みずほSmart DebitとMizuho Suicaの使い分け方 ポイント還元とチャージに差あり
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みずほ銀行のバーチャルデビットカード「Smart Debit」の使い方と、Mizuho Suicaとの使い分け方をまとめました。
今までApple Payでは、デビットカードを登録できませんでした。
2019年8月31日に、みずほ銀行がSmart Debitをリリースし、Apple Payに登録できる初めてのデビットカードとなりました。「みずほWallet」というアプリから、約5分で発行できます。
一方、みずほWalletアプリでは、今までも「Mizuho Suica」というバーチャルSuicaカードを発行できました。
モバイルSuicaと同じく、スマホをかざすだけで駅の改札を通ったり、電子マネー決済で買い物したりできます。みずほWalletアプリを立ち上げる必要はありません。
どちらも無料で発行でき、現金派の人も安心して使えるので、両方持っておいて損はありません。使い分け方の決め手は、ポイント還元とチャージ方法の差にあります。
目次
Apple Payはデビットカードを登録できなかった
みずほ銀行のSmart Debitは、国内で初めてApple Payに登録できるようになったデビットカードです。
今まで、Apple Payにはクレジットカードしか登録できませんでした。au PAY プリペイドカードなど、一部プリペイドカードは登録できたものの、デビットカードは未対応でした。
Smart Debitなら、「クレジットカードは使いすぎそうで怖いから、デビットカードを使いたい」という人も、Apple Payを利用できます。
ちなみに、AndroidのGoogle Payでは、以前からデビットカードが登録できます。Android版みずほWalletアプリも、デビットカード対応済みでした。
みずほ銀行は、Smart DebitをiPhoneにも対応させ、iPhone・Androidでのサービス差を埋めたといえます。
通常のモバイルSuicaは銀行口座チャージできなくなる
Mizuho Suicaの強みは、無料で銀行口座からチャージできる点です。
通常のモバイルSuicaは、おもにクレジットカードか現金でチャージします。クレジットカードがない人は、ATMや駅で現金チャージしなければなりません。
銀行口座でのチャージも一部対応していましたが、2019年9月末に非対応となりました。Suicaのクレジットカードチャージを利用したくない人は、Mizuho Suicaに切り替える必要があります。
Mizuho Suicaなら、みずほWallet経由で口座残高からチャージできます。ATMから現金を引き出す必要も、駅までチャージしに行く必要もありません。
みずほ銀行口座も、来店せずに開設可能です。
発行方法はどちらも同じ
Smart Debitと Mizuho Suicaは、どちらもプラスチックカードを発行しないバーチャルカードです。
みずほ銀行の普通預金口座を持っていれば、Smart Debitは15歳以上から、Mizuho Suicaは13歳以上から、誰でも5分ほどで発行できます。
クレジットカードのような審査や、入会費・年会費は不要です。具体的な使い方を見ていきます。
みずほWalletアプリから手続き
Smart DebitもMizuho Suicaも、「みずほWallet」というアプリから発行手続きします。
みずほWalletは、みずほ銀行の公式アプリです。App Storeで無料でインストールできます。
→みずほWalletアプリ インストールはこちらから(App Store)
ここからの登録手続きは、みずほ銀行のキャッシュカードを用意しておくとスムーズです。
銀行口座を設定
みずほWalletをスマホにインストールしたら、引き落とし口座を登録します。
カード選択画面で「Smart Debitを発行する」もしくは「Mizuho Suicaを発行する」を選び、口座番号や名前などの情報を入力します。
Mizuho Suicaを発行する場合は、初期チャージ金額をここで設定します。
登録が最後まで進むと、Apple Payが自動的に立ち上がり、カード追加作業に移ります。
Apple Payへ登録
Apple Payが起動したら、iPhoneかApple Watchのどちらに登録するか選びます。
iPhoneで支払う場合は「iPhone」を選択すれば、利用規約の確認などを経て発行が完了します。
初めからみずほ銀行のキャッシュカードを用意しておけば、5分前後で発行できます。
決済の仕組みと使えるお店の違い
お店での支払い方法は、Smart DebitもMizuho Suicaも同じです。会計時に、iPhoneをかざすだけで支払えます。
どちらも、銀行口座の残高以上には支払えず、使いすぎることなく利用できます。
特にSmart Debitは、みずほ銀行の口座残高から直接支払うので、財布から現金で支払う感覚に近いです。
Mizuho Suicaは、電子マネーとして残高をチャージしてから使います。プリペイドカードと同じ使い勝手です。
しかし、決済の仕組みや使えるお店には、やや違いがあります。実店舗とネット通販での支払い方法を比較しました。
実店舗での使い方
実店鋪でのMizuho Suica払いは、電子マネーSuica決済を行います。会計時は「Suica決済で」と言えばOKです。
