定額自動送金サービスが手数料無料の銀行一覧 振込みの手間とコストはなくせる
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定期的に振込みを行う人は、定額自動送金サービスがある銀行がおすすめです。
仕送りや習い事の月謝、貯蓄用口座への資金移動など、毎月決まった相手に振り込むのに便利です。
大手銀行で定額自動送金を利用すると、振込手数料と取扱手数料がかかります。ネット銀行なら、手数料を完全無料にできる場合があります。
さらに、メインバンクの自動振込手数料が高くても、無料で資金移動するテクニックもあります。
メガバンクやゆうちょ銀行、地銀で給与受取している人も、諦める必要はありません。記事の最後で解説します。
目次
定額自動送金サービスとは
定額自動送金とは、自動振込とも呼ばれる銀行サービスです。
事前に「振込先口座」「振込日」「振込額」を設定すると、毎月自動で、同じ日に同じ金額を振込みしてくれます。毎月、銀行へ振込みに行ったり、スマホから振込手続きしたりする手間がなくなります。
給与受取口座から貯蓄用口座へ資金移動するなら、給料日の1~2日後に振込予約をすれば、お金を使い切らないうちに資金を移せます。
定期的な振込みを行う人にとって、使って損はないサービスです。
取り扱う銀行は多い
すべての銀行が、定額自動送金サービスを取り扱っているわけではありません。しかし、大手銀行からネット銀行まで、比較的多くの銀行で利用できます。
■大手銀行
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- ゆうちょ銀行
■ネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- 楽天銀行
- イオン銀行
- PayPay銀行
給与振込口座に利用する人が多い、メガバンクやゆうちょ銀行でも、自動振込を利用できます。メインバンクからサブバンクに、定期的に資金移動したい人にとって便利です。
しかし、大手銀行で定額自動送金サービスを利用する場合は、手数料に要注意です。
大手銀行は手数料が高い
大手銀行の定額自動送金サービスは、手数料が高いというデメリットがあります。他行への振込みは、特に割高です。
メガバンクとゆうちょ銀行では、自動送金を利用するための「取扱手数料」と、「他行宛振込手数料」がかかります。
たとえば、三菱UFJ銀行から他行に定額自動振込を行うと、1回3万円未満なら319円、3万円以上なら605円がかかります。
同じ銀行同士の自動振込なら、振込手数料が0円になる銀行もあります。しかし、取扱手数料は必ず必要です。自動送金を利用すると、必ず手数料がかかってしまう仕組みです。
さらに、上記銀行のうち、三井住友銀行以外は店頭でしか自動振込の手続きができません。
平日に働いていて支店へ行けない人は、手続きの段階で高いハードルがあります。
手数料の高さも考えると、大手銀行の定額自動送金サービスはおすすめできません。
一方、ネット銀行では、ネット完結で定額自動送金サービスに申込めます。スマホさえあれば、いつでも手続き可能です。
自動振込を利用するための取扱手数料は、どこも無料です。他行宛振込手数料のみ必要です。
ネット銀行は、メガバンクやゆうちょ銀行と違い、実店舗を持ちません。店舗運営費や人件費をカットするぶん、ユーザーに還元できるのが最大のメリットです。
定額自動送金サービスの取扱手数料が不要なのも、ネット銀行の手数料メリットのひとつです。
住信SBIネット銀行・GMOあおぞらネット銀行は、誰でも月1回、完全無料で自動振込が利用できます。取引次第では、最大月15回まで振込手数料を無料にするのも可能です。
楽天銀行とイオン銀行も、一定の銀行取引を毎月行えば、振込手数料を無料にできます。
自動送金が手数料無料になるネット銀行
定額自動送金サービスを無料で使えるネット銀行の、よりお得な利用方法をまとめました。
他行宛振込手数料の無料回数を増やすには、銀行が提供する「ランク制手数料優遇サービス」を活用します。
毎月の自動振込可能件数もまとめたので、振込件数が多い人は参考にしていただければ幸いです。
住信SBIネット銀行
毎月1回は無料で振り込みOK。大手ネット銀行で安心感あり
- 振込手数料(税込)
- 同行宛:無料
他行宛:月1~20回無料、以降77円 - 1ヶ月の自動振込可能件数
- 10件
住信SBIネット銀行は、ネット銀行のなかでも預金残高No.1の大手銀行です。一部の地方銀行より、規模の大きなネット銀行です。
他行宛の振込手数料が、誰でも月1回は無料です。毎月1件しか自動振込を使わない人は、完全無料で利用を続けることができます。
さらに、住信SBIネット銀行での取引が増えると、最大月20回まで他行宛振込手数料が無料になります。自動振込の設定枠を10件使い切っても、まだ無料回数が余ります。
住信SBIネット銀行には、「スマートプログラム(通称:スマプロ)」という手数料優遇のランク制サービスがあります。
前々月のランク評価に応じて、当月に利用できる振込・ATM手数料の無料回数が決定します。
■住信SBIネット銀行スマートプログラム 1ヶ月の手数料無料回数
ランク | 他行宛振込手数料 | ATM手数料 |
---|---|---|
ランク1 | 月1回 | 月2回 |
ランク2 | 月5回 | 月5回 |
ランク3 | 月10回 | 月10回 |
ランク4 | 月20回 | 月20回 |
スマートプログラムのランクを上げるには、預金残高を増やすか、一定の取引を行う必要があります。
ランク2に上がるには、スマート認証NEOを設定するだけでOKです。(無料)
住信SBIネット銀行 スマプロのくわしいランク上げ方法はこちら
GMOあおぞらネット銀行
毎月1回は無料、預金金利が高く貯蓄用口座向け
