。
通常、投資信託を解約して換金するときは、証券口座でお金を受け取ります。
しかし、楽天のポイント運用サービスは楽天ポイント・運用ポイント間の行き来しかないので、証券口座がなくても取引ができます。
楽天のポイント投資をするときは、「ポイント運用 by 楽天PointClub」の公式サイトから楽天IDを入力してログインするだけでOKです。
手数料が無料
「ポイント運用 by 楽天PointClub」は手数料が発生しません。
これは、楽天以外の他社ポイント投資サービスとの差別化ともなる、大きなメリットです。
通常、投資信託を購入すると信託報酬などの手数料がかかります。
もし資産運用でお金を増やすことができても、手数料が高いと換金したときに結局損をしてしまう可能性もあります。
それに対し、楽天のポイント運用は「運用を始めたポイント数から減ったか増えたか」だけを気にすれば良いので、シンプルでわかりやすいです。
ポイントがどれくらい増減しているかは、ポイント運用 by 楽天PointClubのマイページからすぐにチェックできます。
税金がかからない
楽天ポイント運用でポイントが増えても、その利益は非課税なので全額を受け取ることができます。
投資信託は手数料がかかるだけでなく、利益が出た場合は課税対象になります。
また、サラリーマンなどの会社勤めの人が投資で20万円以上の利益を出したら、確定申告をする必要も出てきます。
楽天ポイント運用は税金がかからないので、確定申告の手間もないという点でも手軽です。
楽天のポイント投資のデメリット
非常に手軽に投資にチャレンジできる「ポイント運用 by 楽天PointClub」ですが、デメリットもあります。
特に楽天ユーザーの人にとっては、SPUの対象にならないことや期間限定ポイントは使えないことは知っておくと安心です。
SPU対象外
ポイント運用は、楽天のSPU対象外です。
■SPU(楽天ポイントアッププログラム)とは
SPUとは、楽天関連のサービスを利用するとポイント還元率がアップするサービスです。
たとえば、楽天市場で買い物をするとき、楽天カードで支払ったり、楽天モバイルを契約しているとポイント還元率が最大16.5倍まで上がります。
期間限定ポイントは使えない
楽天のポイント運用は、期間限定ポイントなどの特殊なポイントは使えません。
「ポイント運用 by 楽天PointClub」で使えるのは、楽天市場や楽天トラベルなどの利用で貯まる通常ポイントのみです。
期間限定ポイント以外にも、他社の提携サービスから交換したポイントも利用できないので要注意です。
例:ANAマイルから楽天ポイントに交換した分など
通常の買い物や銀行取引で貯まった楽天ポイントのみが、「運用ポイント」に移行できます。
期間限定ポイントは、ポイント投資以外の方法で使うことになります。
一番わかりやすいのは、楽天市場での買い物代金をポイントにあてることです。
もしくは、スマホ決済の楽天ペイで店頭支払いに使ってしまうのもおすすめです。
楽天ペイは、ローソンやファミリーマートなどでもQRコード決済ができるので、日常のお買い物で期間限定ポイントを使いやすいです。
私もしばらく楽天市場で買い物をする予定がないときは、コンビニで楽天ペイ決済をして期間限定ポイントを使い切っています。
楽天のポイント運用がおすすめの人
「ポイント運用 by 楽天PointClub」のメリット・デメリットを踏まえた上で、どんな人におすすめかをまとめます。
■ポイント運用 by 楽天PointClubがおすすめの人
- 今まで投資をしたことがない人
- 手数料がかからない投資をしてみたい人
- 楽天ポイントの使い道を増やしたい人
楽天ポイント運用の一番のメリットは、誰でも手軽に投資を始められることです。
楽天も「運用の疑似体験ができるサービス」として打ち出し、投資の知識がない人も試しやすい仕組みにしています。
そのかわり、2コースからしか投資プランを選べないので自由度は低く、投資に慣れている人にとっては物足りないかもしれません。
前述の通り、従来の楽天証券の投資信託でも楽天ポイントは使えます。
楽天ポイント運用で投資のイメージが湧いたら、次は楽天証券の積立投信なども試してみると資産運用の幅が広がります。
また、楽天証券の口座を持っていると「楽天銀行」の預金金利が上がるというメリットもあるので、楽天銀行ユーザーは口座だけ開設しておくのもおすすめです。
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