Smart Debitは、2種類の決済方法が利用できます。国内の買い物は、QUICPay決済がほとんどです。
■みずほ銀行 Smart Debitの決済方法
- QUICPay+(クイックペイ)
- JCBコンタクトレス(海外向け)
JCBコンタクトレスとは、JCB加盟店のなかでも、非接触決済に対応しているお店で利用できる決済方法です。
国内ではセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、そのほかスーパーやマクドナルドなどで使えますが、おもに海外で普及している決済方法です。アメリカや中国、ロシアなどで使えます。
国内でSmart Debitを使う際は、加盟店が多いQUICPayを使うのがおすすめです。QUICPay支払いは、会計時に「クイックペイで」と言い、iPhoneをかざすだけで完了します。
SuicaとQUICPayが両方使えるお店も、多くあります。
■コンビニエンスストア
- セブンイレブン
- ファミリーマート
- ローソン
- ミニストップ
■スーパー
- イオングループ(イトーヨーカドー、マックスバリュなど)
■ドラッグストア
- ツルハドラッグ
- ウエルシアグループ
- マツモトキヨシ
- ココカラファイン
■飲食店
- マクドナルド
- ドトール
- ガスト
- ジョナサン
- すき家
その他のSuica加盟店は、駅ビルなどに多い傾向です。エリアとしては東日本に強く、特に東京近辺によく行く人は利用シーンが多いです。
対してQUICPay決済は、ショッピングやレジャーに強い印象があります。日頃使うスーパーなど以外に、USJや富士急ハイランドといった遊園地施設でも広く利用できます。
ネット通販はSmart Debitのみ
ネットショッピングでは、Smart Debitのみ利用できます。Suicaは、iPhoneでのネット決済に未対応です。
Smart Debitは、ネット通販で2つの支払い方法が使えます。
■Smart Debit ネット通販での決済方法
- JCBカード決済
- Apple Pay決済
JCBのクレジットカード決済に対応しているネットショップなら、Smart Debitを「JCBカード」として使えます。
支払い方法で「クレジットカード」を選び、カード番号や名前を入力すればOKです。
Smart Debitはあくまでデビットカードなので、通販での注文をした時点で即時引き落としになります。
ネット通販でデビットカードを使用した際、銀行口座の残高が不足していると「決済エラー」となります。
お店から「決済ができませんでした」と個別で連絡がくると思います。
Apple Pay決済に対応しているネットショップなら、Apple Pay決済も可能です。対応店舗はまだ少数ですが、今後増える可能性もあります。
■Apple Pay決済に対応したネット通販サイト(一部)
- ユニクロ
- ジーユー
- じゃらん
- TOHOシネマズ
- JapanTaxi
- minne(ミンネ)
ネット通販でApple Pay決済をしても、手数料はいっさいかかりません。クレジットカードと同じように、手数料無料の支払い方法として使えます。
通販の支払い方法を銀行振込にしていた人は、振込手数料を節約できます。代金引換を利用していた人は、代引き手数料が不要になります。
ポイント還元があるSmart Debitを優先して使いたい
Smart DebitもMizuho Suicaも、みずほ銀行の口座と紐付けて、完全無料で使える点は共通です。特徴が似ているからこそ、使い分け方に迷うかもしれません。
Apple PayとSuica両方が使えるお店なら、Smart Debitでの支払いがおすすめです。
一番の理由は、Smart Debitには利用代金0.2%のキャッシュバックがあるからです。Smart Debitでの買い物は、常に実質0.2%引きです。
また、Suicaはプリペイドカードのように、都度チャージする必要があります。デビットカードとして使うSmart Debitはチャージ不要で、手間も少なめです。
デビットカードは、銀行口座から直接支払える手軽さが魅力です。口座残高だけ気にすればOKです。
■Smart DebitとMizuho Suicaの違い(記事執筆時点のデータ)
比較条件 | Smart Debit | Mizuho Suica |
---|---|---|
発行可能年齢 | 満15歳以上(中学生は除く) | 満13歳以上 |
利用可能台数 | 約92万台以上 | 112万台以上 |
ネット通販 | 利用可 | 利用不可 |
キャッシュバック | 利用代金の0.2% | なし |
使い方 | チャージ不要、銀行口座から直接支払い | 銀行口座から都度チャージ |
ただし、Suicaのほうが、加盟店は多くあります。交通系電子マネー決済ができるお店なら、Suica決済はほぼ使えます。
普段はSmart DebitでQUICPay決済、交通系電子マネーしか使えないお店ではSuica、という使い分けがおすすめです。
どちらを利用しても、みずほ銀行の口座残高から支払うのは同じです。銀行口座の残高も、Suica残高も、みずほWalletアプリでいつでもチェックできます。
キャッシュレス決済初心者の人も、お金の管理がしやすいと思います。
Mizuho Suicaの詳細はこちら:
みずほ銀行「Mizuho Suica」がモバイルSuicaより向いている人とは