- 振込手数料(税込)
- 同行宛:無料
他行宛:月1~20回無料、以降75円 - 1ヶ月の自動振込可能件数
- 100件
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットと、あおぞら銀行が共同で設立したネット銀行です。
自動振込が100件まで登録でき、振込件数が多い人も十分利用できます。住信SBIネット銀行と同じく、毎月1回は他行宛振込手数料が無料なのもありがたいです。
GMOあおぞらネット銀行には「カスタマーステージ」という、ランク制手数料優遇サービスがあります。取引を増やすと、月15回まで他行宛振込手数料を無料にできます。
さらに、カスタマーステージのランクが上がると、Visaデビットのキャッシュバック率も上がります。日頃のカード決済がお得になります。
■GMOあおぞらネット銀行カスタマーステージ 1ヶ月の優遇内容
ランク | 他行宛振込手数料の無料回数 | ATM手数料の無料回数 | Visaデビット還元率 |
---|---|---|---|
1テックま君 | 月1回 | 月2回 | 0.6% |
2テックま君 | 月3回 | 月5回 | 0.8% |
3テックま君 | 月7回 | 月7回 | 1.0% |
4テックま君 | 月20回 | 月20回 | 1.2% |
ステージ名は、GMOあおぞらネット銀行のイメージキャラクター「テックま君」からきています。
GMOあおぞらネット銀行のメリットは、手数料だけでなく、預金金利の高さにもあります。
GMOあおぞらネット銀行は、円預金も外貨預金も、業界トップクラスの金利水準です。貯蓄用口座にもおすすめです。
カスタマーステージのランクを上げるための条件は、おもに外貨普通預金の残高です。円だけでなく、外貨にも資産を分けたい人に向いています。
2テックま君なら、Visaデビット利用合計額を増やすことでも、ランクアップできます。
楽天銀行
ハッピープログラムで手数料を無料に
- 振込手数料(税込)
- 同行宛:無料
他行宛:月0~3回無料、以降145円 - 1ヶ月の自動振込可能件数
- 99件
口座開設数No.1の楽天銀行では、「毎月おまかせ振込予約」という定額自動送金サービスを利用できます。振込先は最大99件まで登録可能です。
ただし、他行宛振込手数料は通常有料です。
楽天銀行の他行宛振込手数料は、手数料優遇サービス「ハッピープログラム」で、月1~3回無料にできます。
■楽天銀行ハッピープログラム 1ヶ月の優遇内容
もっともクリアしやすいランク「アドバンスト」は、預金残高が10万円あれば到達できます。アドバンストに上がれば、月1回は他行宛振込手数料が無料です。
所定の取引を5件以上満たしてもアドバンストになれますが、預金に10万円預けておくほうが簡単です。
他行宛振込手数料の無料回数の上限は、月3回までです。預金残高100万円以上になれば、達成です。自動振込を月3回までしか使わないなら、楽天銀行でも十分です。
振込件数が多い人は、住信SBIネット銀行かGMOあおぞらネット銀行のほうが安心です。
イオン銀行
ランクアップで預金金利もアップ
- 振込手数料(税込)
- 同行宛:無料
他行宛:月0~5回無料、以降110円(ネット振込の場合) - 1ヶ月の自動振込可能件数
- 10件
イオン銀行も楽天銀行と同じく、通常は他行宛振込手数料が有料です。
しかし、「イオン銀行Myステージ」というランクシステムの条件を満たすと、月1~5回まで他行宛振込手数料が無料になります。
■イオン銀行Myステージ 1ヶ月の優遇内容
イオン銀行Myステージのランクアップには、所定の取引をしてスコアを貯める必要があります。
たとえば、イオン銀行のネットバンキングに無料登録すると、スコアが30点、さらにWAONで2万円程度のお買い物で20点加算となり、これだけでシルバーランクに上がり、他行宛振込手数料が月1回無料になります。
さらに給与・年金の受取口座指定や、イオンカードかWAONで一定以上支払えば、ゴールドステージに上がれます。ゴールドステージでは、他行宛振込手数料が月3回無料です。
イオン銀行Myステージのランクが上がると、手数料が無料になるだけでなく、普通預金の金利もアップするメリットがあります。
ゴールドステージ以上になれば、定期預金をも上回る金利水準で、普通預金を利用できます。
定期預金と違い、いつでも入出金できる普通預金で貯金でき、突然の出費にも対応しやすいです。
自動入金サービスとの併用もおすすめ
一部の銀行は、自動振込サービスだけでなく、自動入金サービスも扱っています。
自動入金とは、他行から自行宛に、毎月決まった金額を無料で取り寄せるサービスです。自動出金する自動振込と違い、自行の口座残高に資金を移します。
自動送金と自動入金が両方使える銀行は、メインバンクからサブバンクへ資金移動するための「仲介役」として活用できます。
双方のサービスが利用できるのは、住信SBIネット銀行とイオン銀行です。自動入金サービスの利用は完全無料で、振込手数料などはいっさいかかりません。
たとえば、メインバンクがみずほ銀行で、別の貯蓄用口座に資金移動したいとします。みずほ銀行は、自動振込を利用すると必ず手数料がかかります。
そこで、まずはみずほ銀行から住信SBIネット銀行に、「自動入金」で資金を取り寄せます。この時点で、みずほ銀行にもイオン銀行にも、手数料はかかりません。
その後「自動振込」で貯蓄用口座に資金を移せば、みずほ銀行の自動振込手数料を支払わずに済みます。
仲介役として利用するなら、自動振込が無条件で月1回無料の住信SBIネット銀行が便利です。
住信SBIネット銀行の詳細はこちら:
住信SBIネット銀行は振込手数料0円、VISAデビットで0.6%還元
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