北欧の通貨!ノルウェークローネの特徴と外貨預金する方法まとめ
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ノルウェーは北欧に位置する国です。
国土は日本とほぼ同じくらいの大きさですが、人口は約500万人しかいない、小さな国家です。
経済の中心となる国ではないマイナー国家ですが、このような国の通貨にも、外貨預金をすることが可能です。ノルウェーで使われているお金は「ノルウェークローネ」といって、「王冠(クローネ)」の意味を持ちます。
以前は高金利通貨として人気が高かったのですが、2008年のリーマンショック以降は低金利で推移しており、魅力はやや薄れています。
しかし、元々原油によって支えられた安定国家であることから、今後の金利動向に期待のできる国でもあります。
目次
ノルウェークローネの特徴
ノルウェーは経済が安定した国として知られています。しかし、人口500万人程度の小さな国なので、ノルウェークローネの取引量は少ないです。
取引量が少ないということは、いざというときに急激な為替変動を起こす可能性があるということです。このような理由から、リスクはやや高めと判断されることが多く、外貨預金で取り扱う銀行も限られています。
ノルウェーはユーロに加盟していないものの、おもな貿易相手国がユーロ圏の国々となっているため、ユーロとの連動性が強いです。
一方で、ノルウェーは産油国であるものの、原油価格の影響はさほどうけません。なぜなら、原油や石油の決済は米ドルで行われているからです。そして稼いだ米ドルは、政府系ファンド(年金基金)によって国際市場で運用されるため、直接的にはノルウェークローネに影響することがないのです。
ノルウェー経済について
ノルウェーは、あの「北海油田」を持っています。1969年に北海油田を見つけてから、ノルウェーのおもな資源は原油・天然ガスとなっています。現在でも、世界トップクラスの産油国となっていて、石油・天然ガスだけですべての輸出品目(サービスを除く)の約42%を占めます。
輸出相手国の多くが、ユーロ圏の国々となります。しかし、2000年以降、経常収支は安定して黒字となっていることから、ノルウェー自身で経済を安定させることができ、ユーロへの加盟は行っていません。
前述しましたが、輸出した資源は米ドルで決済し、そのお金は政府の年金基金によって積み立てられ、世界の市場で運用されています。年金基金の運用によって生まれた利益は、社会福祉に役立てられ、国民の生活を豊かなものにしています。
福祉国家としても有名なノルウェーの消費税は25%です。。。食料品に対して15%、交通機関利用、宿泊費、映画館などには12%、それ以外の物に対しては25%の税金がかかり、「世界一税金の高い国」として紹介されたこともあるほど。。。
しかし、社会福祉がしっかりしているということは、言い換えれば、税金が高くても生きていける国だということです。
ノルウェーでは、学費や医療費、入院や出産にかかる費用も含めて、すべて実質無料となっています。
物価が高い国としても知らていて、「ビッグマック指数」では毎年、1位、2位を争うほどの水準です。ビッグマック指数は、各国の経済力を知るための指標として、マクドナルドのビッグマックの販売価格を比較するものです。購買力平価説にもとづいて、為替相場を知る上でもよく活用されています。
この、ビッグマックの価格比較ですが、2021年1月で日本が390円なのに対して、ノルウェーは635円と世界第3位の結果となっています。(1位はスイス)
ノルウェーの物価に関してはこの辺りを参照してください。
また、水資源にも恵まれていて、漁業や林業なども充実しています。ノルウェーの電力の多くは、水力発電によって賄われています。まさに、日本でも人気が高い「北欧」という印象の国ですね。
紙幣と硬貨の種類
ノルウェークローネは、英語表記では「NOK」と表されます。数字の単位で使うときは「Kr」を使うこともあります。補助単位は「Ore」となっていて「1NOK = 100 Ore」です。
紙幣の種類は5種類ですが高額紙幣はあまり出回っていません。
50、100、200、500、1,000NOK。
硬貨の種類も5種類です。1NOKと5NOKには穴が開いています。
50Ore、1、5、10、20NOK。
ノルウェークローネの5年間の為替チャート
上記は、過去5年間のノルウェークローネ / 円の為替チャートです。(2013年4月26日~2018年4月22日)
米ドル/円と比較しています。(青色が米ドル/円、オレンジがノルウェークローネ/円)
過去5年で見てみると、ノルウェークローネは約18%下落しています。(円高)
一方で、米ドルは9.9%上昇しています。(円安)
この結果が示すことは、5年前にノルウェークローネに外貨預金をしていた場合、約18%の為替差損を被っていたということです。
もちろん、5年間に得られる外貨預金利息もありますが、おそらくトータルでは損失になっていたと思われます。
逆に、米ドル/円の外貨預金をしていた場合は、5年間の外貨預金利息に加えて、さらに9.9%の為替差益が得られたことになります。
今後もノルウェークローネが下落し続けるかどうかは誰にもわかりません。
しかし、米ドルのような先進国ではない通貨に外貨預金をする場合、このような「思わぬリスク」があることも頭に入れておきましょう。
記事で表示している5年間の為替チャートは「ブルームバーグ」で閲覧できます。
また、ヤフーファイナンスでは2001年からの超長期チャートが閲覧できます。
2001年~2018年の推移を見ると、ノルウェークローネは上がりもせず、下がりもせずという結果になっています。
ノルウェークローネを外貨預金で扱うネット銀行
ネット専用銀行では、ノルウェークローネを扱っているところはありませんでした。しかし、ネットバンキングやATM手数料無料で人気のSBI新生銀行であれば、ノルウェークローネの外貨預金を取り扱っています。
SBI新生銀行はマイナー通貨の外貨預金に対しても積極的で、トルコリラやシンガポールドルの運用も可能です。
ノルウェークローネの為替手数料は、
- プラチナランク:6銭
- ゴールドランク:9銭
- スタンダードランク:12銭
となっています。
SBI新生銀行は条件に応じて3つの会員ランクを設定しており、最上位ランクになると、スタンダードの半分の為替手数料で外貨預金をすることができます。
ほかの外貨と比較しても、ノルウェークローネの手数料は特に低いです。
ネット銀行が取り扱う外貨預金
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